クリトリス責めメインのSS〜その9〜 [転載禁止]©bbspink.com
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0001名無しさん@ピンキー2014/11/27(木) 21:22:27.65ID:flEOXrHy
SSアップは遠慮せずにどぞ。また感想等もヨロシクです。
職人さんは前の人の投下から日数を空けてお互い気持ちよく。
特殊嗜好は前書きでの注意書き推奨。
萌えるシチュ考案やスレタイに反しない雑談もOK。
煽り荒らしは徹底無視の方向で。
性別判定、性別語りは荒れる原因になるので禁止 。
もし気に入らない、趣味に合わない作品が投下されても叩かずスルー。
但しルール違反やマナー違反はやんわり指摘しましょう。
基本的には「sage進行推奨」でお願いします。

 ※ SSの内容は作者の脳内設定に基づいているので、現実に有り得ない物や行動、反応の描写があっても
   全て作品内での設定です


【前スレ】
クリトリス責めメインのSS〜その8〜
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1353786475/

【過去スレ】
クリトリス責めメインのSS〜その7〜
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1320067474/
クリトリス責めメインのSS〜その6〜
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1274328281/
クリトリス責めメインのSS〜その5〜
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1246237255/
クリトリス責めメインのSS〜その4〜
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1220795947/
クリトリス責めメインのSS〜その3〜
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1201281159/
クリトリス責めメインのSS〜その2〜
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1177151640/l50
クリトリス責めメインのSS
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1145410655/l50

【保管庫】
2chエロパロ板SS保管庫
http://sslibrary.gozaru.jp/
0480Grand Guignol ◆xaTfygxjYo 2017/11/18(土) 02:26:14.69ID:yM2oGdMu
「その器具が全部シリコンならぎゅっと握り締めて無茶苦茶に虐めてあげられるんですけどね。今度、そういう玩具がないか探しておきます」
「……………はい」
「おや、嫌だと言うかと思ったんですけど」
くっくと声を噛み殺すように笑う青年に、少女はふいと目を背ける。いくらわざとらしい笑みでも恥ずかしいものは恥ずかしい。
まさか、胸を揉んで欲しいからとクリトリスへの責めを受け入れたなんて、そんな事を言えるはずもない。
「さあ、邪魔な手はさっさと頭の上にやってください」
背もたれの上部にはカラビナが付いている。普段は使う事はないが、備えあれば憂いなしという観点から、この装置以外にもそういう無駄なものを取り付けてある装置は多い。
尤も、こうして使う事もあるのだから完全な無駄ではないのだが。
カチャカチャと手枷が取り付けられてカラビナに固定される。肘を曲げた状態で頭上に両手が拘束された。
「さて、始めましょうか」
「え…?」
青年が見せたのはハンディマッサージャー。少女の瞳に困惑が映る。
ヴィィィとハンディマッサージャーが乳首に迫る。青年は嘘を言っていない。少女が勘違いしただけだ。
「あ……ぁ………」
よほどショックなのかぽろぽろと涙を溢す。少し色素の薄い焦げ茶色の瞳は、涙と一緒に溢れ落ちてしまうのではないかと思うほどに見開かれている。
徐々に近付いてきたハンディマッサージャーは、乳首のギリギリ手前で静かになった。スイッチを切った青年はまるで慰めるかのようににっこりと優しく微笑み掛けた。
0482Grand Guignol ◆xaTfygxjYo 2017/11/18(土) 02:31:39.58ID:yM2oGdMu
すみません、たまにくっしょん入れないと連投規制掛かりますので。
無意味なレスが増えてしまいますがご容赦ください。



「君はもう、これ以上の責めに耐えられないでしょう。けれど、もしも耐える事が出来たなら、ご褒美に僕の手でおっぱいの感度チェックをしてあげましょう。ただし、気を失ったらこれで……」
青年は静電気を発生させる玩具を取り出す。
「ちょっとしたお仕置きをします」
「……………はぁっ」
熱い吐息が漏れる。静電気は怖いがその前にぶら下がったご褒美は大きい。躊躇いなく少女は頷いた。
「契約書の全文を読まずにサインをする気ですか、君は」
呆れたような顔で見られて少女は赤面する。吊られた人参に飛び付いて我を忘れてしまうなど、あまりに恥ずかしい。
「説明しますが、きちんと聞けますか?」
「…は、はい」
おまけにこんな心配までされて。裸で、こんな場所で、こんな装置の上で、全身をくまなく拘束されて。それなのに、そんな事は関係ないくらいにがっついて、呆れられて。耳まで赤くなる。
少女の反応を見て、青年は続けた。
「これでクリトリスを責めます。振動はダイヤル操作で徐々に強くなりますが、どの程度の振動を与えるかは僕の裁量で判断します。否定的な言葉を発すれば即終了。見事、耐え切ればお待ちかねのご褒美です」
青年が見せたのはピンクと白の可愛らしいハンディマッサージャー。無段階ダイヤルで強弱を切り替えられるそれは、可愛らしい見た目に反して意外と強力で、今まで何度となく彼女はそれに泣かされている。
勝手に鋏を持ち出して中庭の花を廊下の花瓶に活けた時、うっかりお皿を割ってしまった時、使用人に挨拶をしてしまった時、ただの気紛れだった事もあるが、このハンディマッサージャーは、基本的には『簡単な懲罰』だと青年が言った際に使われる器具だ。
だが、それが『簡単な懲罰』だった試しは一度もない。平行して行われる責めが過酷なものだったせいもあるがそれだけではない。
それそのものが悪魔の兵器と言っても差し支えないほどの代物なのだ。当然、市販のこれは一応、販売できるレベルのものなのだろう。だが、これは明らかに酷い改造が加えられていた。
ガクガクと内腿が震える。歯がガチガチと嫌な音を立てる。唇はふるふると震え紡ぐ言葉を阻止しようとした。
0483Grand Guignol ◆xaTfygxjYo 2017/11/18(土) 02:33:27.23ID:yM2oGdMu
天秤の針は右へ左へ。ひっきりなしに揺れている。僅かだがご褒美が優勢だ。耐えられる自信はない。全くないのだが、青年が少女に有利なご褒美を確約してくれた事は、今までにない。
先程のように乳房を揉んでもらう事が嬉しいので、少女は青年の目の前で乳首に器具を接着する事を好むようになったくらいだ。ただ、その機会だって滅多にない。
青年がこうやって剥離剤を使ったのは過去、2回か3回程度。剥離剤は痛みを与えないので、揉まれる快楽を存分に味わえる。
洗濯ばさみなどでキリキリと戒められている際に揺さぶられても、痛みばかりで快感は得られない。それでも嬉しくて微妙な心持ちになる。それだって滅多にない事だ。
これを逃したら、もう次の機会はないかもしれない。
少女は苦虫を噛み潰すようにギリッと奥歯を擦り合わせると一つ深呼吸してから口を開いた。
「お、お願いします」
声は震えたがきちんと言えた。
「いいんですね?」
確認にもきちんと頷く。
斯くして悪魔の契約は交わされた。




また朝方か深夜に出没します。
0484Grand Guignol ◆xaTfygxjYo 2017/11/18(土) 05:31:40.88ID:yM2oGdMu
ぴったりとクリトリスにハンディマッサージャーが当てられる。これには、コードが付いていて装置の下部にあるコンセントにプラグが差し込まれていた。
電源を使うという事は、電池を使った器具よりもずっと威力が強いという事を示している。耐え切れるかは、まさに青年の裁量で次第だった。最初からmaxなら間違いなく彼女は意識を飛ばしてしまうだろう。
ピッとリモコンのボタンが押されて、ノズルからローションが降ってきた。
「はぅっ!」
ノズルの位置をわざわざ調整して、直接クリトリスにローションが落ちるようにする。それを少女は黙って見ているしかない。
欲の為に生け贄にされたクリトリスには、これから生け贄に相応しい責め苦が与えられる。生け贄を捧げた張本人は、その責め苦にただただ喘ぎ苦しみ泣き喚いて、ひたすらに悶絶するしかない。
これは調教や懲罰ではなく執行だ。欲深き愚か者に罪と罰を。
前方後円墳型の枠は未だにそのまま。クリトリスに一切の逃げ場はない。
ぷるぷると震える紅色真珠。てらてらと光るローション。
この責めにおいてローションは非常に重要なものだが、受けて側からすればこれは史上最悪の組み合わせでもある。滑りが良くなり摩擦が減れば、それだけ感じる刺激も強くなるし、泡立ったローションが弾ける瞬間も、決して無視などできない快感になるのだから。
ローションは1分経つ毎に1滴ずつ降ってくる。
青年は少女に砂時計を見せた。さらさらと綺麗な青い砂が揺れる。
「10分計です。砂が全て落ちたら終わり。以前みたいに、砂が落ちてしまう直前で引っくり返すなんて悪戯はしませんから、どうぞ精一杯、頑張ってください……ね」
砂時計がひっくり返されてハンディマッサージャーのスイッチが入れられる。台の上に砂時計を置いて、青年は悠然と顔を上げた。
「あっ!」
刺激に震える少女の顔にはまだ何とか余裕がある。まだまだ振動は弱い。本当に辛いのはこれからだ。
少女は砂時計や水時計のような、不思議な時計が好きだ。平素なら何時間でも見ていたくなる。でも、今は一刻も早くその砂が落ちてしまう事を望んだ。
0485Grand Guignol ◆xaTfygxjYo 2017/11/18(土) 05:53:32.75ID:yM2oGdMu
「ああぁっ!!」
ヴィィィィ。
だんだん刺激が強くなる。まだ、快楽の要素が強い。
先の責めは、まだ身体に余韻を残している。だからいつも以上に弱い刺激で感じてしまう。
「ぁぁぁあぁぁあっ!!いっ、ひぃっ!ひぃっ!ぁぁあぁあ゛」
ゥ゙ィィィィィ。
だいぶ刺激が強くなってきた。
『嫌』と言い掛けて引っ込める。否定的な言葉は使えない。
何も言わずに黙っていればいいのだろうが、そんな事が出来るわけがない。口を押さえようにも手は拘束されている。
『責めを受ける人間が、満足に四肢を動かしていいなんて、そんな道理が何処にあるんですか?』
以前、青年に言われた言葉を思い出す。


あれは確か、
『ゴールデンウィークはずっと審問椅子の上ですね』
洋式便座と分娩台と車椅子とが合体したような装置の前でそう言われて、恐ろしさのあまり『嫌』だと逃げようとした時だ。
リードを強く引かれて首が絞まったのを覚えている。けほけほと噎せた少女を床に倒し、頭を踏んだ。後にも先にもそんな事をされたのはその一度きりだった。
その時は何故か一週間程前から機嫌が悪かった。身に覚えのない事で責められるのは理不尽極まりなかったが、とにかくその一週間は従順に尽くした。八つ当たりで酷い目には合いたくないのは誰しも当然の事。
けれど、その装置に9日間も繋がれると聞けば、誰だって従順になどしていられない。逃げようとして、押し倒されて、頭を踏まれて、無理矢理立たされて装置に繋がれる。
何も気にした素振りなく、
『髪を整えましょうね』
とにっこり笑った彼には、流石に背筋の凍るような薄ら寒さを覚えた。
結局、たっぷり9日間。責めを受けるのは勿論の事、排泄も風呂も睡眠も食事も全てをそこでさせられた。膝を高く上げておまんこもクリトリスも丸出しのまま、キャスターの付いたそれで屋敷中を連れ回された事は絶対に忘れない。
何度か女性の使用人に遭遇した時には恥ずかしさで消えてしまいたくなった程だ。使用人は眉ひとつ動かさず、むしろ自分が恥ずかしがる事の方がおかしいのではないかと、また恥ずかしさに震えた。
中庭にも出され、日の光を浴びせられる。
人生を捨て、捧げる事。その9日間で少女は嫌という程その重みを噛み締める事になったのだった。
0486Grand Guignol ◆xaTfygxjYo 2017/11/18(土) 06:09:13.63ID:yM2oGdMu
ビィィィィ。
「ふぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!」
刺激が強すぎる。頭を振ってこの快感を追い出そうと、出来る限りの悪足掻きをした。
先端に触れているだけでこの刺激。おまんこからは愛液がぽたぽたと滴っている。
「ひぃぅっ!?ぅぁ゙ぁぁぁぁぁ!!!」
突然、下からクリトリスを持ち上げられる。敏感な所に近い箇所へと超振動を叩き込まれて、思わず腰を引こうとした。しかし、最初から腰は限界まで引いてベルトできっちりと留められている。
ただ、抗う術もなく耐えるしかない。
「あっはぁっ!!」
ぽたりとローションが落ちてきた。下から振動と共に持ち上げられているクリトリスに対するその刺激は、氷柱を落とされるに等しいような強烈な刺激だ。
以前、何かで聞いた事がある。『額に水滴を垂らし続ければ人はいつしか狂ってしまう』と。しかし、この状態でのこの責めは、たった一滴でも人を狂わせるような一撃必殺の凶悪さを孕んでいる。
「ひぃっ!ひぃっ!!はぐうっ!!っぁぁぁぁ゙ぁ゙ぁ゙!!」
ビチュアビチュアニチャビチャ。
異音と共に、落ちたローションをハンディマッサージャーで塗り伸ばされる。何故ここまでされなければならないのか。
生け贄を捧げた代償は果てしなく重い。
ビィィィィィィィ。
「くぁぁぁぁっ!!ひぃあっ!はぁぁぁぁぁぁっ!!」
元の位置にハンディマッサージャーが戻り、振動が強くなる。
ガシャガシャガシャガシャ。
耳障りなほどに枷がなり続けている。きっと、かつて行われた魔女裁判でもここまでの責め苦はなかっただろうと、少女は強く思った。
何かを考えなければ意識は容易く散ってしまう。必死で何かを考えて強力な快感から少しでも逃げようとする。
尤も、魔女裁判とこれとではそもそもベクトルが違う。あちらは苦痛でこちらは快楽だ。どちらがより大きいかなど比べようがなく、行われている長さも平均などないのだからやはり比較の仕様がない。
共通するのは、一刻も早く解放されたいという感情くらいのものだ。
とどのつまり、どちらも扁桃帯や海馬への攻撃である事にかわりはない。
強すぎる苦痛はやがて快楽になり、強すぎる快楽はやがて苦痛になる。ならばその苦痛はまた快楽になるのだろうか。
循環し続ける永久機関。メビウスの輪を思い浮かべて、青年は酷薄な笑みを浮かべた。
意識を保って暴れていられるだけの気力と体力があるのだから、まだまだこの責めにも耐えられるだろう。
気絶させてしまう事は容易いが、青年はそうしない。ギリギリを見極めてギリギリで回避する。
また先程と同じようにクリトリスを裏から持ち上げてローションを待つ。元々持っていたこの器具の性能はとっくに越えている。懲罰用のこの器具は耐える為になど出来ていない。
排熱機構がしっかりしている為、10分の使用くらいなら、例え最大出力であっても問題はない。
彼女は気付いていない。前回よりもこの器具のパワーが上がっている事に。
改造したこの器具の限界までは、後もう少し。




