クリトリス責めメインのSS〜その9〜 [転載禁止]©bbspink.com
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0001名無しさん@ピンキー2014/11/27(木) 21:22:27.65ID:flEOXrHy
SSアップは遠慮せずにどぞ。また感想等もヨロシクです。
職人さんは前の人の投下から日数を空けてお互い気持ちよく。
特殊嗜好は前書きでの注意書き推奨。
萌えるシチュ考案やスレタイに反しない雑談もOK。
煽り荒らしは徹底無視の方向で。
性別判定、性別語りは荒れる原因になるので禁止 。
もし気に入らない、趣味に合わない作品が投下されても叩かずスルー。
但しルール違反やマナー違反はやんわり指摘しましょう。
基本的には「sage進行推奨」でお願いします。

 ※ SSの内容は作者の脳内設定に基づいているので、現実に有り得ない物や行動、反応の描写があっても
   全て作品内での設定です


【前スレ】
クリトリス責めメインのSS〜その8〜
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1353786475/

【過去スレ】
クリトリス責めメインのSS〜その7〜
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1320067474/
クリトリス責めメインのSS〜その6〜
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1274328281/
クリトリス責めメインのSS〜その5〜
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1246237255/
クリトリス責めメインのSS〜その4〜
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1220795947/
クリトリス責めメインのSS〜その3〜
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1201281159/
クリトリス責めメインのSS〜その2〜
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1177151640/l50
クリトリス責めメインのSS
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1145410655/l50

【保管庫】
2chエロパロ板SS保管庫
http://sslibrary.gozaru.jp/
0455名無しさん@ピンキー2017/11/17(金) 00:56:50.40ID:eLwt7Myb
少女は目を覚まさない。腕から力が抜け、後ろへと落ちる手前で枷の受け皿に支えられる。
ピッと軽い音を立てて、カシャンと手枷が閉じる。モニターに灯が点り、時間が表示された。
青年の方からは時間が見えない。かわりにリモコンに時間が表示される。
120分。最後の最後でやはり運は彼女を見放した。
リモコンの一時停止ボタンを押した後、立ち上がってカメラの後ろに回る。ぐったりとした少女はまだ起きない。青年はカメラの録画を一時停止させると少女の元へ向かった。
「起きてください」
「……ん、んぅ…」
ぺちぺちと頬を叩けば少女が目を覚ます。まだ虚ろだが、構わない。
「気絶して再びボタンを押したのは始めてでしたね。説明だけは以前しましたが。reset。残念でした、やり直しです」
「えっ!えっ!?」
驚きに目を見開いて手を動かす。機械は動いていないのに、その手首は未だ枷に囚われていた。
「君がリモコンを操作できないので、僕が来ました」
すっと指差す先を見れば、デジタル時計の数字。120分を出したのは過去、数回しかない。
「う、嘘!これ、貴方がっ」
「証拠のビデオを見ましょうか?勿論、間違っていた方が罰を受けます」
「っ…」
抗議をしても効果はない。徒に責め苦が増えていくだけ。ビデオがある以上、ただしいのは青年だ。
それでも、少女は口を開く。ほんの僅かばかり、希望が残されていると信じて。
「こ、これ、すごいんです……。本当に…滅茶苦茶で……だから―」
「それはそれは。お気に召したようで何よりです。成る程、だからおかわりが欲しくなったんですね。…そんなに気に入ったのなら、最高のおもてなしをしましょうね。最高の」
この男の言う最高が最高だった試しは苦痛以外になく。にっこりと笑った悪魔の指が機械へと延びる様を少女はありありと見せ付けらられた。
「おまんこの負担はそろそろ限界でしょうし、乳首はおまけなのでもういいです。クリトリス以外は特別に動かさないであげますから、存分に味わってくださいね」
「っや…………ら…」
青年の指がrandomの下にあるmaxへと触れた。
「いやっ!いやぁぁぁぁっ!!許してっ!許してっ!お願いっ!お願いっ」
maxボタンを二回押せば、稼動するのはクリトリスだけになる。ピッピッとボタンが押され、機械は動き出す。
「あぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
「ごゆっくり」
ひらひらと手を振って、カメラのスイッチを押す。そのままソファへ向かい、再び官能小説へと手を伸ばした。
BGMは機械の駆動音と少女の悲鳴。
ぐじゅぐじゅと前後に器具が動き、その上で回転する。振動も動く早さも尋常ではない。回転についてこれなかったひだがクリトリスに絡み付き剥がれる。まるで生き物がそこにいるかのようで。
「―――――――」
声が出ない。息が漏れる。逝った。何度も逝った。
びくびくと身体が波打って少しでも快感を散らそうとするが、そもそもほとんど身動きが取れないのだから、快感の逃げ場など何処にも存在しえない。
官能小説はほぼ終盤。彼女の責め苦はまだ休憩にすら程遠い。
0456名無しさん@ピンキー2017/11/17(金) 01:02:00.13ID:eLwt7Myb
ちょっとだけ投下。真相回なのでクリトリスは少な目になります。本日夜投稿予定の箇所でまたクリトリス増えます。
お暇な方はこのSS(?)で何回クリトリスと出たか探してみてください
今、三回くらいクリトリスって言ったかな



………。
……………。
やっと、全てが終わった。もう私を苛む物は何もない。
きっと、彼は私の事なんて大嫌いなんだろう。私のような存在は目障りなんだろう。
私は博愛なんかじゃない。でも、彼の目にはそう写る。
彼はそんな人間が嫌いなんだ。与える事よりも奪う事を好む彼とは、絶対に相容れない。永遠に片想いだ。
全てを捧げたいと思った。何故かはわからない。やっぱりヤンデレというやつなんだろう。
ここまでされてもまだ、彼を憎めない。愛しているのかはわからないが。
マゾヒストではない。私を突き動かすのはそんなものじゃない。利己は利己だが、それではない。
そもそも、この行為にはいつだって恐怖が付きまとう。
平日、彼がいない間は一人でやるのだ。カメラに撮って、後でチェックされる。本当に馬鹿みたいだが、罰の恐怖には敵わない。
彼は私に言わせたがる。
『Unlock』。この生活を終わりにする言葉。
私は言わない。彼がどんな形であっても、ただ一度だけでも本当の笑顔を見せてくれるまでは。
失った生活を取り戻すだけの金銭は約束されている。それでもだ。
例え何時間拷問されようと、この関係をお金に変えようなんて思わない。
地下に来る以外は食べ物もあるし洋服もある。ベッドもあるし中庭にも出られる。他には何もないけれど、十分だった。
ここに来る時に持ち物は全て処分した。アルバムもお気に入りだったくまのぬいぐるみも。
全部ごみ袋に入れてぎゅうっと口を縛り、アパートのごみ捨て場に置いた。
最後の服を燃やされた時、二度と洋服は着られないと思っていた。だけど、羞恥心を無くしきらない事と体型の維持の為、私には洋服が与えられている。
じゃあ後は何がほしいのか。
笑って欲しい。心から。
それだけでもう、満たされる。




次回、とある公園の噴水広場-シャワープラント-
お待ちください
0459名無しさん@ピンキー2017/11/17(金) 11:18:29.95ID:eLwt7Myb
>>440
さらに修正
一番上のボタン×
二番目のボタン○

この辺は一回データ吹っ飛ばして推敲前のデータと予測変換に頼ったので割りと構成が無茶苦茶かもです
さ行コワイ。途中記録ダイジ
0460名無しさん@ピンキー2017/11/17(金) 11:47:08.90ID:eLwt7Myb
>>448
文章抜け

痛いの注意

叫び続ける少女はただ、命令に従う傀儡。ここまで耐えたのに。一切の考慮もされず、間違えれば罰が待っている。

〈再びの頷きで下降が再開される。未知の領域が凶悪な器具で犯されていく。
『いや、入れないで!』
『そんな事を言っても身体は正直だ』
『初めてなんです!』
『ほう、そいつはいい事を聞いた』
男達が相談する。そして男達の都合で決まった一人に処女を奪われる。青年が見ている目の前で。
『あっ、はぁ!いやっ!はぁ』
『段々感じてきてるじゃないか。アバズレが!』
アバズレの意味はあまりよくわからないがいい意味ではないだろう。そして一人目が射精して二人目。
『おら、こっちもお留守だぞ』
口も使われて、でも段々気持ちよくて。
『ほら、ご褒美だ。……お、絞まるっ!』
何やら気持ちがいいらしい器具をクリトリスに押し付けられて喜びに鳴く。
そんな事を想像していたのに。
なのに、現実は……。
「ぁおぁぁぁぁぉぉぁぁっ!!」
不明瞭な事を叫んで、血も通わない機械で知らない場所を捏ね回される。気持ちがいいらしい器具はクリップに変えられて苦痛しか生まない。
ブラシは回転しているし前後左右に押し広げてくる。絡まった肉襞を無理矢理に擦られてとにかく痛い。
やがて機械はこつんと奥の何かにぶつかった。
「くはぁっ!!」
ゴロ、と少しだけ台車が動いた。信じられない事だがそれだけの苦痛だったのだ。
「ぅぃぎゅぁぁぁぁっ!!」
もう自分が何を言っているのかわからない。目の前が赤くなる。視界の端に手を上げる青年が見えた。〉
青年が掌を見せる。
〈一刻も早くこの当たっているのを何とかしたくて、素早く上昇ボタンを押す。もう何も考えられない。
痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い
途切れない痛みは連続している。〉
「うぎゃっ!」
0461名無しさん@ピンキー2017/11/17(金) 12:15:12.88ID:eLwt7Myb
閲覧注意箇所も終わったのでここからは纏めます

>>451
やらなければならないの事はただ触れさせるだけ等という生易しいものではい。×
これからやらなければならない事はただ触れさせればいいだけ等という生易しいものではい。○

randomのボタンを押した上で手枷に手首を差し込む。〈それでやっとスタート地点に立てるのだ〉

>>453
こしゅこしゅと前後に動き始める器具。まるで男性がオナホールでしごいているかのようだった。×
こしゅこしゅと前後に動き始める器具。まるで男性がオナホールでペニスをしごいている時のような動き。○

>>455
ビデオがある以上、ただしいのは青年だ。×
ビデオで録画した以上、記録としてはきっと青年の発言通りだ。裏でどんな小細工をしていようとカメラに捉えられたものだけが真実になる。勿論、これが偶然である事を少女は知らない。知る必要もない○
0463名無しさん@ピンキー2017/11/17(金) 14:21:31.79ID:cFUzSc8j
支援?
自分はすごくエロいと思いながら読んでいるので、続けてほしいです
0464名無しさん@ピンキー2017/11/17(金) 15:14:52.28ID:eLwt7Myb
なっがいですよね
すみません
もう少しお付き合い下さい
修正はいらなかったですかね
気になる質で
張った伏線を回収してるのでだいぶスレタイからはズレてしまいますが、ご容赦下さい
ただの奴隷状態にはしたくなくてどうにかこうにかです
0465名無しさん@ピンキー2017/11/17(金) 15:15:21.14ID:eLwt7Myb
エイプリルフールに付いた嘘は、いつまでも終わらない。
彼女に初めて出会ったのは、ボランティアとして施設に行った時。おやつを落として泣く年少の子に、自分のおやつを差し出す彼女を見て『なんてつまらないんだろう』と思った。
それが印象に残っていて、一年後に大学の食堂で出会った時には驚いた。
そして、幾度かの交流の末、告白された時は、殊更に驚いた。
しかし、それはやっぱりという失望に変わる。誰にでも与える彼女ですら、愛が欲しいのかと。
僕にとってその他大勢は無関心の対象だった。両親の愛情が足りなかった、なんて言えればいいが。それは甘えだ。
なるべくしてこの性格になったんだろう。
笑って人当たりを良くすれば、大体の人間は好感を持つ。いつからだろうか、この笑顔が張り付いてしまったのは。
僕にとってのポーカーフェイスはこの笑顔だ。自惚れかも知れないが、僕の顔はそこそこ整っているらしい。
女はいくらでも寄ってきた。
しかし、挿入してゴムに射精するだけの行為は虚しくて。興味を持ったのは、快感の為にしか存在しないとさえ言われるクリトリス。利己の象徴だ。あらゆる方法で散々に責めた。初めは喜ぶ者もいたが、結果的にはみんな去っていった。
記念日や贈り物にばかりうるさい彼女達は結局、色や金を愛と言い換えていただけで。心の交流をしても最後はそこに行き着いた。
酷く虚しい。欲は誰にだってある。自分にだってある。
たが、自分の器は一向に満たされない。
愛が欲しいなんて言わない。愛なんてくだらない。もっと、別の何か。
理解は出来なくても信じられる。そんな何かを求めていた。
それを見抜いたのが彼女だった。断片ではあったが、彼女は僕の虚無を見付けた。少しだけ興味が湧いた。
告白されたのが9月の中頃。僕はいくつかの条件を提示して、もしそれが満たせたら、翌年の4月1日にとある公園の噴水広場で待ち合わせをすると伝えた。
連絡は取らなかった。どうせいないだろうと思って公園に来たら、桜吹雪の中に彼女がいた。
条件は大学を辞め、家財や人間関係を全てなくし、自身の存在を抹消する事。元々が施設育ち。親や親戚もおらず、大学を辞めてしまえば誰にも捜索されない。
簡単な条件だが重かった。
それを彼女は受け入れた。『本当につまらない』と僕は思った。
彼女の持ち物は家具を除いて全てこの屋敷にある。たまたま通った道で、アパートからごみ袋を抱えて出てきた彼女を見付けた。
涙で腫らした顔。よほど大事なものだったのだろう。だから、こっそり回収してこの屋敷のある部屋にきちんと並べた。
種明かしはいつにしようか。
エイプリルフールに付いた嘘は、いつまでも終わらない。
あの日、彼女の人生は反転した。
0466名無しさん@ピンキー2017/11/17(金) 15:19:19.51ID:eLwt7Myb
9月18日
彼女に告白された。
条件を突きつけたら悩む事も殆どなく頷いた。
自己犠牲が好きな失敗作だと思った。

9月20日
もしも彼女が来るのならば。
責め具や地下室の準備に取り掛かる。
来なければそれでもいい。

9月23日
彼女の荷物を拾った。
一応回収しておく。

2月26日
工事や責め具の設置が完了した。
地下室は、不規則な石畳の床にした。
裸足で歩けばば退屈はしないだろう。

4月1日
彼女を捕まえた
衣服を脱がし、それを燃やした。
一切の抵抗すらしないのが気に食わない。
徹底的に痛め付ける事にした。
ブラシの位置をわざとずらし、クリトリスをクリップで挟む口実を作った。
先程の身体検査で良いものを見付けた。小さなクリトリスに対しても勿論同様の事を行うつもりだったが、これはそれよりもずっと良い玩具になる。

4月2日
昨日塗った薬がまだ染みるらしい。泣きわめくが無視をした。
塗り薬は常習性もなくよく効く。昨日クリップで散々にいたぶったクリトリスは元の色に戻っていた。
ただし、この薬を塗ると暫くの間、酷く痛むらしい。尤も、僕は微塵も痛くないので気にしていない。
ノギスで測ってみた。挟み込む瞬間にいい反応をする。
わざと何度も測り直してから脅したら、不本意ながらも自分で包皮を剥いてくれた。
きちんと測れたご褒美を与える事にする。縛り付けて細長いローターをクリトリスに近付けると、恐怖に身体が震え始めた。
構わず押し付けてデータを取る。裏側の根本が特に弱い事がわかった。
オナニーの仕方も教えておいた。暫くはこのワガママなクリトリスを調教する。
備考
平常時:直径3p 最低横幅7o 最大横幅1p 最低縦幅 5o 最大縦幅1.2p
勃起時:直径3.5p 最低横幅8o 最大横幅1.3p 最低縦幅 9o 最大縦幅1.8p
裏側の根本が弱点
少し右側面に回り込んだ段差部分が一番のお気に入り

4月3日
いよいよ、機械に座らせてみる事にする。
与えたノルマは絶頂10回。
全て自分でやるように仕向けた。
罰で脅せば言うことを聞く。
今日から僕は仕事。
帰ってくるのが楽しみだ。
0467名無しさん@ピンキー2017/11/17(金) 15:20:30.72ID:eLwt7Myb
たまに痛いです


