子宮が下りてくる、というのが、物理的に、生理学的に正しいのか、それはわかりません。
ただ、私の肚裏が、下の、主人がペニスを差し入れてるところに、
きゅうきゅうと引っ張られる感じがして、足腰まで衝き動かすのです。
『香澄、かすみっ! 今、僕が、届かせる、からっ』
主人は、私の脚と腰を両腕で持ち上げました。あの凄絶な屈曲位の構えです。
私の爪先は、天井を指して、背中より下が、宙に浮かされています。
私を見下ろす主人の顔は、汗だくの肌に、目だけが爛爛と光っています。
ああ、ここから、上から、貫かれる、私は、もう逃げ場がありません。
主人は、私の弱点を狙い撃つのが、癪に障るほどうまくなりました。
一度、教えたら、二度とは、外さなくて、だから、もう、
『あ、くあ、ひあっ! ああっ――はああぁああぁあああっ!』
主人は、私の子宮の入り口を、あっさりと掘り当てました。
私は、待ちに待った瞬間、頭の奥が、脳漿が沸騰したように泡立って、極彩色の域に放り投げられました。