次の更新は寝落ちしなければ深夜です。

何故かバトル漫画みたいになってますが…。
もう少しクリトリスとハンディマッサージャーの戦いは続きます。
お待たせしてすみませんが、勝てるか負けるか妄想なぞしてごゆるりとお待ち頂ければ恐悦至極でございます。
0488名無しさん@ピンキー2017/11/18(土) 10:08:41.32ID:ZMSxVhMB
所々に入る作者の訂正や語りで流れが切れるからそこで気分がそがれて
本編に集中できなくなってるっていうのは、ちょっと勿体無いね。
0489名無しさん@ピンキー2017/11/18(土) 17:44:02.91ID:2YD7io2E
GJ
心の底からGJ
こういうネチネチしたのを読みたかった
ただ淡々と虐めてるのは最初ありがちな借金かなんかだと思ってたけど
おい青年、お前少女大好きすぎるだろ!
ここで何の過程もなくいきなりイチャイチャに持っていかずまだ責める気なのがイイ!
ちょっと少女が頭の緩いお花畑になってるのが気になるけど、まぁヤンデレって書いてるし?
今までにあんまなかったジャンルだなと思う
問題ない。とか気にしない。とか言ってるけど問題あるし気にしろよって思うような青年のキャラが好きだ
後、偶然かわざとかどっかで見たような台詞があって、作者さんなりの小ネタなのかなって思った

ごめ、久々の投下が嬉しくて長くなった
とにかく続いてほしいからちょっとでも作者さん励ませるかなって
作者さんも修正はいちいちしないって言ってるんだし、そこはいいんでないの?
説明文や注釈もまぁ、作者さんが楽しんで書いてくれてるならそれが一番
読みたくないとこは飛ばせばいいし
痛い事に関しては注釈付けてくれないと心構えができん

とにかくさ、あんま気にせず、俺達は目の前に投下されるクリでもしゃぶってようぜ!
作者さんも好きにやってほしい
これで貴重な書き手さんがいなくなることの方が俺はイヤだ

お目汚しすまんね!
GJつC
0490Grand Guignol ◆xaTfygxjYo 2017/11/19(日) 08:20:22.77ID:cyof4FSo
水滴が落ちて、それを塗り伸ばされて、時間の経過を知る。
後6回。
後5回。
「くぅぅぅぅぅっ!!」
何とか口を閉じようと少女はぎゅっと目を瞑るが、全くの無意味だった。
先程まで先端を責め続けていたハンディマッサージャーは今、左右の側面を交互に責めていた。
水滴が落ちる度に右、左と場所が変わる。
リーーーーー
「くぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」
今まで感じた事のない振動が少女のクリトリスを襲う。音が、おかしい。
聞いたこともないような駆動音に少女は閉じていた目を見開いた。
はっはと荒い息が漏れる。
「流石に、手が痺れますね」
青年は呑気にそう言って、ハンディマッサージャーを持ち変える。手を開いて閉じて感触を確かめているようだ。
「〜〜〜〜〜〜〜〜っっ!!」
ハンディマッサージャーが動かされてまたクリトリスを持ち上げる。
言葉は不明瞭で、頭は真っ白で。意識を保っている事すら奇跡に等しい。
否定的な言葉を言えば、すぐさま解放される。この責め苦に比べれば静電気発生玩具の罰などそこまで重いものでもないだろう。
罰がそれだけで終わるなどとは一言も言われてはいないが、それでもきっとこの責め苦よりはいくらかマシなものになる。否、なればいい。
言葉を封じられない分、いくらかは楽になる。
「ぁっ、ぁぇ……。くぅぅぅっ!!」
『やめて』と言い掛けて、止める。ぽたりと落ちてきた滴が言わせなかった。
青年はいつもいつもこうやってギリギリの所で玩ぶ。
「――――――っ!!」
罰の内容を名言しなかったり、終わりと思わせておいて実はそうでなかったり。嘘は言っていないので、抗議を続ければ少女が不利になる。
騙される少女が悪いが騙す青年はもっと質が悪い。
「おや、まだ耐えるんですか。偉い偉い」
「っあ!あひっ!!ひぁぁっ!!」
グチャグチャと塗り伸ばして責めてくる。パチパチと弾ける泡が堪らない。
ガチャンガチャンとうるさく枷を鳴らして暴れるが、しっかりと嵌められたそれは何があろうとも少女を解放したりはしなかった。
足や股を固定するベルトは感覚がなくなる程に食い込んでいる。彼女が暴れなければこうはならないのだが、暴れるなと言う方が無理だ。
腰のベルトは、胸を押さえている為に補助的な役割しか果たさず、必要ではあるもののそこまで食い込みは見られない。
胸のベルトは呼吸も苦しい程にぎゅうっと食い込んでいた。肋骨が折れる程に暴れるので、当然息も苦しくなる。尤も、彼女はそんな事もお構い無しに叫び続けているのだが。
腕のベルトは青年が締めただけあって彼女の手首を全く傷付けていない。滑らかな黒革の手錠は初めから隙間なく彼女の腕を締めていて、一切の遊びがない。それでいて血管を圧迫するような愚も犯さない。
そもそもここのベルトは全て彼女のサイズに合わせて穴を開けた物で、正しい使い方をしていれば身体を傷付ける事はなかった。今回は、少し胸のベルトが弱かったらしく擦れてほんの少し赤くなっている。
これは、それだけこの責めが過酷だという事の証明に他ならない。
量販店で簡単に買えるような壊れやすい物を、青年は選ばなかった。追い込まれた人間の力は意外と強い。
何があっても逃げられないという絶望と、どれだけ暴れても壊れたり怪我をする事はないと言ったある種安心感にも似た感情がない交ぜになる。
「これで気を失うと思ったんですが……。粘りますね。話が出来ないとつまらないので、少し弱めましょうか」
「っ、はぁぁっ!!」
ゥ゙ィィィィ。
半分くらいまで出力を落とされる。だいぶ楽になって、少女ははぁはぁと荒い息を吐いた。






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昨日はすみません
取り敢えず今後何か書くときは---の下に書くので、読み飛ばしてください
閲覧注意だけは(たぶんもうないけど)上にやります
0491Grand Guignol ◆xaTfygxjYo 2017/11/19(日) 08:36:33.44ID:cyof4FSo
「こんなに赤く色付いて…。ひくひく動いていやらしいですね」
「…っ」
真上からクリトリスを押さえ付け、ぐにぐにと揺さぶられる。
おまんこもクリトリスもひくひくと動いて、その動きすらも快感へと変わっていく。
先程まではほとんど一定の箇所にばかり当てられていたハンディマッサージャーたったが、出力を弱めてからはずっとクリトリスの表面や側面をひっきりなしに撫で擦っていた。
常に新しい箇所に与えられる刺激は堪らない。クリトリスが大きいという弊害はここでも遺憾無く発揮されていた。
「っあ、あふっ!ふぁぁ!」
「随分と気持ち良さそうですね。そんなに好きですか?クリトリス」
「はぅぅっ!」
耐えられない程の暴力的な責めも辛いが、これだって十二分に辛い。
ギリギリ耐えられるという事は心にも余裕が生まれるという事で。こんな風に揶揄されると、今度は羞恥心の方が耐えられなくなる。
そもそも、快感で薄れそうにはなるが、本来は見られ続ける事だって恥ずかしいのだ。余裕が出来た事で快感を上回るようになった羞恥心に少女の顔がかぁっと熱くなる。反論は出来ない。
反論のかわりに少女は首を横に振って青年の言葉を否定した。
「ほぅ、ちょっとは頭が働くようになったんですね」
「あぁっ!ひぁぁっ!!」
ハンディマッサージャーを思い切り揺さぶられる。ただでさえ振動しているものをこんな風にされてはたまらない。ぶしゅっと音がなって、大量の愛液が溢れ落ちた。
否定的な言葉は言っていない。態度については言及されていないのだから、咎められる要素はない。ただし、青年の不興を買う事は避けられないが。
縛られている彼女に成す術はなく、イニシアチブは青年にある。
ゥ゙ィィィィィィ
「はぅあっ!!」
彼女の反抗的な態度に罰を与えるとでも言いたいのか。また振動を強くされる。従順にしていれば、あるいはもう少し楽になったかも知れないものを。挑発した所で得られるものは更なる責め苦だけだ。
「クリトリスでないのなら、おっぱいですか?」
「くぅぅ……」
今度は否定も肯定もしない。クリトリスに当てられている振動は、まだギリギリ快楽を得られる程度のものだった。
少女にとって、このくらいの振動が今は気持ちいい。これ以上弱いのはいいが、これ以上強くなれば、この快楽は苦痛へと変わってしまう。敏感になってはいるが、強い振動にさらされていたお陰で、このくらいの振動ならむしろ快楽へと変換されるようになっていた。
まさに、ギリギリ。瀬戸際の快楽。そのピンポイントをわかった上で、青年は文字通りの揺さぶりをかけてくる。
「これは失礼。クリトリスもおっぱいも、どっちも大好きなんですよね?」
「あっ!あぁ、ああぁ……」
「大好きなクリトリス、ちゃんとビデオに撮ってますからね?」
そう言って青年は指し示す。メインカメラは止めたが、無音録画のサブカメラは止めていない。
「後で一緒に鑑賞しましょうね」「っぁ!?いっ、いっ……。くぅっ!!あぁぁあぁぁっ!!」
きゅうっと内腿に力が入り、やがて弛緩する。『嫌』だと言いそうになって必死で止めようとしていたら、ぎゅっとハンディマッサージャーを押し当てられた。昂っていた身体は呆気なく果ててしまう。
「自分からわざわざ逝くなんて宣言して。本当に好きなんですね?ほら、お待ちかねのローションですよ」
「っぁ!い、今っ!?」
「はい、今です」
にっこりと微笑まれた。逝ったばかりだと言うのに、またクリトリスを持ち上げられる。
「ふぁぁっ!ひっ!あぁぁあぁぁ!!」
ぽたりと落ちたローションはすぐさま伸ばされ新たな快感を生む。久々に意味のある事を口走った。限界は近い。
心に生まれた余裕が却って彼女を追い詰める。
「好きなんですよね?」
「あぁっ、はぁぁっ!!」
首を振って否定する。そんな事をすればどうなるかわかっているはずなのに。黙っていれば否定を口走りそうになって、必死で首を振る。
「淫乱」
「ひぅっ!」
嘲るように言われて少女が顔を歪める。普段の青年は心地よいカウンターテナーで話す。柔らかい声音は聞いているだけで心地がいい。
それを少し低いテノールで、冷ややかな眼差しで、まるで吐き捨てるかのような口調で言われた。突き放すようなそれは、少女の心を酷く揺さぶった。
0492Grand Guignol ◆xaTfygxjYo 2017/11/19(日) 09:04:08.12ID:cyof4FSo
「好きなんでしょう?」
「………っ」
少女は答えない。
「……そろそろ根本の方を可愛がってあげないといけませんね」
「っぁ……」
ふるふると力なく首を振る。
「これ、一番振動を強くしてクリトリスに押し付けたらどうなるんでしょうね?」
「っひ!?」
まるで、間違った使い方で玩具を壊そうとする子供のようだ。あるいは、何でも試して確かめようとする狂ったマッドサイエンティストか。
「ちょっと遊んであげましたが、君の意識を奪う事なんて容易いんですよ。さようなら、よくここまで頑張りました。でも、残念です」
「っ!」
びくっと息を呑む。
これで決着。終わってしまう。
少女は言葉のかわりに必死で首を横へと振り続けた。
もう、何の為に首を振っているのかもわからなかったが、それでもとにかく振り続けた。
「…淫乱は、嫌いじゃないですけどね」
「っえ!?…あ、ま、待って…?」
怯えから尋ねるような言い方になる。少女の制止は否定には当たらなかったようだ。青年が顔を上げてじっと少女を見詰める。勿論、ハンディマッサージャーの動きは止めぬまま。
「っぁ!す、好き……なんで、すか?」
「嫌いではないです」
「っあ、えっと……」
「君は好きですよね?クリトリスもおっぱいも。もっと虐めてほしいんですよね」
「………ぁ、ぅ…。っひぅ!」
話の矛先は彼女の方へ。促すようにハンディマッサージャーが押し付けられる。あまりの快楽に思考が押し流されていく。
「ほら、言いなさい。好きですか?それとも、嫌いですか?」
ビィィィィ。
「ふぁぁぁぁぁぁぁっ!!す、好きです!!」
ヴィィィ。
誘導尋問。答えなければ振動が強まり、答えれば振動が弱まる。
哀れな少女は導かれるままに答えるしかない。