4月4日
サブカメラを付けたら抵抗した。
朝は忙しいと言うのに。
罰としてタピオカと液体媚薬が詰まった瓶をクリトリスに固定する。
瓶の口はオブラートで塞いだが、次第に破れてくる。ぴったりと固定されているので瓶は動かず、クリトリスは媚薬とタピオカの責めを否応なしに受ける事になる。
ざまあみろと思った。そのまま暫く放置する。

4月7日
中庭以外の外には出てはいけないと言ったのに。
帰宅すると彼女は玄関の前で待っていた。
罰として中庭の木に繋いだ。
初めての鞭打ちは相当に怖いらしく、必死で哀願する。
関係ない。
ただの乗馬鞭だ。身体に傷が残るわけではないので気にしない。
自分で足を広げさせてクリトリスを打った。
ひたすらに謝罪を繰り返す。だが、あの言葉は言わない。
言うまで打つと言ったら卑怯だと返された。卑怯なのはどっちだ、と少し腹が立ったので気を失うまで打ち続けた。

4月8日
包皮を捲れば痛いと泣くので対策を考えた。
今まで以上にローションをたっぷりと塗る事にする。
筆を使わせてみると思いの外、好感触。嫌だと言うが黙殺する。
普通に垂らすのもいいが、時々はこれをさせよう。

4月9日
ローションの入った壺を彼女が落とした。特段、貴重なものでもないからそれ自体は構わない。
指で破片を拾おうとしたから。だから罰を与える事にした。
その綺麗な指に僅かばかりでも傷がつくのは許さない。
矛盾かもしれない。
それでも、こう思う。
僕の与えた痛みにだけ泣き叫べばいいんだと。
床の安全な場所にローションをぶちまけて掃除をさせた。床が乾くまで延々とクリトリスで床を擦らせる。
石畳にして正解だった。不規則なその凸凹は度々引っ掛かって彼女のクリトリスを責め苛んだ。
『壺を割ってごめんなさい』
そう言って彼女は泣いた。腰を振りながらずっと泣いている。
何もわかっていない。
まだ、彼女は気付かない。
今日のローションは媚薬入りにしようと無様な彼女を見ながらぼんやりと考えた。

4月10日
本来なら、わざわざ企業に就職する事はない。ただ、世間体の為だけに。
ビデオを見ながら思う。
玩具メーカーを立ち上げるのも悪くはないと。

4月11日
朝から彼女をトレーニングルームに連れていった。
ただのジムと同じ設備だ。
ここにいては運動不足になる。
運動後にノルマを達成するように伝えて出掛けた。
その日のビデオには何も映っていない。疲れて眠ってしまったらしい。
そんなに眠いのなら眠気を覚ましてあげなければ。
今日のノルマを放棄する代わりに罰を与える事にした。
四肢を広げて拘束する。いつか使おうと思って買っていた安物の歯ブラシで、クリトリスを擦る。
そこで忘れ物に気付いた。眠気覚ましにはミントだ。
歯磨き粉をたっぷりと擦り込むと枷の音が耳障りな程に響いた。
明日はきっといいビデオが撮れる。
0468名無しさん@ピンキー2017/11/17(金) 15:26:01.22ID:eLwt7Myb
4月14日
彼女を昨日届いたばかりのランニングマシンに設置して仕事にいく。
球体がいくつも連ねられた股縄を跨がせてマシンに乗せる。踵は絶対に機械から離さないよう厳命した。
ビデオカメラを設置されては嘘も吐けない。食い込む寸前まで股縄を上げるが踵はあげなかった。
球体を振動させた時に逃げようとしたのでクリップを見せる。大人しくなった彼女はひたすら振動に耐えていた。
ノルマをこなして運動もできる。このランニングマシンは最高の装置だ。
指先一つでこんなにも便利な物が変える。やはり、インターネットは素晴らしい。人間の生み出した文化の極みだ。
昨日のうちに少し手を加えた。突っ立ったままで後ろへ行きすぎると縄に電流が流れる。
痛いであろうという認識しかないので、必要以上に怯えていた。
時間がないのでそれを無視して設定を入力する。時速4qで2時間。30分毎に上から経口保水液のボトルが降りてくる。
機械は止まらないので飲めるかどうか怪しいが、2時間程度ならいいだろうとそのまま放置して出掛けた。

4月16日
もう半月が経った。
ここは彼女に取っての天国であり地獄だ。
何もする必要はなく中庭には色とりどりの花々。花には疎かったが彼女の為に植えさせた。
広いダイニングへ行けば保温庫に入れられた食事が食べられる。
掃除も調理も全て使用人任せ。仕事も勉強も何もない。
たまに使用人に会っても、彼らは話し掛けても来ない。彼女をいないものとして扱うように彼らには命じてある。
生活に不自由はないがそれそのものが不自由な枷だった。
上での生活は天国であり地獄でもある。
かといって地下は。
地下にある部屋では唯一カーペットが敷かれた豪華な貴賓室。天井には豪華なシャンデリア。
全体的にアンティーク家具で纏められたあの部屋は、その辺のソファ一つ取ってもサラリーマンの平均的な年収では全額出したとしても到底買えないような額が付いている。
アンティークな物が好きだと少女が言っていたから。彼女のゴミの中からアンティーク調の割れたカップとポットを見付けた時、ここを作ろうと思った。
イミテーションであっても、彼女にとっては大切な物だっただろうから。
日中はあそこで眠ったり紅茶を飲んでいる事が多い。それくらいしか自由がない。
その部屋のベッドには床に垂れたシーツに隠すようにして四ヶ所に鎖と枷が置かれている。
それで大の字に貼り付けられ、Gスポットを開発する器具でおまんこを捏ね回された彼女は果たして幸せなのだろうか。
尿道口もクリトリスも器具から伸びる受け皿にびっしりと生えた棘の振動に震えていた。
シリコンというものは振動をより柔軟に与える為に産み出されたのではないかと時々馬鹿なことを思う。
振動を強くすれば声を上げて逝ってしまった。最近は快楽に鳴く事が増えた。最初の頃はローターですら痛がっていたのに。
喘ぎ鳴く彼女はきっと天国にいる。けれど、このまま何時間も何時間も逝かせ続ければきっと。
やっぱりここは天国であり地獄なんだ。
0469名無しさん@ピンキー2017/11/17(金) 16:03:23.52ID:eLwt7Myb
4月17日
今日は恥垢の掃除をすることにした。勿論、ただの嫌がらせだ。
垢と言われると恥ずかしいらしい。顔を真っ赤にして俯くのがいい。
オリーブオイルと綿棒でクリトリスと包皮の間を探る。綿棒の刺激が新鮮で強烈だったらしく、『許して』と泣いた。
何を許せというのか。彼女はよく『許して』というが、彼女を許さなければならない事は何もない。
解放されたいのなら言葉が違う。
ぐりぐりと強めに擦ればまた『許して』と言った。
あちこちを擦ってついに到達するクリトリスの裏側。触れようとすれば『許して』と何度も何度も口にした。ひたすら聞き流してただただ手を動かす。
よほど良かったのか、シーツどころか僕のスラックスまでびしょびしょにしてくれた。罰としてマスカラに使うような形状の特殊ブラシでクリトリスを磨いてやった。
柔らかい毛を加工したものだから、何も問題はない。

4月18日
おまんこがある程度使えるようになったので、僕がその日やる事を決めるのではなく、全て自分で選択させる事にした。
カードを引いて責め具が決まる。現時点で無理なものは一切入れていない。
自分の選んだ責めをカードに書かれた内容で1日1回こなしてもらう。僕が休日に彼女を使いたくなったらその日だけはノルマから解放される。
そういうルールにした。休みは月に2日。とんでもないブラックだ。
帰ってビデオを見る。彼女が抜いたのは『E』。アタッチメントのない器具だった。
画面には苦しむ彼女と右下にサブカメラのワイプが表示される。
自分から下で震える棘が生えたローターに クリトリスを近付けさせる。クリトリスには直接棘が当たらないが四方八方から棘の側面がクリトリスを苛む。
あの棘には確か、側面に微細なイボが付いていたはずで、それがクリトリスに触れているんだろうか。辛そうでいい。
根本にある接触感知パッドにクリトリスを触れさせている間しかタイマーは減らない。勿論、接触感知パッドも震えている。
時間は70分。
後で彼女に薬を持っていってあげなければ。
0471名無しさん@ピンキー2017/11/17(金) 16:06:14.30ID:eLwt7Myb
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閲覧注意です。
責めの方向性がガチの拷問に近いです。
一応これも伏線回収用の伏線なのでご容赦ください。
広げた風呂敷を一気に畳むとぐしゃぐしゃになるだけなので。

4月23日
もうすぐ大型連休だ。きちんと有給を取って谷間も埋めた。
9日間じっくりと責めよう。
彼女は食事の際、よく昔の話をする。今までの人生を捨てろとは言ったが、過去を話すくらい咎めるつもりはない。
ここが彼女の拠り所なのだろう。
男の名前を出しても施設時代の年下相手に勉強を教えただとか、○○先生がという話だったので気にもしなかった。
だが、今日は違った。
今日の話は、彼女が次の日が提出期限の忘れ物をして夜に大学へ行ったら、守衛室の前に同じく忘れ物をした同じゼミの男子学生がいたという内容だった。ここまではいい。
だが時間が遅く、大学を出る頃には既に1時手前だった。アパートに帰る電車はもうない。だったら、ネットカフェなりカラオケなりに泊まればいいのに彼女はあろうことか男の部屋に泊まった。そして課題がきちんと提出できたので感謝しきりだったと、そう話を締め括った。
何処までもお人好しで施しに悪意や邪念がないと信じているようだ。それがどんなに危険な行為かという事を全く考えない。
だから、こんな所までついてきてブラシで処女を奪われるような事になるんだ。普通の感覚ならば条件を提示した時点で逃げている。
その場は何も言わず、その後も単なる気紛れに見せ掛けて罰を与える事にした。導入はごくごくシンプルに僕がやりたいからという理由だけで。
知らなくていい。この感情を彼女が知る必要はない。
今日はいつも以上に酷い事をする。
万が一にも燃やさないように彼女の綺麗な髪を纏めて腰の高さに渡した角材を跨ぐように座らせる。四角い角材なので痛みはない。
アームザックで腕の自由を奪い、角材の後ろに取り付けたフックへと繋げれば下準備は完了。
鎖で繋がった二本の長い針を見せれば慌てて逃げようとするがもう遅い。逃げるのならせめて、角材に座らせた時点でそうするべきだ。
下から乳首に突き刺して上から蝋燭を差し込む。相当に痛いらしいがそうでなければ罰にならない。
悲鳴が収まる前に火をつければ目を見開いて足をバタバタと動かす。危険なので足首と床を連結してやった。
蝋を受けないように皮手袋をして、クリトリスに細い針を刺す。何本も、何本も。
あまりに暴れるのでクリトリスに糸を通して前方の輪に固定したら、漸く大人しくなった。
『許して』『許して』と言う言葉にはお互いの認識にズレがある。だが、今回ばかりは許さない。絶対にだ。
一晩中責め立てて朝になってしまった。流石に眠い。
だが、あの程度では終わらせない。仮眠をしたら続きをしよう。
0472名無しさん@ピンキー2017/11/17(金) 16:06:50.35ID:eLwt7Myb
規制かかるので分けましたが閲覧注意続行です



4月24日
まだ拘束は解いていないが、不自由な姿勢のまま彼女は眠っていた。
針を刺したら飛び起きる。
持っていたビンからスポイトで強炭酸を吸い取り傷口に浴びせた。非常によく効くらしい。
散々遊んでオキシドールを掛けてやったらぶくぶくと泡が浮いた。
消毒も終わったので再び遊んでやったら、今度は口から泡を吹き始めたので治療を施して寝かせた。
タッカーは流石に良くなかったらしい。






いよいよ次回から大詰めです。
どす黒いラブコメって裏の心理描写が結構大変です。
こんなのしか書けないんですけどね
また深夜か無理なら明日来ます
0473Grand Guignol ◆xaTfygxjYo 2017/11/17(金) 16:29:11.67ID:eLwt7Myb
当作ですが、一応はラブコメディ路線で書いてますが読者さんから見たらラブトラジェティーにあたると思われます。
現在、整合性のなくなったところを目下、縫合修正中なのですが。
話のオチだけはまだ書いていなくて、頭の中でラストまでの映像を流してみたところどうやらメリーバッドエンドになりそうです。
メリバは無理だなとかここまで長いのは読めないとかつまらないと思われましたらブロックをお願いします。
すみません。
取り敢えず、ブロックしやすいようにトリ付けますね。
0475名無しさん@ピンキー2017/11/17(金) 23:50:50.04ID:xZHsO3Dk
久々のクリ責めSSなので完成を楽しみにしてる!
ただ文章の修正は本文投稿前に確認するか
他の場所でまとめる時に直してほしい
0476Grand Guignol ◆hUIgZ3zvcI 2017/11/18(土) 01:20:26.73ID:yM2oGdMu
今後、投稿後の個別修正は控えますね
もしもやるとしても、続き投稿の際に一番下に改行入れてしておきます
すみませんでした

