くノ一たちは、好んで男よりも女を篭絡したという
地位のある男を骨抜きにしたとしても、四六時中付き従っていては怪しまれるが
奥方や側室たちに侍女として仕える限りでは、疑問を持たれにくいからである

くノ一たちは、忍びとして磨かれてきた器量と教養を存分に活かし
大名家の奥向などに女中として潜入する
当主が余程の絶倫でもない限り、奥向の側室や奥女中たちは暇と身体を持て余しており
新顔の女中などは、無聊を託つ側室たちの格好の暇潰しとして、寝所に連れ込まれるものである
くノ一はその機を捉え、里で仕込まれた淫蕩な技巧を自在に操って、女たちを鳴き狂わせつつ
「毒蛇」と呼ばれるくノ一の淫技で、獲物を仕留めてゆくのである

里のくノ一たちが得意とする「毒蛇」とは、貝合わせで獲物と女陰を密着させた状態から
いきり立った淫核の牙で相手の尿道を貫き通すという、女殺しの裏技である
念入りな貝合わせで蕩け、時に尿を垂れ流すほどに呆けて力みの抜けた尿道に
愛液で滑る淫核を突き入れるのは容易なことである
驚いた女が抗う素振りを見せた時には、既に媚毒の注入は終わっている
その後一刻ほどの間、獲物となった女たちは、抗うことも忘れる程の、至上の悦楽を得るという

媚毒に侵された女たちは、尿道を甘い疼きに苛まれ、その快美と阿片のような常習性の虜となって
くノ一に屈服せざるを得なくなる
尿道の奥深くという、外からは如何様にも癒しようのない身体の内側に篭もり
じくりじくりと媚肉を炙り続ける淫らな熱は、疼きの根本である尿道深くに「毒蛇」の牙を突き立てられ
存分に挿し貫かれることでしか、鎮める術が無いためである
しかしそうしてひと時の癒しを得ようとも、毒蛇の牙を抜き取られたその瞬間から
ふたたび酷薄な焦燥と悩乱の時が始まるのである
この繰り返しによって躾けられた女たちは、尿道への陵辱と媚毒の薬効によって次第に心を壊され
ただくノ一の陰核で尿道を犯される為だけに生きる、抜け殻の肉人形と化してゆくのである