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またお昼に
0493Grand Guignol ◆xaTfygxjYo 2017/11/19(日) 11:51:03.08ID:cyof4FSo
「何が好きなんですか?」
「…………っ」
涼しい顔で聞かれて、少女は言葉に詰まる。黙っていれば、時間が過ぎてくれるはず。
そんな甘い期待はどうせ砕かれる。もう残り時間は少ない。
後、1滴か2滴で終わる。終わるか、終わらせられるか。
ここまでの努力が水泡に帰す。その上でまだ罰が控えている。
そうなれば、きっと身体も心も痛むだろう。
「っ、クリトリスとおっぱいですっ!!!」
やけくそのように叫ぶ。部屋中に響き渡るような大声で。
顔が沸騰したように熱くなる。とんでもない後悔と羞恥に苛まれる。ハァハァと、荒い息を吐いて、諸悪の根元を睨み付けた。
「そうですか。ご苦労様でした。もう、休んでいいですよ」
にっこりと笑って青年が指を滑らせる。ダイヤルを下から上へ。
「あぁぁぁぁああぁあっ!!」
もう一度ダイヤルを下から上へ。目一杯押し上げる。それでダイヤルは一回転。maxだ。
「ひぃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
白い喉から叫びが迸る。目の前が黒、白、赤、青、緑とぐるぐる変わる。世界が回る。ぐるぐる。ぐるぐる。
スッと、一旦青年がハンディマッサージャーを離した。ぽたりとローションが落ちるがもうそれには構わない。つぅっとローションが流れてクリトリスの側面を伝っていった。
「一番好きなのは、ここでしたよね」
「っあ!まっ!待ってください!!」
リィィィィィィィィ。
「待ちません」
酷薄なわざとらしい笑みを浮かべ、青年は一番敏感なクリトリスの裏側根本、少し右側面に回り込んだ辺りへとガタガタとぶれて見える程にまで振動したそれを近付ける。
「―――――――――――――」
ぐいっと、クリトリスそのものがバイブレーションする程に押し付ければ、目を見開いたまま声も出ない。よく聞けば、かろうじて漏れる空気の音だけが聞こえた。
声が高過ぎて声にならないのだろう。ぐにぐにと揉み込むように動かせば、シャアッと小水が溢れ出る。
「おっと」
「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」
それが掛からないように身体ごと手を動かせば、当然それは刺激となる。
「本当に大好きなんですね、ここ」
「!!!!!!!!!」
手も足も力が入り過ぎて硬直して、元々白い肌がさらに白くなっている。唇の色も少し悪い。
頭を振り過ぎるので綺麗な栗色の髪がばさばさになってしまっている。
「ドクターストップ……は、必要ないみたいですね」
さらりと最後の砂がオリフィスに呑み込まれていく。青年はスイッチを切るより前に彼女からハンディマッサージャーを離した。
彼女にとって長すぎる10分は漸く終わりを迎える。
0494Grand Guignol ◆xaTfygxjYo 2017/11/19(日) 11:56:27.32ID:cyof4FSo
「お疲れ様でした。少し寝ていていいですよ」
「っぁ……。…つ、続け…」
ドクターストップという言葉に反応したのか、少女が懇願する。
「もうしなくていいんですよ。最後の最後で落ちると思ってたんですけどね。休んだら、ちゃんと大好きなおっぱいを揉んであげますから」
「…………好き…きっと、まだ…」
「…………」
譫言のように何かを言う彼女を置いて青年は器具を片付け始める。胸の拘束具だけ外して、他はまだ外さない。少しだけ足首と股のベルトを弛めてやると楽になったのかすぅっと落ちてしまった。
壁の方から硝子瓶やピンセットなどが乗った盆を持ってくる。
つん、とピンセットの先でクリトリスをつつくが反応はない。
0495Grand Guignol ◆xaTfygxjYo 2017/11/19(日) 11:56:55.95ID:cyof4FSo
精製水をコットンに垂らしてクリトリスやおまんこ周辺のローションを拭き取る。
「っぅあ……」
苦しそうに呻くが目も開けなかった。
次いで、緑色の液体が入った瓶を手に取る。どうせ後程シャワーで流れてしまうが、措置は早い方がいい。中の液体に使ったコットンボールをピンセットで摘まみ出し、クリトリスやおまんこの入り口へと擦り付けていく。
「んぅ……」
この薬は鎮静や鎮痛を目的とした物なので染みる心配はない。酷く痛む例の薬は、いつからか懲罰としてしか使わなくなっていた。
それでも火照った身体に冷たいものはそれなりに効くのだろう。微かだが少女が眉を動かす。
きっちりと塗り込んだら、ピッとスイッチを押して前方後円墳型の枠を下ろしていく。長時間押さえ付けていたそこにも薬を塗り込んだ。
クリトリスの包皮をきっちりと被せてやるが、少し収まりきらない。勃起が収まっていないのかあるいは肥大したのか。青年はそれ以上構わず盆の上から針のない注射器を手に取った。
中はゼリー状の、同じく緑色をした液体で満たされている。先端をおまんこに射し込んで押し子に指を掛けた。
「っはぁ!……ふぇ?」
ゼリーがおまんこ中に満たされていく。流石に驚いたのか少女が目を覚ます。
「治療、終わりましたよ」
注射器を台に戻して、青年はにっこりと笑みを作った。




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次は明日の予定です。
まだクリトリス出ます。
0498Grand Guignol ◆xaTfygxjYo 2017/11/21(火) 10:31:15.66ID:Ze38MLgA
「さて、ご褒美です」
青年が後ろから回り込み、包むように乳房を持ち上げる。柔らかい乳房は容易く形を変えた。
「っ、ふぁ………」
谷間に指を入れ、左右の乳房を下から揉みあげる。
「張りがあって柔らかく、なかなかに重みがありますね。弾力も十分…。気持ちいいですか?」
「…はい」
とても素直に少女は頷いた。


今、彼が私のおっぱいを揉んでいる。とても気持ちいい。
中の芯には触れないように、優しく優しく。乳首を触ってほしいけど、それはワガママが過ぎる。
クリップや針、蝋燭なんかの犠牲になる事が多くて、私はおっぱいに対してあまりいい感情を持っていない。
クリトリスやおまんこも滅茶苦茶にされるけど、時々ローターやバイブなんかで直接触ってもらえるから、そういうのは好き。
直接って言っても彼が機械を手に持っていて、身体に触れるのは機械の部分だけなんだけど、自分でやらされたり縛り付けられて固定されてるのとは全然違う。彼の手の動きが直接感じられるから。だから、好き。
無理矢理縛られて、機械で滅茶苦茶にされるのは嫌い。自分で準備して、機械で滅茶苦茶にされるのはもっと嫌い。
さっきみたいなのはちょっと嫌い。刺激が強すぎて苦しいから。
今は、とても幸せ。やっぱり、私は彼が好きなんだ。
狂ってる?うん、きっとね。
自問して自嘲する。
「ふぁっ」
喜んでるんだから、笑っても不自然じゃない。
彼は私を嫌いでも、私は彼が好きなんだ。
好きか嫌いかわからなくなってたけど、今ならはっきりとわかる。私は彼だからこそ全てを捧げられた。
献身的なんて綺麗なものじゃない。もっとドロドロとしていて汚いもの。
自己中心的で相手の事を省みない。悪い私。
きっと、今までの事は天罰で、これからの事も天罰だ。だから、これは本当に束の間の、神様の気紛れ。
「下側は柔らかいだけですが、上側は少しだけ固いんですね。胸筋の影響でしょうか。さて、境目はどこなんでしょう」
「んっ!」
外側の横の方を押されると、ちょっとだけ痛い。中の芯に触れられてるみたいな感じがする。
「痛かったですか?」
こくんと頷く。今なら、正直でいても大丈夫な気がした。
「ここ、強く揉むと痛いですか?それとも気持ちいい?」
「い、痛いです」
「ならやめましょう。痛くてはご褒美にならない」
ぎゅっぎゅっと強く揉まれると痛い。『やめる』という言葉が怖かった。まだまだ、欲しいのに。
あれだけクリトリスを滅茶苦茶にされて手に入れた権利。
ただの振動だけであんなにも苦しいクリトリス。でも、彼の手でされたから、なんとか耐えられた。耐え切れたのは、きっと彼の優しさなんだ。
「はぅっ」
意識すると、そこが疼いた。クリトリスがひくひくとする。
「痛かったですか?」
手を止めず聞かれて首を横に振る。すごく気持ちがいい。
触れてもらえて嬉しい。手を繋ぐ事も出来ないから、私から触れることは出来ないから。だから、こんな事であっても、肌で彼を感じられるのが幸せで幸せで。
0499Grand Guignol ◆xaTfygxjYo 2017/11/21(火) 10:36:59.73ID:Ze38MLgA
ここには色んなものがある。
全てを捧げたはずの私にはどれも過ぎたもので。
花が綺麗。紅茶もケーキも美味しい。アンティーク家具は素敵。普段の生活で一番嬉しいのは、彼が話し掛けてくれること。
けれど、私の中の欲はちっとも治まってくれない。人間として生きてきた毒素のようなものが悪露のようにどす黒く溜まっている。
したい事はいっぱいあった。でも、その願いは一生叶わないのを知っている。
ぬいぐるみを抱きたい、お菓子を作りたい、読書をしたい。あんなに好きだったクラシック音楽も、もうずっと聞いていない。色んなものを失って、私はミニマムな世界を生きている。
「おっぱいは上側の方がいいみたいですね。乳輪はどうでしょう?」
「はぁぁっ…」
幸せ。彼の細い指が乳首の回りを這い回る。優しく爪の先で擦られると、むず痒いようなそんな不思議な感覚になる。

夜、一人で彼を思ってする事もある。
『一人でしたくなったらどうぞ。指でするなら清潔にしてくださいね』
そういって、充電式の電池とローターを三つももらった時は、絶対に使うものかと思った。でも、結局使ってしまっている。
この部屋ではえっちな部分に指で触っちゃいけないけど、部屋では関係ない。
だから、最近は。
きゅっと乳首を摘まんで転がして、救急箱に入っていたサージカルテープでぺったりとローターを張り付けて。そして三つ目のローターでクリトリスを虐める。
彼が触ってくれている事を妄想して、いつもクリトリスのローターだけは振動をmaxにしてしまう。彼なら絶対にそうするだろうから。
私が泣いても逝っても許してくれない。そう思って、3回は逝けるまでどんなに苦しくなってもやめないようにしている。
ここに来て、私はどんどんいやらしくなった。
妄想ばかりをして、満たされなくて。
でも、次からは妄想じゃなくなる。今の事を思い出して自慰が出来る。
薬の効果はよくて、きっと明日には治っているから、明日の責めが軽ければ夜はたっぷり楽しもう。
0500Grand Guignol ◆xaTfygxjYo 2017/11/21(火) 10:42:21.08ID:Ze38MLgA
優しいローターの刺激は気持ちよくて。乳首もクリトリスもぷるぷる震えて。
どうせ人間じゃないなら、どこまでも溺れていいと思う。叶わない願いがあるのなら、せめて叶えられる望みで埋めてしまいたい。
全部捧げると決めたんだから、ワガママばかり考えちゃいけない。
現実からも逃げちゃいけない。
妄想だけに頼って夢の中に逃げて、現実の私を殺したとしてもそこに幸せはない。
真っ直ぐ前を向いて生きていく。
でも、私は弱くて。嫌な事は嫌だと泣いてしまう。彼はそんな弱い私をどんどん引き出してくる。
弱くてもいい。泣いてもいい。嫌がってもいい。暴れてもいい。許しを求めても構わない。
ただし、どんな事をされても逃げちゃいけない。心はいつもここにある。
物理的に逃げられないからって夢に逃げるなんて卑怯な事、私はしない。
「乳輪、段々固くなってますよ」
言われてみれば、よくわからないぽつぽつの突起が出来ている。どうしてこうなるのかはわからないけど、ここを弄っていると、こういう風になる。乳首が寂しい。
でも、寂しいより嬉しいで満たしたい。これが最大の喜びだから。
だから一生懸命味わおう。忘れないように。ずっとずっと忘れないように。
涙が零れる。嬉しくて嬉しくて。そして胸が痛かった。
「乳首も摘まんでみましょうか?」
「えっ?」
自分の耳を疑った。欲しかったもの。くれる?本当に?
これこそ都合のいい夢じゃないの?
「感度チェックですから。全て調べないと」
「ぁ……あ…」
指が。彼の指が。
「ああっ!」
きゅっと摘ままれて、私は絶頂を迎える。ここに来て、今までで一番の幸せ。
心の中で彼に感謝する。
もう、他には何もいらないくらいの大きな幸せ。
これからも辛い事がきっとある。
毎日毎日色んな事をされる。
でも、きっとそれにだって耐えていける。この事が心の拠り所になる。
夢に逃げなきゃこんないい事があるんだって。
「あっ!あぁぁっ!!」
こりこりと擦られて堪らない。
全体を揉まれて乳首を弄られて。気持ちよくて気持ちよくて、私の意識は幸福の闇へと落ちていった。
0501Grand Guignol ◆xaTfygxjYo 2017/11/21(火) 10:47:12.31ID:Ze38MLgA
とんでもなく幸せそうな顔をする。途中から、彼女はずっと切なそうに身を捩らせていた。
目的はわかっていたけれど、ちょっと意地悪をして焦らしてみた。泣きそうな顔をしている。
陶酔しながらも、まだ欲しいと願い、その浅ましさに自身を諌めている。そんなところか。
こちらがご褒美だと言ったのだから、『して欲しい』と一言口にすればいいだけなのに。こんなところでも彼女は自制をする。
夜毎、彼女が泣くのは知っていた。夜中、たまたま部屋の前を通った時、彼女の啜り泣く声が聞こえた。こっそり覗いてみれば枕を抱いて泣いている。
一頻り泣いて、泣き止んだら。自慰を始めた。まるで心に空いた穴でも埋めるかのように、彼女は泣きながら喘ぎ、そして鳴く。啜り泣きながらびくびくと身体を震わせ、クリトリスにローターを押し付け続ける彼女を見て、僕は黙って扉を閉じた。
最初の頃は自慰なんて絶対にしなかった。そもそも、来る日も来る日も嫌というほど責められている上に、次の日もそれが確定しているのだからわざわざ自分でする必要なんてない。
あれは間違いなく代償行為だった。
ずっと何かを我慢していた。こんな時くらいは解放してやらなければ。そろそろ彼女は壊れてしまう。まだ、壊すわけにはいかない。
壊したくないと思うわけじゃない。ただ、こんなに都合のいい玩具はそうそう転がっているものじゃない。まだまだ遊び足りなかった。
彼女が涙を流す。あまりに焦らし過ぎて彼女が諦めてしまわないうちに、乳首を摘まんでやる事にした。





