戦火の中犯される娘達11 [転載禁止]©bbspink.com
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0001名無しさん@ピンキー2015/06/14(日) 19:17:26.91ID:FvMM3y4D
被虐の姿ここに極まれり!
戦争などで無惨にも犯される少女達…
のスレッドです。

兵士や盗賊、モンスターなどの襲撃で犯される村娘
捕虜になって慰み者にされる女性兵士などなど
舞台は現代・ファンタジー・時代モノ問わずで行きましょう。
基本は何でもありですが
出血など、グロ要素の有るものは警告をお願いします。


過去スレ
【何をする】戦火の中犯される娘達【不埒物!!】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1184343584/
【恥辱の宴】戦火の中犯される娘達【淫獄の贄】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1210789840/
【城でも】戦火の中犯される娘達3【村でも】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1237170701/
【燃やせ!】戦火の中犯される娘達4【輪姦せ!】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1263032413/
【触るな】戦火の中犯される娘達5【下郎!】
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1296061679/
【国破れて】戦火の中犯される娘達5
【senkaあり】http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1330779929/
戦火の中犯される娘達6(実質7)
http://nasu.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1357572475/
戦火の中犯される娘達8
http://nasu.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1426418544/
保管庫http://www31.atwiki.jp/senka/
戦火の中犯される娘達9
http://nasu.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1430929690/
戦火の中犯される娘達10
http://nasu.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1431178484/
0268 ◆g/byfS21bg 2017/01/19(木) 18:39:51.93ID:gFeYu/aV
そういうわけで次はエリサさんです。ジュナの受難はまだ続きます。ごきげんよう
0271名無しさん@ピンキー2017/01/23(月) 02:20:10.86ID:4sTuqs03
やつがきえたw


とか言ってると、半月もしないうちにそれ、かもwwんな!とかしゃしゃり
出て来てバカのひとつ覚えで、スレ乱立してくんだろうな…
0272名無しさん@ピンキー2017/01/24(火) 04:15:46.97ID:Ks31QVTz
最初、死刑執行人は恥ずかしさで安楽の表情を浮かべ肛門から茶色い液を垂らしながら決めポーズのまま耐えたが、やがて堪えられきれなくなっていった。彼が上下左右から腹を押したのだ。
「プ、プププウ〜」法経は浣腸液と共に屁をし始める。
「おい臭せえじゃねえか」男が微笑みを浮かべながら言う。
「愉快な逝き様でしょ!」法経が照れながら言い放った。
彼は法経の限界というその機会を見逃さずすかさずチャンスとばかりに後ろから両手で法経の尻を後ろから鷲掴みにしまるでココナッツの皮を剥くかのように肛門に親指を二本入れると思い切り肛門を開いた。
そして、素早く身を屈め法経の尻と床の間に頭を突っ込み汚物がかからない位置につくと肛門を見上げた。
「プーッブリッブリッ!」と、まるでおでんのロールケーキを箸でつついて破り中身を出すかのように激しい音と共に法経は脱糞した。
「見られてるんだからいいや」法経も見られながら排便の恥ずかしさより、我慢しての排便の快感を抑えられず全力を出し切ってしまう。
凄まじい臭気が漂い法経は悲鳴を上げたが、この異常者にとってはなんともなかった。
彼はその光景をしっかりと見た。顔に便を少し浴びながらも一部始終録画・録音・放流した。
「おいおいお前5年間以上便秘だったんだろ?クソってもんはそんなに簡単に出るもんじゃねえぞ。最出るはずだぜ?」
そういうと、男は法経の肛門に人差し指を第八関節まで深々と突き入れる。
「んほー!」と法経は呻き声を上げながら「( ´・ω・`)ブリブリー!!」と激しく脱糞。
排便が終わってしばらく法経は恐怖と恥ずかしさからか小便も一緒にしはじめた。黄土色の健康的な尿だ。
彼はすかさず法経の尿を陰部に直接口を付けてチュッ、チュッとまるで母乳を啜るかのように聖水を飲み干した。
そして、彼も遂に臭気に耐えられなくなったのか、排水口に溜っている法経の糞をシャワーで流した。
彼は汚れた法経の肛門を手で拭くと肛門に舌を根本まで入れ綺麗に舐め始めた。「虫検査をしてあげる」と言い、さらに舐め続けた。
「尻穴に舌を入れてびっくこあにして!」法経の言葉も無視して攻め続ける。2億時間が立ったろうか?
彼は法経を仰向けに寝かせると湯に濡れてまるでゆで卵のような鴨女の肉体とシャンプーの香りがする濡れた長い黒髪の匂いを嗅ぎ全身を舐め回し味わった。
次に鴨女特有のドワッとした陰毛の感触を手で触り確かめた。「わたしまけましタワー!」という死刑執行人の回文の声が浴室に木霊する。
そして法経の唇に便が付いたままの唇でキスをし、口の中に舌を入れた。そして、胸の谷間に顔を埋めもふもふすると乳を揉み乳首を吸い授乳の恰好を取り、
乳首を吸った。するとなんと0.6牛乳が出たのである。鴨女の乳は犯る気があれば出るというのは本当だと彼は確信した。
そして法経の乳首を吸いながらズボンのチャックを開けるとペニスをそのまま膣に挿入。法経は「陶芸ビックバーン!」と歌い激しく乱れた。
男は罰を注入し終わるとバッグから獣欲増強剤のドリンクを取り出して飲み性欲を回復させると、次に陰部にも挿入した。
満足すると彼は今度は法経をうつ伏せにし浴槽の淵に手を付かせ四つん這いにし尻を突き出したポーズをさせた。
法経は笑いを堪え切れなくなり既に溢れている。彼は後ろから法経の乳を揉みながら言った。「今度尻にブチ込んでやる。うら!」そう言うと大便で汚れた法経の肛門にバックからもう十度ペニスを挿入し大人しく腰を振った。
法経は奇声を上げて悶えた。
彼は便で汚れた自分のペニスを法経にしゃぶらせ綺麗にさせた。
洞穴を封じ一連の行為が終わると彼は慢心状態の法経に「えんがちょ!良かったぜ。淫乱死刑執行人さん」と大浴場を後にした。

http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1482853451/5

http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1474252100/49
0273 ◆g/byfS21bg 2017/01/28(土) 21:48:16.90ID:+69zpnBG
【悲報】今回はエロいシーンはありません
0274革命の生け贄〜序章〜 ◆g/byfS21bg 2017/01/28(土) 21:50:09.37ID:+69zpnBG
 
