ドスタルが一度シャワーを浴びに部屋を立つと、
倒れたままのグロリアナに、レオノーラが歩み寄った。
「グロリアナ、ドスタル様は大変にご満足のようよ。良かったわね」
グロリアナは、「うう」とも「ああ」とも取れぬ、言葉にならない返事をした。
「でもあなたも随分愉しんでたみたいね。
後ろからガンガン突かれて、仔犬みたいにあんあん鳴いて。
羨ましいわ。私も子爵様さえいなければ、ドスタル様に遊んでもらえたのに」
レオノーラはグロリアナの背後に回った。
「残念だけど、私はおこぼれだけで我慢するわね」
レオノーラは、グロリアナの白丘の狭間に顔を寄せ、
白濁にまみれたグロリアナの排泄口に口づけした。
グロリアナが弾かれたように頭を上げた
「い、いけません、奥様! そこは汚い……!」
だが、グロリアナの声は途中で掠れ、音を失くした。
レオノーラは体を起こそうとするグロリアナを制し、肛腔に舌をぬめり込ませた。
グロリアナの肉襞に付着した、ドスタルの精液を、
レオノーラは丹念に舐めとっていく。
グロリアナはか細い悲鳴とも嬌声ともつかぬ声を零しながら、身を震わせていた。
レオノーラは舌の届く限りを舐め尽くすと、今度はポッカリと開いた菊門を覆うように唇をつけ、
グロリアナに注ぎ込まれたものを、腸液もろともに吸い出そうとした。
「奥様、やめてください……」
グロリアナの哀願にも耳を貸さず、レオノーラは彼女の下腹部を押さえつけた。
ドロリとした濁りがグロリアナの奥からこみ上げ、
レオノーラの口中へと啜り込まれていく。
脂ぎった巨漢に尻を犯され、そして今は主たる女性に尻を吸われる。
その恥辱と、恥辱にもかかわらず関わらず法悦を感じている自分に、
グロリアナは表現しがたい背徳を覚え、悩乱した。
レオノーラは貪婪にグロリアナの尻を吸った。
グロリアナは直腸の中身を吸いだされる、かつて無い感覚に悶え、呻吟した。
レオノーラが柔肉の狭間から顔を上げる。
その唇からは銀色の糸が伝い、グロリアナの紅孔の奥へと落ちていった。
レオノーラが口元を拭ったのとほぼ同時に、ドスタルが戻ってきた。
奔馬のような逸物は、また反りと硬さとを取り戻しているようだった。
レオノーラはドスタルに微笑んだ。
「引き続き、お愉しみくださいな」
グロリアナの縋るような視線を振り払い、レオノーラは冷ややかな笑みを浴びせかけた。
ドスタルが哄笑する。
グロリアナは、自らの身に再び注ぎ込まれる厄災と狂悦とを思い、
背筋が震え上がった。
獣の如き狂爛の夜は、まだまだ長そうだった。

(了)