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昨日来れずすみません
0502Grand Guignol ◆xaTfygxjYo 2017/11/22(水) 00:40:36.93ID:2KyqRS6N
よほど気持ちが良かったのか、彼女はとろんと夢見心地。自分の足で歩けるはずもないので、姫抱きにしてシャワールームに連れて行った。
軽い。また痩せたんじゃないかと不安になる。
もう少し休みを増やした方がいいかもしれない。週休1日くらいで様子を見てみよう。
シャワールームにはリクライニング機能の付いたビーチチェア。その後ろには前面が丸く窪んだ洗面台。
動けない彼女を洗う為の設備だ。そこへ彼女を寝かせて外へ出る。
時刻は13時を少し過ぎた頃だった。内線電話を取ってコールを3度。
「……今日の昼食はあなた方で召し上がって下さい。ただし、デザートのタルトタタンには手を付けない事。それから、夕食は8時以降にお願いします」
相手が出たのを確認してそう告げる。電話の相手はメモを取っているようだ。待つ必要もないので電話を切り、バスルームへと戻った。
すやすやと寝息を立てているが、鼾をかいていない事に安堵する。意識を失ったわけではなさそうだ。
彼女が苦しめば苦しむほど、もがけばもがくほど、心に愉悦が広がる。所謂サイコパスというものかも知れない。
嫉妬深く強欲でサディスト的なサイコパス。自然と相手の一番苦しむ事がわかるし、それをやりたくなる。ただし、自分の嫌だと思う事は、例え相手が苦しむ事でも喜ぶ事でも絶対にやらない。究極の自分本意。
こんなクズの側にいてもいい事は何もない。でも、彼女はここにいる。
僕は今までこの玩具を壊さないように扱ってきた。
彼女が甘えを持たないように、なるべく肌への接触は避けた。夢に逃げられたら追えない。心を壊して、天井を見て笑うだけの玩具では困る。
今回の事はある意味危険な賭けでもあった。彼女に心の逃げ場を与えてしまう。しかし、こうでもしなければ彼女は諦めてしまうかもしれない。
節目には大切な時期だった。
飴と鞭の使い分けは難しい。
0503Grand Guignol ◆xaTfygxjYo 2017/11/22(水) 00:45:37.69ID:2KyqRS6N
彼女は勘違いをしている。僕が彼女を嫌っていると思っている。
そんなはずはない。笑わないからと勝手に決めつけてもらっては困る。
彼女の前ではポーカーフェイスを忘れるなと自身に言い聞かせているだけで、楽しい時にはきちんと笑える心を持っている。
平素があまりにつまらないから、今までその機会がなかっただけで。今はそこそこ楽しんでいる
彼女には興味があった。とんでもなくつまらない存在のはずなのに。何故か興味が湧いた。
何でも与えるこの少女から全てを奪ってみたい。そう、思っていた。
そう思っていたら、告白された。酷く驚いたが好都合だとも思った。
どうやって奪おうかと思っていたから。
彼女が僕に想いを告げた時点で、僕の心はかなり満たされた。
けれど、ちっとも満たされていないフリをして。彼女を拐かして誘った。
だからこれは立派な『誘拐』だ。
0504Grand Guignol ◆xaTfygxjYo 2017/11/22(水) 00:46:03.11ID:2KyqRS6N
遊んでいるうちに段々と情も湧いてきた。
彼女は気付いているだろうか、最近は苦痛よりも快楽の比重が増えてきた事を。
彼女は気付いているだろうか、そもそも嫌っているのなら、毎週毎週、休みの日にわざわざ地下室で遊んだりはしないという事を。
どうせ気付かない。
嫌いな相手なら快楽など与えず、壁にクリトリスや乳首を繋いで綱引きでもさせていればいい。たった一人、誰もいない暗い地下室で。延々と延々と。
うん、それもいいな。今度やろう。
壁に負けたら鞭打ちだ。
彼女を虐めるのは本当に楽しい。
クリトリスに器具が近付く瞬間の怯えた顔が堪らない。『B-7』は見た目にも嫌悪感を覚えたのか、酷く引き吊った表情を浮かべていた。
今度、安全なミルワームでも使ってみようか。そう思わせるほどにいい表情だった。
彼女を虐めるのは本当に楽しい。
でも、それは絶対に教えない。
彼女を満足させる事はしない。
いつまでもいつまでもずっと痛みと苦しみの中を永遠に彷徨ってもらう。勿論、快楽だってたっぷりと与える。
苦痛を感じるほどの快楽をたっぷりと。
0505Grand Guignol ◆xaTfygxjYo 2017/11/22(水) 00:57:23.26ID:2KyqRS6N
ごしごしと頭を洗ってやる。長い髪を丁寧にブロッキングして少しずつ。絡まったり切れたりしないよう慎重に。この技術も彼女の為に覚えた。
彼女に告白されてから、彼女を監禁する為に色々な事を学んだ。
使用人も厳選した。
元々あった地下のワインセラーを広げて部屋をいくつも作った。
出来る限りの事をやって、彼女を迎え入れた。手抜かりはない。
初めはすぐに逃げ出すと思った。
0506Grand Guignol ◆xaTfygxjYo 2017/11/22(水) 00:57:45.62ID:2KyqRS6N
もうすぐ1ヵ月が経とうという頃の事。帰るのならば、いくらでも金は積む。そう約束した。
たった一度しかない処女喪失の瞬間をあんな酷い苦痛と共に迎えさせたのだから、それ相応の金額は支払うべきだ。金で気が収まらないと言うのなら、出来る限りの事はするとも伝えた。
ちょうどその頃は先の件でイライラしていたし、彼女を見るたびにそれが何時であろうとも毎回のように捕まえては酷い事をしていたから。
食事の時以外は気の休まる暇もない程に、彼女は追い詰められていたから。
だから、引き時だと思った。
彼女の返事は、
『絶対に嫌です』
だった。強情な娘。けれど、それが良かったんだろう。
歪んではいるが、これでも彼女を必要としている。そう思えるようになったのはやっぱり彼女のお陰なのだから。
玄関から逃げて、警察に駆け込む事も出来るのに。そうすれば僕の人生は終了するのに。そう伝えても彼女は、
『下剋上に興味はありません』
そう返すだけだった。
あの後は彼女にとって酷いゴールデンウィークになった。
おぞましい機械に縛られて3日目。クリトリスに陰唇、おっぱい、乳首といくつ洗濯ばさみが付けられるかを実験した。次は何処かと、痛みと恐怖に怯え続ける表情は非常にいい。37個も付けて、全てを鞭ではたき落とす。彼女はずっと泣き叫んでいた。
特に陰唇やクリトリスが痛むらしく、わざと空振りをさせて何度も何度も打ってやった。
今度は、自己ベストを更新させようと思う。
彼女にとって酷いゴールデンウィークが終わり、漸く僕は彼女の過ちを流すことが出来た。
それからも、彼女は逃げずに留まっている。
0508Grand Guignol ◆xaTfygxjYo 2017/11/22(水) 01:02:18.86ID:2KyqRS6N
コンディショナーを洗い流し、髪を拭いてからマイクロファイバーのヘアキャップを被せた。
次は身体だ。
丁寧に丁寧に洗っていく。スポンジが肌の上をするすると滑った。
次はおまんこの回り、そしてピンセットでクリトリスの包皮を捲る。薬の効果はよく、少し勃起が収まっていた。
「………ん?」
彼女が目を覚ます。まだ虚ろだが、これから行われる事にはそのままでいられないだろう。
タイミングが悪い。僕に不都合があるわけではないので構わないのだが、彼女にとっては不幸なタイミングだ。
「っあ!な、なに!?」
スポンジの先が包皮の裏側をなぞる。
「クリトリスは散々いじりましたが、押さえ付けられていただけのここには汗が溜まっているでしょう?綺麗にする必要があります」
勿論そんなものは建前だ。意識があるのなら、身体を洗う事すら責めに変わる。それだけの事。
拘束具がないので身体は自由だが、彼女はまだ抵抗してこない。
「えっ?えっ?…どうして、私……」
状況が理解できないのも無理はない。起きたら場所が変わっていて、クリトリスの包皮を捲り上げられているのだから。
「………今は玩具の洗浄中ですよ。大人しくしていなさい」
「っあ!」
スポンジの先をクリトリスに押し付ければ、彼女は慌てて足を閉じようとする。状況が理解できてきたのだろう。
勿論そんな事は許さない。
「足を開きなさい。手は腹の上に揃えて。……またあの部屋に戻りたいですか?」
「ひぃっ!」
怯えながらも言われた通りにする。わざわざM字開脚とは。そこまでの指示をした覚えはないのだが、洗いやすくなったので何も言わない。
スポンジの角がいいらしい。ぴくぴくと震えている。
「あっ、あぁ、あっ、あっ、あっ、あ…」
昂って、絶頂を迎えようとしたので止める。逝く権利は与えない。
次はシャワーだ。
肩から泡を流していって、おまんこにヘッドを近付ける。
「あっ、あぁっ」
跳ねる飛沫がクリトリスに当たるらしい。勝手に感じている。
腰を振って浅ましくよがる彼女には少々罰が必要かもしれない。
「玩具の分際で…よくもまあ」
0509Grand Guignol ◆xaTfygxjYo 2017/11/22(水) 01:06:10.47ID:2KyqRS6N
シャワーの強い水流をクリトリスにぶつける。
「ふぁぁっ!!」
近付けたり離したり。ぐるぐると円を描くようにすれば、内腿が震えた。
「あっ!ま、待って!!」
否定的な言葉を封じた効果は、まだ続いているらしい。訂正も面倒だったし、何より待つつもりなど一切ないので無視を決め込む。
「ひっ、ひぁっ!」
「閉じたらお仕置きですよ」
「っ!」
少し微笑み掛ければ、また足を目一杯開いて、ぎゅっと拳を握り締める。本当に御しやすい。
「あぁっ!あああっ!っ!?」
また逝こうとしたので止めた。
次は軟膏だ。炎症などを抑える効果がある。
逝きたければ自分でしろなどと言ってシャワーを渡すのでは三流だ。恥じらいと葛藤して、自分から願うようならば勿論断る。それでいい。
何もかも彼女の思い通りにはならない。期待も願望も全てを砕いてこそ僕の思うままになる。
薬を取ると、求めるような彼女の瞳が見えた。
口元に笑みだけを浮かべて、後は黙殺を貫く。
0510Grand Guignol ◆xaTfygxjYo 2017/11/22(水) 01:13:01.48ID:2KyqRS6N
逝きたかった。あれだけいっぱい逝ったのに。
浅ましい自分が嫌になる。
まだそんな体力があったのかと、自分に呆れる。私の限界はどこにあるのだろうか。
膝を抱えて足を開くよりも、足を開いて手を揃える方がずっと辛い。指を伸ばせばすぐに抵抗できるし、押さえのない足は気を抜けばすぐに閉じてしまう。
それを我慢して我慢して。
薬の乗った金属のヘラが近付くのをじっと見る。
「ひぅっ!」
冷たい軟膏の刺激。弱々しくてちっとも逝けない。
ああ、また私は逝くことを考えている。馬鹿だ。救いようもない大馬鹿者だ。
「あっ、あっ!」
バターを塗るみたいにされて気持ちが良くて。でも、この治療はすぐに終わる。包皮を戻されて、その刺激にきゅんとクリトリスが疼いた。
少しだけ残念な気持ちになる。
「では、少し休んだら私室に戻ってください。夕食は8時頃ですから、それまでどうぞごゆっくり」
彼が出ていってしまう。タオルは部屋の外。私の服は階段の上。
身体が重いけれど、取り敢えずそこまで行かないといけない。
もう動きたくなかった。でも、ここで待っていても仕方がない。彼はそんなに甘くない。
部屋に戻って自慰をする元気はもうなかった。私は彼に逝かせてほしかっただけ。今、それをしても味気なさだけが残る。
喉が少し痛む。触れればチャリと金属の音がする。赤い首輪は私の大切な一部。
隙間から指を入れて喉をなぞる。少しちくりと痛んだ。
ゆっくりと起き上がった。あちこちが痛い。でも、動かないほどじゃない。
部屋に帰ったらすぐに眠ろう。私はそう思い、シャワールームの扉をゆっくりとスライドさせた。





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もうあとちょっとです
すみません、また来ます
0511Grand Guignol ◆xaTfygxjYo 2017/11/23(木) 15:11:07.26ID:nrXbNLdl
『はじめまして、えっと…白百合咲姫っていいます』
『志貴雅継です。宜しくお願いしますね』
施設では彼女が年長だった。もう来年でここを去らなければならないらしい。
年長なので彼女はよく使い走りをさせられていた。僕はボランティアなのでその使いにも同行する事が多かった。
彼女は色んな話をしてくれた。店の前を通るたびに、あれこれと好きなものの話をした。
花屋、雑貨屋、カフェ、ケーキ屋、CDショップ。
はにかむように笑う少女はまだまだ子供で。勉強はできるらしいが、その顔には『馬鹿そのもの』と書いてある。そんな印象だった。
僕を追って同じ大学を目指し、無理をして特待生になって、アルバイトと平行して半年程度。僕に告白して条件通りに大学を中退。そして今年の春、ここに誘拐された。
まるでお前のせいで人生が狂ったと言われているようで、気分が悪い。だからこそ、僕は彼女から全てを奪う事に、一切の妥協も容赦もしない。
ここでは、彼女にとって全てが借り物で、何一つ彼女の自由にはならない。枷など補助に過ぎず、命令一つでどんな事でもさせられる。
自分でクリトリスに針を刺せと言えば、彼女は絶対に逆らえない。それをした事はまだないが、何れは命じるつもりでいる。その時、彼女はどんな顔をするのだろうか。
逆らう事は許されない。逆らえば罰がある。反抗はしても、結局は逃げられない。
『やってください』は『何があってもやらせます』と同義語だ。
罰の後で行うのはあまりに辛い。
故に、彼女はなるべく従順にしているしかなかった。
0512Grand Guignol ◆xaTfygxjYo 2017/11/23(木) 15:14:11.93ID:nrXbNLdl
彼女は僕を秋桜畑に連れて行った。一面に咲き誇る秋桜は、確かに綺麗だった。
ここはお気に入りの場所らしいが、もう二度とそこを訪れる日は来ない。
『私の名前、苗字にも下の名前にも花に関した字が入っているんですよ。だから、花は好きです』
自分を捨てた親の苗字。自分を捨てた親が付けた名前。恨む事もなく、彼女は好きと言ってのける。
形容できない嫌な感情が、ぐるぐると胸に渦巻いた。同情でも憐憫でもない。ただただ不愉快だった。
好きなものを聞かれたので、
『努力している人が好きです』
と社交辞令を言ったら、とても喜んでいた。単純だと思った。
欲を語るのに、買ってやろうかと問えばいらないという。菓子の一つくらい甘えればいいものを。
そんな彼女も愛を求めるようになった。愛してくれとは言わないが、好きだと伝えるなら当然見返りは求めるはずで。本当にくだらないと思った。唾棄したい気分だ。
父は浮気三昧、母は友人と豪遊。そんな家庭で育って、そして知った。愛なんてないのだと。
父は新しい色を求め、母は金の為に知らぬ振りをする。それなのに、父が離婚を持ち出せば母は父の色狂いを責めるのだ。
愛なんて存在しない。認めない。
捧げたいと彼女が言うのなら、僕は彼女の全てを奪う。
それだけだ。
0513Grand Guignol ◆xaTfygxjYo 2017/11/23(木) 15:24:50.40ID:nrXbNLdl
僕が夕食を並べている間に、彼女はキッチンの方へ行っていた。水でも飲みに行ったのかと思っていたら、戻ってきた彼女はタルトタタンが乗った皿を持っていた。皿の上には、デザート用のフォークも乗っている。
「さっき、食べてしまったようですから」
「見てたんですか」
僕の前に皿を置く。1日30個限定の期間限定スイーツ。わざわざ使用人に並ばせたものだ。
彼女が好きな林檎を使ったケーキ。それを、自分ではなく僕の前へ。
「ちらっとだけですが」
あの時、あんなにも喘いでいたのに。よくも見ていられたものだと感心する。
責めが甘かったのかもしれない。今度は吸引も追加してみようか。
好きなものを僕の前に置いて彼女は笑う。勿論、僕は返したりしない。
彼女が渡したりしなければ取り上げようとも思わないが、捧げるのならば返さないのは当然の事。
ここで僕が優しさを見せるなんて、そんな事を少しでも考えているのなら、お門違いも甚だしい。
「夕食のデザートはザッハトルテですが、君の分も僕に返してください」
「……わかりました」
どんな反応をするのかと試してみたら、あっさりと頷かれた。まるで小学生のようなやり取りで、僕が馬鹿みたいだ。
恥をかかせた罰として、明日もクリトリスをたっぷりといたぶってやろう。僕はそう決意した。
彼女は本当にそこが弱いから。ついつい他がおまけのようになる。
「何でも他人に渡すんですね、君は」
タルトタタンにフォークを刺しながら聞けば、彼女は向かいの席に座ってじっとこちらを見詰めてくる。
「何もかもをなくして、僅かに与えられたものですら僕に譲る。そんなに奪われるのが好きですか?」
7月1日。今日は彼女がここに来て3ヶ月が経った日。
気付かせないようなささやかな贈り物を無駄にされて、僕はつい咎めるような口調になってしまう。
「それは……好きではありません。…でも…………」
「でも?」
聞き返せば、彼女は何故か悪戯っぽい笑みを浮かべる。
不覚にも、ずっと見ていたいと思ってしまった。調子が狂う。
「私、本当に大切なものは誰にも奪わせないって決めてるんです」
そう言って、彼女は酷く綺麗に笑った。
0514Grand Guignol ◆xaTfygxjYo 2017/11/23(木) 15:28:20.95ID:nrXbNLdl
食後、僕の前には二つのザッハトルテが並べられた。
彼女は特に何も言わず、にこにこと僕を眺めている。
ザッハトルテを取りに行った時、キッチンからは鼻唄が聞こえていた。亡き王女の為のパヴァーヌ。彼女は相当ご機嫌らしい。
先程から、胸元の飾りボタンが気になるのかしきりにいじっている。彼女の趣味には合わない真っ黒なエンパイアドレスは、やはり彼女には似合わない。
にこにこ、にこにこ、彼女はずっと楽しそうに笑っている。
まるで子供扱いをされているようで癪に触った。だから、一口だけ食べたザッハトルテを彼女の前に戻した。
奪われたものを戻されても、元の形ではない。所詮は奴隷か玩具程度の存在なのだから、残飯の処理もするべきだ。
腹が満たされたから残りを渡しただけ。そう装った。それなのに、彼女は殊更に喜んだ。
何度も礼を言って、鼻にクリームが付いている事にも気付かない。
僕は侮辱したというのに。彼女の尊厳を踏みにじったというのに。蹂躙されてもこれ程までに喜んでいる。
そんなに食べたかったのなら譲らなければ良かったんだ。戻ってきたのは、ただの気紛れに過ぎない。
彼女の本当に大切なもの。ここまでして奪えないもの。
それが何かわかっても、僕にはきっと奪えない。ならば、他のものを奪ってやるだけ。
結局は代償行為。僕は自嘲気味に笑みを漏らした。
0516Grand Guignol ◆xaTfygxjYo 2017/11/23(木) 15:39:30.94ID:nrXbNLdl
くっしょん挟んでもおいこら食らっちゃうのでまた夜に来ます
改行多くて弾かれて、減らしたら次はおいこらで
くっしょんは書けるので、文章量だとか内容が同一だとかで引っ掛かってるんだと思います