続き投下です



こうやって、何度も、何度も、痛みを与え、苦痛を与え、快楽を与え続けて、今に至る。

全ての責め苦から解放されて、少女は腹に手を乗せぼうっとしていた。手枷からは素早く手を抜いたが、その後はああしたまま10分も動かない。
前準備や途中の休憩なども含めれば、トータルで5時間以上。機械の責めだけでも4時間を越えている。流石に体力の限界だろう。
この後は、器具から降ろして身体を清め薬の塗布をする。
とっくに限界を越えている彼女にとって、この最後の責め苦は、果たしてまともに正気を保っていられるのだろうか。狂ってしまう方がいっそ楽なのかもしれない。
普段なら、終わった後はシャワーを浴びるだけでいい。だが、これだけ長時間責めた後ではそうもいかない。
モニターに映るクリトリスは赤くて痛々しい。まだ、責める事はギリギリ可能そうだがどちらにせよ治療の必要がある。
青年は立ち上がり、カメラのスイッチを切るとぐったりとした少女の許へ向かった。
「…っ、ぁ……」
辛うじて反応はする。だが、それだけだった。
「まずは、バイブを抜きますね。辛いでしょうが耐えてください」
「………っ!」
ピッとボタンを押せば、ぐちゅっと湿り気のある音と共にバイブが下降する。ずっぷりと根本まで深々と突き刺さったそれは、ほとんどくの字に近い状態でアナル側に亀頭を向けている。
彼女にアナルプレイの経験はないが、そこを弄られるのは酷く気持ちがいいらしい。Gスポットやポルチオに次ぐおまんこ内では三番目の弱点だった。
快感によっておまんこが収縮しているので、当然そこだけではなくGスポット側もこりこりと触手に擦られる事となる。
「あっ!ひぁっ!!ぅ、動かさなっ……でっ!」
体内に埋め込まれたバイブが外から見えるはずもなく。故に、青年には彼女の窮状など知る由もない。
くわえ込む力が強いので、ぐぼぐぼとおかしな音を立てながらバイブが無理矢理引き抜かれていく。痛烈な刺激で一気に脳が覚醒するが、拘束は解いていない為、抵抗する事が出来ない。
「ゃっ!やめっ!ぃぅっ!!」
ぐぐっと、おまんこと機械での綱引き状態になる。驚くべき事に機械の駆動が止まっている。この程度では機械が壊れる事はないが、おまんこの方は相当に苦しいだろう。
「ほら、力を抜かないといつまでもこのままですよ。それとも、このままの方がいいですか?」
「っ、嫌!…ぬ、抜いて……くださっ…。ひぅっ!う、うご、動かさないでっ!!」
抜いて欲しいのなら動かすしかない。少女は矛盾した事を言いながら涙をぽろぽろと溢す。
ぐぢゅっと卑猥な音が響いて、綱引きの軍配は機械に上がった。
「ひゃがぁっ!!」
甲高い悲鳴が上がる。今のは相当効いただろう。ひくひくとアナルの入り口が痙攣している。
いずれここも開発してみようか。苦しむ彼女の事など知らぬ存ぜぬで、新たな責めを思案する。今の彼女がこれを聞いたら何と思うだろうか。
ゆっくりとゆっくりと30秒ほどかけてバイブは抜かれていく。
「っひ、あっ!だめっ!だめなんですっ!!許しっ!くぅ……」
こり、こり、と入り口から触手が現れる。この辺りも弱いらしい。彼女の身体は弱い場所ばかりだ。
0477Grand Guignol ◆xaTfygxjYo 2017/11/18(土) 01:37:42.79ID:yM2oGdMu
いよいよ残すところは亀頭のみ。入り口がまるで産卵でもするかのように、歪な広がり方をしている。
細いバイブなのだが、最大限に曲がった際はおまんこ内を5pほど押し広げる仕組みになっている。おまんこの中は広がりやすいので問題はないのだが、入り口でこれはきつい。
このままでは少し裂けてしまうかもしれない。
「っ、痛いっ!痛いぃ!!」
快楽を感じている間は無視していたが、これは看過できない。青年はピッとスイッチを押して下降を止めた。
「これ以上は危険です。一旦おまんこに戻して、ある程度バイブを真っ直ぐになるよう整えてからもう一度抜く事にしましょう。いいですね?」
「い、嫌!戻すのは……」
「少し戻すだけです。それとも、裂けた方がいいですか?」
「ぁぁ……嫌ぁ…」
びくびくと泣いて震えるだけなので上昇ボタンを押す。
「っひ!」
半分程度戻した所でリモコンに付いた蓋を開け、low swingのボタンを押した。
「真っ直ぐになったら言ってくださいね」
「はぁぁ…わかっ、な……。ふっ、ひぁっ!」
徒に入り口を掻き回さない為には、バイブの折れ曲がる箇所までを全て体内に入れてしまう必要がある。
入り口をあまり大きく広げない為にバイブは中程からしかスイングしない。ピストンの際もそこは考慮されている。
Gスポットやポルチオを散々に引っ掻き回すがそこより下には下降しない。いいことなのか悪いことなのかはわからないが、取り敢えず怪我だけはしない。
快楽を最大限与えて損傷は最小限に抑える。この器具はそこをギリギリまで考えて追求した末の代物だった。
掻き回しても問題のない箇所まで入れてしまえば、入り口が苛まれる心配はない。
ただし、中にバイブが入っている以上、青年からその状態を見る事は出来ない。彼女がわからないのなら、何か横から器具を入れて調べるか、真っ直ぐになるまで何度も何度も微調整を重ねる羽目になる。青年が選ぶのは大体後者だ。
「わからなければ、抜いて入れての繰り返しになります。しっかり考えなさい」
「っ…」
ぴしゃりと言われてしまい、少女は喘ぎながらも必死で考える。
「あっ!い、今っ!!今ですっ」
直ぐ様、青年がバイブの動きを止める。ピッとボタンが押されて下降が始まった。
青年の顔はおまんこの入り口ギリギリに近付けられている。それを認識して少女の頬が朱に染まるが、それも一瞬の事。
「あっ!あぁぁぁ!!」
ずるっ、ずるっ、と掻き出される肉襞の快感が堪らない。亀頭は右斜め前の肉襞に僅かばかり引っ掛かるが、抜くに際して支障はないようだ。快楽を感じているのなら何も考慮する必要はない。
ずるんっと完全に抜けたバイブからは、大量の愛液が慕っていた。
「はっ、はっ、はぁ、はぁ……」
「お疲れ様です。次は……乳首にしましょう」
0478Grand Guignol ◆xaTfygxjYo 2017/11/18(土) 01:50:53.69ID:yM2oGdMu
一個トリップの大文字小文字間違えました。
すみません。


青年が剥離剤を手に取る。接着剤の成分を無効化するものだが人体に影響はない。以前、大手インターネット通販サイトで投げ売りされていたのを手に入れて、青年がより良いように調合し直したオリジナル。眉唾かも知れないが、一応美容成分も入っているらしい。
調合時、怯えながら様子を見ていたら、
『痒み成分と媚薬成分も入れますか?』
と聞かれたので、
『何でもするから許してください』
と哀願したら両方の薬をクリトリスにたっぷりと塗られて磔にされた。接着剤にそれを入れられなかったのがせめてもの救いだろう。
ここの器具も青年が改造したものだ。天才なのか変態なのかわからないと少女は時々思う。
何でも覚えてすぐに実践しようとする。被験者にとっては堪ったものではない。
笑わない彼は何を思ってこんな事をしているんだろうか。ただのモルモット。実験。何かに活かせるのか。わからない。
「痛いですか?」
「…いえ」
つん、と三つ爪をつついて青年が訊く。軽く挟んでいるだけだから痛みはない。
甘い痺れのようなものはあるが。
「そうですか。ここはついついおまけになってしまいます。もっと色々としてあげた方がいいんでしょうけど」
「…………」
「形もよく乳首の色も綺麗。大きさもあって、珍しいですよ。こんな美巨乳」
「…………」
少女は返事をしない。下手な事を言えば何を思い付くかわからない。与えられるのが快感とは限らないのだから。
咎められる事はないので、黙って聞いているのが一番良かった。
彼女の乳房は半球型で、ふっくらとしている。大きさはEカップ程度。細身なので胸がサイズ以上に大きく見える。つんとやや上を向いた乳首は綺麗な桃色。
理想の形と大きさだった。
「また今度、愛し方を考えておきますね」
ふふっと軽く笑って剥離剤を乳首に垂らす。
「はぁ、ふっ、んっ」
少し乳房を下から持ち上げるように揉めば、ローターは簡単に外れてしまう。落ちる直前のローターを取って台の上に乗せれば、少女はまたぐったりとしていた。
頬が赤い。青年に触れられた胸を大事そうに撫でている。
青年が彼女の性器を直接触ることはほとんどない。大抵が機械越しでの接触だ。こうやって必要がある場合や、身体を洗う際にしか身体に触れる事はしない。
よほど嬉しかったのか、顔が綻んでいる。彼女のこんな笑顔は珍しい。
0479Grand Guignol ◆xaTfygxjYo 2017/11/18(土) 02:06:55.18ID:yM2oGdMu
「この後、きちんと耐え切った上で気を失わなかったら、おっぱいの感度チェックをしましょうか」
「え?」
聞こえなかったのか信じられなかったのかはわからないが、わざわざ言い直したりはしない。ピッとボタンを押してクリトリスにしゃぶりついている器具を引き離していく。
「ぁぁぁっ!!」
「嫌、駄目、やめて。こういう言葉を言わず、且つ気を失わなかったら、その大きなおっぱいを存分にマッサージしてあげますから。まぁ、精々頑張ってください」
そう言って青年は壁に向かう。
「えっ!?っぁ!ひっ、ぅぁぁっ!!」
ぞくぞくと快感が脳を埋めていく。責める時はあんなに早く動くのに、今はのろのろとクリトリス全体を責めてくる。
たった数センチを蛞蝓が這うような遅さで、ゆっくりとゆっくりと。わざわざ1分以上も掛けて少しずつ少しずつ。
自分で押し退ければ早いが、わざわざボタンを押していったという事は、それをしてはいけないという事だろう。
耐えろと言われたのだから少女に手を使う権利はない。そもそも、まだ解いていない拘束具ではギリギリそこまで手が届かなかった。必死に手を握り締めて耐えようと努力する。
目の前が真っ白に塗り潰されていく。少女は意識を保つ為にぶんぶんと頭を横に振った。
必死で意識を保とうと努力する。
「ぅぁぁあああっ!!」
努力の甲斐あって、たっぷり3分も掛けてからようやくきゅぽんと言う音と共に、完全に器具が離れた。
はぁはぁと肩で息をする少女の方へ青年が戻ってくる。
手には黒革の手枷を連結させた物とハンディマッサージャー、そして何故か砂時計が握られていた。
0480Grand Guignol ◆xaTfygxjYo 2017/11/18(土) 02:26:14.69ID:yM2oGdMu
「その器具が全部シリコンならぎゅっと握り締めて無茶苦茶に虐めてあげられるんですけどね。今度、そういう玩具がないか探しておきます」
「……………はい」
「おや、嫌だと言うかと思ったんですけど」
くっくと声を噛み殺すように笑う青年に、少女はふいと目を背ける。いくらわざとらしい笑みでも恥ずかしいものは恥ずかしい。
まさか、胸を揉んで欲しいからとクリトリスへの責めを受け入れたなんて、そんな事を言えるはずもない。
「さあ、邪魔な手はさっさと頭の上にやってください」
背もたれの上部にはカラビナが付いている。普段は使う事はないが、備えあれば憂いなしという観点から、この装置以外にもそういう無駄なものを取り付けてある装置は多い。
尤も、こうして使う事もあるのだから完全な無駄ではないのだが。
カチャカチャと手枷が取り付けられてカラビナに固定される。肘を曲げた状態で頭上に両手が拘束された。
「さて、始めましょうか」
「え…?」
青年が見せたのはハンディマッサージャー。少女の瞳に困惑が映る。
ヴィィィとハンディマッサージャーが乳首に迫る。青年は嘘を言っていない。少女が勘違いしただけだ。
「あ……ぁ………」
よほどショックなのかぽろぽろと涙を溢す。少し色素の薄い焦げ茶色の瞳は、涙と一緒に溢れ落ちてしまうのではないかと思うほどに見開かれている。
徐々に近付いてきたハンディマッサージャーは、乳首のギリギリ手前で静かになった。スイッチを切った青年はまるで慰めるかのようににっこりと優しく微笑み掛けた。
0482Grand Guignol ◆xaTfygxjYo 2017/11/18(土) 02:31:39.58ID:yM2oGdMu
すみません、たまにくっしょん入れないと連投規制掛かりますので。
無意味なレスが増えてしまいますがご容赦ください。



「君はもう、これ以上の責めに耐えられないでしょう。けれど、もしも耐える事が出来たなら、ご褒美に僕の手でおっぱいの感度チェックをしてあげましょう。ただし、気を失ったらこれで……」
青年は静電気を発生させる玩具を取り出す。
「ちょっとしたお仕置きをします」
「……………はぁっ」
熱い吐息が漏れる。静電気は怖いがその前にぶら下がったご褒美は大きい。躊躇いなく少女は頷いた。
「契約書の全文を読まずにサインをする気ですか、君は」
呆れたような顔で見られて少女は赤面する。吊られた人参に飛び付いて我を忘れてしまうなど、あまりに恥ずかしい。
「説明しますが、きちんと聞けますか?」
「…は、はい」
おまけにこんな心配までされて。裸で、こんな場所で、こんな装置の上で、全身をくまなく拘束されて。それなのに、そんな事は関係ないくらいにがっついて、呆れられて。耳まで赤くなる。
少女の反応を見て、青年は続けた。
「これでクリトリスを責めます。振動はダイヤル操作で徐々に強くなりますが、どの程度の振動を与えるかは僕の裁量で判断します。否定的な言葉を発すれば即終了。見事、耐え切ればお待ちかねのご褒美です」
青年が見せたのはピンクと白の可愛らしいハンディマッサージャー。無段階ダイヤルで強弱を切り替えられるそれは、可愛らしい見た目に反して意外と強力で、今まで何度となく彼女はそれに泣かされている。
勝手に鋏を持ち出して中庭の花を廊下の花瓶に活けた時、うっかりお皿を割ってしまった時、使用人に挨拶をしてしまった時、ただの気紛れだった事もあるが、このハンディマッサージャーは、基本的には『簡単な懲罰』だと青年が言った際に使われる器具だ。
だが、それが『簡単な懲罰』だった試しは一度もない。平行して行われる責めが過酷なものだったせいもあるがそれだけではない。
それそのものが悪魔の兵器と言っても差し支えないほどの代物なのだ。当然、市販のこれは一応、販売できるレベルのものなのだろう。だが、これは明らかに酷い改造が加えられていた。
ガクガクと内腿が震える。歯がガチガチと嫌な音を立てる。唇はふるふると震え紡ぐ言葉を阻止しようとした。
0483Grand Guignol ◆xaTfygxjYo 2017/11/18(土) 02:33:27.23ID:yM2oGdMu
天秤の針は右へ左へ。ひっきりなしに揺れている。僅かだがご褒美が優勢だ。耐えられる自信はない。全くないのだが、青年が少女に有利なご褒美を確約してくれた事は、今までにない。
先程のように乳房を揉んでもらう事が嬉しいので、少女は青年の目の前で乳首に器具を接着する事を好むようになったくらいだ。ただ、その機会だって滅多にない。
青年がこうやって剥離剤を使ったのは過去、2回か3回程度。剥離剤は痛みを与えないので、揉まれる快楽を存分に味わえる。
洗濯ばさみなどでキリキリと戒められている際に揺さぶられても、痛みばかりで快感は得られない。それでも嬉しくて微妙な心持ちになる。それだって滅多にない事だ。
これを逃したら、もう次の機会はないかもしれない。
少女は苦虫を噛み潰すようにギリッと奥歯を擦り合わせると一つ深呼吸してから口を開いた。
「お、お願いします」
声は震えたがきちんと言えた。
「いいんですね?」
確認にもきちんと頷く。
斯くして悪魔の契約は交わされた。




また朝方か深夜に出没します。
0484Grand Guignol ◆xaTfygxjYo 2017/11/18(土) 05:31:40.88ID:yM2oGdMu
ぴったりとクリトリスにハンディマッサージャーが当てられる。これには、コードが付いていて装置の下部にあるコンセントにプラグが差し込まれていた。
電源を使うという事は、電池を使った器具よりもずっと威力が強いという事を示している。耐え切れるかは、まさに青年の裁量で次第だった。最初からmaxなら間違いなく彼女は意識を飛ばしてしまうだろう。
ピッとリモコンのボタンが押されて、ノズルからローションが降ってきた。
「はぅっ!」
ノズルの位置をわざわざ調整して、直接クリトリスにローションが落ちるようにする。それを少女は黙って見ているしかない。
欲の為に生け贄にされたクリトリスには、これから生け贄に相応しい責め苦が与えられる。生け贄を捧げた張本人は、その責め苦にただただ喘ぎ苦しみ泣き喚いて、ひたすらに悶絶するしかない。
これは調教や懲罰ではなく執行だ。欲深き愚か者に罪と罰を。
前方後円墳型の枠は未だにそのまま。クリトリスに一切の逃げ場はない。
ぷるぷると震える紅色真珠。てらてらと光るローション。
この責めにおいてローションは非常に重要なものだが、受けて側からすればこれは史上最悪の組み合わせでもある。滑りが良くなり摩擦が減れば、それだけ感じる刺激も強くなるし、泡立ったローションが弾ける瞬間も、決して無視などできない快感になるのだから。
ローションは1分経つ毎に1滴ずつ降ってくる。
青年は少女に砂時計を見せた。さらさらと綺麗な青い砂が揺れる。
「10分計です。砂が全て落ちたら終わり。以前みたいに、砂が落ちてしまう直前で引っくり返すなんて悪戯はしませんから、どうぞ精一杯、頑張ってください……ね」
砂時計がひっくり返されてハンディマッサージャーのスイッチが入れられる。台の上に砂時計を置いて、青年は悠然と顔を上げた。
「あっ!」
刺激に震える少女の顔にはまだ何とか余裕がある。まだまだ振動は弱い。本当に辛いのはこれからだ。
少女は砂時計や水時計のような、不思議な時計が好きだ。平素なら何時間でも見ていたくなる。でも、今は一刻も早くその砂が落ちてしまう事を望んだ。
0485Grand Guignol ◆xaTfygxjYo 2017/11/18(土) 05:53:32.75ID:yM2oGdMu
「ああぁっ!!」
ヴィィィィ。
だんだん刺激が強くなる。まだ、快楽の要素が強い。
先の責めは、まだ身体に余韻を残している。だからいつも以上に弱い刺激で感じてしまう。
「ぁぁぁあぁぁあっ!!いっ、ひぃっ!ひぃっ!ぁぁあぁあ゛」
ゥ゙ィィィィィ。
だいぶ刺激が強くなってきた。
『嫌』と言い掛けて引っ込める。否定的な言葉は使えない。
何も言わずに黙っていればいいのだろうが、そんな事が出来るわけがない。口を押さえようにも手は拘束されている。
『責めを受ける人間が、満足に四肢を動かしていいなんて、そんな道理が何処にあるんですか?』
以前、青年に言われた言葉を思い出す。


