402ちゃんがイオナ外出中に潜入して群像にヤられるお話



「400より402へ…401の退艦を確認した。401クルーの女性二人も同行して市街地行きのバスに乗ったようだ」
「402、了解。これより401艦内に401を装い潜入し、千早群像とクルーの身柄の拘束と401の武装解除作戦を開始する」
姉妹艦同士である400、402はコンゴウ艦隊とは別に行動。
401を内部から無力化する作戦を計画し、決行に至った。
400シリーズのMMは見た目の個体差はほぼ無いが、402の方が400と比較すると人間とのコミュニケーション能力に長けていたため、潜入は彼女が担当する事となったのだ。

「…同型艦とは言え、人間に運用させているだけでこうも煩わしい設備が必要になるとはな…」
402は同型艦であるはずの自分には無いクルーの私室前を通過しながら、
各部屋の個性の表れたプレートや掲示物をまじまじと見ていた。
普段はフリルのついたワンピースやスカートを好む彼女は、401が着ているシンプルなTシャツとデニムのショートパンツに装いを替え、第一の目的である千早群像の元に向かっていた。
艦のシステムをハッキングすれば即座に居場所が解るのだが、そんな事をすれば401に自分と言う侵入者がいることがバレてしまう。
停泊中の艦内の人間を探すのは中々に骨の折れる作業だが、ブリッジ、自室、食堂、機関室、倉庫を回れば見つかるだろう。
同型艦なのだからそれぞれの場所への最短ルートも承知している。
402は普段よりも早足で、まずはブリッジへ向かった。

自動扉が空気音を立てて開くと、ブリッジには千早群像以外のクルー…確か火気管制担当の橿原杏平と登録された人間が居た。
「イオナ?まだ出掛けて無かったのか?」
402に気づいた彼は、手元のムービープレイヤーから目を反らし問いかけてきた。
「…ちょっと群像に話しそびれた事があったから帰って来た。」
「あちゃー、久しぶりの上陸だってのに…もったいない…群像なら自室に行ったから、早く話していおり達追いかけなー?」
「…そうする。ありがとう」
ひらひらと手を振り402を見送った彼は、再びムービープレイヤーに視線を戻した。