これ以上やると書き込み規制食らいそうなのですみません
ここから畳んで締めなのですが、どうしても小刻み投稿になりそうです
0518Grand Guignol ◆xaTfygxjYo 2017/11/23(木) 21:24:12.14ID:nrXbNLdl
------------------------------

「自分は違うと言っても結局のところ、大体は同じなんですよ」
「少しだけでも試してみませんか?」

「もう、そういう言葉は信じない事にしているんです」

「一年以上前から、ただ、ただ、貴方の事が」
0519Grand Guignol ◆xaTfygxjYo 2017/11/23(木) 21:24:46.91ID:nrXbNLdl
「そこまで言うなら、人生を捨ててくれますか?」

「捧げるのであれば喜んで」

「全ての家財を処分して、全ての関係を抹消して」

「……………やっぱり、貴方の心は空っぽなんです」
0520Grand Guignol ◆xaTfygxjYo 2017/11/23(木) 21:25:40.34ID:nrXbNLdl
「君は何処までも馬鹿でお人好しなんですね」

「褒めないでくださいよ」

「埋めてください、君が言う僕の心の虚無を」

「貴方と同じ目線で見ればわかるんでしょうか」
0521Grand Guignol ◆xaTfygxjYo 2017/11/23(木) 21:26:12.47ID:nrXbNLdl
「僕が君に特別な関心を持つその日まで」

「貴方の気持ち」

「その服を燃やして、最後ですね」
「本当に、何もかも…」

「以降、君は人としての生を終了する」

「今、少しでも楽しいと、そう思ってくれているのなら」

「何かと役に立つでしょうから、この首輪を着けていてください」
「ありがとうございます」

「お礼なんて必要ないんですよ」
「初めての贈り物ですから」
0522Grand Guignol ◆xaTfygxjYo 2017/11/23(木) 21:26:40.52ID:nrXbNLdl
「君は僕に隷属する」

「はい」

「全てを使って死ぬまでに一度でも僕を満足させられたら、君の勝ちです」

「病める時も健やかなる時も」
「ああ、そうだ」

「忘れない」

「これだけは忘れないでくださいね」

「誓いの言葉」

「君が一個から有象無象に戻る為の魔法の言葉」

「私が有象無象から一個に成る為の魔法の言葉」

「『Unlock』」

「『Unlimited』」

「死んでもそばにいる」
0523Grand Guignol ◆xaTfygxjYo 2017/11/23(木) 21:39:51.39ID:nrXbNLdl
私室に戻ってPCを立ち上げ、操作をする。録画した映像はここに送られていて、60インチのモニターがそれを映し出す。
画面にはカメラのスイッチを入れたばかりの彼女が映った。すぐに背中が映し出され、ぷりんとした尻を振りながら彼女が歩いていく。形のいい叩きがいのある尻だ。また鞭を振るいたい。欲求がどんどん湧いてくる。
背中を流れる髪も美しい。やはり、髪は長い方が好きだ。まだ、彼女の髪はセミロング程度だが、今後に期待しようと思う。
僕の部屋は寝室とモニタールームと書斎に分かれている。このモニタールームは屋敷の角部屋で、窓もなく、防音は完璧だった。
彼女の甘い声が流れ始めるが外には絶対に漏れない。部屋中がスピーカーから溢れる彼女の声で満たされる。
いいクリトリスだと思う。口に入れて転がせば、どんな反応を示すのか。
だが、それは出来ない。
僕と彼女の持つ役割があまりにも違いすぎる。僕が彼女をどれだけ気に入ったとしても、所詮は彼女を唆す悪魔にしかなれない。姫を救う王子にはなれやしない。
役者は舞台の上で決められた配役を演じるだけだ。
線引きはいつだって必要なもの。そこに妥協はない。
0525Grand Guignol ◆xaTfygxjYo 2017/11/23(木) 21:59:17.11ID:nrXbNLdl
画面の中の彼女が僕を見る。ワイプにはバラけた筆にいたぶられるクリトリス。相当に辛いのだろう。時々手が止まる。
彼女の喘ぎ声は綺麗だ。高い声で鳴く。濁りはあまりない。
先程の官能小説はそこが駄目だった。濁音だらけの喘ぎ声では全く興奮しない。
『ひぎぃ!』や『ぐぎゃあ!』なんて叫び声は好きではない。
そんな言葉を彼女が口にしようものなら、無理矢理にでも矯正する。逆効果なのではないかと思う程の『拷問』でしっかりと身体に教え込む。
この小説にはなかったが、近年エロ漫画界隈で増えてきた、違和感のある喘ぎ声も馬鹿さを示しているようでうんざりする。
無理に悦びを表現しているつもりなのか。猫も杓子も同じような絵面で、見るに耐えない。
『おほぅ!』『んほぅ!』
なんて、何処のゴリラかと思う。考えた奴は真剣なのだろうが、正気を疑う。
昔がどうだったかは詳しくないが、初めて読んだエロ漫画はもっと奥ゆかしかったように思う。
人の手が加わらない責めは、彼女を責める参考になる。そういった物は絵の方が表現しやすく、読み手もわかりやすい。色々と購入するものの、最近では試したいと思う前にフラストレーションが溜まって、それを彼女にぶつけていたりもする。
その為の玩具でもあるので構わないのだが、本末転倒と言う他ない。尤も、僕の苛立ちやストレスが溜まるほど、結果として彼女は更なる苦しみに苛まれるので、その時点で目的はほぼ達成しているとも言えた。
0526Grand Guignol ◆xaTfygxjYo 2017/11/23(木) 22:00:49.77ID:nrXbNLdl
声を殺した時の『んっ』『うぅ』といった漏れ出るような喘ぎ。
息をやっと吐き出せた時の『ふぅ』っと解放感のある喘ぎ。
そして一気に責め立てられ『ああっ』と咽ぶような喘ぎ。
歯を食い縛ろうとしたり嫌と言おうとして『ひぃっ』『いぃっ』と堪えきれなかった時の喘ぎ。
それらが複合された多種多様な喘ぎ声。彼女の声は聞いていて気分がいい。
時々、あまりの刺激に声が濁るが、たまにであればむしろそれがスパイスとなる。
初めから最後まで濁点だらけでは興も削がれるというもの。
しかし、責めの方は良かった。
目隠しと口枷を付けられ、上半身にはきっちりと縄が食い込む。口枷を付けられても『いぎぃ』と言っていた事は気になるが、それは一先ず置いておく。
0527Grand Guignol ◆xaTfygxjYo 2017/11/23(木) 22:15:19.83ID:nrXbNLdl
高手後手に戒められた上半身は全く動かせず、そのまま木馬に乗せられる。彼女ならおっぱいが大きいので、見た目のいい緊縛を楽しめるだろう。
縄を整える為に乳首を引っ張る必要があるが、準備段階で少しくらい触れるのならば支障はない。あるいは、万力やクリップで引っ張るのも良さそうだ。
見る事も話す事も出来ずただ恐怖に怯えればいい。今までは表情や声を損ないたくなくてそういう事はして来なかった。彼女が一時的にだがあの言葉を言えない事も口を塞がない理由の一つだ。
だが、楽しみの為には多少の犠牲は必要だと思う。どうせ彼女は簡単にはそれを言わない。終わった後で言うのならそれもよし。
ついでに耳栓もしてみようか。何をされても彼女にはわからない。
再生用のPCから離れ、もう一台のPCを立ち上げた。繋ぐのはオンラインショッピングサイトだ。
目隠しと入力するとアイマスクの画像が並ぶ。暫くスクロールして目当ての物を見付けた。
革製の目隠しには表側に三つの細いベルトが並んでいる。迷いなくカートへ入れた。光さえも差し込まない究極の闇の中で、彼女はどんな反応をするんだろう。
口枷は横棒式の物を採用する。なるべく口の端を傷付けないような物を選んだ。横棒式の場合、噛む力がきちんと分散されて顎や歯も痛めない。これでどんな苦痛を伴う責めをしたとしても安心だ。
耳詮はいくつかを適当に選択した。効果を一つ一つ試す必要がある。勿論、声を掛けて試すのではなく、あらゆる音の出る機械を使用して反応を見る予定だ。その度に、彼女は責められる事になるが、特に問題はないだろう。
木馬は悩んだ。足に錘を下げる事を考えればあまり尖った物には出来ない。背はラバーのものがいいだろう。
ラバー部分が振動するものもあった。振動する木馬の上でクリトリスを責められたら、堪らないだろう。体重によって一切の逃げ場が無くなるのだから相当な責め苦になる。
色々と見て、いいものを見付けた。木馬の丁度クリトリスとおまんこに当たる部分の背が外せて、ディルドやローター等を設置できるようになっている。
専用のアタッチメントもいくつか売られていて、彼女が苦手な触手タイプも勿論あった。クリトリスを吸引出来るものや水車のように回転を加えるものもある。
電源は外部リモコンだが、モーター等はアタッチメントに付いている。色々な事に期待して、僕はそれもカートに入れた。
カート内で購入をクリックする。届くのが非常に楽しみだ。