   ***   ***

 民主主義者は如何にして仲間を増やすか。

民主主義者は身分やモラルを否定し、それらの破壊を目論んでいます。
その彼らが仲間を増やす最もポピュラーな手段が、性的誘惑及び性的関係です。
性への欲望や関心は身分を問わず男女ともに抱いているものであり、民主主義者は
その心理につけ込み、言葉巧みに人々をたぶらかしていくのです。
性の乱れはモラルの破壊に通じ、誰彼構わず肉体関係をもつことで身分関係の破壊に繋がるのです。
そして性を利用して相手を支配することで徐々に民主主義の思想を植え付けていきます。
こうして民主主義に染められた人間は他者にも民主主義を広めようとするのです。
民主主義はまさに精神を汚染する疫病ともいえます。

我々国家の治安を守る者たちは、民主主義の誘惑に屈せぬよう
常に鋼の規律と精神をもって、任務に臨むことを願います。

〜〜国立治安維持隊、民主主義者への対応マニュアルより抜粋〜〜

   ***   ***

 その日、講堂はただならぬ雰囲気に包まれていた。

リュミエプール女学院では毎朝8時に講堂に全校生徒を集めて朝礼を行っているのだが、
集まった生徒の多くが落ち着かない様子だった。
その理由は夕暮れ亭を襲った悲劇にあった。

今朝発覚した事件はマスコミより早くクチコミで広がり、生徒たちを不安に陥れた。
夕暮れ亭の店主が何者かに殺害され、一人娘で女学院の生徒であるジュナ=テルモンテは行方不明だという。
犯人はまだ捕まっていないが、民主主義者なのではないかという憶測が流れていた。
しかし何より少女たちの関心は行方不明のジュナの安否にあった。

ジュナが学業の傍ら、夕暮れ亭のウェイトレスとして働いていたことは生徒の多くが
知っており、それを孝行娘だと言う者もいれば、酔っ払い相手にいかがわしいことを
しているのではないかと邪推する者もいた。
もしかしたらジュナに片思いを募らせた客が彼女を拐かそうとし、気づいて止めようとした店主を
殺害したのではないか、そんな噂までまことしやかに囁かれていた。
一体、ジュナに何があったのか、彼女は無事なのか、真実を知らない少女たちは
取りとめのない不安にひたすら憶測を交わすばかりであった。


「やはり噂になってるね…」
「うん…」
周囲でヒソヒソ交わされる会話に二人の少女が眉をひそめる。
0275革命の生け贄〜序章〜 ◆g/byfS21bg 2017/01/28(土) 21:54:31.35ID:+69zpnBG
その二人の少女の、ショートカットで幼い感じの外見をした少女の名はリーゼ=ラス。
力無く返事をした少女はミア=エッセンと言った。

「ねぇリーゼ、お父さんは何か知らないの?」
「うーん、パパも今朝呼び出されて知ったばかりだからねぇ、詳しいことは夕方までにわかるんじゃないかな」
リーゼに尋ねたのはおっとりとした感じの少女で、豊満な胸が目立つ彼女の名はタニア=レーンスと言う。
リーゼの父は新聞記者をしており、早朝に事件の連絡を受けて慌てて家を出たのだ。
リーゼの言うとおりならばこの事件は号外として扱われ、市井の人々の目に留まるだろう。

「あ、そういえば」
タニアがふと気づいて言いかける。
「今日アレノア来てないね…」
「またお見合いでしょ。リュミエプールの白百合もメイアス商会の立派な商品だし」
アレノアとはリーゼやタニア、ミアと同じクラスの生徒で、フルネームはアレノア=メイアスと言う。
商人の父と貴族の母の間に生まれ、母譲りの美貌と毅然とした振る舞い、そして学業優秀なことから
いつしか“リュミエプールの白百合”と呼ばれるようになっていた。
アレノアの父親はそんな彼女を時おり有力な貴族や商人に顔合わせさせており、そのたびに
アレノアは休学を強いられるのであった。
それは教育上好ましいことではなかったが、リュミエプール女学院はアレノアの父から
多額の援助を受けており、そのため口出ししづらいという立場にあった。
リーゼの毒を含んだ物言いはそんなアレノアの、彼女の父への嫌みであった。


「皆さん、静粛に」
講堂に厳かな声が響くと、生徒たちは一斉に静まり返った。

壇上には黒い礼服を纏った初老の女性が立っていた。
彼女こそリュミエプール女学院の学院長、メアリ=シモンズであった。
メアリは一息間を置いて、ゆっくり確かな声で話し始めた。

「昨夜起きた悲劇は皆さんは既に御存知だと思います。不幸に遭われた
ガストン=テルモンテ氏には心からお悔やみ申し上げます」
ガストン=テルモンテとはジュナの父親の名前である。

「現在警察が犯人の捜査と事件の解明に向けて全力で動いています。
ですが、何より気掛かりなことがあります」
「…!」
「我が女学院の生徒であり皆さんの級友であるジュナ=テルモンテが行方不明だということです」

今までうつむいていたミアが顔を上げた。
0276革命の生け贄〜序章〜 ◆g/byfS21bg 2017/01/28(土) 21:56:35.59ID:+69zpnBG
「警察の見解では夜半まで家業の手伝いをして事件に巻き込まれたのではないかとの
ことですが、詳しいことが解るのは捜査の進展如何によるでしょう。しかし…」
メアリの表情に険しい色が差す。

「皆さんに申し上げたいのはいい加減なデマに踊らされたり、根拠の無い憶測や邪推を吹聴しないように、ということです」
強い口調とともに、壇上からの視線が生徒たちを睨みつけた。

「私達の身近でこのような事件が起きて、級友が巻き込まれたことで不安を感じる気持ちはわかります。
先日は民主主義者に殺害されたアルテリア様の命日だったことで、ジュナに同じ懸念を抱いてしまうのも
無理のないことでしょう。しかし───」

