「ああぁ…クラウン、しっかり!」

ハラハラしながら見守るハーモニーとは対象的に
自分同様翻弄されるチームメイトの姿にホッとした表情のドミナント。
最低でも苦戦、このまま敗北も有り得そうな情勢だ。

(問題は敗北した後に速やかに脱出出来るかどうかね…
結界は内側から破れるかしら!?今の内にハーモニーに指示を出しておくべきかも…)

速くもクラウンが敗北した後の撤退を考え始めるドミナント。
自分の指示で速やかに撤退したという事に出来れば敗北したとは言え、
多少の面目は保てるだろうという狡い算段だ。

「うあぁっ!?」

ドミナントがそんな事を考えている最中、遂にクラウンが力尽き膝を突く。

「クラウン!」

「待ちなさいハーモニー!貴方の力は撤退の為に残して置いて!」

思わず援護しようとするハーモニーをドミナントが制する。

「貴方はこの結界を内側から破る準備をして。
シールドを干渉させれば結界を破れるかも知れない。」

「は…はい!」

ドミナントの指示に従いシールドを形成する為のエネルギーを
溜め始めるハーモニー。

「もうお終いなの?だったら吸淫させてもらおうかしら?」

立ち上がれないクラウンにルナリスが舌舐めずりをしながら近付いた…

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

今回の投下はこれで終了します
次で逆転劇を見せ付けられるシーンまでやれるかな