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支援ありがとうございます
支援して頂いてもまだ注意が出るので切れ切れすみません
この後も区切りまでが長いので、おいこらにならないうちに一旦止めます
また明日辺り来ます
今は起承転結の結の承くらいです
もうしばらく宜しくお願いします
0533Grand Guignol ◆xaTfygxjYo 2017/11/30(木) 02:07:30.29ID:DdlKKuFf
「私、志貴さんが好きです。……ずっと、何かを抱えてるなって思っていて、それがずっと気になっていて………」
「それで、弱味につけこもうと?」
「私はそんな事しません!」
「自分は違うと言っても結局のところ、大体は同じなんですよ」 「そんな事ないです」
「証拠はあるんですか?」
「少しだけでも試してみませんか?」
「試してどうなると?」
「こ、心が暖かくなれるかもしれませんよ。笑ったりして…。いい事が見付かるかもしれません」
「もう、そういう言葉は信じない事にしているんです」
「でも、でも…」
「でも?」
「私、志貴さんを見ていて、こんな気持ちになれました。心がぽかぽかします」
「ほう」
「一年以上前から、ただ、ただ、貴方の事が」
「それはわかりました。でも、僕には答えられません」
「理由を聞いてもいいですか?」
「僕にメリットがありません」
「そ、それは……そうかもしれませんが……。でも…」
「そこまで言うなら、人生を捨ててくれますか?」
「え?」
「君の全てを僕の為に。出来ますか?」
「…………」
「無理でしょう?」
「捧げるのであれば喜んで」
「簡単に言いますね」
「難しくても、それで志貴さんが笑ってくれるなら」
「全ての家財を処分して、全ての関係を抹消して」
「え……」
「大学も辞めてください。アルバイトも。所持金は…寄付でもすればいいでしょう」
「全部、ですか?」
「全部です」
「……………やっぱり、貴方の心は空っぽなんです」
0534Grand Guignol ◆xaTfygxjYo 2017/11/30(木) 02:08:10.24ID:DdlKKuFf
「君は何処までも馬鹿でお人好しなんですね」
「そ、そうですか?」
「本当に全て捨てたんですね」
「ここに来る電車代だけ残して、昨日のうちに最後のお金も寄付しました」
「救えない馬鹿です」
「褒めないでくださいよ」
「褒めていませんよ」
「埋めてください、君が言う僕の心の虚無を」
「精一杯努力します」
「屋敷に着けば、君の人生は終了です」
「私の周りにはいつも沢山の人がいました」
「もう、それも終わりですね」
「貴方と同じ目線で見ればわかるんでしょうか」
「同じだなんて笑わせますね」
「……え?」
「対等な立場に立てるとでも?」
「…………………」
「精々足掻いてください」
「何を……?」
「僕が君に特別な関心を持つその日まで」
「きっとその日は来るはずです」
「そうでしょうか?」
「貴方の気持ち」
「僕の気持ち」
「いつかは変わります」
「絶対に変わりません」
0535Grand Guignol ◆xaTfygxjYo 2017/11/30(木) 02:08:45.98ID:DdlKKuFf
「その服を燃やして、最後ですね」
「それでは、裸になってしまいます」
「当然です。全てと言いましたよね?」
「………こ、このくらいは平気です」
「脱いだら足を肩幅まで開いて。それから手を頭の後ろで組んで立っていてください」
「本当に、何もかも…」
「何もかも奪います」
「あ、あの。み、見せるの、初めてなんです」
「そうですか」
「あっ!ひ、開いちゃ!」
「これはこれは……立派ですね」
「あ、あの……」
「何ですか?」
「慰みものになれと言うならなります。た、たくさんの人にれ、レイプされるなら、それでも…」
「………こっちに来なさい」
「…はい」
「地下室で処女喪失の儀を行います」
「やっぱり……そうですよね」
「君に処女を守る権利はありません」
「……………覚悟はしてきました」
「以降、君は人としての生を終了する」
0536Grand Guignol ◆xaTfygxjYo 2017/11/30(木) 02:09:29.12ID:DdlKKuFf
「今、少しでも楽しいと、そう思ってくれているのなら」
「何か言いましたか?」
「楽しいですか?」
「いいえ、全く」
「そ、そうですか……」
「何かと役に立つでしょうから、この首輪を着けていてください」「首輪……」
「家畜、玩具、奴隷。何でもいいですが、君はこれからそういうものとして扱われます」
「か、かちく……」
「わかったら早く付けてください」
「ありがとうございます」
「自分で付けられますね?」
「少し難しいですが大丈夫です」
「首をあまり絞めないようにしてください。窒息されては困ります」
「はい、ありがとうございます」
「お礼なんて必要ないんですよ」
「それでもちゃんと伝えないと……」
「そうですか」
「初めての贈り物ですから」
「暢気なものですね。それは所有の証だと言うのに」
「な、何だか、結婚指輪みたいですね」
「…さっき言った事をもう忘れましたか?」
「あ、えっと……レイプ…ですよね」
「……………」
「あ、あの…?」
「君は僕に隷属する」
「れいぞく……ですか?」
「僕に支配されるという事です」
「支配…」
「命令には絶対服従してください。無駄に痛い思いをしたくなければ」
「…………絶対服従…」
「返事は『はい』。唯それだけです」
「はい」
0537Grand Guignol ◆xaTfygxjYo 2017/11/30(木) 02:10:02.26ID:DdlKKuFf
「全てを使って死ぬまでに一度でも僕を満足させられたら、君の勝ちです」
「私の勝ち……」
「君の敗けはありません。これは、僕が敗けを認めるまで続きます」
「それは……本当に誓いのようですね」
「君は一生逃げられません。僕が敗ける事は万に一つもありませんので」
「病める時も健やかなる時も」
「そう、君の魂が天へと還るその日まで」
「私は生きながら、地獄の業火に身をやつす」
「恋に焦がれて燃え尽きると」
「灰となっても思いは残ります」
「滑稽ですね」
「散りぬれど、せめて死に花だけは咲かせます」
0538Grand Guignol ◆xaTfygxjYo 2017/11/30(木) 02:11:55.12ID:DdlKKuFf
「ああ、そうだ」
「この先に……この先に…」
「聞いていますか?」
「たくさんの扉……私以外にも?」
「いいえ、君だけです」
「忘れない」
「聞きなさい」
「例えこの先に何があっても。この気持ちは忘れない。無くさない」
「おいっ!」
「ひゃあっ!」
「聞きなさい」
「は、はい…」
「これだけは忘れないでくださいね」
「は、はい?」
「君が何れ口にする言葉です」
「……な、何ですか?『仲間の居場所でも何でも喋るから』……ですか?」
「君はいつも何を読んでいるんですか」
「たまたまです。たまたま、それで……ちょっと…気になって………」
「わざわざどうでもいい事をご説明頂きありがとうございます」
「あ、えと、こちらこそ……」
「……君は馬鹿ですか?ああ、馬鹿でした。さて、何だと思います?」
「えっと……」
「憂いなどのように、『い』の前に二文字が付く言葉です。さぁ当ててみなさい。当たれば処女喪失の痛みを少しだけ軽くする薬をあげます」
「あ、怪しげですね」
「効果はありますよ」
「えっと……んと……ち、ち…」
「ち?」
「誓いの言葉」
0539Grand Guignol ◆xaTfygxjYo 2017/11/30(木) 02:12:21.19ID:DdlKKuFf
「………」
「あ、あはは。恥ずかしいですね。は、裸も凄く恥ずかしいんですけど」
「残念ながら違います。『救いの言葉』ですよ。緊張感のないお馬鹿さん」
「救い?それは、やはり誓いでは……?」
「いいえ、僕との誓いではありません」
「でも、私の救いは……」
「君が一個から有象無象に戻る為の魔法の言葉」
「そ、そんなの要りません」
「いいえ、何れ必要になります」
「だ、だったら私も!」
「私も?」
「私が有象無象から一個に成る為の魔法の言葉」
「そう来ましたか」
「さ、先に聞かせてください」
「いいでしょう。きちんと覚えてくださいね」
「………はい」
「『Unlock』」
「アンロック……それって」
「解錠。君の為のSafety wordです。これで僕と君の契約が終了します」
「させません!」
「壊れる前に言ってくださいね」
「言いません!」
「君の言葉は?」
「私の言葉は……。そうですね…」
「………どうぞ」
「『Unlimited』」
「無期限、ですか?」
「無限だと思ってください。貴方の敗北宣言です」
「覚えなくても良さそうですね」
「駄目です。必ず言ってもらいますから!これは誓いの言葉です。プロポーズです」
「随分と勝手な……」
「私、頑張りますから。だから、笑って下さい。私の傍で」
「死が二人を分かつまで?」
「いいえ」
「では?いつまで?」
「死んでもそばにいる」
「…聞こえませんでした」
「ずっとずっと一緒です」
「………これから酷い目に合うというのに」
「か、覚悟はしてきましたから」
「その覚悟、役に立てばいいですね」
0540Grand Guignol ◆xaTfygxjYo 2017/11/30(木) 02:14:29.77ID:DdlKKuFf
くっしょん
すみません、数日間、板にまったく入れなくなっていて
お待たせしてしまいました
0541Grand Guignol ◆xaTfygxjYo 2017/11/30(木) 02:15:14.25ID:DdlKKuFf
昔の事を思い出していた。
彼女はあまり変わらない。強いて言えば怯える事が増えたくらいか。
食事の時も、彼女はよく話しよく笑う。能天気で、警戒心がない。
地下と屋敷とでは別人なのではないかと思う程、僕に対する態度も違う。
地下での彼女は常に怯えている。時には反抗もするが、基本的には従順だ。
屋敷での彼女はあどけない。時には悪戯っぽい笑みさえ浮かべる。
0542Grand Guignol ◆xaTfygxjYo 2017/11/30(木) 02:15:37.95ID:DdlKKuFf
どちらも本当の彼女なんだろう。
どちらの彼女も失いたくはない。
そんな願いは絶対に叶わない。
彼女が笑ってくれる。それだけでは満たされない自分がいる。
0543Grand Guignol ◆xaTfygxjYo 2017/11/30(木) 02:23:58.01ID:DdlKKuFf
ロールプレイングは好きだ。限定的とはいえ、本来とは違う自分が演じられる。
だから、僕は彼女に演じさせる。恰も自身の意思であるかのように。
意思に反した行いを無理矢理に演じさせてきた。モニターの中で喘ぐ彼女は本物ではない。
いや、繋がれた後の彼女は本物か。これが演技ならとんだ名女優もいたものだ。
ローションの刺激にさえ震える敏感なクリトリスを、彼女からすれば凶悪な器具で無理矢理に責めぬかれ翻弄される。あそこにいるのは確かに彼女自身であり、そして囚われの姫でもある。
彼女を可愛らしいと思う。柔らかい頬に触れたいと思う。それは、彼女の長い睫毛が瞳を覆っている間にだけ許される秘め事。
僕にそんな感情を与えたのは彼女だ。
同時に滅茶苦茶にしたいとも思う。クリトリスもおまんこも。彼女の考え付かないような方法で。
彼女の全てが僕を苛む。
愛でも恋でもない。これは、執着だ。それも、酷く醜悪な。
0544Grand Guignol ◆xaTfygxjYo 2017/11/30(木) 02:24:21.40ID:DdlKKuFf
僕の願いは叶っている。屋敷でも地下でも彼女は僕の為に生きている。
ただ、それでも。叶わない。強欲な願いは。
彼女の全てが欲しい。
彼女の願いも僕の願いもどちらも叶えたい。そうして僕は彼女を本当の意味で手に入れることが出来るんだと思う。
0545Grand Guignol ◆xaTfygxjYo 2017/11/30(木) 02:34:01.65ID:DdlKKuFf
何処にもゴールはない。
尾を噛み合う二匹の蛇。
始まりも終わりもなく。
永遠に続いていくだけ。

悪魔にも王子にもなれない、舞台の上の道化師。
鳥籠を望む姫は自ら囚われ、舞台装置に繋がれた。
役割も台本も何もかもがちぐはぐなまま。
続いていく。続いていく。
そう、これは。
何て出来損ないのGrand Guignol。

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一応ここまでが本編です
長い間、本当にありがとうございました
まだエピローグを書いてる最中なので週末くらいにくると思いますが一旦は〆とします
書き手さんいらっしゃいましたら是非是非宜しくお願いします!

支援や好きと言って下さった方、本当にありがとうございました
途中で何方かが書いてましたが、パロ(?)に関しては意識したものとしてないけど後から見たらそれっぽいなってのとがあります

ではでは皆々様またお会いできますよう
失礼致します
0546名無しさん@ピンキー2017/11/30(木) 12:39:56.80ID:YHIH+M9n
GJだ
小説でも読んでるかのような気分にさせられた
賛否あるのかも知れないけど個人的にはすごく好きだ
0549名無しさん@ピンキー2017/11/30(木) 19:43:46.07ID:vbvJIB/T
ここってクリ責めメインってだけで挿入描写あってもいいの?
それとも挿入なしのほうがいいの?
0551名無しさん@ピンキー2017/12/01(金) 15:19:34.99ID:4629JYFd
>>545
大作GJ!お疲れ様です
こんながっつりしたの読めたの久しぶりで嬉しかった
完結したからもう一回読むよ
0552名無しさん@ピンキー2017/12/01(金) 22:29:39.73ID:vDn7bPXM
初投下。拙くぬるい文章ですが、ご容赦頂ければ幸いです。
お嬢様と執事のレッスン。

【お嬢様】

「ロゼさんの執事ってとても恰好いいのね」
そんな言葉を聞くたびに私は優越感に浸っていた。
社交界では執事のステータスが家のステータス。私の欲望を満たしてくれる執事は私の誇りだった。
「そんな事なくってよ。あなたの執事も素敵じゃない」
ふふっと笑って社交辞令。あんなお爺ちゃん執事、私のお父様に仕えているのと同じくらいじゃないかしら。
「ロゼお嬢様」
声が聞こえ、振り返ると私の執事が到着し、車のドアを開けたところだった。
「それではごきげんよう」
勝ち誇った顔は出さないよう、私は車に乗り込んだ。

「ねぇアーク」
「はい」
「あの子の家の執事、ちょっとねぇ」
「は……確かご年配の方だったかと」
「あの子、あんなお爺ちゃんにされてるのかしらね」
私は流れる景色を見ながら、今夜のレッスンを思い出し、下着が湿るのを感じた。

シャワーを浴びて、何も纏わぬまま、枕を背にベッドに座った。視界の端で、アークが上着を脱いでいる。
「それでは、レッスンを始めます」
「うん……」
いつ嫁いでも相手に恥をかかせないよう、感度を高めるレッスンだ。彼の手は、いつもの白い手袋ではなく、サージカル手袋が嵌められている。
「足を開いてください」
淡々と言う彼に私のそこがじゅわり、と熱くなるのを感じる。
おずおずと足を開くと、アークの手が私の足を抑えた。
早く、触ってほしい。
「きゃ、あっ……!!」
アークが私の乳首に口をつけた。何度もレッスンで弄られたそこはすぐにピンと勃ってしまう。
「触ってもらえるとお思いで?」
乳首に唇をつけたまま話され、歯が当たるたびにびくびくと体が震えてしまう。
「ん、んゃあ、あっ……」
彼の髪に指を絡める。この猫っ毛を触れるのも私の特権だ。
「ちょっと、アークっ……ひっ、あっ…!!」
彼の手が下半身に伸びる。私の割れ目がくちゅりと音を立てた。ずっとぞくぞくしている。
「おや、すっかり濡れてしまっていますね」
アークはぬるぬると滑る愛液を指に纏い、何度か往復させる。その度に敏感な入口から愛液が溢れ出す。
「や、ぁあ、ぁっ……」
「はしたないですよ、お嬢様」
ほほ笑む彼にどくん、と心臓が跳ねる。やっぱり、されるならお爺ちゃんは嫌ね。そんな事を考えていると、彼は見透かしたように「集中してください」と私のクリをあらわにさせた。空気に触れ、ひんやりとした感覚が伝わった。
「あ、あぁ、ああっ…や、っ……!!」
アークはまだ成長しきっていないクリに指をあて、滑らせる。愛液のおかげで痛みは全くない。ぞくぞくとしたもどかしい快感が始まった。
「んんっ、んやぁ、ぁああっ!!」
「お嬢様、ご自分で抑えていてください」
「んんんっ……!!」
自分のそこを両手で左右に開く。あぁ、私、こんな恥ずかしい姿をさらしている。きっと彼の眼には私のクリが映っている。そして、ひくひくと物欲しそうに動くそれを見てる。
「物欲しそうですね、足りませんか?」
彼の指は同じリズムで、私が痛くないようにとそっと押しつぶしながらゆっくり上下に動く。
「あっあっあっ……腰、腰、ぞくぞく、しちゃうっ……!!」
「ほら、だんだん勃起してきましたね。とてもいやらしく育ってますよ」
さっきよりもコリコリとした感覚が気持ちいい。どんどん熱くなっていくクリに手が離れてしまいそう。でも離してしまったら気持ちよくなれない。
「あぁああっ!!あああっ…!!」
「ちゃんと開いてください」
「無理っ……すべっちゃうっ…んぁぁああああっ…!!」
彼の指はクリの根元と先端をくまなく蹂躙する。手袋の、ゴムのような感触とアークの体温が気持ちいい。だけど、イクにはまだ遠い場所にいる。
0553名無しさん@ピンキー2017/12/01(金) 22:30:06.13ID:vDn7bPXM
「仕方ないですね……」
彼はそう言うと、私のクリに口づけた。生ぬるく、ぬるりとした感覚が強くなる。
「きゃ、ああああぁぁっ!!!」
アークの舌は柔らかいまま、私のクリを包んだ。ざりざりと舌の感触が気持ちいい。舌を動かすのではなく、頭を動かすように柔らかいままで責める。その刺激に私は絶頂への階段を上り始めた。
気持ちいい。すごく気持ちいい。びりびりとした快感がクリから腰へ、腰から背中へと続いていく。
足が、ピンと突っ張る。アークの手はいつの間にか、そこを広げている。私はあまりの快感にずるずると枕から滑り落ち、快感に身をゆだねていた。
「あーーーーっ…ああぁあ、ああ、あっあっ…!!」
絶頂まであと少し。もうアークは何も言わない。イク事だけに集中させられる。
「あぁ、っあああ、イ、くっ……イっちゃう、イっちゃうぅぅぅぅ!!!!」
がたがたと震える体。汗が噴き出してくる。「いいですよ」と言われた気がして、わけがわからないうちに彼の舌が速さを増した。そんなのに耐えられるはずがない。
「ひぃ、ああ、あああああっ……っイ、っくぅーーーーーっ……!!!」
がくん、と大きく震え私はイった。荒い呼吸が止められない。
「だいぶ敏感になられましたね」
彼は口元を軽く拭うと、ベッドから離れてしまう。
まだあそこがじんじんする。今日のレッスンはこれで終わり。そう思った。
「今日はこれ使ってみましょうか」
彼が手に持っていたのは桃色のローター。そんな物使われたらきっと、戻ってこれなくなっちゃう。
私は再度、ゆっくりと足を開いた。



