僕は今日も、いつも通りの夢を見るために布団に包まる
芸能活動が忙しかったり、精神的に疲れた日は決まってこの夢を見る
それはみんなと公園で遊ぶ夢、ゆったりと時が流れ、その日の疲れを癒してくれていた
だけど、今日はいつも通りの夢とは少し様子が違っていた
みんながいない。代わりにそこにいたのは、その日僕とデートしたマフィンちゃんだった
どうしてマフィンちゃんが僕の夢に出てきたのだろう?
そうこう考えているうちにマフィンちゃんは僕の手をとり、商店街の方へと連れて行った
一緒に買い物をしたり、映画を見たり、まるであのデートの続きをしているような気分だ
もしあそこで僕がフラなければ、いや、がっつかなければ、もっと楽しめていたのだろうか?
いや、これは夢だ
時が巻き戻ったわけじゃない
じゃあなんで出てくるんだろう?話したら何か理由がつかめるのだろうか?
僕はマフィンちゃんを問いただそうとしたのだが、マフィンちゃんは少し赤い顔を更に赤らめながら、
「立ち話もなんだし、さ、最後に付き合ってくれる?このデートもこれで終わりだから・・・」
と言って、少し泣きそうな顔をした
泣きそうなのを僕は慌てて止めて、マフィンちゃんを宥めた
「付き合う最後の場所は知られてはいけない」と、僕に目隠しをした
歩いて5分ほど、一体どこに連れていくのだろう?っと思った矢先、マフィンちゃんは一度ここで待つように指示を出し、僕の手元を離れ、どこかへ行こうとする
目隠しを取るべきなのだろうか?だが、取ったら取ったで何が待ち構えているかわからないから怖い
今度は1分ほどで戻ってきた