ある忍びの里の女たちは、ことごとく幼少時より徹底的に陰核を調教され
勃起すれば自身の小指ほどにもいきり立つまでに鍛え上げられる
そのさまは里の男衆たちから「小僧の一物」などと揶揄されるほどの異観であった

十になるとくのいち見習いたちは、細く小さな素焼きの壷を股ぐらに括り付けられる
壷の口に「小僧の一物」を挿し込めば、中身は媚薬に塗れた糸蚯蚓で満たされており
女たちは媚薬の刺激にのたうち回る蚯蚓に陰核を犯し抜かれることになる
壷を外すことが許されるのは、一日二回、弱った蚯蚓を入れ替える僅かな合間のみで
女たちは十四の春まで、蚯蚓の壷に陰核を浸し、媚薬を擦り込まれ続けるのである

見習いの期間、女たちは忍びとしての厳しい鍛錬を積みながら
同時に壷の媚薬を徐々に濃く強い媚薬に切り替えられ、陰核を媚薬漬けにされてゆく
それと並んで、女たちはひとたびいきり立てば「小僧の一物」と化す陰核を鎮め
鞘に収めて常の女を装う隠遁の術も教え込まれてゆく

そうして四年の見習い期間を終える頃、女たちの陰核は、いわゆる「毒手」のように
常に媚薬混じりの愛液を滲ませながら、獲物を淫欲に狂わせる「暗器」と化すのである
そのように鍛えられた陰核は、淫術の最高峰とされ、里では「淫核」と称される
一流のくのいちともなれば、陰核のいきらせ具合で媚薬の量や濃度を自在に操り
獲物を長々と狂わせて虜にしたり、一息に悶死させることも可能であるという