あれは確か、
『ゴールデンウィークはずっと審問椅子の上ですね』
洋式便座と分娩台と車椅子とが合体したような装置の前でそう言われて、恐ろしさのあまり『嫌』だと逃げようとした時だ。
リードを強く引かれて首が絞まったのを覚えている。けほけほと噎せた少女を床に倒し、頭を踏んだ。後にも先にもそんな事をされたのはその一度きりだった。
その時は何故か一週間程前から機嫌が悪かった。身に覚えのない事で責められるのは理不尽極まりなかったが、とにかくその一週間は従順に尽くした。八つ当たりで酷い目には合いたくないのは誰しも当然の事。
けれど、その装置に9日間も繋がれると聞けば、誰だって従順になどしていられない。逃げようとして、押し倒されて、頭を踏まれて、無理矢理立たされて装置に繋がれる。
何も気にした素振りなく、
『髪を整えましょうね』
とにっこり笑った彼には、流石に背筋の凍るような薄ら寒さを覚えた。
結局、たっぷり9日間。責めを受けるのは勿論の事、排泄も風呂も睡眠も食事も全てをそこでさせられた。膝を高く上げておまんこもクリトリスも丸出しのまま、キャスターの付いたそれで屋敷中を連れ回された事は絶対に忘れない。
何度か女性の使用人に遭遇した時には恥ずかしさで消えてしまいたくなった程だ。使用人は眉ひとつ動かさず、むしろ自分が恥ずかしがる事の方がおかしいのではないかと、また恥ずかしさに震えた。
中庭にも出され、日の光を浴びせられる。
人生を捨て、捧げる事。その9日間で少女は嫌という程その重みを噛み締める事になったのだった。
0486Grand Guignol ◆xaTfygxjYo 2017/11/18(土) 06:09:13.63ID:yM2oGdMu
ビィィィィ。
「ふぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!」
刺激が強すぎる。頭を振ってこの快感を追い出そうと、出来る限りの悪足掻きをした。
先端に触れているだけでこの刺激。おまんこからは愛液がぽたぽたと滴っている。
「ひぃぅっ!?ぅぁ゙ぁぁぁぁぁ!!!」
突然、下からクリトリスを持ち上げられる。敏感な所に近い箇所へと超振動を叩き込まれて、思わず腰を引こうとした。しかし、最初から腰は限界まで引いてベルトできっちりと留められている。
ただ、抗う術もなく耐えるしかない。
「あっはぁっ!!」
ぽたりとローションが落ちてきた。下から振動と共に持ち上げられているクリトリスに対するその刺激は、氷柱を落とされるに等しいような強烈な刺激だ。
以前、何かで聞いた事がある。『額に水滴を垂らし続ければ人はいつしか狂ってしまう』と。しかし、この状態でのこの責めは、たった一滴でも人を狂わせるような一撃必殺の凶悪さを孕んでいる。
「ひぃっ!ひぃっ!!はぐうっ!!っぁぁぁぁ゙ぁ゙ぁ゙!!」
ビチュアビチュアニチャビチャ。
異音と共に、落ちたローションをハンディマッサージャーで塗り伸ばされる。何故ここまでされなければならないのか。
生け贄を捧げた代償は果てしなく重い。
ビィィィィィィィ。
「くぁぁぁぁっ!!ひぃあっ!はぁぁぁぁぁぁっ!!」
元の位置にハンディマッサージャーが戻り、振動が強くなる。
ガシャガシャガシャガシャ。
耳障りなほどに枷がなり続けている。きっと、かつて行われた魔女裁判でもここまでの責め苦はなかっただろうと、少女は強く思った。
何かを考えなければ意識は容易く散ってしまう。必死で何かを考えて強力な快感から少しでも逃げようとする。
尤も、魔女裁判とこれとではそもそもベクトルが違う。あちらは苦痛でこちらは快楽だ。どちらがより大きいかなど比べようがなく、行われている長さも平均などないのだからやはり比較の仕様がない。
共通するのは、一刻も早く解放されたいという感情くらいのものだ。
とどのつまり、どちらも扁桃帯や海馬への攻撃である事にかわりはない。
強すぎる苦痛はやがて快楽になり、強すぎる快楽はやがて苦痛になる。ならばその苦痛はまた快楽になるのだろうか。
循環し続ける永久機関。メビウスの輪を思い浮かべて、青年は酷薄な笑みを浮かべた。
意識を保って暴れていられるだけの気力と体力があるのだから、まだまだこの責めにも耐えられるだろう。
気絶させてしまう事は容易いが、青年はそうしない。ギリギリを見極めてギリギリで回避する。
また先程と同じようにクリトリスを裏から持ち上げてローションを待つ。元々持っていたこの器具の性能はとっくに越えている。懲罰用のこの器具は耐える為になど出来ていない。
排熱機構がしっかりしている為、10分の使用くらいなら、例え最大出力であっても問題はない。
彼女は気付いていない。前回よりもこの器具のパワーが上がっている事に。
改造したこの器具の限界までは、後もう少し。




次の更新は寝落ちしなければ深夜です。

何故かバトル漫画みたいになってますが…。
もう少しクリトリスとハンディマッサージャーの戦いは続きます。
お待たせしてすみませんが、勝てるか負けるか妄想なぞしてごゆるりとお待ち頂ければ恐悦至極でございます。
0488名無しさん@ピンキー2017/11/18(土) 10:08:41.32ID:ZMSxVhMB
所々に入る作者の訂正や語りで流れが切れるからそこで気分がそがれて
本編に集中できなくなってるっていうのは、ちょっと勿体無いね。
0489名無しさん@ピンキー2017/11/18(土) 17:44:02.91ID:2YD7io2E
GJ
心の底からGJ
こういうネチネチしたのを読みたかった
ただ淡々と虐めてるのは最初ありがちな借金かなんかだと思ってたけど
おい青年、お前少女大好きすぎるだろ!
ここで何の過程もなくいきなりイチャイチャに持っていかずまだ責める気なのがイイ!
ちょっと少女が頭の緩いお花畑になってるのが気になるけど、まぁヤンデレって書いてるし?
今までにあんまなかったジャンルだなと思う
問題ない。とか気にしない。とか言ってるけど問題あるし気にしろよって思うような青年のキャラが好きだ
後、偶然かわざとかどっかで見たような台詞があって、作者さんなりの小ネタなのかなって思った

ごめ、久々の投下が嬉しくて長くなった
とにかく続いてほしいからちょっとでも作者さん励ませるかなって
作者さんも修正はいちいちしないって言ってるんだし、そこはいいんでないの?
説明文や注釈もまぁ、作者さんが楽しんで書いてくれてるならそれが一番
読みたくないとこは飛ばせばいいし
痛い事に関しては注釈付けてくれないと心構えができん

とにかくさ、あんま気にせず、俺達は目の前に投下されるクリでもしゃぶってようぜ!
作者さんも好きにやってほしい
これで貴重な書き手さんがいなくなることの方が俺はイヤだ

お目汚しすまんね!
GJつC
0490Grand Guignol ◆xaTfygxjYo 2017/11/19(日) 08:20:22.77ID:cyof4FSo
水滴が落ちて、それを塗り伸ばされて、時間の経過を知る。
後6回。
後5回。
「くぅぅぅぅぅっ!!」
何とか口を閉じようと少女はぎゅっと目を瞑るが、全くの無意味だった。
先程まで先端を責め続けていたハンディマッサージャーは今、左右の側面を交互に責めていた。
水滴が落ちる度に右、左と場所が変わる。
リーーーーー
「くぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」
今まで感じた事のない振動が少女のクリトリスを襲う。音が、おかしい。
聞いたこともないような駆動音に少女は閉じていた目を見開いた。
はっはと荒い息が漏れる。
「流石に、手が痺れますね」
青年は呑気にそう言って、ハンディマッサージャーを持ち変える。手を開いて閉じて感触を確かめているようだ。
「〜〜〜〜〜〜〜〜っっ!!」
ハンディマッサージャーが動かされてまたクリトリスを持ち上げる。
言葉は不明瞭で、頭は真っ白で。意識を保っている事すら奇跡に等しい。
否定的な言葉を言えば、すぐさま解放される。この責め苦に比べれば静電気発生玩具の罰などそこまで重いものでもないだろう。
罰がそれだけで終わるなどとは一言も言われてはいないが、それでもきっとこの責め苦よりはいくらかマシなものになる。否、なればいい。
言葉を封じられない分、いくらかは楽になる。
「ぁっ、ぁぇ……。くぅぅぅっ!!」
『やめて』と言い掛けて、止める。ぽたりと落ちてきた滴が言わせなかった。
青年はいつもいつもこうやってギリギリの所で玩ぶ。
「――――――っ!!」
罰の内容を名言しなかったり、終わりと思わせておいて実はそうでなかったり。嘘は言っていないので、抗議を続ければ少女が不利になる。
騙される少女が悪いが騙す青年はもっと質が悪い。
「おや、まだ耐えるんですか。偉い偉い」
「っあ!あひっ!!ひぁぁっ!!」
グチャグチャと塗り伸ばして責めてくる。パチパチと弾ける泡が堪らない。
ガチャンガチャンとうるさく枷を鳴らして暴れるが、しっかりと嵌められたそれは何があろうとも少女を解放したりはしなかった。
足や股を固定するベルトは感覚がなくなる程に食い込んでいる。彼女が暴れなければこうはならないのだが、暴れるなと言う方が無理だ。
腰のベルトは、胸を押さえている為に補助的な役割しか果たさず、必要ではあるもののそこまで食い込みは見られない。
胸のベルトは呼吸も苦しい程にぎゅうっと食い込んでいた。肋骨が折れる程に暴れるので、当然息も苦しくなる。尤も、彼女はそんな事もお構い無しに叫び続けているのだが。
腕のベルトは青年が締めただけあって彼女の手首を全く傷付けていない。滑らかな黒革の手錠は初めから隙間なく彼女の腕を締めていて、一切の遊びがない。それでいて血管を圧迫するような愚も犯さない。
そもそもここのベルトは全て彼女のサイズに合わせて穴を開けた物で、正しい使い方をしていれば身体を傷付ける事はなかった。今回は、少し胸のベルトが弱かったらしく擦れてほんの少し赤くなっている。
これは、それだけこの責めが過酷だという事の証明に他ならない。
量販店で簡単に買えるような壊れやすい物を、青年は選ばなかった。追い込まれた人間の力は意外と強い。
何があっても逃げられないという絶望と、どれだけ暴れても壊れたり怪我をする事はないと言ったある種安心感にも似た感情がない交ぜになる。
「これで気を失うと思ったんですが……。粘りますね。話が出来ないとつまらないので、少し弱めましょうか」
「っ、はぁぁっ!!」
ゥ゙ィィィィ。
半分くらいまで出力を落とされる。だいぶ楽になって、少女ははぁはぁと荒い息を吐いた。






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昨日はすみません
取り敢えず今後何か書くときは---の下に書くので、読み飛ばしてください
閲覧注意だけは(たぶんもうないけど)上にやります
0491Grand Guignol ◆xaTfygxjYo 2017/11/19(日) 08:36:33.44ID:cyof4FSo
「こんなに赤く色付いて…。ひくひく動いていやらしいですね」
「…っ」
真上からクリトリスを押さえ付け、ぐにぐにと揺さぶられる。
おまんこもクリトリスもひくひくと動いて、その動きすらも快感へと変わっていく。
先程まではほとんど一定の箇所にばかり当てられていたハンディマッサージャーたったが、出力を弱めてからはずっとクリトリスの表面や側面をひっきりなしに撫で擦っていた。
常に新しい箇所に与えられる刺激は堪らない。クリトリスが大きいという弊害はここでも遺憾無く発揮されていた。
「っあ、あふっ!ふぁぁ!」
「随分と気持ち良さそうですね。そんなに好きですか?クリトリス」
「はぅぅっ!」
耐えられない程の暴力的な責めも辛いが、これだって十二分に辛い。
ギリギリ耐えられるという事は心にも余裕が生まれるという事で。こんな風に揶揄されると、今度は羞恥心の方が耐えられなくなる。
そもそも、快感で薄れそうにはなるが、本来は見られ続ける事だって恥ずかしいのだ。余裕が出来た事で快感を上回るようになった羞恥心に少女の顔がかぁっと熱くなる。反論は出来ない。
反論のかわりに少女は首を横に振って青年の言葉を否定した。
「ほぅ、ちょっとは頭が働くようになったんですね」
「あぁっ!ひぁぁっ!!」
ハンディマッサージャーを思い切り揺さぶられる。ただでさえ振動しているものをこんな風にされてはたまらない。ぶしゅっと音がなって、大量の愛液が溢れ落ちた。
否定的な言葉は言っていない。態度については言及されていないのだから、咎められる要素はない。ただし、青年の不興を買う事は避けられないが。
縛られている彼女に成す術はなく、イニシアチブは青年にある。
ゥ゙ィィィィィィ
「はぅあっ!!」
彼女の反抗的な態度に罰を与えるとでも言いたいのか。また振動を強くされる。従順にしていれば、あるいはもう少し楽になったかも知れないものを。挑発した所で得られるものは更なる責め苦だけだ。
「クリトリスでないのなら、おっぱいですか?」
「くぅぅ……」
今度は否定も肯定もしない。クリトリスに当てられている振動は、まだギリギリ快楽を得られる程度のものだった。
少女にとって、このくらいの振動が今は気持ちいい。これ以上弱いのはいいが、これ以上強くなれば、この快楽は苦痛へと変わってしまう。敏感になってはいるが、強い振動にさらされていたお陰で、このくらいの振動ならむしろ快楽へと変換されるようになっていた。
まさに、ギリギリ。瀬戸際の快楽。そのピンポイントをわかった上で、青年は文字通りの揺さぶりをかけてくる。
「これは失礼。クリトリスもおっぱいも、どっちも大好きなんですよね?」
「あっ!あぁ、ああぁ……」
「大好きなクリトリス、ちゃんとビデオに撮ってますからね?」
そう言って青年は指し示す。メインカメラは止めたが、無音録画のサブカメラは止めていない。
「後で一緒に鑑賞しましょうね」「っぁ!?いっ、いっ……。くぅっ!!あぁぁあぁぁっ!!」
きゅうっと内腿に力が入り、やがて弛緩する。『嫌』だと言いそうになって必死で止めようとしていたら、ぎゅっとハンディマッサージャーを押し当てられた。昂っていた身体は呆気なく果ててしまう。
「自分からわざわざ逝くなんて宣言して。本当に好きなんですね?ほら、お待ちかねのローションですよ」
「っぁ!い、今っ!?」
「はい、今です」
にっこりと微笑まれた。逝ったばかりだと言うのに、またクリトリスを持ち上げられる。
「ふぁぁっ!ひっ!あぁぁあぁぁ!!」
ぽたりと落ちたローションはすぐさま伸ばされ新たな快感を生む。久々に意味のある事を口走った。限界は近い。
心に生まれた余裕が却って彼女を追い詰める。
「好きなんですよね?」
「あぁっ、はぁぁっ!!」
首を振って否定する。そんな事をすればどうなるかわかっているはずなのに。黙っていれば否定を口走りそうになって、必死で首を振る。
「淫乱」
「ひぅっ!」
嘲るように言われて少女が顔を歪める。普段の青年は心地よいカウンターテナーで話す。柔らかい声音は聞いているだけで心地がいい。
それを少し低いテノールで、冷ややかな眼差しで、まるで吐き捨てるかのような口調で言われた。突き放すようなそれは、少女の心を酷く揺さぶった。
0492Grand Guignol ◆xaTfygxjYo 2017/11/19(日) 09:04:08.12ID:cyof4FSo
「好きなんでしょう?」
「………っ」
少女は答えない。
「……そろそろ根本の方を可愛がってあげないといけませんね」
「っぁ……」
ふるふると力なく首を振る。
「これ、一番振動を強くしてクリトリスに押し付けたらどうなるんでしょうね?」
「っひ!?」
まるで、間違った使い方で玩具を壊そうとする子供のようだ。あるいは、何でも試して確かめようとする狂ったマッドサイエンティストか。
「ちょっと遊んであげましたが、君の意識を奪う事なんて容易いんですよ。さようなら、よくここまで頑張りました。でも、残念です」
「っ!」
びくっと息を呑む。
これで決着。終わってしまう。
少女は言葉のかわりに必死で首を横へと振り続けた。
もう、何の為に首を振っているのかもわからなかったが、それでもとにかく振り続けた。
「…淫乱は、嫌いじゃないですけどね」
「っえ!?…あ、ま、待って…?」
怯えから尋ねるような言い方になる。少女の制止は否定には当たらなかったようだ。青年が顔を上げてじっと少女を見詰める。勿論、ハンディマッサージャーの動きは止めぬまま。
「っぁ!す、好き……なんで、すか?」
「嫌いではないです」
「っあ、えっと……」
「君は好きですよね?クリトリスもおっぱいも。もっと虐めてほしいんですよね」
「………ぁ、ぅ…。っひぅ!」
話の矛先は彼女の方へ。促すようにハンディマッサージャーが押し付けられる。あまりの快楽に思考が押し流されていく。
「ほら、言いなさい。好きですか?それとも、嫌いですか?」
ビィィィィ。
「ふぁぁぁぁぁぁぁっ!!す、好きです!!」
ヴィィィ。
誘導尋問。答えなければ振動が強まり、答えれば振動が弱まる。
哀れな少女は導かれるままに答えるしかない。