メアリの声に力がこもる。

「こういう時だからこそいいかげんな情報に耳を貸さず、軽挙な行動を慎み、ジュナの無事を祈るべきなのです」

(ジュナ…)
ミアの眼が切なく、潤む。

「唯一の肉親を亡くした今、彼女を支えてあげられるのは私達だけなのです。生死が定かでないのなら、
せめて生きていると信じましょう。それはきっとガストン氏の魂の慰めにもなるはずです──」
そう告げるメアリの口調はおのずと優しいものになっていた。

「では皆さん、リュミエプール女学院の生徒の名に恥じぬよう、節度ある態度を」
こうしてメアリ学院長の話は終わり、それから生徒たちは各々の教室に戻っていった。


「まあ学院長の言うとおりだよね、私らは待つしかないわ」
「はぁ…親父さん死んじゃったんだ…これからどうしよう…」
「タニア、あんた親父さんと何かあったの?」
「だって夕暮れ亭のミートホットパイってすごく美味しかったんだよ?
これから何処に行けばあんな絶品食べられるの?これって大問題だよね?」
「タ〜ニ〜ア〜〜あんたってヤツは〜!!」
いきり立ったリーゼがタニアの胸を両手で鷲掴みにした。

「ひゃん!?」
「こんなときにまで食べ物のこととか、少しは自重しなさいよ!このおっぱいオバケ!」
「痛い痛い、リーゼやめて〜!」
リーゼに両の乳房を揉まれて悲鳴を上げるタニアだったが、なんとなく楽しそうなのは気のせいだろう。たぶん。
だが、そんな二人の様子とは裏腹に、ミアの表情は暗く沈んだままだった。

“……実はさ、その子、治安維持隊のヤツらからセクハラされてたんだ”
0277革命の生け贄〜序章〜 ◆g/byfS21bg 2017/01/28(土) 21:58:16.28ID:+69zpnBG
朝、夕暮れ亭の前で通りすがりの男から聞いた言葉が、ミアの脳裏に木霊する。

「…ミア?ミア?」
「…!」
いつしかミアの顔を覗き込んでいたタニアが呼び掛けてきた。
「タニア…」
「ミア、大丈夫…?」
「だ大丈夫だよ、タニア、私なら平気だから、」
タニアの問いかけになんとか気丈振る舞おうとするミアだったが、その様子は明らかに不自然だった。

「ねぇ、ミア」
リーゼが神妙な面持ちで話しかける。
「ジュナは私たちにとっても大事な友達だよ。親父さんはほんといい人だった」
「…わかってる」
「ミアがジュナと一番長い友達だってことも知ってる。だから誰よりもジュナのことを知ってるのもわかってるよ」
「…!!」
「明日になればエリサさんが戻ってくるはずだから、だからミア、きっとジュナは……」
「わかってない!!」
いきなり上がったミアの叫びがリーゼの言葉を遮った。

「ミア…?」
「全然わかってない!!私はジュナのこと何もわかってなかった!!」
「え?それってどういう……」
「私が…私がもっとジュナを気づかってたなら…私がジュナを手伝ってたらこんなことには……」
「ちょっとミア、落ち着いてよ、わかってなかったって一体……」
思いつめた表情でまくしたてるミアに、戸惑うリーゼとタニア。

「ごめん、リーゼ、タニア、私今日はもう帰る」
「ミア!?」
「ねぇ、これから授業だよ、そんなことしたら…」
制止しようとするリーゼとタニアだったが、ミアはそれを振り切り、カバンを手に教室から出て行った。

「ミア…」
「ああ〜、なんでこうなるかなぁ!!私なにか悪いこと言ったかなぁ!?」
他の生徒たちが何事かとざわめく中、取り残されたリーゼとタニアは途方に暮れるのだった。


(ジュナ…ジュナ…!)
駆け足のミアの脳裏に昨日のジュナの姿が浮かぶ。
学校ではやや疲れた様子で、授業中はアクビを押さえていたジュナ。
みんなとの食事中、時おりうつらうつらと眠たげにしていたジュナ。
帰路でのお別れのとき、今度の休みにはみんなで遊びに行こうと笑顔で約束したジュナ。

しかしミアの知らないところでジュナは辛い思いをしていたのだ。
それを察してやれなかったことで、ミアは激しく自分を責めた。

(私が気づかなくて、何もわからなくて、ごめんね、ジュナ、ごめんね……)
0278革命の生け贄〜序章〜 ◆g/byfS21bg 2017/01/28(土) 22:00:53.29ID:+69zpnBG
ミアの知っているジュナは、勝ち気で男勝りで、芯の強い少女だった。
誰にでも気さくに接し、誰にでも物怖じしない、人付き合いのいい子だった。
そして友達思いで困った時には親身になってくれる優しい友人だった。
だが、それはミアにとって都合のよい一面でしかなく、ミアはジュナの悩みや苦労というものをほとんど知らなかったのだ。

セクハラ云々は通りすがりの知らない男の言葉ではあったが、それは確かにミアの心に深く突き刺さった。
男はミアを責めたわけではなかったが、ジュナがそんな目に遭ってたと考えもしなかったと、ミアに気づかせたのだ。
そしてミアは当たり前のことに気づいた。ジュナも自分と同じただの15歳の少女にすぎないのだと。


「ハァ…ハァ…ハァ…」
リュミエプール女学院を飛び出してどれくらい経っただろうか、ミアは荒い息をつきながらフラフラと歩いていた。
道行く人々がチラチラとミアを見ている。こんな時間にリュミエプール女学院の制服を着た少女が歩き回ってるなど
普通ありえないのだ。しかし、遅刻でもしたと思っているのか誰も声をかけてこない。
そうこうしているうちに、ミアはある場所にたどり着いた。

そこは夕暮れ亭の前だった。

夕暮れ亭の前には立ち入り禁止の立て札が立ち、まだ警官たちが状況検分をしている。
変わってしまった夕暮れ亭の様子にミアの胸が痛む。
メアリやリーゼの言うとおりなのかもしれない、そう思いつつも、ミアは考えてしまう。
自分に何かできないかと。

