学校内で、よく噂になっている神社がある。
薄ら寂れた雰囲気、ボロボロの鳥居、荒れ放題の山道の上にあるからか、人っ子一人近付かないと言われる不気味な神社だ。
僕がその神社に行くことになったとき、みんなは同情したものの、着いてきてくれる人は誰もいなかった辺り、お察しである。

『よう来られたの、入られよ』

神社で迎えてくれたのは、とんでもなく美人の巫女さんだった。
アイドルや、エッチな本に出てくるような人よりも余程大きい胸に、自然と目が惹かれてしまう。

『胸が気に入ったか?』
『はよう入れ。胸など幾らでも触らせてやろう』

微笑む巫女さんに手を取られて、僕は社の中に入る。
キイイと音を立てて扉が閉まったのが、少し不気味だった。

『坊、主は何故この神社に寄越されたと思う?』
「分かりません」
『正直で良い。答えはの、我を孕ませるためよ。若く青く穢れなき濃厚な精を、我に注ぐためぞ』
「は、孕ませっ!?」
『然り。最も、ここに縛り付けようとは思わぬ。この社に通い、この年増を犯すだけで良いのじゃ』

周りに触れ回ろうが、人々は世迷い言、寝言の類と嘲るであろう、語ることは無意味ぞ、とキスされる。
家族以外との初めてのキス。
ぶるんぶるんと震える胸が押し付けられて、意識してないのにペニスが太くなってしまう。

『おうおう、逞しいのぅ。斯様な年増の身体に興奮したか。このまま我の雌を穿いて貰おうかの?』
『ほれ、横になるが良い。坊の初物、我が孔にて、篤と愛でて、食らって、孕んでやろう』

ズボンを脱がされ、押し倒された僕に跨がるように、巫女さんは腰を下ろして……。

『おぉ、おぉ!良いぞ!坊の魔羅、我の胎内にて先走りを擦りつけておるわ!今宵のみで我を孕まそうてか、愛しい魔羅よ!』

互いに動けないのに、僕はまるで小便をする時のような感覚に襲われる。
ダメだ、人の中に小便なんて、と歯を食い縛る僕に、巫女さんが微笑う。

『構わぬ、堪えずとも良い。精であろうが尿であろうが、愛しき坊のものならば全て呑んでやろうぞ。ほれ、放てぃ』

キュウゥッと締め付けられ、僕は我慢の甲斐もなく、ペニスから発射してしまう。
あぁ、何てことを、と溜息を着く僕と裏腹に、巫女さんは笑顔にいっそうの艷やかさを増している。

『良いぞ……坊、それで良い。どうじゃ、我が坊の番いとなろうぞ。坊の精の全てを我に捧げるのならば、我の身体の全てを坊のモノにしても良いぞ?』

緩緩と髪を撫でられながら、巫女さんの中でペニスが再び硬くなっていくのを知覚して。
でも、初めてのセックスは、僕にはとても披露を伴うものだったらしく。
意識を失った──眠ってしまった僕から、巫女さんはたっぷりと射精させたようで。

それから、僕は毎日のように神社に通うようになり。
数年の後、ずっと年上の巫女さんと結婚すしなくてはならなくなったのは、まだ知らないことでもあった。