「あ…あの…少し怪我をしてしまって、治療したいんですけど…」

「メディカルマシンなら医務室にありますけど…」

「い…いや、出来れば一人で使える小さめのマシンとか
医療キットみたいなのとかありますか?」

場所が場所だけに出来る限り一人で治療がしたいというのが本音である。
何とか一人で使えるモノがないかと聞いてみる。

「ああっ!そういうのだったらミーティングルームに
簡易版のメディカルマシンがありますよ!」

「え!?本当ですか?」

「部屋に入ると向かって左側にカーテンに区切られた場所が有るでしょう?
あの中に自動診察機能付きの小型メディカルマシンが置いてありますよ。
使い方も簡単でスイッチ入れて診察ボタンを押すだけで後はダメージの有る箇所を
自動アームが治療してくれるんです。」

「あ…ありがとうございます!早速やって見ます!」

改めて九十九に礼を言い開発室を後にする。
向かうは地下一階のミーティングルームだ。

「はぁ…はぁ…んくぅっ!いたたたた…」

足を踏み出す度に秘部に痛みが走るが構っては居られない。
ミーティングルームは戦闘後の戦術分析等で使用する事が多いのだ。
今回は特殊なケースだった為、まず使用する事になるであろう。
下手すれば既に使用中の可能性すらある。

「はぁ…はぁ…早く治療しなくちゃ…」

戦闘後のミーティングが始まっていない事を祈りながら
速歩でミーティングルームを目指すドミナントであった。

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今回の投下はこれで終了します。
本来は治療までやる予定でしたが、また長くなってしまったので次回に分けます。