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またお昼に
0493Grand Guignol ◆xaTfygxjYo 2017/11/19(日) 11:51:03.08ID:cyof4FSo
「何が好きなんですか?」
「…………っ」
涼しい顔で聞かれて、少女は言葉に詰まる。黙っていれば、時間が過ぎてくれるはず。
そんな甘い期待はどうせ砕かれる。もう残り時間は少ない。
後、1滴か2滴で終わる。終わるか、終わらせられるか。
ここまでの努力が水泡に帰す。その上でまだ罰が控えている。
そうなれば、きっと身体も心も痛むだろう。
「っ、クリトリスとおっぱいですっ!!!」
やけくそのように叫ぶ。部屋中に響き渡るような大声で。
顔が沸騰したように熱くなる。とんでもない後悔と羞恥に苛まれる。ハァハァと、荒い息を吐いて、諸悪の根元を睨み付けた。
「そうですか。ご苦労様でした。もう、休んでいいですよ」
にっこりと笑って青年が指を滑らせる。ダイヤルを下から上へ。
「あぁぁぁぁああぁあっ!!」
もう一度ダイヤルを下から上へ。目一杯押し上げる。それでダイヤルは一回転。maxだ。
「ひぃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
白い喉から叫びが迸る。目の前が黒、白、赤、青、緑とぐるぐる変わる。世界が回る。ぐるぐる。ぐるぐる。
スッと、一旦青年がハンディマッサージャーを離した。ぽたりとローションが落ちるがもうそれには構わない。つぅっとローションが流れてクリトリスの側面を伝っていった。
「一番好きなのは、ここでしたよね」
「っあ!まっ!待ってください!!」
リィィィィィィィィ。
「待ちません」
酷薄なわざとらしい笑みを浮かべ、青年は一番敏感なクリトリスの裏側根本、少し右側面に回り込んだ辺りへとガタガタとぶれて見える程にまで振動したそれを近付ける。
「―――――――――――――」
ぐいっと、クリトリスそのものがバイブレーションする程に押し付ければ、目を見開いたまま声も出ない。よく聞けば、かろうじて漏れる空気の音だけが聞こえた。
声が高過ぎて声にならないのだろう。ぐにぐにと揉み込むように動かせば、シャアッと小水が溢れ出る。
「おっと」
「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」
それが掛からないように身体ごと手を動かせば、当然それは刺激となる。
「本当に大好きなんですね、ここ」
「!!!!!!!!!」
手も足も力が入り過ぎて硬直して、元々白い肌がさらに白くなっている。唇の色も少し悪い。
頭を振り過ぎるので綺麗な栗色の髪がばさばさになってしまっている。
「ドクターストップ……は、必要ないみたいですね」
さらりと最後の砂がオリフィスに呑み込まれていく。青年はスイッチを切るより前に彼女からハンディマッサージャーを離した。
彼女にとって長すぎる10分は漸く終わりを迎える。
0494Grand Guignol ◆xaTfygxjYo 2017/11/19(日) 11:56:27.32ID:cyof4FSo
「お疲れ様でした。少し寝ていていいですよ」
「っぁ……。…つ、続け…」
ドクターストップという言葉に反応したのか、少女が懇願する。
「もうしなくていいんですよ。最後の最後で落ちると思ってたんですけどね。休んだら、ちゃんと大好きなおっぱいを揉んであげますから」
「…………好き…きっと、まだ…」
「…………」
譫言のように何かを言う彼女を置いて青年は器具を片付け始める。胸の拘束具だけ外して、他はまだ外さない。少しだけ足首と股のベルトを弛めてやると楽になったのかすぅっと落ちてしまった。
壁の方から硝子瓶やピンセットなどが乗った盆を持ってくる。
つん、とピンセットの先でクリトリスをつつくが反応はない。
0495Grand Guignol ◆xaTfygxjYo 2017/11/19(日) 11:56:55.95ID:cyof4FSo
精製水をコットンに垂らしてクリトリスやおまんこ周辺のローションを拭き取る。
「っぅあ……」
苦しそうに呻くが目も開けなかった。
次いで、緑色の液体が入った瓶を手に取る。どうせ後程シャワーで流れてしまうが、措置は早い方がいい。中の液体に使ったコットンボールをピンセットで摘まみ出し、クリトリスやおまんこの入り口へと擦り付けていく。
「んぅ……」
この薬は鎮静や鎮痛を目的とした物なので染みる心配はない。酷く痛む例の薬は、いつからか懲罰としてしか使わなくなっていた。
それでも火照った身体に冷たいものはそれなりに効くのだろう。微かだが少女が眉を動かす。
きっちりと塗り込んだら、ピッとスイッチを押して前方後円墳型の枠を下ろしていく。長時間押さえ付けていたそこにも薬を塗り込んだ。
クリトリスの包皮をきっちりと被せてやるが、少し収まりきらない。勃起が収まっていないのかあるいは肥大したのか。青年はそれ以上構わず盆の上から針のない注射器を手に取った。
中はゼリー状の、同じく緑色をした液体で満たされている。先端をおまんこに射し込んで押し子に指を掛けた。
「っはぁ!……ふぇ?」
ゼリーがおまんこ中に満たされていく。流石に驚いたのか少女が目を覚ます。
「治療、終わりましたよ」
注射器を台に戻して、青年はにっこりと笑みを作った。




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次は明日の予定です。
まだクリトリス出ます。
0498Grand Guignol ◆xaTfygxjYo 2017/11/21(火) 10:31:15.66ID:Ze38MLgA
「さて、ご褒美です」
青年が後ろから回り込み、包むように乳房を持ち上げる。柔らかい乳房は容易く形を変えた。
「っ、ふぁ………」
谷間に指を入れ、左右の乳房を下から揉みあげる。
「張りがあって柔らかく、なかなかに重みがありますね。弾力も十分…。気持ちいいですか?」
「…はい」
とても素直に少女は頷いた。


今、彼が私のおっぱいを揉んでいる。とても気持ちいい。
中の芯には触れないように、優しく優しく。乳首を触ってほしいけど、それはワガママが過ぎる。
クリップや針、蝋燭なんかの犠牲になる事が多くて、私はおっぱいに対してあまりいい感情を持っていない。
クリトリスやおまんこも滅茶苦茶にされるけど、時々ローターやバイブなんかで直接触ってもらえるから、そういうのは好き。
直接って言っても彼が機械を手に持っていて、身体に触れるのは機械の部分だけなんだけど、自分でやらされたり縛り付けられて固定されてるのとは全然違う。彼の手の動きが直接感じられるから。だから、好き。
無理矢理縛られて、機械で滅茶苦茶にされるのは嫌い。自分で準備して、機械で滅茶苦茶にされるのはもっと嫌い。
さっきみたいなのはちょっと嫌い。刺激が強すぎて苦しいから。
今は、とても幸せ。やっぱり、私は彼が好きなんだ。
狂ってる?うん、きっとね。
自問して自嘲する。
「ふぁっ」
喜んでるんだから、笑っても不自然じゃない。
彼は私を嫌いでも、私は彼が好きなんだ。
好きか嫌いかわからなくなってたけど、今ならはっきりとわかる。私は彼だからこそ全てを捧げられた。
献身的なんて綺麗なものじゃない。もっとドロドロとしていて汚いもの。
自己中心的で相手の事を省みない。悪い私。
きっと、今までの事は天罰で、これからの事も天罰だ。だから、これは本当に束の間の、神様の気紛れ。
「下側は柔らかいだけですが、上側は少しだけ固いんですね。胸筋の影響でしょうか。さて、境目はどこなんでしょう」
「んっ!」
外側の横の方を押されると、ちょっとだけ痛い。中の芯に触れられてるみたいな感じがする。
「痛かったですか?」
こくんと頷く。今なら、正直でいても大丈夫な気がした。
「ここ、強く揉むと痛いですか?それとも気持ちいい?」
「い、痛いです」
「ならやめましょう。痛くてはご褒美にならない」
ぎゅっぎゅっと強く揉まれると痛い。『やめる』という言葉が怖かった。まだまだ、欲しいのに。
あれだけクリトリスを滅茶苦茶にされて手に入れた権利。
ただの振動だけであんなにも苦しいクリトリス。でも、彼の手でされたから、なんとか耐えられた。耐え切れたのは、きっと彼の優しさなんだ。
「はぅっ」
意識すると、そこが疼いた。クリトリスがひくひくとする。
「痛かったですか?」
手を止めず聞かれて首を横に振る。すごく気持ちがいい。
触れてもらえて嬉しい。手を繋ぐ事も出来ないから、私から触れることは出来ないから。だから、こんな事であっても、肌で彼を感じられるのが幸せで幸せで。
0499Grand Guignol ◆xaTfygxjYo 2017/11/21(火) 10:36:59.73ID:Ze38MLgA
ここには色んなものがある。
全てを捧げたはずの私にはどれも過ぎたもので。
花が綺麗。紅茶もケーキも美味しい。アンティーク家具は素敵。普段の生活で一番嬉しいのは、彼が話し掛けてくれること。
けれど、私の中の欲はちっとも治まってくれない。人間として生きてきた毒素のようなものが悪露のようにどす黒く溜まっている。
したい事はいっぱいあった。でも、その願いは一生叶わないのを知っている。
ぬいぐるみを抱きたい、お菓子を作りたい、読書をしたい。あんなに好きだったクラシック音楽も、もうずっと聞いていない。色んなものを失って、私はミニマムな世界を生きている。
「おっぱいは上側の方がいいみたいですね。乳輪はどうでしょう?」
「はぁぁっ…」
幸せ。彼の細い指が乳首の回りを這い回る。優しく爪の先で擦られると、むず痒いようなそんな不思議な感覚になる。

夜、一人で彼を思ってする事もある。
『一人でしたくなったらどうぞ。指でするなら清潔にしてくださいね』
そういって、充電式の電池とローターを三つももらった時は、絶対に使うものかと思った。でも、結局使ってしまっている。
この部屋ではえっちな部分に指で触っちゃいけないけど、部屋では関係ない。
だから、最近は。
きゅっと乳首を摘まんで転がして、救急箱に入っていたサージカルテープでぺったりとローターを張り付けて。そして三つ目のローターでクリトリスを虐める。
彼が触ってくれている事を妄想して、いつもクリトリスのローターだけは振動をmaxにしてしまう。彼なら絶対にそうするだろうから。
私が泣いても逝っても許してくれない。そう思って、3回は逝けるまでどんなに苦しくなってもやめないようにしている。
ここに来て、私はどんどんいやらしくなった。
妄想ばかりをして、満たされなくて。
でも、次からは妄想じゃなくなる。今の事を思い出して自慰が出来る。
薬の効果はよくて、きっと明日には治っているから、明日の責めが軽ければ夜はたっぷり楽しもう。
0500Grand Guignol ◆xaTfygxjYo 2017/11/21(火) 10:42:21.08ID:Ze38MLgA
優しいローターの刺激は気持ちよくて。乳首もクリトリスもぷるぷる震えて。
どうせ人間じゃないなら、どこまでも溺れていいと思う。叶わない願いがあるのなら、せめて叶えられる望みで埋めてしまいたい。
全部捧げると決めたんだから、ワガママばかり考えちゃいけない。
現実からも逃げちゃいけない。
妄想だけに頼って夢の中に逃げて、現実の私を殺したとしてもそこに幸せはない。
真っ直ぐ前を向いて生きていく。
でも、私は弱くて。嫌な事は嫌だと泣いてしまう。彼はそんな弱い私をどんどん引き出してくる。
弱くてもいい。泣いてもいい。嫌がってもいい。暴れてもいい。許しを求めても構わない。
ただし、どんな事をされても逃げちゃいけない。心はいつもここにある。
物理的に逃げられないからって夢に逃げるなんて卑怯な事、私はしない。
「乳輪、段々固くなってますよ」
言われてみれば、よくわからないぽつぽつの突起が出来ている。どうしてこうなるのかはわからないけど、ここを弄っていると、こういう風になる。乳首が寂しい。
でも、寂しいより嬉しいで満たしたい。これが最大の喜びだから。
だから一生懸命味わおう。忘れないように。ずっとずっと忘れないように。
涙が零れる。嬉しくて嬉しくて。そして胸が痛かった。
「乳首も摘まんでみましょうか?」
「えっ?」
自分の耳を疑った。欲しかったもの。くれる?本当に?
これこそ都合のいい夢じゃないの?
「感度チェックですから。全て調べないと」
「ぁ……あ…」
指が。彼の指が。
「ああっ!」
きゅっと摘ままれて、私は絶頂を迎える。ここに来て、今までで一番の幸せ。
心の中で彼に感謝する。
もう、他には何もいらないくらいの大きな幸せ。
これからも辛い事がきっとある。
毎日毎日色んな事をされる。
でも、きっとそれにだって耐えていける。この事が心の拠り所になる。
夢に逃げなきゃこんないい事があるんだって。
「あっ!あぁぁっ!!」
こりこりと擦られて堪らない。
全体を揉まれて乳首を弄られて。気持ちよくて気持ちよくて、私の意識は幸福の闇へと落ちていった。
0501Grand Guignol ◆xaTfygxjYo 2017/11/21(火) 10:47:12.31ID:Ze38MLgA
とんでもなく幸せそうな顔をする。途中から、彼女はずっと切なそうに身を捩らせていた。
目的はわかっていたけれど、ちょっと意地悪をして焦らしてみた。泣きそうな顔をしている。
陶酔しながらも、まだ欲しいと願い、その浅ましさに自身を諌めている。そんなところか。
こちらがご褒美だと言ったのだから、『して欲しい』と一言口にすればいいだけなのに。こんなところでも彼女は自制をする。
夜毎、彼女が泣くのは知っていた。夜中、たまたま部屋の前を通った時、彼女の啜り泣く声が聞こえた。こっそり覗いてみれば枕を抱いて泣いている。
一頻り泣いて、泣き止んだら。自慰を始めた。まるで心に空いた穴でも埋めるかのように、彼女は泣きながら喘ぎ、そして鳴く。啜り泣きながらびくびくと身体を震わせ、クリトリスにローターを押し付け続ける彼女を見て、僕は黙って扉を閉じた。
最初の頃は自慰なんて絶対にしなかった。そもそも、来る日も来る日も嫌というほど責められている上に、次の日もそれが確定しているのだからわざわざ自分でする必要なんてない。
あれは間違いなく代償行為だった。
ずっと何かを我慢していた。こんな時くらいは解放してやらなければ。そろそろ彼女は壊れてしまう。まだ、壊すわけにはいかない。
壊したくないと思うわけじゃない。ただ、こんなに都合のいい玩具はそうそう転がっているものじゃない。まだまだ遊び足りなかった。
彼女が涙を流す。あまりに焦らし過ぎて彼女が諦めてしまわないうちに、乳首を摘まんでやる事にした。