おしまい




初めての投稿なのであまり長くならないよう努めましたが、ぬるめになってしまいました。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
0555名無しさん@ピンキー2017/12/02(土) 09:03:28.82ID:iEZwZmGk
いい・・・
だんだんレッスンが進んでゆく続編に期待していい?
0557名無しさん@ピンキー2017/12/03(日) 19:06:43.25ID:hNYijpqC
いいなぁ
年配の方もねちっこそうだなぁと思った
見てみたい
0559名無しさん@ピンキー2017/12/04(月) 00:00:25.20ID:X6Psi/3z
こんばんわ。お嬢様と執事筆者です。
いつも読む専だったので嬉し恥ずかしですね。
沢山のGJありがとうございます。
続きの支援頂きましたし、ご期待に応えたいので頑張ります。
0560名無しさん@ピンキー2017/12/04(月) 09:55:45.07ID:GXUnII66
>>548
普通に賞賛の意味だったけどどんな人生歩んでたら嫌味に聞こえるの?
0561名無しさん@ピンキー2017/12/04(月) 11:33:37.70ID:R+TR743W
>>560
小説を書いてここに投下してる職人さんに対して「小説みたいだね」というのは
「はあ?!こっちは最初から小説書いてるつもりですけど?!!」と思われるし、失礼って事では?
0562名無しさん@ピンキー2017/12/04(月) 16:51:29.70ID:11JZkix3
執事に触発されました

「お嬢様っ!お嬢様っ!」
私よりも随分と年上の彼は落ち着きがない。8つか9つは上なのだから、そろそろ落ち着いてほしい。
今日も私の買い物に付いてくる。執事だから当然なんだけど。
「お嬢様はこちらのリボンの方がお似合いですっ!」
恭しく跪いて差し出される。恥ずかしい。
「あ、あの!ごめんなさいっ!」
「いえいえ、どうぞお手に取ってご覧くださいね」
彼女はやはりプロだ。思わず謝罪した私にも実ににこやか。
それに比べてこの執事は…。
「拓海、やめなさい。それにするから」
「はいっ!」
彼が勧めてくれたリボンは濃紺のベルベット。確かに、制服にもよく合いそうだった。私に似合うかは知らないけど。
彼が支払いに行ってしまったので、私は待つ事にする。

「あ、西園寺さん」
「あ…」
私の足が止まる。駄目。ここから離れないと。
「学校から帰らずに、こんな所で遊んで不良ねぇ」
ニヤニヤと笑って近寄ってくる二人組。私は一歩後退る。
今日、髪留めを買わなきゃいけなかったのはこの人達のせい。叩かれた時に落として踏まれてしまったから。
「大体さぁ、お金あるなら言ってくれなきゃ。困るのよ」
「い、今……ないから」
どうしよう。拓海が帰ってくるまでに何とかしないと。
「はぁ!?こんな高そうな店でないなんて、ふざけてるのっ!」
「っ……ち、ちょっと、ここは目立つから、あっちで話しましょう」
その場しのぎだけど離れよう。見付かってしまう前に。
いじめだなんて拓海には言えない。どうせ数年の付き合いしかないのだし、痕が残るような事はされてないんだから、我慢すればそれで終わる。
「何で指図してんの?生意気なのよあんた」
「!」
また頭を叩かれる。そう思ってぎゅっと目を瞑った。
「きゃあっ!」
「ちょっと、何すんのよ!」
悲鳴は彼女達からだった。
見れば、拓海が彼女達の腕を後ろから捕まえている。
ぴったりと張り付いて、端から見れば仲良しみたいだ。
でも、腕を握ってるだけじゃないのは彼女達の反応でわかる。
「動けば折ります。口答えしても剥がします」
そう言っている彼の口からも。
拓海は両利きだった。だから、彼女達の指や爪をどうこうするのも簡単なんだと思う。
でも、させちゃいけない。
「や、やめな―」
「謝罪です。早くしなさい」
何も言えない。人が変わったみたいなその目が怖くて。
お願い。口だけでもいいから謝って。私はただそう願った。
「「ごめんなさいっ!」」
二人の謝罪。良かった。もう終わる。
ぱっと解放された彼女達はバタバタと逃げていった。きっと指は赤くなっているに違いない。
「お嬢様っ!」
「……」
「教師の方には連絡します」
「わ、わかったから、お父様には……」
そう言えば、スッと跪いてくれる。拓海はいつだって私の味方だ。頭を撫でたらとても嬉しそうに笑ってくれた。
0563名無しさん@ピンキー2017/12/04(月) 17:06:44.78ID:11JZkix3
「次はどこですか?」
拓海はぴったり後ろを付いてくる。絶対に離れようとしない。
でも、もう怒っていないようだから良かった。
「ここら辺に…紅茶のお店が……あった」
私は、新しくオープンしたフレーバーティー専門店の前に立った。甘い香りが心地いい。
店内に入り、品定めを始める
今日は何にしようか。ハイビスカスかローズか。ハニーバニラも気になる。
「あの、試飲を宜しいでしょうか」
「はい、どうぞ」
飲んでみるのが一番だと思った。ハイビスカスとローズを頂こう。
「ハニーバニラ、ローズ、ハイビスカス、ピーチを二口ずつお願い致します」
「あっ!ちょっ!」
「畏まりました」
何て事を。確かに、ハニーバニラもピーチも気になってはいた。
だけど、あまりにも失礼ではないか。
紅茶を用意してくれる彼はプロだ。同じ男性なのに。こっちのプロは…。
顔が赤くなる。
「いただきます」
並んだ紙コップに口を付け、結局私はハニーバニラを購入した。
0564名無しさん@ピンキー2017/12/04(月) 17:07:14.70ID:11JZkix3
買い物を終え、漸く帰宅する。拓海は当然部屋まで付いてきた。
「お嬢様っ!ブレザーとスカートをお預かりしますっ!」
にこっと言って手を出される。手を出すといっても、掌を出すのではない。彼は直接服を脱がす。
「あっ!待って!」
簡単に服を剥ぎ取られ、拓海がハンガーにそれらを掛けた。
ブラウスはそのままに私は手を引っ張られる。
「さあっ、お嬢様っ!」
にこにこ笑顔の彼は犬だ。私を寝室に連れて行く犬。
普段はきゃんきゃんと喧しいくらいに世話を焼いて、私を大いに恥ずかしがらせる。勿論、彼に悪気はない。
ただし、先程のような時は別だ。彼はとたんに恐ろしくなる。私を守る時の彼はドーベルマンよりも怖い。
中学生の頃、私に水をかけて笑った男子生徒に対して大怪我をさせた事がある。お父様はお金の力で解決した。
お金の力は好きではないが、この時ばかりは有り難かった。

寝室のベッドルーム。私の部屋なのに、私には開けられない小箱が置いてある。
彼は私をベッドに寝かせてそっちへ行った。
今日はお仕置きかな。あんな事がバレてしまったし。
「お嬢様っ!お嬢様っ!」
戻ってきた彼が私に抱き付く。本当に犬のようだ。撫でてやると身体を離してくれた。
「今日も、宜しいですか?」
こくんと頷く。これは1日頑張った彼へのご褒美になるらしい。
彼が狙っているのは…。
するするとショーツが脱がされて、彼に膝を抱えられる。
「っあ!」
彼が餌を貰った犬のように私の秘所へと口を近づける。
そう、彼が狙っているのは私のクリトリス。
「あぁぁっ!」
ペロリと舐められて、私の身体がびくりと跳ねた。
0565名無しさん@ピンキー2017/12/04(月) 17:12:28.74ID:11JZkix3
「お嬢様っ!好きですっ!好きですっ!」
「あっ!んぁっ!ぁぁっ!」
ちゅっ、ちゅっ、と吸い上げられる。
私と彼はもう5年程の関係になるが、この関係になったのは2年くらい前になる。いじめのストレスで少し素行不良になった私はエッチなサイトに夢中だった。
性欲を満たしてストレスの捌け口にした。
拓海が男子生徒を傷付けた時、私はもう怪我はさせないで欲しいと願った。結果、脅す事はあるが、暴れる事はなくなった。
その代わり、私の秘め事に付き合わせてほしいと彼は望んだ。
その結果がこれだった。
拓海は私の性欲を満たしたがる。そして、多分だけど、拓海はちょっとサディストだと思う。
「んぁぁっ!!」
ぐりぐりと円を描くように押される。もう限界が近い。
「はぁっ!も、ダメッ!!あ、ダメッ!」
びくんと身体が跳ねる。逝く事を教えてくれたのは拓海だった。
「お嬢様、気持ち良かったですか?」
こくんと頷くと、拓海は嬉しそう。だけど、次の瞬間それは冷たい眼差しに変わった。
「いじめられるのは気持ち良かったんですか?」
「っ!」
身を引こうとしたけど、膝を抱えた彼がさせなかった。
「ここからはお仕置きの時間です」
拓海が告げた。
いじめなんて真っ先に言わなければいけない事を黙っていた私へのお仕置き。
「ごめんなさい……」
「駄目です。反省1時間です」
ペロペロと犬のようにクリトリスを舐めて目を細める。
反応する身体が憎い。
彼の事を思えば、諦めるしかなかった。
だって、彼は暴力を振るわずに私をお仕置きする事で流してくれるんだから。

ローターの振動音。
「ふぁっ!ぁぁあっ!!それ、ダメッ!」
「駄目じゃないですよ」
両側からローターで挟まれたクリトリスが震える。恐ろしいほど気持ちいい。
すぐに逝ってしまうがやめてはくれなかった。
「お嬢様っ!お嬢様っ!」
夢中で私をいじめている。
彼にいじめられるのは嫌じゃなかった。快楽でぐちゃぐちゃにされるのは好きだった。
「次はこっちにしましょうっ!」
「あぁぁぁぁぁぁぁっ!」
うさぎの耳が付いたローター。耳が私のクリトリスを挟む。ローターで振動させられながら舐められるのが気持ちいい。
拓海は本当に何でも知っていた。
0566名無しさん@ピンキー2017/12/04(月) 17:30:16.49ID:11JZkix3
「次はこれにしましょう」
犬が玩具を取りに行くみたいに、嬉しそうに拓海は戻ってくる。
「そ、それはダメッ!」
「お仕置きですよ?」
「それでも嫌っ!」
半円状の玩具。シリコンのカップの裏には夥しい量の触手が付いている。ぐるぐると螺旋を描くような場所にはクリトリスが位置していて、その他の場所で秘所全体を震わせる凶悪な玩具。
あの玩具は自分では震えないから、上からローターや電動マッサージャーを使う。拓海が好きなのは電動マッサージャーだった。
「お嬢様っ!駄目ですか?」
「っあ!」
欲しがるようにクリトリスを舐める拓海。この舌に私は逆らえない。
「っい、いい!いいからっ!わかったから!」
「やった!いっぱい反省してくださいねっ!」
玩具を被せられて、電動マッサージャーが近付いてくる。彼はとても楽しそう。キラキラした目で私を見る。
ピッタリと玩具に触れた電動マッサージャー。ダイヤル式のスイッチを躊躇なく最後まで押し上げる。
「ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」
浜に打ち上げられた魚のよう。びくんびくんと逝って逝って、ずっと逝きっぱなし。
嬉しそうな彼を見ながら私は意識を手放した。
0567名無しさん@ピンキー2017/12/04(月) 17:52:04.21ID:11JZkix3
「んぁ……」
気持ちよさに目を開ける。拓海はまだ私のクリトリスをしゃぶっていた。
「お嬢様っ!天国は如何でしたか?」
無邪気に笑う拓海が愛おしい。
「飛鳥って呼んで」
「飛鳥っ!飛鳥っ!」
ぎゅうっと腰を抱き締めて私の秘所に頬擦りする。髪が当たってくすぐったい。
手を伸ばして髪を撫でる。
彼がいれば何でもへっちゃらだと思えた。

3日後には完全にいじめが止まった。拓海は遅いと言っていたけど仕方ない。
両親は私が道具にならないから目を掛けない。お金は掛けるけどそれも成人までの監視が目的。
だから私立には入れなかった。妹とも離れて暮らしている。
私は子供が生めない欠陥品。拓海はそうじゃないと言ってくれるけど。この関係もあと数年。
お金持ちが公立にいたら目立つ。でも、仕方がない事。

「お嬢様っ!ご褒美下さいっ!」
「………ねぇ、拓海。私拓海が好きだよ?」
何時ものようにご褒美をねだる拓海の頭を撫でる。犬のような彼が私は好き。構って構ってと擦り寄ってくるのが愛おしい。
勿論、蔑みの意味での犬じゃない。人としてちゃんと好きだ。
「お嬢様っ!」
「でも……」
「ご安心下さい。お嬢様はお嬢様でなくても、僕の大好きな飛鳥です。ここにいられなくなったらその時は……」
不安がる私の唇に、そっと指先で触れる。
「ちゃんとここにキスをして、お迎えに上がります」
「拓海っ!」
好き。好き。拓海が好き。
ぎゅうっと抱き締めると拓海はふふっと優しく笑ってくれた。

「実は僕、昨夜お父様とお話しまして。なんと!お嬢様に会社を頂く事に成功致しました!!」
数日後、拓海はこんな事を言った。
「ジュエリーデザインの会社です。20歳になったら、会社はお嬢様のもの。そして僕は社長秘書になるのですっ!」
どうやってお父様を脅したのか、それとも西園寺の名に傷が付かないようにお父様が根回ししたのか。
わからないけれど、拓海が嬉しそうだからいいことにしよう。

「ご褒美下さいっ!」
そしてまた私のクリトリスは犬の玩具になるのだった。

END
0568お嬢様と執事2017/12/04(月) 20:27:43.85ID:X6Psi/3z
GJです。
触発ありがとうございます。
自分の性癖が誰かの創作の糧になるってとても嬉しいです。
0569お嬢様と執事2017/12/04(月) 20:33:57.52ID:X6Psi/3z
【お嬢様と執事】

