どこかより続く



「言ったな?よし…」

京太郎は咲の耳にの側に顔を近づけ、囁いた。

「俺の女になれよ、咲…」

その言葉に、咲の身体がぶるっと震える。
無理もない。
中学の頃から、憎からず想っていた男性からそのような言葉をかけられたのだ。

(あ、そっか。私、京ちゃんのこと…)

自分の中の気持ちに気付いてしまった少女は、顔を赤らめて答えた。

「はい…」

フラッ…ポフッ

そのまま咲は京太郎の胸の中に収まった。