「魔力反応によると魔力量がほぼ空になっているみたいなんだけど、
大丈夫だったかい!?」

いきなり痛いところを突かれてしまう。

「す、すみません…実は上級淫魔との戦闘中にき、吸淫攻撃を受けてしまって…
それで魔力の大半を吸収されて苦戦してしまって…
その際、マテリアル・スーツの一部に損傷も受けてしまって…」

年下のチームメイトの前で屈辱的な報告をするハメになってしまうドミナント。
屈辱を少しでも軽減する為に慎重に言葉を選ぶが恥ずかしさに顔が真っ赤になって行く。

「と、とにかく詳しい報告は帰還した後にしますので…」

「そうだね、何故一人で飛び出してしまったのかも含めて帰った後で話す事にしよう。
取り敢えず皆お疲れ様!基地に帰還してくれ。」

「了解!マジカ・エンジェルス、基地に帰還します!
さ、二人とも早く帰るわよ!」

「「了解!」」

何とかその場での追求を免れ通信を終了する事が出来た。

(この場はどうにかなったけど…)

そもそも自分が勝手に飛び出して来たという事実を今更ながら思い出した。
功を焦って独断専行した結果がこの有様という事である。

(帰るまでに独断専行を誤魔化す口実を考えなくちゃ…)

軽い足取りで帰路に就く二人の後ろを一人重い足取りで追い掛けながら
情けない算段を巡らせるドミナントなのであった…

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今回の投下はこれで終了します
次は帰還して言い訳する展開の予定です