「さ、お嬢様」
アークは、まるで社交ダンスのレッスンの時のように柔らかい微笑みで私を見た。その微笑みとは裏腹に、手に持っているのは私を狂わせる武器。
「あ、アーク……」
さっきイったばかりで、まだじんじんしている。まだ脈打つそこにアークは手を伸ばした。彼のサージカル手袋に包まれた左手がそこを暴く。
「んっ……」
一度快感を覚えてしまったそこは、期待に震える事しかできない。誰もが知っているであろう形をしている、コードに繋がれたローター。まだスイッチは入っていない。くっちょりと濡れたそこは今かと待ちわびていた。ローターの先端をクリにあてられる。
「んぅ…ぁ、あっ……」
冷たく無機質な感覚は、先ほどまで触れられていたアークとは違い、少しだけ痛い。
プラスチックはあまり心地の良いものではなかった。それでも、ぬるぬると上下に往復され、濡れた場所からは快感が昇ってくる。
「ぅ、ふぁ、ぁっ…ぁ、っ……!」
腰が震える。絶頂の余韻がまだ背中に残っていた。
「腰、動いてますよ。あまりにはしたないのでは?」
そう言うアークの顔は咎めているわけでは無いようだ。少しの意地悪なのだろう。
冷たいと感じたローターは私の体温で温まってくる。ぷりゅ、とクリを潰されて声が上がった。
「ひゃあぅっ…!!ぃ、やぁっ…!!」
「嫌?お嫌いですか?」
その刺激に浸ろうとも、彼はわざとらしくクリからローターを離してしまう。
「やっ…やだっ…!!やめちゃ、」
「お嬢様はわがままでいらっしゃいますね」
満足そうに笑ったアークは、ローターをクリに近づける。あたる。あたってしまう。アークはスイッチに指をかけた。
ヴィィィィィィィィィ
「へ…?っ………ひ、ぃやぁぁぁぁぁあ!!」
羽音のような音を響かせたそれが押し当てられた。機械の振動は単調に私のクリを弾く。
「まだ一番弱い振動ですよ」
「ゃ、やっ…やだ、やぁぁあっ…!!」
いくら一番弱いからといっても、人間の動きとは違うそれに私の体は翻弄された。
細かく振動するそれが一番敏感な部分にあたっている。気持ちがいい。どんどんとクリが熱くなってくる。
0570お嬢様と執事2017/12/04(月) 20:34:36.13ID:X6Psi/3z
「お嬢様、少し体勢を変えましょう」
「んんんっ…!!な、にっ……」
失礼します、とアークはベッドに上がる。離れてしまったローターに体が放り出されたような気がした。彼は私を抱き起すと、私の座っていた場所に腰を下ろした。
「こちらへ」
主のベッドに乗るなんて、普段していたら処罰ものだろう。だが、そんなことはどうでも良かった。
アークは膝を立て、その間に私を座らせる。身長差の所為ですっぽりと収まってしまった。アークに背を預けると、彼の香りがする。その慣れた香りに体が反応してしまう。
「続けますよ」
そう言うが早く、彼は立てた膝に私の脚を乗せた。大きく開かれた脚は閉じることができない。羞恥心を感じる間もなく、後ろから伸びた手が再度私のクリを探し当てる。
「ひぇ、ぁっ……!!」
「暴れてはいけませんよ、お嬢様」
的確に当てられたローターはクリの上をぬるぬると滑る。下から上に押し上げられて、勃ち上がったクリに直接振動が伝わる。熱い。熱くておかしくなってしまいそうだ。
「やぁ、ああああぁっ…!!いや、ああぁぁああっ…!!」
脚を閉じることも許されず、後ろから抱きかかえられるように腕が回っている所為で与えらえる快感から逃げられない。ぱくぱくとヒクつくあそこから、とろりと愛液がとめどなく流れる。切ない。この感覚を教えてくれたのはアークだ。
「凄いですよ、お嬢様。本日取り換えたばかりだというのに、シーツが、ほら。こんなに」
スイッチをシーツに置くと、その手は私のおしりとシーツの合間を撫でた。切ない場所ぎりぎりの所を触れられて、もうおかしくなってしまいそうだった。
「あぁああああ、ああああっ…!!!」
「イけそうですか?」
耳元から聞こえるアークの声。私の快感は加速する事しかできない。
「んんんっ…!!イ、けそうっ……」
ぎゅっと足に力が入る。もう少し、もう少しだけ集中できればイってしまう。
イけそう、と言った私に気をよくしたらしいアークはシーツに置いたスイッチを手に取る。
それを、私の目の前に。あ、そんな、それ、だめ。アークの指がゆっくりと、わざと見せつける様にスイッチを回した。モーター音が鳴り響く。振動が強くなる。
「あああーーーーーっ!!!!いや、いやあああああああっ!!!」
体がびくびくと痙攣するのを抑えられない。強い振動が、押し上げられたクリに直接響いた。熱い。クリが溶けてしまう。愛液があふれる。暴れようとする体も後ろからしっかりと抱きしめる様に抱えられ、身動きが取れない。アークの腕に爪を立てる。
「ひ、ゃぁあああああああ!!!だめぇ、それ、やだぁぁ!!!」
動ける精一杯の範囲で彼の腕にすがりつく。そっと上下に動かされるローター。クリの包皮をめくりあげ、弾いて、ゆっくり滑り降り、また包皮から少し顔を出したクリにあたる。
「いや、ああっ、ぁあ、ああぁぁ、やあぁぁぁぁーーー!!」
どこもかしこも熱い。痙攣が止まらない。溶ける。溶けちゃう。
0571お嬢様と執事2017/12/04(月) 20:35:12.03ID:X6Psi/3z
「ロゼお嬢様」
耳元で聞こえたアークの声が、頭の中を埋め尽くした。あぁ、もう、駄目。イく。
「ぁぁぁああああ!!!だめ、だめ、っ…イ、くっ…イ、っ………!!!!!」
ぎゅう、と彼の腕に顔をうずめ、全身に力を入れる。もう、イく、イきそう。
「いいですよ」
優しい声と共に、スイッチを手放したアークの指があそこの入り口を刺激した。第一関節から第二関節までが、入って、くる。あ、だめ、そんな気持ちいいの、したら、もうっ…
「いや、いやぁ、っ…!?だめだめ、イっちゃう、イ、く、っ……ぅ、ぅぁぁぁああああ!!!」
大きく体が跳ねた。同時に中に入っているアークの指をぎゅっと締め付けた。気持ちいい。
イっている間、アークは力強く私の体を抱きしめた。逃れられないように。
「ひあぁっ……ぁ、ぁあ、あぅっ……」
体の痙攣が収まってくる。やっとおろされた脚。震える足をやっとの思いで閉じると、おしりの下に濡れた感触がした。相当濡れていたらしい。
「よくできましたね」
褒められて、頭を撫でられた。気持ちがいい。
少しだけその時間を堪能させてくれたアークは、私から離れ全ての処理をしてくれた。眠くて、目が開けてられない。
「大きく絶頂を迎えられましたからね、ごゆっくりお休みください」
そう微笑んでサージカル手袋を外し、おしりの下にふわふわのタオルを敷いてくれた。
「ぅ……ありぁと……」
何も着ていなかったが、彼がかけてくれた布団のおかげで暖かかった。
「おやすみなさいませ、シーツは明日取り換えますね。明日の服は出しておきますから」
「んー……」
私はそのまま目を閉じて夢へと向かった。
アークの用意した制服と下着。その下着の内側、ちょうどクリが部分に淡く光るパール。
私がそれに気づくのは明日の朝の事だった。



おしまい



ローター編でした。
もし続編を書く機会がありましたら、下着のパールに翻弄されるお嬢様や年配執事の事も書きたいと思っております。
一気に長く書くと読むのも疲れてしまうでしょうし、短編集の様に書けば切れるので他の作者様も投下しやすいでしょうし、あくまでご希望があればという形を取らせていただきます。
0572名無しさん@ピンキー2017/12/04(月) 22:19:58.54ID:mrwT8ioL
突然の新作ラッシュなんなの?(歓喜)
もっと書いていいのよ?
0573名無しさん@ピンキー2017/12/05(火) 10:02:24.90ID:ibrv4YNr
新作は嬉しいけど、せめて1日くらいは開けた方がいいと思うな
読めるのは有り難いんだけど
0574お嬢様と執事2017/12/05(火) 14:11:34.75ID:sVPZ3VHF
大変失礼いたしました。
日付を確認しておりませんでしたので、次回からしっかり確認して時間を空けたいと思います。
書き溜めましたので、また時間がありましたら時期を見て投下させていただきますね。
0576お嬢様と執事2017/12/06(水) 00:39:09.32ID:G73xLLIi
>>575
ありがとうございます。
書き溜めておりますので、またしばらくして他の作者様が出てこなかったり、
何個かレスが溜まったら投下させていただきたいと思います。
0577Grand Guignol ◆xaTfygxjYo 2017/12/10(日) 15:14:39.29ID:IDKFeYpV
長い間、PCに集中していたらしい。
画面の中ではクリトリスをブラシに擦られて喘ぐ彼女が映っていた。今から手枷に腕を預けるらしい。
モタモタしていれば罰が与えられる。時間は有限だ。
おまんこの方は比較的甘い。しかし、1秒先はわからない。
絶頂を迎える程に責められれば、手枷に囚われるどころではなくなる。
1秒でも早く手枷に繋がれたいだろうが、快感がそれをさせない。
この瞬間が一番いいと思う。拒否と受容がせめぎあい、結局は拒否が負ける。早く繋がれればそれだけ責めの時間が短くなるが、葛藤は容易くそれを許さない。
腕が拘束されて、彼女が真っ青になる。逃げ場は何処にもない。
この先に起こる事を思えばこんなものは序の口だ。
モニターを横目に、部屋の隅に置かれた装置へと足を向ける。
24個の板が取り付けられた車輪のような物。板の尖端には刷毛を取り付けてある。僕が子供の頃、流行ったらしい刷毛水車だ。
水車といっても電気のみで動く紛い物だが。
明日はこれを使う。M字開脚で拘束し、鎖で吊り下げて、ひたすらに焦らして楽しむつもりだ。
これのラバー板を使ってあるものは既に地下室調教室に置かれている。
便宜上、僕が彼女で遊ぶ場所は地下調教室、彼女が自身で責め具と遊ぶ場所は地下遊戯室と呼んでいた。
この器具はまだ調整が必要なのでここにある。明朝、使用人に運ばせるまでに調整を終える必要があった。
ラバー板を使っている方は単なる懲罰用なので細かい調整はいらない。ただ、痛みを与えるだけでいい。
しかし、刷毛は快楽を求めるもの。痛みを与えてはいけない。
24個の刷毛のうち、21個は灰リスの毛で3個はコリンスキーの毛だ。
コリンスキーの毛は少し固く、刺激が強い。単調な責めで飽きさせない為の措置だが、事故を防ぐ為には予め毛の長さを揃えておく必要があった。何があるかわからないので、リスクは一つでも減らした方がいい。
遊び以外の事で怪我をさせるなんて、あってはいけない。遊びの中で安全を考慮して行うからこそ、苦痛は意味を持つ。ただ闇雲に傷付けて壊すのでは、単なる暴虐と何も変わらない。
僕は彼女を虐める。責め苛んで苦しめる。行いや考えを改めさせたり、何かを言わせたいと思えば調教や拷問も行う。ただし、安全を考慮しない虐待だけは、絶対に行わなかった。
車輪を回しながら一つ一つ調べ、握り鋏で整えていく。明日はこの水車の下に細長いバットが置かれる。そこに入れるのは水だが、そのうち媚薬も混ぜようと思う。
なかなか逝けないだろうが、もし一度でも逝けば、鎖を動かしてラバー水車に直行だ。おまんこやクリトリスへのスパンキングは辛いだろう。こちらでは水を使わないので最早ただの車輪だ。
明日も徹底的に虐め抜く。僕は悪魔だ。その配役に忠実に。
粛々と。粛々と。
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.>>527>>533の間に当たるものです
次への序章にちょこっと投下
また来ます
0578Grand Guignol ◆xaTfygxjYo 2017/12/10(日) 15:26:36.53ID:IDKFeYpV
長い間、PCに集中していたらしい。
画面の中ではクリトリスをブラシに擦られて喘ぐ彼女が映っていた。今から手枷に腕を預けるらしい。
モタモタしていれば罰が与えられる。時間は有限だ。
おまんこの方は比較的甘い。しかし、1秒先はわからない。
絶頂を迎える程に責められれば、手枷に囚われるどころではなくなる。
1秒でも早く手枷に繋がれたいだろうが、快感がそれをさせない。
この瞬間が一番いいと思う。拒否と受容がせめぎあい、結局は拒否が負ける。早く繋がれればそれだけ責めの時間が短くなるが、葛藤は容易くそれを許さない。
腕が拘束されて、彼女が真っ青になる。逃げ場は何処にもない。
この先に起こる事を思えばこんなものは序の口だ。
モニターを横目に、部屋の隅に置かれた装置へと足を向ける。
24個の板が取り付けられた車輪のような物。板の尖端には刷毛を取り付けてある。僕が子供の頃、流行ったらしい刷毛水車だ。
水車といっても電気のみで動く紛い物だが。
明日はこれを使う。M字開脚に近い形で拘束し、ワイヤーで吊り下げ、ひたすらに焦らして楽しむつもりだ。
これのラバー板を使ってあるものは既に地下室調教室に置かれている。
便宜上、僕が彼女で遊ぶ場所は地下調教室、彼女が自身で責め具と遊ぶ場所は地下遊戯室と呼んでいた。地下調教室は用途に合わせた部屋がいくつか存在する。
この器具はまだ調整が必要なのでここにある。明朝、使用人に運ばせるまでに調整を終える必要があった。
ラバー板を使っている方は単なる懲罰用なので細かい調整はいらない。ただ、痛みを与えるだけでいい。
しかし、刷毛は快楽を求めるもの。痛みを与えてはいけない。
24個の刷毛のうち、21個は灰リスの毛で3個はコリンスキーの毛だ。
コリンスキーの毛は少し固く、刺激が強い。単調な責めで飽きさせない為の措置だが、事故を防ぐ為には予め毛の長さを揃えておく必要があった。何があるかわからないので、リスクは一つでも減らした方がいい。
遊び以外の事で怪我をさせるなんて、あってはいけない。遊びの中で安全を考慮して行うからこそ、苦痛は意味を持つ。ただ闇雲に傷付けて壊すのでは、単なる暴虐と何も変わらない。
僕は彼女を虐める。責め苛んで苦しめる。行いや考えを改めさせたり、何かを言わせたいと思えば調教や拷問も行う。ただし、安全を考慮しない虐待だけは、絶対に行わなかった。
それ故に彼女への治療行為もきちんと行う。彼女が苦痛を感じようと快感に震えようと、治療という目的だけは必ず完遂する。
それが僕の流儀。誘拐したのだから、そのくらいの義務は当然の事。
痩せてしまった彼女にはもう少し色々と食べさせなければいけないな、と僕は考えていた。

車輪を回しながら一つ一つ調べ、握り鋏で整えていく。明日はこの水車の下に細長いバットが置かれる。そこに入れるのは水だが、そのうち媚薬も混ぜようと思う。
なかなか逝けないだろうが、もし一度でも逝けば、ワイヤーを動かしてラバー水車に直行だ。おまんこやクリトリスへのスパンキングは辛いだろう。こちらでは水を使わないので最早ただの車輪だ。
明日も徹底的に虐め抜く。僕は悪魔だ。その配役に忠実に。
どうせ悪魔以外にはなれないのだから。
粛々と。粛々と。
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>>527>>533の間に当たるものです
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また来ます
0579Grand Guignol ◆xaTfygxjYo 2017/12/10(日) 15:28:57.09ID:IDKFeYpV
あれ?
投稿手前で修正しようと投稿やめて打ち直したのに何で両方投稿されちゃったんだろうか
すみません>>577はミスです
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