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昨日来れずすみません
0502Grand Guignol ◆xaTfygxjYo 2017/11/22(水) 00:40:36.93ID:2KyqRS6N
よほど気持ちが良かったのか、彼女はとろんと夢見心地。自分の足で歩けるはずもないので、姫抱きにしてシャワールームに連れて行った。
軽い。また痩せたんじゃないかと不安になる。
もう少し休みを増やした方がいいかもしれない。週休1日くらいで様子を見てみよう。
シャワールームにはリクライニング機能の付いたビーチチェア。その後ろには前面が丸く窪んだ洗面台。
動けない彼女を洗う為の設備だ。そこへ彼女を寝かせて外へ出る。
時刻は13時を少し過ぎた頃だった。内線電話を取ってコールを3度。
「……今日の昼食はあなた方で召し上がって下さい。ただし、デザートのタルトタタンには手を付けない事。それから、夕食は8時以降にお願いします」
相手が出たのを確認してそう告げる。電話の相手はメモを取っているようだ。待つ必要もないので電話を切り、バスルームへと戻った。
すやすやと寝息を立てているが、鼾をかいていない事に安堵する。意識を失ったわけではなさそうだ。
彼女が苦しめば苦しむほど、もがけばもがくほど、心に愉悦が広がる。所謂サイコパスというものかも知れない。
嫉妬深く強欲でサディスト的なサイコパス。自然と相手の一番苦しむ事がわかるし、それをやりたくなる。ただし、自分の嫌だと思う事は、例え相手が苦しむ事でも喜ぶ事でも絶対にやらない。究極の自分本意。
こんなクズの側にいてもいい事は何もない。でも、彼女はここにいる。
僕は今までこの玩具を壊さないように扱ってきた。
彼女が甘えを持たないように、なるべく肌への接触は避けた。夢に逃げられたら追えない。心を壊して、天井を見て笑うだけの玩具では困る。
今回の事はある意味危険な賭けでもあった。彼女に心の逃げ場を与えてしまう。しかし、こうでもしなければ彼女は諦めてしまうかもしれない。
節目には大切な時期だった。
飴と鞭の使い分けは難しい。
0503Grand Guignol ◆xaTfygxjYo 2017/11/22(水) 00:45:37.69ID:2KyqRS6N
彼女は勘違いをしている。僕が彼女を嫌っていると思っている。
そんなはずはない。笑わないからと勝手に決めつけてもらっては困る。
彼女の前ではポーカーフェイスを忘れるなと自身に言い聞かせているだけで、楽しい時にはきちんと笑える心を持っている。
平素があまりにつまらないから、今までその機会がなかっただけで。今はそこそこ楽しんでいる
彼女には興味があった。とんでもなくつまらない存在のはずなのに。何故か興味が湧いた。
何でも与えるこの少女から全てを奪ってみたい。そう、思っていた。
そう思っていたら、告白された。酷く驚いたが好都合だとも思った。
どうやって奪おうかと思っていたから。
彼女が僕に想いを告げた時点で、僕の心はかなり満たされた。
けれど、ちっとも満たされていないフリをして。彼女を拐かして誘った。
だからこれは立派な『誘拐』だ。
0504Grand Guignol ◆xaTfygxjYo 2017/11/22(水) 00:46:03.11ID:2KyqRS6N
遊んでいるうちに段々と情も湧いてきた。
彼女は気付いているだろうか、最近は苦痛よりも快楽の比重が増えてきた事を。
彼女は気付いているだろうか、そもそも嫌っているのなら、毎週毎週、休みの日にわざわざ地下室で遊んだりはしないという事を。
どうせ気付かない。
嫌いな相手なら快楽など与えず、壁にクリトリスや乳首を繋いで綱引きでもさせていればいい。たった一人、誰もいない暗い地下室で。延々と延々と。
うん、それもいいな。今度やろう。
壁に負けたら鞭打ちだ。
彼女を虐めるのは本当に楽しい。
クリトリスに器具が近付く瞬間の怯えた顔が堪らない。『B-7』は見た目にも嫌悪感を覚えたのか、酷く引き吊った表情を浮かべていた。
今度、安全なミルワームでも使ってみようか。そう思わせるほどにいい表情だった。
彼女を虐めるのは本当に楽しい。
でも、それは絶対に教えない。
彼女を満足させる事はしない。
いつまでもいつまでもずっと痛みと苦しみの中を永遠に彷徨ってもらう。勿論、快楽だってたっぷりと与える。
苦痛を感じるほどの快楽をたっぷりと。
0505Grand Guignol ◆xaTfygxjYo 2017/11/22(水) 00:57:23.26ID:2KyqRS6N
ごしごしと頭を洗ってやる。長い髪を丁寧にブロッキングして少しずつ。絡まったり切れたりしないよう慎重に。この技術も彼女の為に覚えた。
彼女に告白されてから、彼女を監禁する為に色々な事を学んだ。
使用人も厳選した。
元々あった地下のワインセラーを広げて部屋をいくつも作った。
出来る限りの事をやって、彼女を迎え入れた。手抜かりはない。
初めはすぐに逃げ出すと思った。
0506Grand Guignol ◆xaTfygxjYo 2017/11/22(水) 00:57:45.62ID:2KyqRS6N
もうすぐ1ヵ月が経とうという頃の事。帰るのならば、いくらでも金は積む。そう約束した。
たった一度しかない処女喪失の瞬間をあんな酷い苦痛と共に迎えさせたのだから、それ相応の金額は支払うべきだ。金で気が収まらないと言うのなら、出来る限りの事はするとも伝えた。
ちょうどその頃は先の件でイライラしていたし、彼女を見るたびにそれが何時であろうとも毎回のように捕まえては酷い事をしていたから。
食事の時以外は気の休まる暇もない程に、彼女は追い詰められていたから。
だから、引き時だと思った。
彼女の返事は、
『絶対に嫌です』
だった。強情な娘。けれど、それが良かったんだろう。
歪んではいるが、これでも彼女を必要としている。そう思えるようになったのはやっぱり彼女のお陰なのだから。
玄関から逃げて、警察に駆け込む事も出来るのに。そうすれば僕の人生は終了するのに。そう伝えても彼女は、
『下剋上に興味はありません』
そう返すだけだった。
あの後は彼女にとって酷いゴールデンウィークになった。
おぞましい機械に縛られて3日目。クリトリスに陰唇、おっぱい、乳首といくつ洗濯ばさみが付けられるかを実験した。次は何処かと、痛みと恐怖に怯え続ける表情は非常にいい。37個も付けて、全てを鞭ではたき落とす。彼女はずっと泣き叫んでいた。
特に陰唇やクリトリスが痛むらしく、わざと空振りをさせて何度も何度も打ってやった。
今度は、自己ベストを更新させようと思う。
彼女にとって酷いゴールデンウィークが終わり、漸く僕は彼女の過ちを流すことが出来た。
それからも、彼女は逃げずに留まっている。
0508Grand Guignol ◆xaTfygxjYo 2017/11/22(水) 01:02:18.86ID:2KyqRS6N
コンディショナーを洗い流し、髪を拭いてからマイクロファイバーのヘアキャップを被せた。
次は身体だ。
丁寧に丁寧に洗っていく。スポンジが肌の上をするすると滑った。
次はおまんこの回り、そしてピンセットでクリトリスの包皮を捲る。薬の効果はよく、少し勃起が収まっていた。
「………ん?」
彼女が目を覚ます。まだ虚ろだが、これから行われる事にはそのままでいられないだろう。
タイミングが悪い。僕に不都合があるわけではないので構わないのだが、彼女にとっては不幸なタイミングだ。
「っあ!な、なに!?」
スポンジの先が包皮の裏側をなぞる。
「クリトリスは散々いじりましたが、押さえ付けられていただけのここには汗が溜まっているでしょう?綺麗にする必要があります」
勿論そんなものは建前だ。意識があるのなら、身体を洗う事すら責めに変わる。それだけの事。
拘束具がないので身体は自由だが、彼女はまだ抵抗してこない。
「えっ?えっ?…どうして、私……」
状況が理解できないのも無理はない。起きたら場所が変わっていて、クリトリスの包皮を捲り上げられているのだから。
「………今は玩具の洗浄中ですよ。大人しくしていなさい」
「っあ!」
スポンジの先をクリトリスに押し付ければ、彼女は慌てて足を閉じようとする。状況が理解できてきたのだろう。
勿論そんな事は許さない。
「足を開きなさい。手は腹の上に揃えて。……またあの部屋に戻りたいですか?」
「ひぃっ!」
怯えながらも言われた通りにする。わざわざM字開脚とは。そこまでの指示をした覚えはないのだが、洗いやすくなったので何も言わない。
スポンジの角がいいらしい。ぴくぴくと震えている。
「あっ、あぁ、あっ、あっ、あっ、あ…」
昂って、絶頂を迎えようとしたので止める。逝く権利は与えない。
次はシャワーだ。
肩から泡を流していって、おまんこにヘッドを近付ける。
「あっ、あぁっ」
跳ねる飛沫がクリトリスに当たるらしい。勝手に感じている。
腰を振って浅ましくよがる彼女には少々罰が必要かもしれない。
「玩具の分際で…よくもまあ」
0509Grand Guignol ◆xaTfygxjYo 2017/11/22(水) 01:06:10.47ID:2KyqRS6N
シャワーの強い水流をクリトリスにぶつける。
「ふぁぁっ!!」
近付けたり離したり。ぐるぐると円を描くようにすれば、内腿が震えた。
「あっ!ま、待って!!」
否定的な言葉を封じた効果は、まだ続いているらしい。訂正も面倒だったし、何より待つつもりなど一切ないので無視を決め込む。
「ひっ、ひぁっ!」
「閉じたらお仕置きですよ」
「っ!」
少し微笑み掛ければ、また足を目一杯開いて、ぎゅっと拳を握り締める。本当に御しやすい。
「あぁっ!あああっ!っ!?」
また逝こうとしたので止めた。
次は軟膏だ。炎症などを抑える効果がある。
逝きたければ自分でしろなどと言ってシャワーを渡すのでは三流だ。恥じらいと葛藤して、自分から願うようならば勿論断る。それでいい。
何もかも彼女の思い通りにはならない。期待も願望も全てを砕いてこそ僕の思うままになる。
薬を取ると、求めるような彼女の瞳が見えた。
口元に笑みだけを浮かべて、後は黙殺を貫く。
0510Grand Guignol ◆xaTfygxjYo 2017/11/22(水) 01:13:01.48ID:2KyqRS6N
逝きたかった。あれだけいっぱい逝ったのに。
浅ましい自分が嫌になる。
まだそんな体力があったのかと、自分に呆れる。私の限界はどこにあるのだろうか。
膝を抱えて足を開くよりも、足を開いて手を揃える方がずっと辛い。指を伸ばせばすぐに抵抗できるし、押さえのない足は気を抜けばすぐに閉じてしまう。
それを我慢して我慢して。
薬の乗った金属のヘラが近付くのをじっと見る。
「ひぅっ!」
冷たい軟膏の刺激。弱々しくてちっとも逝けない。
ああ、また私は逝くことを考えている。馬鹿だ。救いようもない大馬鹿者だ。
「あっ、あっ!」
バターを塗るみたいにされて気持ちが良くて。でも、この治療はすぐに終わる。包皮を戻されて、その刺激にきゅんとクリトリスが疼いた。
少しだけ残念な気持ちになる。
「では、少し休んだら私室に戻ってください。夕食は8時頃ですから、それまでどうぞごゆっくり」
彼が出ていってしまう。タオルは部屋の外。私の服は階段の上。
身体が重いけれど、取り敢えずそこまで行かないといけない。
もう動きたくなかった。でも、ここで待っていても仕方がない。彼はそんなに甘くない。
部屋に戻って自慰をする元気はもうなかった。私は彼に逝かせてほしかっただけ。今、それをしても味気なさだけが残る。
喉が少し痛む。触れればチャリと金属の音がする。赤い首輪は私の大切な一部。
隙間から指を入れて喉をなぞる。少しちくりと痛んだ。
ゆっくりと起き上がった。あちこちが痛い。でも、動かないほどじゃない。
部屋に帰ったらすぐに眠ろう。私はそう思い、シャワールームの扉をゆっくりとスライドさせた。