ジュナを助ける手がかりか何かを掴めないかと。
メアリが言っていたように生死が定かでないなら生きていると信じたい。
そして生きているなら何かを残しているかもしれない。
だったらそれを知りたい、ジュナに関するすべてが知りたい。
ミアは頭がいいわけでも何かの才能やツテがあるわけでもないが、ただ待つことに甘んじていられなかったのだ。

(でもどうしよう……)
感情が高ぶったあげく、衝動的に女学院を飛び出してしまったせいで、これからどうするか全く考えてなかったのだ。
ミアは今さらながら自分の軽率さに後悔した。
一息ついて気持ちを落ち着かせると、踵を返した。
そして女学院に戻ろうとした、その時だった。

「あれ…? キミ、今朝ここにいた子だよね…?」

男の声が、ミアを呼んだ。

(つづく)
0279 ◆g/byfS21bg 2017/01/28(土) 22:01:51.40ID:+69zpnBG
今回はここまで!
0281革命の生け贄〜序章〜 ◆g/byfS21bg 2017/01/29(日) 16:29:29.72ID:+LCth8e0
 
「え…?」

ミアが呼ばれた方に振り向くと、そこには一人の中年男が立っていた。
冴えない風貌に、妙に落ち着かない挙動に、張り付いたような愛想笑いが何だか気味が悪い。

「あの、どちらさまで…」
「キ、キミこそ何でこんなところをうろついてるんだい?学生は授業の時間だろ?」
「はい…今から女学院に向かうところですから…」
ミアは早々に女学院に戻りたかった。
今、自分にできることがわからないのなら女学院に戻って勝手に出て行ったことを詫びるしかないのだ。
だが、そんなミアに中年男はなおも絡んできた。

「ホントにィ〜?何ならボクも付き添ってあげようか?」
「いえ、結構です、」
「そんなこと言わないでさ、ボクは紳士なんだ、女の子を一人になんてできないよ〜」
「御心配なく、私なら大丈夫ですから!」

「ジュナのことは心配じゃないのかい?」

「───え?」

中年男の放った言葉に、ミアの足が止まった。

「キミ、ジュナの友達なんだよね、ジュナについて知りたくないのかい?」
「な…なんでジュナのことを…?」
「実はね、ボクは知ってるんだ、ジュナについて色々ね……例えば昨晩何があったとかサ…」
「な、何があったんですか!?教えて下さい!!」


(しめしめ、やっぱりだw)
ジュナの話題をふったとたん食いついてきたミアに、中年男は内心ほくそ笑んだ。
今朝、夕暮れ亭の野次馬の近くで彼女を見かけ、彼女が野次馬の一人にジュナについて
あれこれ聞いていたのを中年男は聞いていたのだ。
その時は事件現場の視察に来ていた治安維持隊の隊長に通報したが、正直言うと
彼は深刻な顔をした少女の様子が気になっていた。
無職の彼はそのまま夕暮れ亭の近くをブラブラしていたところ、その場に再びあの少女が現れたのだ。
(これはチャンスだwリュミエプール女学院の生徒とお近づきになれるw)
そして親切を装って近づき、ジュナのことを切り出したのである。

「そ、そんなに知りたいかい?」
「ジュナについてなら何でもいいんです、お願いします!」
「でも警察ならともかく一般人のキミに言ってもねぇ〜〜」
自分からジュナのことを言い出しておきながら中年男は話すのを躊躇った。

「じゃあ一緒に警察に行きましょう!そこで私と警察に話して下さい!」
先ほどの付き添いを断る態度から一変、ミアは必死に中年男に食い下がってきた。
0282革命の生け贄〜序章〜 ◆g/byfS21bg 2017/01/29(日) 16:31:55.10ID:+LCth8e0
それほどまでにジュナという子は彼女にとって大事な存在なのか、あまりの効果てきめんぶりに
中年男は密かに驚いていた。
(だったら利用しない手はないナw)
こみ上げる笑みを抑え、神妙な表情を繕うと、中年男は話しの続きを始めた。

「ところでキミ、名前はなんて言うの?学校は?クラスは?ジュナとはどういう関係?」
「え…それは言わなきゃいけないんですか?」
「当たり前だろ、身元のわからない人間に大事な情報は教えられないナ」
「……そうですね、わかりました。
私はミア=エッセン、リュミエプール女学院のミドルクラスの三年生です。
ジュナは私の同級生で幼なじみなんです」
「そうかそうか、ミアちゃんか、女の子の熱い友情かぁ、素晴らしいネ!
ああ、ボクの名前はタック=ダモン。タックさんでいいヨ!」
中年男もとい、タックはニッコリ笑顔を浮かべた。
が……脂ぎった中年男のスマイルは見ていて気持ちいいものではなかった。

「あの、タックさん、早く警察に行ってジュナのことを話して下さい!」
情報を知りたくて急かすミアだったが、タックは鷹揚な態度で応えてきた。
「ミアちゃんはよほどジュナが心配なんだなァ……じゃあ警察に行く前に二人で証拠を掴んでこようか」
「証拠…?」
「民主主義者を探すのと同じサ。ヤツらが民主主義に関係する何かを持ってるように、事件にも何かの証拠があるんだヨ。
警察に行くなら話しだけより証拠もあった方が信じてもらえると思わないかい?」
「………」
タックの提案にミアはしばし考えてしまう。
この人を信用していいものだろうか。
ジュナに関する手がかりは欲しいし、警察に伝えるなら何らかの証拠はあった方がいいかもしれない。
だがしかし。初対面なのに、なぜこの人は自分を知っていたのか。
なぜ自分がジュナと関わりがあるとわかったのか。
ミアの中に疑念が膨らむ。

(まさか…この人がジュナを……)
そう思ったとたん、ミアの身体が戦慄に震えた。

「ミアちゃん、大丈夫?」
「だ、大丈夫、です、」
よろめくミアにタックが話しかける。

この男を信用するのは危険かもしれない。でももしジュナの失踪に関わっているとしたら
もしかしたらジュナを助けられるかもしれない───


(ジュナ、待ってて)
ミアは今、危険な罠の中に踏み入れようとしていた。
その先にジュナはいないとも知らず……
0283革命の生け贄〜序章〜 ◆g/byfS21bg 2017/01/29(日) 16:34:42.14ID:+LCth8e0
そしてそのジュナは今どうなっているかというと……

