「やぁん、離さないでぇ! もっとコリコリするのお!」
 上半身を起こそうとした小百合の口を再び胸の谷間で塞ぎ、腰を抜かしたまま海藻のように
ゆらゆらと体を揺すり始める秋穂。
 「あの……アキ?」
 「コリコリって一体……?」
 「あのね。先生のおちんちん凄く太くて長くて一番奥まで届くの! だから突き当たりの硬い
所をコリコリするみたいに動くとお腹の中が揺れて……あふん、イイよぉ!!」
 「え……と……ハル? アキの言ってること分……」
 「アタシに聞かないでよ!」
 「それしふうはははらっ! こうううんしへしふうはおりれりれるろっ!!」
 「あんイイっ、イイよぉ! こんなの初めてだよぉ!」
 一揺れごとにビクビクと痙攣しながら蕩けきった表情で動き続ける秋穂。その豊かすぎる胸に
埋没した小百合が手足をバタバタさせ必死に何かを訴えようとしているが、全く分からない。
 「はれふぁ、このははふぁいんいんしはふぅ!!」 
 「ひぃん! ひぃん! イイイイイイぃん!」
 学校の性教育とも、隠れて見たアダルトビデオとも比較にならない。異次元としか言いようのない
リアルなセックスの余りの生々しさについて行けない二人。小百合が何を叫んでいるのか、秋穂が
何に悦び対面座位で快感を貪っているのか全く理解できないが、一つだけ分かった。
 「サユリちゃんの……って……」
 「初めてでも、そんなに気持ちいいんだ……」
 ごくり、と揃って唾を飲み込んだ二人は無言のまま顔を見合わせ、視線と視線で互いの意思を
確認し、肯き合って同時に動き出す。
 「あ、アキばっか独り占めとかズルいしぃ!」
 「私らにも寄越せって!」
 「ひぁぁぁぁぁぁっ!?」
 後ろから羽交い締めにされ、引き抜かれる感触でもゾクゾクと感じてしまう秋穂。
 「ぷはっ! はぁ、はぁ……あ、ありがとう高杉さむぐぅっ!?」
 地獄のように息苦しい天国から解放されたと思った次の瞬間に夏美に唇を奪われ、そのまま
押し倒される小百合。事態の急変に追いつく暇も与えられず初心者らしい乱暴にして情熱的な
舌使いで口の中を嘗め回されてしまう。
 「な、ナツっ! ずるいって!!」
 「はぁん、これっ! これもイイ、イイん! 気持ちいいところ全部擦れるよぉ!!」
 「ってアキもっ!?」
 抜き差しで膣内の性感帯を全て同時に刺激出来ることに気づいた秋穂、羽交い締めが僅かに
緩んだ途端に上下運動で大胆に腰を振り出す。
 たちまち繋がった所からグッチュグッチュと卑猥な水音が立ち始める。
 それと同時に、秋穂の中から解放された小百合の強力なフェロモン臭も。
 (こ、今度こそ本当に終わった……みたい……)
 口の中に甘い唾液を流し込まれながら、脱出の気を逃してたことを悟ってしまった小百合。
 マウントポジションを奪われ、上半身にも体重を乗せられた状態では動くに動けない。
 (もう、いや……どうせ逃げられないんだったら、せめて……)
 自分は騙されて監禁されて脱がされ押し倒された被害者だ。
 力尽くで三人を引きはがすことも出来るかも知れないが、それで怪我をさせてしまう可能性も
あるので迂闊なことは避けたとしても、教師として大人として間違いでは無い。
 (それに……この子、処女じゃないし年上の彼氏と散々やってるみたいだから、私が今更
一回くらい足しても……)