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もうあとちょっとです
すみません、また来ます
0511Grand Guignol ◆xaTfygxjYo 2017/11/23(木) 15:11:07.26ID:nrXbNLdl
『はじめまして、えっと…白百合咲姫っていいます』
『志貴雅継です。宜しくお願いしますね』
施設では彼女が年長だった。もう来年でここを去らなければならないらしい。
年長なので彼女はよく使い走りをさせられていた。僕はボランティアなのでその使いにも同行する事が多かった。
彼女は色んな話をしてくれた。店の前を通るたびに、あれこれと好きなものの話をした。
花屋、雑貨屋、カフェ、ケーキ屋、CDショップ。
はにかむように笑う少女はまだまだ子供で。勉強はできるらしいが、その顔には『馬鹿そのもの』と書いてある。そんな印象だった。
僕を追って同じ大学を目指し、無理をして特待生になって、アルバイトと平行して半年程度。僕に告白して条件通りに大学を中退。そして今年の春、ここに誘拐された。
まるでお前のせいで人生が狂ったと言われているようで、気分が悪い。だからこそ、僕は彼女から全てを奪う事に、一切の妥協も容赦もしない。
ここでは、彼女にとって全てが借り物で、何一つ彼女の自由にはならない。枷など補助に過ぎず、命令一つでどんな事でもさせられる。
自分でクリトリスに針を刺せと言えば、彼女は絶対に逆らえない。それをした事はまだないが、何れは命じるつもりでいる。その時、彼女はどんな顔をするのだろうか。
逆らう事は許されない。逆らえば罰がある。反抗はしても、結局は逃げられない。
『やってください』は『何があってもやらせます』と同義語だ。
罰の後で行うのはあまりに辛い。
故に、彼女はなるべく従順にしているしかなかった。
0512Grand Guignol ◆xaTfygxjYo 2017/11/23(木) 15:14:11.93ID:nrXbNLdl
彼女は僕を秋桜畑に連れて行った。一面に咲き誇る秋桜は、確かに綺麗だった。
ここはお気に入りの場所らしいが、もう二度とそこを訪れる日は来ない。
『私の名前、苗字にも下の名前にも花に関した字が入っているんですよ。だから、花は好きです』
自分を捨てた親の苗字。自分を捨てた親が付けた名前。恨む事もなく、彼女は好きと言ってのける。
形容できない嫌な感情が、ぐるぐると胸に渦巻いた。同情でも憐憫でもない。ただただ不愉快だった。
好きなものを聞かれたので、
『努力している人が好きです』
と社交辞令を言ったら、とても喜んでいた。単純だと思った。
欲を語るのに、買ってやろうかと問えばいらないという。菓子の一つくらい甘えればいいものを。
そんな彼女も愛を求めるようになった。愛してくれとは言わないが、好きだと伝えるなら当然見返りは求めるはずで。本当にくだらないと思った。唾棄したい気分だ。
父は浮気三昧、母は友人と豪遊。そんな家庭で育って、そして知った。愛なんてないのだと。
父は新しい色を求め、母は金の為に知らぬ振りをする。それなのに、父が離婚を持ち出せば母は父の色狂いを責めるのだ。
愛なんて存在しない。認めない。
捧げたいと彼女が言うのなら、僕は彼女の全てを奪う。
それだけだ。
0513Grand Guignol ◆xaTfygxjYo 2017/11/23(木) 15:24:50.40ID:nrXbNLdl
僕が夕食を並べている間に、彼女はキッチンの方へ行っていた。水でも飲みに行ったのかと思っていたら、戻ってきた彼女はタルトタタンが乗った皿を持っていた。皿の上には、デザート用のフォークも乗っている。
「さっき、食べてしまったようですから」
「見てたんですか」
僕の前に皿を置く。1日30個限定の期間限定スイーツ。わざわざ使用人に並ばせたものだ。
彼女が好きな林檎を使ったケーキ。それを、自分ではなく僕の前へ。
「ちらっとだけですが」
あの時、あんなにも喘いでいたのに。よくも見ていられたものだと感心する。
責めが甘かったのかもしれない。今度は吸引も追加してみようか。
好きなものを僕の前に置いて彼女は笑う。勿論、僕は返したりしない。
彼女が渡したりしなければ取り上げようとも思わないが、捧げるのならば返さないのは当然の事。
ここで僕が優しさを見せるなんて、そんな事を少しでも考えているのなら、お門違いも甚だしい。
「夕食のデザートはザッハトルテですが、君の分も僕に返してください」
「……わかりました」
どんな反応をするのかと試してみたら、あっさりと頷かれた。まるで小学生のようなやり取りで、僕が馬鹿みたいだ。
恥をかかせた罰として、明日もクリトリスをたっぷりといたぶってやろう。僕はそう決意した。
彼女は本当にそこが弱いから。ついつい他がおまけのようになる。
「何でも他人に渡すんですね、君は」
タルトタタンにフォークを刺しながら聞けば、彼女は向かいの席に座ってじっとこちらを見詰めてくる。
「何もかもをなくして、僅かに与えられたものですら僕に譲る。そんなに奪われるのが好きですか?」
7月1日。今日は彼女がここに来て3ヶ月が経った日。
気付かせないようなささやかな贈り物を無駄にされて、僕はつい咎めるような口調になってしまう。
「それは……好きではありません。…でも…………」
「でも?」
聞き返せば、彼女は何故か悪戯っぽい笑みを浮かべる。
不覚にも、ずっと見ていたいと思ってしまった。調子が狂う。
「私、本当に大切なものは誰にも奪わせないって決めてるんです」
そう言って、彼女は酷く綺麗に笑った。
0514Grand Guignol ◆xaTfygxjYo 2017/11/23(木) 15:28:20.95ID:nrXbNLdl
食後、僕の前には二つのザッハトルテが並べられた。
彼女は特に何も言わず、にこにこと僕を眺めている。
ザッハトルテを取りに行った時、キッチンからは鼻唄が聞こえていた。亡き王女の為のパヴァーヌ。彼女は相当ご機嫌らしい。
先程から、胸元の飾りボタンが気になるのかしきりにいじっている。彼女の趣味には合わない真っ黒なエンパイアドレスは、やはり彼女には似合わない。
にこにこ、にこにこ、彼女はずっと楽しそうに笑っている。
まるで子供扱いをされているようで癪に触った。だから、一口だけ食べたザッハトルテを彼女の前に戻した。
奪われたものを戻されても、元の形ではない。所詮は奴隷か玩具程度の存在なのだから、残飯の処理もするべきだ。
腹が満たされたから残りを渡しただけ。そう装った。それなのに、彼女は殊更に喜んだ。
何度も礼を言って、鼻にクリームが付いている事にも気付かない。
僕は侮辱したというのに。彼女の尊厳を踏みにじったというのに。蹂躙されてもこれ程までに喜んでいる。
そんなに食べたかったのなら譲らなければ良かったんだ。戻ってきたのは、ただの気紛れに過ぎない。
彼女の本当に大切なもの。ここまでして奪えないもの。
それが何かわかっても、僕にはきっと奪えない。ならば、他のものを奪ってやるだけ。
結局は代償行為。僕は自嘲気味に笑みを漏らした。
0516Grand Guignol ◆xaTfygxjYo 2017/11/23(木) 15:39:30.94ID:nrXbNLdl
くっしょん挟んでもおいこら食らっちゃうのでまた夜に来ます
改行多くて弾かれて、減らしたら次はおいこらで
くっしょんは書けるので、文章量だとか内容が同一だとかで引っ掛かってるんだと思います

これ以上やると書き込み規制食らいそうなのですみません
ここから畳んで締めなのですが、どうしても小刻み投稿になりそうです
0518Grand Guignol ◆xaTfygxjYo 2017/11/23(木) 21:24:12.14ID:nrXbNLdl
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「自分は違うと言っても結局のところ、大体は同じなんですよ」
「少しだけでも試してみませんか?」

「もう、そういう言葉は信じない事にしているんです」

「一年以上前から、ただ、ただ、貴方の事が」
0519Grand Guignol ◆xaTfygxjYo 2017/11/23(木) 21:24:46.91ID:nrXbNLdl
「そこまで言うなら、人生を捨ててくれますか?」

「捧げるのであれば喜んで」

「全ての家財を処分して、全ての関係を抹消して」

「……………やっぱり、貴方の心は空っぽなんです」
0520Grand Guignol ◆xaTfygxjYo 2017/11/23(木) 21:25:40.34ID:nrXbNLdl
「君は何処までも馬鹿でお人好しなんですね」

「褒めないでくださいよ」

「埋めてください、君が言う僕の心の虚無を」

「貴方と同じ目線で見ればわかるんでしょうか」
0521Grand Guignol ◆xaTfygxjYo 2017/11/23(木) 21:26:12.47ID:nrXbNLdl
「僕が君に特別な関心を持つその日まで」

「貴方の気持ち」

「その服を燃やして、最後ですね」
「本当に、何もかも…」

「以降、君は人としての生を終了する」

「今、少しでも楽しいと、そう思ってくれているのなら」

「何かと役に立つでしょうから、この首輪を着けていてください」
「ありがとうございます」

「お礼なんて必要ないんですよ」
「初めての贈り物ですから」
0522Grand Guignol ◆xaTfygxjYo 2017/11/23(木) 21:26:40.52ID:nrXbNLdl
「君は僕に隷属する」

「はい」

「全てを使って死ぬまでに一度でも僕を満足させられたら、君の勝ちです」

「病める時も健やかなる時も」
「ああ、そうだ」

「忘れない」

「これだけは忘れないでくださいね」

「誓いの言葉」

「君が一個から有象無象に戻る為の魔法の言葉」

「私が有象無象から一個に成る為の魔法の言葉」

「『Unlock』」

「『Unlimited』」

「死んでもそばにいる」
0523Grand Guignol ◆xaTfygxjYo 2017/11/23(木) 21:39:51.39ID:nrXbNLdl
私室に戻ってPCを立ち上げ、操作をする。録画した映像はここに送られていて、60インチのモニターがそれを映し出す。
画面にはカメラのスイッチを入れたばかりの彼女が映った。すぐに背中が映し出され、ぷりんとした尻を振りながら彼女が歩いていく。形のいい叩きがいのある尻だ。また鞭を振るいたい。欲求がどんどん湧いてくる。
背中を流れる髪も美しい。やはり、髪は長い方が好きだ。まだ、彼女の髪はセミロング程度だが、今後に期待しようと思う。
僕の部屋は寝室とモニタールームと書斎に分かれている。このモニタールームは屋敷の角部屋で、窓もなく、防音は完璧だった。
彼女の甘い声が流れ始めるが外には絶対に漏れない。部屋中がスピーカーから溢れる彼女の声で満たされる。
いいクリトリスだと思う。口に入れて転がせば、どんな反応を示すのか。
だが、それは出来ない。
僕と彼女の持つ役割があまりにも違いすぎる。僕が彼女をどれだけ気に入ったとしても、所詮は彼女を唆す悪魔にしかなれない。姫を救う王子にはなれやしない。
役者は舞台の上で決められた配役を演じるだけだ。
線引きはいつだって必要なもの。そこに妥協はない。
0525Grand Guignol ◆xaTfygxjYo 2017/11/23(木) 21:59:17.11ID:nrXbNLdl
画面の中の彼女が僕を見る。ワイプにはバラけた筆にいたぶられるクリトリス。相当に辛いのだろう。時々手が止まる。
彼女の喘ぎ声は綺麗だ。高い声で鳴く。濁りはあまりない。
先程の官能小説はそこが駄目だった。濁音だらけの喘ぎ声では全く興奮しない。
『ひぎぃ!』や『ぐぎゃあ!』なんて叫び声は好きではない。
そんな言葉を彼女が口にしようものなら、無理矢理にでも矯正する。逆効果なのではないかと思う程の『拷問』でしっかりと身体に教え込む。
この小説にはなかったが、近年エロ漫画界隈で増えてきた、違和感のある喘ぎ声も馬鹿さを示しているようでうんざりする。
無理に悦びを表現しているつもりなのか。猫も杓子も同じような絵面で、見るに耐えない。
『おほぅ!』『んほぅ!』
なんて、何処のゴリラかと思う。考えた奴は真剣なのだろうが、正気を疑う。
昔がどうだったかは詳しくないが、初めて読んだエロ漫画はもっと奥ゆかしかったように思う。
人の手が加わらない責めは、彼女を責める参考になる。そういった物は絵の方が表現しやすく、読み手もわかりやすい。色々と購入するものの、最近では試したいと思う前にフラストレーションが溜まって、それを彼女にぶつけていたりもする。
その為の玩具でもあるので構わないのだが、本末転倒と言う他ない。尤も、僕の苛立ちやストレスが溜まるほど、結果として彼女は更なる苦しみに苛まれるので、その時点で目的はほぼ達成しているとも言えた。
0526Grand Guignol ◆xaTfygxjYo 2017/11/23(木) 22:00:49.77ID:nrXbNLdl
声を殺した時の『んっ』『うぅ』といった漏れ出るような喘ぎ。
息をやっと吐き出せた時の『ふぅ』っと解放感のある喘ぎ。
そして一気に責め立てられ『ああっ』と咽ぶような喘ぎ。
歯を食い縛ろうとしたり嫌と言おうとして『ひぃっ』『いぃっ』と堪えきれなかった時の喘ぎ。
それらが複合された多種多様な喘ぎ声。彼女の声は聞いていて気分がいい。
時々、あまりの刺激に声が濁るが、たまにであればむしろそれがスパイスとなる。
初めから最後まで濁点だらけでは興も削がれるというもの。
しかし、責めの方は良かった。
目隠しと口枷を付けられ、上半身にはきっちりと縄が食い込む。口枷を付けられても『いぎぃ』と言っていた事は気になるが、それは一先ず置いておく。
0527Grand Guignol ◆xaTfygxjYo 2017/11/23(木) 22:15:19.83ID:nrXbNLdl
高手後手に戒められた上半身は全く動かせず、そのまま木馬に乗せられる。彼女ならおっぱいが大きいので、見た目のいい緊縛を楽しめるだろう。
縄を整える為に乳首を引っ張る必要があるが、準備段階で少しくらい触れるのならば支障はない。あるいは、万力やクリップで引っ張るのも良さそうだ。
見る事も話す事も出来ずただ恐怖に怯えればいい。今までは表情や声を損ないたくなくてそういう事はして来なかった。彼女が一時的にだがあの言葉を言えない事も口を塞がない理由の一つだ。
だが、楽しみの為には多少の犠牲は必要だと思う。どうせ彼女は簡単にはそれを言わない。終わった後で言うのならそれもよし。
ついでに耳栓もしてみようか。何をされても彼女にはわからない。
再生用のPCから離れ、もう一台のPCを立ち上げた。繋ぐのはオンラインショッピングサイトだ。
目隠しと入力するとアイマスクの画像が並ぶ。暫くスクロールして目当ての物を見付けた。
革製の目隠しには表側に三つの細いベルトが並んでいる。迷いなくカートへ入れた。光さえも差し込まない究極の闇の中で、彼女はどんな反応をするんだろう。
口枷は横棒式の物を採用する。なるべく口の端を傷付けないような物を選んだ。横棒式の場合、噛む力がきちんと分散されて顎や歯も痛めない。これでどんな苦痛を伴う責めをしたとしても安心だ。
耳詮はいくつかを適当に選択した。効果を一つ一つ試す必要がある。勿論、声を掛けて試すのではなく、あらゆる音の出る機械を使用して反応を見る予定だ。その度に、彼女は責められる事になるが、特に問題はないだろう。
木馬は悩んだ。足に錘を下げる事を考えればあまり尖った物には出来ない。背はラバーのものがいいだろう。
ラバー部分が振動するものもあった。振動する木馬の上でクリトリスを責められたら、堪らないだろう。体重によって一切の逃げ場が無くなるのだから相当な責め苦になる。
色々と見て、いいものを見付けた。木馬の丁度クリトリスとおまんこに当たる部分の背が外せて、ディルドやローター等を設置できるようになっている。
専用のアタッチメントもいくつか売られていて、彼女が苦手な触手タイプも勿論あった。クリトリスを吸引出来るものや水車のように回転を加えるものもある。
電源は外部リモコンだが、モーター等はアタッチメントに付いている。色々な事に期待して、僕はそれもカートに入れた。
カート内で購入をクリックする。届くのが非常に楽しみだ。