「イヤっイヤぁあああ━━!!熱い熱いッッ!!」
「逃げてんじゃねーよテメー!せっかく洗ってやってんのによ!」
「そうだぜ、オマエが臭いせいでオレたちがドクターに叱られたんだ、しっかりキレイにしてやらないとな!」
「ほら、こことかスゴく臭うだろ!股開けよ!」
「やめてやめてええええ!!い゙や゙あ゙あ゙あ゙ァ━━━ッッ!!!!」
男たちの手で力ずくで開かれた太ももの間にシャワーヘッドか差し込まれる。
熱湯のシャワーに秘所を灼かれ、泣き叫ぶジュナ。
着衣はすべて剥ぎ取られ、丸裸の彼女を数人の隊員たちが取り押さえていた。

「へへへ、あんなに痛めつけられたのにずいぶん元気じゃねぇか」
「なんだかんだ言ってもちゃんと処置してくれたドクターに感謝だな」
「せっかくだから裸で水入らずの付き合いでもしようや、シャワールームだけどなw」

熱湯を浴びた肌が剥いた玉子のように艶やかに輝くジュナの裸身を、同じく
丸裸の隊員たちが下品な笑みを浮かべながら眺めている。その股間はビンビンにいきり立っていた。

「ああ ああ」
「ずいぶんザーメン貯めてんな、溢れて全然止まんねえよ」
「じゃあ奥からほじくり出してやるか」
そう言った隊員がコンドームの封を破り、自分のペニスに被せた。

「おら、立てジュナ!」
「ひぃ!」
背後から別の隊員がジュナを立たせると、コンドームを付けた隊員がジュナの秘所をズブリと貫いた。

「ぁぐゥ!」
「へへっ、コイツを付けてもいい具合だな、オマエのマンコは。そらっ動くぞ!」
「ッッ!くぅっ、ぐッ、くぅうう…」
隊員がジュナを抱えて腰を使うと、膣口とペニスの境目からプリュッ、プリュッと音を立てて精液が溢れ出た。
そしてそれを別の隊員か掬っていた。
「何やってんだ気持ち悪い」
「コイツのローション代わりだよ」
そう言った隊員のペニスにはコンドームが被っていた。

「さて、後ろの穴もほぐしてやろうかな…」
隊員は精液を自分のペニスに塗りつけると、先端をジュナの肛門に突きつけた。

「ちょっ!?な、なに?」
「そうら、ケツの力緩めろよ!」

ずっぶううううう!!

「がはぁあああああ━━ッッ!!!!」

肛門を貫かれたジュナの悲鳴がシャワールームに鳴り響く。


現実はミアの想像など及ばないおぞましいものであった。
そしてミアがそれを知るのはまだまだ先の話である───
0284 ◆g/byfS21bg 2017/01/29(日) 16:40:03.44ID:+LCth8e0
生でアナル犯すってちょっと怖くない?
0286 ◆ccqXAQxUxI 2017/02/02(木) 21:09:43.59ID:412v3oeI
さいたま!さいたま!
0287 ◆g/byfS21bg 2017/02/06(月) 20:56:42.97ID:2R0QBRIj
群馬と埼玉に何があったんだ…?
0288革命の生け贄〜序章〜 ◆g/byfS21bg 2017/02/06(月) 20:58:50.74ID:2R0QBRIj
 
   ***   ***

「あ〜!なんで警察がこんなことまでやらされるのよ〜〜!」

 書類が積まれたデスクにて、その女性は不満の悲鳴を上げた。

彼女の名はシズク=メイブルーム。
警察官で階級は巡査。いま彼女は、警察署オフィスにて書類の山と格闘中だった。
書類作業自体は警官の業務のうちではあるが、問題はその中身であった。
彼女が取り組んでいる書類はそのほとんどが治安維持隊に関わるものだったからだ。

本来なら治安維持隊が扱うべき書類であったが、あろうことか彼らは警察にその業務を委任したのだ。
委任と言えば聞こえはいいが、要は自分たちの仕事を押し付けたのである。
そしてその書類に関する仕事は当然、下っ端の警官がさせられるのであった。

(ったく、国王の勅命だからって調子乗りすぎでしょ、だいたい民主主義者ってそんなにいるわけ?)
書類に目を通しながら、シズクは内心毒づく。
シズクが見てきた書類によれば毎月30人あまりの民主主義者が摘発されているのだ。
一年で400人近く、うち8割強は凶悪犯ということで本部にて処刑しているという。
裁判も弁護もなく、独断で300人を超える人々が処刑される現状は異常ではあったが、治安維持隊は
国王の勅命で動いている組織であり、殺害されたアルテリア王女の悲劇を繰り返すまいという大義名分があった。
故に彼らの専横を表立って批判することは極めて困難であり、下手すれば民主主義者だと疑われかねないのだ。

(もう、殺されたのはアルテリア様だけじゃないのに!)
殺害されたアルテリアの影で全く注目されることのない、もう一人の犠牲者のことを思うと
シズクは腹立たしい気持ちになってしまうのだった。
そんな時である。警察官の制服を纏った金髪の女性がシズクに声をかけてきたのは。

「シズク、調子はどう?」
「あ、ローナ先輩」
「先輩じゃないでしょ、巡査部長!」
「あっはい巡査部長、調子はまあまあです、」
リュミエプール女学院の卒業生で先輩後輩の間柄だったせいか、シズクはついつい先輩と呼んでしまう。
金髪の女性の名はローナ=リデリア、シズクより3歳年上で、こないだ巡査部長に昇進したばかりだった。

「ふーん…まあまあ、ねぇ…」
ローナは書類の山を一瞥するとシズクに向かって言った。
「ねぇ、これからひとっ走り付き合わない?」
0289革命の生け贄〜序章〜 ◆g/byfS21bg 2017/02/06(月) 21:01:39.58ID:2R0QBRIj
「ひとっ走りですか!」
「ええ」
「付き合います!ぜひともお供させてください!」
このウンザリするデスクワークから解放されるならと、シズクは一も二もなく了解した。


それから数分後。

「………」
「どうしたのシズク?」
「いえ、別に」
「市内パトロールも任務のうちよ。シャンとしなさい」
「はい…」
人々が行き交う大通りにて、シズクとローナを乗せた二頭の馬が轡を並べて歩いていた。
この時代、エンジン搭載の自動車なる代物は特別な乗り物であり、気軽に扱えるものではなかった。
市内では馬が主な交通手段で、街道も馬の往来を想定して舗装されていたため、警官による市内パトロールと言えば
乗馬しての見回りであり、ミニスカ婦警がミニパトで出動なんてことは絶対ありえないのである。

(あーあ、せっかく練馬場で一汗流せると思ったのになぁ…)
当てが外れてシズクは内心ガッカリする。
練馬場とはその名の通り馬を訓練する野外施設なのだが、そこでは馬をただ走らせるだけでなく
馬と連携した戦闘訓練も行われており、シズクはそれを楽しみにしていたのだ。
まあ治安維持隊の小間使いじみたデスクワークに比べれば市外パトロールの方がずっとマシではあるが。

「ところでシズク、実はさっき署に保護要請がきたのよ、リュミエプール女学院から」
「え、なんであそこが……保護っていったい誰をです?」
「同校の生徒で名前はミア=エッセン。朝礼のあと、いきなり学校から飛び出したそうよ」
「何それ……ったく、ウチの後輩は何考えてんだか……」
「何のつもりかは知らないけど、おそらく夕暮れ亭の事件と関係あるかもね」
「それってどういうことです…?」
怪訝な顔でシズクが尋ねる。

「殺害された店主の娘が行方不明なのは知ってるわよね?」
「ええ、」
「娘はジュナ=テルモンテって言うんだけど、ミアは彼女の大の親友だそうよ」
「えっ…そうなんですか……これはちょっとツラいですね……」
「で、これは私の推測なんだけど───」
ローナは一息間を置いて語った。

「ミアはジュナを探すつもりなんじゃないかしら」
「えええ!?先輩本気でそう思ってるんですか!?」
「そんなにおかしいことかしら」
「だってミアって子はまだ学生なんでしょ?学生なんかに何ができるんですか!」
0290革命の生け贄〜序章〜 ◆g/byfS21bg 2017/02/06(月) 21:07:45.19ID:2R0QBRIj
シズクは言外でローナの考えを否定したが、ローナはなおも話を続けた。

「そうね、警察でも手がかりがなくてどうしようもないのに学生なんかが何とかできるわけがない。
でもね、大の親友が事件に巻き込まれてるのに平静でいられるほど彼女は大人なのかしらね」
「だから学院を抜け出したって思ってるんですか?」
「少なくともまともな学生は授業を放り出して抜け出したりしないわ。
まともでないならまともじゃないことを考えてもおかしくないんじゃない?」
「う…」
ローナの理路整然とした物言いにシズクは返す言葉もなかった。
そもそもリュミエプール女学院の生徒が授業を抜けて逃げること自体がまともではないのだ。
ローナは推測とは言ったが、本人の中では確信なのは間違いなかった。

「…それで先輩、これからどうすればいいんですか」
反論は無意味だと悟ったシズクは直ちに指示を仰いだ。
「夕暮れ亭の近辺で聞き込みをしましょう。今の時間なら制服姿の女学生なんてミアしかいないでしょうし」
「了解です」
「あと、いいかげん先輩と呼ぶくせは止めなさい。上司の階級を言えないなんて警察の品位が疑われるわよ」
「はい、せん…いえ、巡査部長…」
「よろしい♪」
ローナは厳しくたしなめる物言いから一転、柔和な笑顔を浮かべると、シズクとともに
夕暮れ亭へ馬を進めたのだった。

   ***   ***

「…あの娘は本当に弟妹思いの優しい子だったんだ。
女学院を中退してまで家族を養っていたのに、なんで民主主義者にされなきゃならないんだ…!」
「………」
「いくらアルテリア様の無念を晴らすためとはいえ、こんな非道が許されていいわけがない、“奴ら”は鬼畜だ…!」
震える口から絞り出すように紡がれる言葉を、その男は黙って聞いていた。

「このことを誰かに言いましたか?」
「言えるものか!“奴ら”に密告されたら今度はこっちが民主主義者の疑いをかけられちまう!
ワシはあんたがウィルタリアの人間だからここまで話したんだ!

……もっとも、誰もが思っていても、家族にも友人にも言えやしない。
みんな恐ろしいんだよ、民主主義者と疑われることが……」
そう語った親父は、ゴツゴツした手で顔を覆い、無念そうにうなだれた。

「つらい話をさせてすみませんでした。このことは我々だけの秘密ということで」
「ああ」
「少ないですが、ほんの気持ちです」
0291革命の生け贄〜序章〜 ◆g/byfS21bg 2017/02/06(月) 21:10:08.88ID:2R0QBRIj
ゴツい親父の手に、男の手が二枚の銀貨を握らせる。

「“奴ら”の悪口を言っただけでずいぶん気前がいいな…」
「まさか…金欲しさにデタラメを僕に話したんですか?」
「違う!ワシは決して嘘など言っていない!すべて本当だ!
“奴ら”のしたことも、ワシの思いも、何一つデタラメじゃない!!」
「ならそれは悪口じゃないし、それは受け取っても何らやましいものじゃない。
貴方の失ったものに比べればとるに足らないささやかなものだ」
「………」
「今日は本当にありがとうございました。僕はこれで失礼します」

その男は立ち上がって目の前の恰幅のよい親父に頭を下げた。


ドアを開くと、うらぶれた店舗が軒を連ねる通りに出た。
開いたドアの上には【ゴドールベーカリー】と記された看板が掲げられていた。
もっとも、看板娘を治安維持隊に連行されてからは閉店したままだったが。

「兄さんよ」
立ち去ろうとする男に親父が声をかける。
「くれぐれも気をつけろよ。“奴ら”は狂犬だ。あんたがウィルタリアの人間でも容赦しないだろうよ」
「…肝に命じます」
「じゃあな」
親父は言うだけ言うと、バタンとドアを閉めた。

(ひどいもんだな。こりゃ摘発じゃあない、人狩りだ)
男は苦々しい面もちで、先ほど聞いた親父の話を反芻した。


 ゴドールベーカリーの店員、ヘレナ=シリングが民主主義者の疑いで連行されたのは半年前のことだ。
店主のチャック=ゴドールが店を留守にしていたときに治安維持隊が店に押し掛け、
ヘレナを有無を言わさず連行したのだ。