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支援ありがとうございます
支援して頂いてもまだ注意が出るので切れ切れすみません
この後も区切りまでが長いので、おいこらにならないうちに一旦止めます
また明日辺り来ます
今は起承転結の結の承くらいです
もうしばらく宜しくお願いします
0533Grand Guignol ◆xaTfygxjYo 2017/11/30(木) 02:07:30.29ID:DdlKKuFf
「私、志貴さんが好きです。……ずっと、何かを抱えてるなって思っていて、それがずっと気になっていて………」
「それで、弱味につけこもうと?」
「私はそんな事しません!」
「自分は違うと言っても結局のところ、大体は同じなんですよ」 「そんな事ないです」
「証拠はあるんですか?」
「少しだけでも試してみませんか?」
「試してどうなると?」
「こ、心が暖かくなれるかもしれませんよ。笑ったりして…。いい事が見付かるかもしれません」
「もう、そういう言葉は信じない事にしているんです」
「でも、でも…」
「でも?」
「私、志貴さんを見ていて、こんな気持ちになれました。心がぽかぽかします」
「ほう」
「一年以上前から、ただ、ただ、貴方の事が」
「それはわかりました。でも、僕には答えられません」
「理由を聞いてもいいですか?」
「僕にメリットがありません」
「そ、それは……そうかもしれませんが……。でも…」
「そこまで言うなら、人生を捨ててくれますか?」
「え?」
「君の全てを僕の為に。出来ますか?」
「…………」
「無理でしょう?」
「捧げるのであれば喜んで」
「簡単に言いますね」
「難しくても、それで志貴さんが笑ってくれるなら」
「全ての家財を処分して、全ての関係を抹消して」
「え……」
「大学も辞めてください。アルバイトも。所持金は…寄付でもすればいいでしょう」
「全部、ですか?」
「全部です」
「……………やっぱり、貴方の心は空っぽなんです」
0534Grand Guignol ◆xaTfygxjYo 2017/11/30(木) 02:08:10.24ID:DdlKKuFf
「君は何処までも馬鹿でお人好しなんですね」
「そ、そうですか?」
「本当に全て捨てたんですね」
「ここに来る電車代だけ残して、昨日のうちに最後のお金も寄付しました」
「救えない馬鹿です」
「褒めないでくださいよ」
「褒めていませんよ」
「埋めてください、君が言う僕の心の虚無を」
「精一杯努力します」
「屋敷に着けば、君の人生は終了です」
「私の周りにはいつも沢山の人がいました」
「もう、それも終わりですね」
「貴方と同じ目線で見ればわかるんでしょうか」
「同じだなんて笑わせますね」
「……え?」
「対等な立場に立てるとでも?」
「…………………」
「精々足掻いてください」
「何を……?」
「僕が君に特別な関心を持つその日まで」
「きっとその日は来るはずです」
「そうでしょうか?」
「貴方の気持ち」
「僕の気持ち」
「いつかは変わります」
「絶対に変わりません」
0535Grand Guignol ◆xaTfygxjYo 2017/11/30(木) 02:08:45.98ID:DdlKKuFf
「その服を燃やして、最後ですね」
「それでは、裸になってしまいます」
「当然です。全てと言いましたよね?」
「………こ、このくらいは平気です」
「脱いだら足を肩幅まで開いて。それから手を頭の後ろで組んで立っていてください」
「本当に、何もかも…」
「何もかも奪います」
「あ、あの。み、見せるの、初めてなんです」
「そうですか」
「あっ!ひ、開いちゃ!」
「これはこれは……立派ですね」
「あ、あの……」
「何ですか?」
「慰みものになれと言うならなります。た、たくさんの人にれ、レイプされるなら、それでも…」
「………こっちに来なさい」
「…はい」
「地下室で処女喪失の儀を行います」
「やっぱり……そうですよね」
「君に処女を守る権利はありません」
「……………覚悟はしてきました」
「以降、君は人としての生を終了する」
0536Grand Guignol ◆xaTfygxjYo 2017/11/30(木) 02:09:29.12ID:DdlKKuFf
「今、少しでも楽しいと、そう思ってくれているのなら」
「何か言いましたか?」
「楽しいですか?」
「いいえ、全く」
「そ、そうですか……」
「何かと役に立つでしょうから、この首輪を着けていてください」「首輪……」
「家畜、玩具、奴隷。何でもいいですが、君はこれからそういうものとして扱われます」
「か、かちく……」
「わかったら早く付けてください」
「ありがとうございます」
「自分で付けられますね?」
「少し難しいですが大丈夫です」
「首をあまり絞めないようにしてください。窒息されては困ります」
「はい、ありがとうございます」
「お礼なんて必要ないんですよ」
「それでもちゃんと伝えないと……」
「そうですか」
「初めての贈り物ですから」
「暢気なものですね。それは所有の証だと言うのに」
「な、何だか、結婚指輪みたいですね」
「…さっき言った事をもう忘れましたか?」
「あ、えっと……レイプ…ですよね」
「……………」
「あ、あの…?」
「君は僕に隷属する」
「れいぞく……ですか?」
「僕に支配されるという事です」
「支配…」
「命令には絶対服従してください。無駄に痛い思いをしたくなければ」
「…………絶対服従…」
「返事は『はい』。唯それだけです」
「はい」
0537Grand Guignol ◆xaTfygxjYo 2017/11/30(木) 02:10:02.26ID:DdlKKuFf
「全てを使って死ぬまでに一度でも僕を満足させられたら、君の勝ちです」
「私の勝ち……」
「君の敗けはありません。これは、僕が敗けを認めるまで続きます」
「それは……本当に誓いのようですね」
「君は一生逃げられません。僕が敗ける事は万に一つもありませんので」
「病める時も健やかなる時も」
「そう、君の魂が天へと還るその日まで」
「私は生きながら、地獄の業火に身をやつす」
「恋に焦がれて燃え尽きると」
「灰となっても思いは残ります」
「滑稽ですね」
「散りぬれど、せめて死に花だけは咲かせます」
0538Grand Guignol ◆xaTfygxjYo 2017/11/30(木) 02:11:55.12ID:DdlKKuFf
「ああ、そうだ」
「この先に……この先に…」
「聞いていますか?」
「たくさんの扉……私以外にも?」
「いいえ、君だけです」
「忘れない」
「聞きなさい」
「例えこの先に何があっても。この気持ちは忘れない。無くさない」
「おいっ!」
「ひゃあっ!」
「聞きなさい」
「は、はい…」
「これだけは忘れないでくださいね」
「は、はい?」
「君が何れ口にする言葉です」
「……な、何ですか?『仲間の居場所でも何でも喋るから』……ですか?」
「君はいつも何を読んでいるんですか」
「たまたまです。たまたま、それで……ちょっと…気になって………」
「わざわざどうでもいい事をご説明頂きありがとうございます」
「あ、えと、こちらこそ……」
「……君は馬鹿ですか?ああ、馬鹿でした。さて、何だと思います?」
「えっと……」
「憂いなどのように、『い』の前に二文字が付く言葉です。さぁ当ててみなさい。当たれば処女喪失の痛みを少しだけ軽くする薬をあげます」
「あ、怪しげですね」
「効果はありますよ」
「えっと……んと……ち、ち…」
「ち?」
「誓いの言葉」
0539Grand Guignol ◆xaTfygxjYo 2017/11/30(木) 02:12:21.19ID:DdlKKuFf
「………」
「あ、あはは。恥ずかしいですね。は、裸も凄く恥ずかしいんですけど」
「残念ながら違います。『救いの言葉』ですよ。緊張感のないお馬鹿さん」
「救い?それは、やはり誓いでは……?」
「いいえ、僕との誓いではありません」
「でも、私の救いは……」
「君が一個から有象無象に戻る為の魔法の言葉」
「そ、そんなの要りません」
「いいえ、何れ必要になります」
「だ、だったら私も!」
「私も?」
「私が有象無象から一個に成る為の魔法の言葉」
「そう来ましたか」
「さ、先に聞かせてください」
「いいでしょう。きちんと覚えてくださいね」
「………はい」
「『Unlock』」
「アンロック……それって」
「解錠。君の為のSafety wordです。これで僕と君の契約が終了します」
「させません!」
「壊れる前に言ってくださいね」
「言いません!」
「君の言葉は?」
「私の言葉は……。そうですね…」
「………どうぞ」
「『Unlimited』」
「無期限、ですか?」
「無限だと思ってください。貴方の敗北宣言です」
「覚えなくても良さそうですね」
「駄目です。必ず言ってもらいますから!これは誓いの言葉です。プロポーズです」
「随分と勝手な……」
「私、頑張りますから。だから、笑って下さい。私の傍で」
「死が二人を分かつまで?」
「いいえ」
「では?いつまで?」
「死んでもそばにいる」
「…聞こえませんでした」
「ずっとずっと一緒です」
「………これから酷い目に合うというのに」
「か、覚悟はしてきましたから」
「その覚悟、役に立てばいいですね」
0540Grand Guignol ◆xaTfygxjYo 2017/11/30(木) 02:14:29.77ID:DdlKKuFf
くっしょん
すみません、数日間、板にまったく入れなくなっていて
お待たせしてしまいました
0541Grand Guignol ◆xaTfygxjYo 2017/11/30(木) 02:15:14.25ID:DdlKKuFf
昔の事を思い出していた。
彼女はあまり変わらない。強いて言えば怯える事が増えたくらいか。
食事の時も、彼女はよく話しよく笑う。能天気で、警戒心がない。
地下と屋敷とでは別人なのではないかと思う程、僕に対する態度も違う。
地下での彼女は常に怯えている。時には反抗もするが、基本的には従順だ。
屋敷での彼女はあどけない。時には悪戯っぽい笑みさえ浮かべる。
0542Grand Guignol ◆xaTfygxjYo 2017/11/30(木) 02:15:37.95ID:DdlKKuFf
どちらも本当の彼女なんだろう。
どちらの彼女も失いたくはない。
そんな願いは絶対に叶わない。
彼女が笑ってくれる。それだけでは満たされない自分がいる。
0543Grand Guignol ◆xaTfygxjYo 2017/11/30(木) 02:23:58.01ID:DdlKKuFf
ロールプレイングは好きだ。限定的とはいえ、本来とは違う自分が演じられる。
だから、僕は彼女に演じさせる。恰も自身の意思であるかのように。
意思に反した行いを無理矢理に演じさせてきた。モニターの中で喘ぐ彼女は本物ではない。
いや、繋がれた後の彼女は本物か。これが演技ならとんだ名女優もいたものだ。
ローションの刺激にさえ震える敏感なクリトリスを、彼女からすれば凶悪な器具で無理矢理に責めぬかれ翻弄される。あそこにいるのは確かに彼女自身であり、そして囚われの姫でもある。
彼女を可愛らしいと思う。柔らかい頬に触れたいと思う。それは、彼女の長い睫毛が瞳を覆っている間にだけ許される秘め事。
僕にそんな感情を与えたのは彼女だ。
同時に滅茶苦茶にしたいとも思う。クリトリスもおまんこも。彼女の考え付かないような方法で。
彼女の全てが僕を苛む。
愛でも恋でもない。これは、執着だ。それも、酷く醜悪な。
0544Grand Guignol ◆xaTfygxjYo 2017/11/30(木) 02:24:21.40ID:DdlKKuFf
僕の願いは叶っている。屋敷でも地下でも彼女は僕の為に生きている。
ただ、それでも。叶わない。強欲な願いは。
彼女の全てが欲しい。
彼女の願いも僕の願いもどちらも叶えたい。そうして僕は彼女を本当の意味で手に入れることが出来るんだと思う。
0545Grand Guignol ◆xaTfygxjYo 2017/11/30(木) 02:34:01.65ID:DdlKKuFf
何処にもゴールはない。
尾を噛み合う二匹の蛇。
始まりも終わりもなく。
永遠に続いていくだけ。

悪魔にも王子にもなれない、舞台の上の道化師。
鳥籠を望む姫は自ら囚われ、舞台装置に繋がれた。
役割も台本も何もかもがちぐはぐなまま。
続いていく。続いていく。
そう、これは。
何て出来損ないのGrand Guignol。

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一応ここまでが本編です
長い間、本当にありがとうございました
まだエピローグを書いてる最中なので週末くらいにくると思いますが一旦は〆とします
書き手さんいらっしゃいましたら是非是非宜しくお願いします!

支援や好きと言って下さった方、本当にありがとうございました
途中で何方かが書いてましたが、パロ(?)に関しては意識したものとしてないけど後から見たらそれっぽいなってのとがあります

ではでは皆々様またお会いできますよう
失礼致します
0546名無しさん@ピンキー2017/11/30(木) 12:39:56.80ID:YHIH+M9n
GJだ
小説でも読んでるかのような気分にさせられた
賛否あるのかも知れないけど個人的にはすごく好きだ
0549名無しさん@ピンキー2017/11/30(木) 19:43:46.07ID:vbvJIB/T
ここってクリ責めメインってだけで挿入描写あってもいいの?
それとも挿入なしのほうがいいの?
0551名無しさん@ピンキー2017/12/01(金) 15:19:34.99ID:4629JYFd
>>545
大作GJ!お疲れ様です
こんながっつりしたの読めたの久しぶりで嬉しかった
完結したからもう一回読むよ
0552名無しさん@ピンキー2017/12/01(金) 22:29:39.73ID:vDn7bPXM
初投下。拙くぬるい文章ですが、ご容赦頂ければ幸いです。
お嬢様と執事のレッスン。

【お嬢様】

「ロゼさんの執事ってとても恰好いいのね」
そんな言葉を聞くたびに私は優越感に浸っていた。
社交界では執事のステータスが家のステータス。私の欲望を満たしてくれる執事は私の誇りだった。
「そんな事なくってよ。あなたの執事も素敵じゃない」
ふふっと笑って社交辞令。あんなお爺ちゃん執事、私のお父様に仕えているのと同じくらいじゃないかしら。
「ロゼお嬢様」
声が聞こえ、振り返ると私の執事が到着し、車のドアを開けたところだった。
「それではごきげんよう」
勝ち誇った顔は出さないよう、私は車に乗り込んだ。

「ねぇアーク」
「はい」
「あの子の家の執事、ちょっとねぇ」
「は……確かご年配の方だったかと」
「あの子、あんなお爺ちゃんにされてるのかしらね」
私は流れる景色を見ながら、今夜のレッスンを思い出し、下着が湿るのを感じた。

シャワーを浴びて、何も纏わぬまま、枕を背にベッドに座った。視界の端で、アークが上着を脱いでいる。
「それでは、レッスンを始めます」
「うん……」
いつ嫁いでも相手に恥をかかせないよう、感度を高めるレッスンだ。彼の手は、いつもの白い手袋ではなく、サージカル手袋が嵌められている。
「足を開いてください」
淡々と言う彼に私のそこがじゅわり、と熱くなるのを感じる。
おずおずと足を開くと、アークの手が私の足を抑えた。
早く、触ってほしい。
「きゃ、あっ……!!」
アークが私の乳首に口をつけた。何度もレッスンで弄られたそこはすぐにピンと勃ってしまう。
「触ってもらえるとお思いで?」
乳首に唇をつけたまま話され、歯が当たるたびにびくびくと体が震えてしまう。
「ん、んゃあ、あっ……」
彼の髪に指を絡める。この猫っ毛を触れるのも私の特権だ。
「ちょっと、アークっ……ひっ、あっ…!!」
彼の手が下半身に伸びる。私の割れ目がくちゅりと音を立てた。ずっとぞくぞくしている。
「おや、すっかり濡れてしまっていますね」
アークはぬるぬると滑る愛液を指に纏い、何度か往復させる。その度に敏感な入口から愛液が溢れ出す。
「や、ぁあ、ぁっ……」
「はしたないですよ、お嬢様」
ほほ笑む彼にどくん、と心臓が跳ねる。やっぱり、されるならお爺ちゃんは嫌ね。そんな事を考えていると、彼は見透かしたように「集中してください」と私のクリをあらわにさせた。空気に触れ、ひんやりとした感覚が伝わった。
「あ、あぁ、ああっ…や、っ……!!」
アークはまだ成長しきっていないクリに指をあて、滑らせる。愛液のおかげで痛みは全くない。ぞくぞくとしたもどかしい快感が始まった。
「んんっ、んやぁ、ぁああっ!!」
「お嬢様、ご自分で抑えていてください」
「んんんっ……!!」
自分のそこを両手で左右に開く。あぁ、私、こんな恥ずかしい姿をさらしている。きっと彼の眼には私のクリが映っている。そして、ひくひくと物欲しそうに動くそれを見てる。
「物欲しそうですね、足りませんか?」
彼の指は同じリズムで、私が痛くないようにとそっと押しつぶしながらゆっくり上下に動く。
「あっあっあっ……腰、腰、ぞくぞく、しちゃうっ……!!」
「ほら、だんだん勃起してきましたね。とてもいやらしく育ってますよ」
さっきよりもコリコリとした感覚が気持ちいい。どんどん熱くなっていくクリに手が離れてしまいそう。でも離してしまったら気持ちよくなれない。
「あぁああっ!!あああっ…!!」
「ちゃんと開いてください」
「無理っ……すべっちゃうっ…んぁぁああああっ…!!」
彼の指はクリの根元と先端をくまなく蹂躙する。手袋の、ゴムのような感触とアークの体温が気持ちいい。だけど、イクにはまだ遠い場所にいる。
0553名無しさん@ピンキー2017/12/01(金) 22:30:06.13ID:vDn7bPXM
「仕方ないですね……」
彼はそう言うと、私のクリに口づけた。生ぬるく、ぬるりとした感覚が強くなる。
「きゃ、ああああぁぁっ!!!」
アークの舌は柔らかいまま、私のクリを包んだ。ざりざりと舌の感触が気持ちいい。舌を動かすのではなく、頭を動かすように柔らかいままで責める。その刺激に私は絶頂への階段を上り始めた。
気持ちいい。すごく気持ちいい。びりびりとした快感がクリから腰へ、腰から背中へと続いていく。
足が、ピンと突っ張る。アークの手はいつの間にか、そこを広げている。私はあまりの快感にずるずると枕から滑り落ち、快感に身をゆだねていた。
「あーーーーっ…ああぁあ、ああ、あっあっ…!!」
絶頂まであと少し。もうアークは何も言わない。イク事だけに集中させられる。
「あぁ、っあああ、イ、くっ……イっちゃう、イっちゃうぅぅぅぅ!!!!」
がたがたと震える体。汗が噴き出してくる。「いいですよ」と言われた気がして、わけがわからないうちに彼の舌が速さを増した。そんなのに耐えられるはずがない。
「ひぃ、ああ、あああああっ……っイ、っくぅーーーーーっ……!!!」
がくん、と大きく震え私はイった。荒い呼吸が止められない。
「だいぶ敏感になられましたね」
彼は口元を軽く拭うと、ベッドから離れてしまう。
まだあそこがじんじんする。今日のレッスンはこれで終わり。そう思った。
「今日はこれ使ってみましょうか」
彼が手に持っていたのは桃色のローター。そんな物使われたらきっと、戻ってこれなくなっちゃう。
私は再度、ゆっくりと足を開いた。



おしまい




初めての投稿なのであまり長くならないよう努めましたが、ぬるめになってしまいました。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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