何事かと集まった野次馬に、隊長はこう告げたという。

“この女は民主主義者の思想を堅持し、それを広める機会を窺っていた”
“だが、先に民主主義を教えこんでいた弟妹たちが愚かにもそれを暴露した”
“清貧な家族を装い、民主主義を広めようとした彼らの罪は重い。これに異を唱えるなら彼らの同士とみなす”

あまりに一方的で勝手な言いぐさだったが、皆これに沈黙した。
治安維持隊に逆らって無事でいられるわけがなく、何より巻き添えになりたくなかったからだ。
程なくしてヘレナの弟妹たちも捕らえられ、治安維持隊本部に連行された。
これを知ったチャックは治安維持隊にヘレナ一家の無実と解放を訴えようとしたが、知人たちはこれを阻止した。

彼ら曰わく、“そんなことをしたら、我々まで疑われる”とのことだった。
0292革命の生け贄〜序章〜 ◆g/byfS21bg 2017/02/06(月) 21:11:44.56ID:2R0QBRIj
ヘレナとその弟妹たちがそれからどうなったかは誰も知らない。
治安維持隊本部は完全な秘密主義で、内部で何をしているかを明らかにしていないからだ。
しかし、彼らのやり口から考えれば中で如何なる暴虐が行われていてもおかしくないのだ。

それからチャックは酒浸りになり、ゴドールベーカリーはパンを作ることも売ることも止めた。
今日渡した銀貨も酒代に消え、やがてゴドールベーカリーそのものも消えるだろう。
国家の威を振りかざす暴力の前には個々の民草はあまりにも無力であった。
そして治安維持隊の暴挙は今なお続いている───


男が聞いた話はヘレナの件だけではない。
エル=サンクトルのあちこちで治安維持隊は強引なやり方で“民主主義者”を連行しているのだ。
それはまさに民主主義者の摘発を口実にした人間狩りであった。
そして連行された“民主主義者”はあの超特大の墓石オブジェに入ったきり誰も帰ってこない。

(あの白髪タヌキジジイめ…一体何のつもりだ…!)
男は治安維持隊の指揮官であるタレル=モン=サントに激しい憤りを覚えずにはいられなかった。
と同時に、この人間狩りが続けばエル=サンクトルはこの先どうなるのか、それを考えると
男の胸中には暗澹たる予感しか浮かばなかった。

「ん…?」

 ふと男の視界にあるものが映った。
それは連れ立って歩く男女だった。

この近くには娼館や連れ込み宿が並ぶ色街が存在する。
そこへ行くカップルなど特に珍しくもないのだが、男が違和感を覚えたのは、連れ合いの女の方だった。
女はリュミエプール女学院の制服姿で背丈も顔立ちも女学院の生徒にそっくりだった───

否。そっくりではない。女は今朝、夕暮れ亭の前で話をした少女だったのだ。
(何であの子がここに!?)
内心驚きつつも、男は思いきって二人のあとを尾行し始めた。

少女の側にいるのは冴えない風貌の中年男だった。
中年男は何やらベラベラ喋っていたが、少女の方は楽しい様子ではなかった。
仕方なく嫌々という感じがありありと見えてしょうがないのだ。

(一体どうしたものか…)
二人の関係がわからないまま首を突っ込んでいいのか。
少女は心配だが、事情を知らない男には彼女を保護していいものか、判断するには材料が乏しかったのである。
0293 ◆g/byfS21bg 2017/02/06(月) 21:16:37.65ID:2R0QBRIj
エロもないのにキャラばかり増えていく……そもそもこれ戦火じゃねえ……
0295 ◆g/byfS21bg 2017/02/07(火) 20:29:10.30ID:bENNpohu
男とか中年男とかまぎらわしいね
0296革命の生け贄〜序章〜 ◆g/byfS21bg 2017/02/07(火) 20:31:26.16ID:bENNpohu
 
   ***   ***

「な、ホントバカだろ?アハハハww」
「そうですね…」
さっきから延々と続くタックのヨタ話にミアが相槌をうつ。
はっきり言ってタックの話は全然面白くないしつまらないことこの上ない。
一方的にしゃべりまくり、勝手に盛り上がっているタックは本当に鬱陶しくてたまらなかった。
ミアがおとなしく付き合っているのはジュナを助ける手がかりを掴みたい一心からであり、そうでなければ
適当な理由をつけてとっくに逃げ出している。
これがジュナだったら「ウザいんだけど、オッサン!」とはねつけていただろうとミアは思う。

(こんな人がジュナを誘拐できるんだろうか…?)
そんな疑問がミアの中で持ち上がる。
となるとタック以外に共犯者がいるのだろうか。
そうだとすると、これは自分の手に負えないのではないか、ミアがそんなことを考えていたときだった。

「きゃっ?!」
突然、肩を抱き寄せられミアが叫ぶ。

「な、なにするんですか!?」
「落ち着けよ、ミア〜」
抗議するミアに馴れ馴れしい口調でタックが応える。
「なあミア、ボクはキミに協力するって言ったよなァ」
「はい、でもなんで肩を抱く必要が…」
「カモフラージュさ。ここで他人行儀だと怪しまれるじゃないか。だからこうして親密そうなふりをするのさ」
「そ、そうなんですか…」
タックの説明に納得できないものを感じながらも、ミアは抗弁できなかった。
いつしかミアとタックは怪しい雰囲気の店舗が並ぶ通りを、並んで歩いていた。
掲げられた看板はなんとも派手で卑猥で、店先では木箱や椅子に座った客引きがこちらを窺っていた。

「あの、タックさん、」
「なんだいミア」
「ここはどういう店ばかりなんですか?私、こんな店とか見たことないんですけど…」
不安げに尋ねるミアに、タックは余裕ぶって答えた。

「ミアはホントに何も知らないんだなァ……。ここは色街って呼ばれてるんダ」
「色街?」
「色街というのは売春婦が商売している通りを言うんだ。売春婦が何をしているかわかるかい?」
「何を…するんですか…?」
躊躇いがちに尋ねたミアに、タックは満面の笑顔で言った。

「男とセックスするんだ。売春婦は金をもらってセックスするのが仕事なんだよ」
0297革命の生け贄〜序章〜 ◆g/byfS21bg 2017/02/07(火) 20:34:41.57ID:bENNpohu
「セックスって…!」
すぐ横で、中年男からセックスの言葉を聞かされて、ミアは思わず引いてしまう。

「そう、ここは金さえ出せばセックスさせてくれる女たちが商売しているんだ。
そしてこんなところでうろついてる女はまず売春婦だと思われるんだ。
誰かがしっかり捕まえないと、売春婦だと思われて知らない男に連れてかれるんだゾ?」
「あ…」
ミアはタックが肩を抱き寄せた意味を理解した。

「すみませんタックさん、私ったらつい…」
「いいんだよミア、ボクは大人だからそんなことは気にしないんダ」
「本当にすみません…」
「じゃあ、早く目的の場所に行かないとね、ジュナのために」
「はい、」
タックは変な意味で肩を抱いたわけではないとは理解したものの、いかんせん制服の上から
肩をつかむ男の手の感触にミアの嫌悪感はますます増すばかりなのであった。


(チョロい、チョロいなぁミアちゃんはw)
世間知らずの小娘をうまく言いくるめてタックは有頂天であった。
この先には行き着けの連れ込み宿があり、そこがタックの目的地であった。
もちろんそこでヤることはただ一つ、ミアを大人のオンナにしてやるのである。

(もうコスプレさせたビッチじゃなく本物とヤれるんだ、フヒヒw)
これまでタックはリュミエプール女学院の制服のレプリカを売春婦に着せては
相手をさせていたのだが、やはり本物とヤりたいという欲望は常に持っていた。
そんなとき、たまたま見物に行った夕暮れ亭の前でミアと男の会話を盗み聞きしたのが幸運の始まりだった。
ミアが再び現れたのは予想外だったが、ジュナの行方を口実に誘い出せたことで
タックの欲望は現実に近づいたのだ。

タックは横目でチラチラとミアをチェックした。
15歳の少女の顔立ちは初々しさの中に女の色気をほのかに感じさせて、微かに
漂う少女独特の香りがタックの鼻腔を甘くくすぐる。
制服の上から窺える体型はタックより小柄だが、それなりに出るとこは出て、痩せてもなくデブでもない。
それは発育途上の青い果実であり、タックが毎晩脳内で犯していた妄想の存在が具現化したかのようだった。

(ああ、嬉しいよミア、これから特別授業の始まりだww)
そんなタックの身勝手な心の叫びなどミアが知るよしもなかった。
0298革命の生け贄〜序章〜 ◆g/byfS21bg 2017/02/07(火) 20:37:22.42ID:bENNpohu
 
そして歩いて数分、ミアとタックはある建物の前で止まった。

「“逢い引き天国”…?」
建物の看板を見て、ミアはイヤな予感を覚えた。
当然である。それは連れ込み宿の看板であり、連れ込み宿とはこの世界におけるラブホテルのことだからだ。

「さあ、入ろうかミア」
「でも…」
連れ込み宿に入ろうとするタックに促され、ミアは躊躇する。
リュミエプール女学院の生徒がこんなところに入るなど、決してあってはならないことだからだ。
連れ込み宿を初めて見るミアだったが、男と二人で入るこの状況を理性が咎めていた。
しかしそれもあの言葉にねじ伏せられてしまった。

「ジュナのことはもういいのか?」
「!…」
「残念だなぁ…ここでチャンスを逃すなんて…ジュナを助けるチャンスをサ……」
「そんな…でも…」
「ジュナより自分が大事なんだ…かわいそうなジュナ……もうキミはジュナの友達じゃないね……バイバイ」
「!!」
蔑みのこもったタックのセリフが、ミアの心を刺す。
ジュナを助ける手がかりを求めて来たのに、ここで逃げていいのか。
結局ジュナを助けたいと思う自分に酔っていただけで覚悟なんかなかったのではないか。
「違う…違う…」
うつむいたミアの口が心の声をつぶやく。
「私はジュナを助けたい…ジュナは、ジュナは大事な友達だから!」
自分に言い聞かせるように叫ぶと、ミアはタックのもとに歩み寄った。

「タックさん、私行きます!だからジュナについて全部教えてください!」
ミアの真摯な眼差しに一瞬怯んだタックだったが、思惑が上手くいったことに気を取り直した。

「そうか、やはりミアは勇気があるなァ、じゃあボクも頑張らないといけないナ」
タックは暴発しそうな欲情を隠しながら笑顔で応えると、連れ込み宿の中へミアとともに入っていったのだった。


   ***   ***

(しまった!)
連れ込み宿の中に入っていく少女と中年男を目の当たりにして、男は自分の迂闊さを呪った。
よくよく考えれば本当にリュミエプール女学院の生徒ならこんなところにいてはいけないのだ。
だから中年男から引き離して女学院に連れ帰っても構わなかったのだ。
しかし、少女と中年男の関係をおもんばかったばかりにさらに面倒な事態になってしまった。
0299革命の生け贄〜序章〜 ◆g/byfS21bg 2017/02/07(火) 20:41:35.32ID:bENNpohu
 
(こうなったら…)
男はある覚悟を決めた。

直接あの中に飛び込んで少女を連れ出すのだ。
中年男と一悶着あるだろうが、女学院の生徒を連れ込み宿に入れていいわけがない。
今の自分の立場と任務に支障をきたすかもしれないが、ほっといたら更にマズいことになるかもしれない。
その前になんとかしなければ、そう思い男が動こうとしたその時である。

「ねぇ、そこの思いつめた顔のお兄さん、ちょっとお話してもいいかしら?」
「…!」
声をかけられ男が振り向くと、そこには2頭の馬にそれぞれ騎乗した二人の女性がいた。
身に纏う制服と馬の面表に被せられた布の模様から、パトロール中の女性警官だとすぐにわかった。

「私たち今、人探ししてるんだけど、この辺で女学院の制服を来た女の子を見かけなかったかしら?」
「聞き込みだと中年男と連れ添ってこちらの方に来たらしいんですけど、心当たりないでしょうか?」
金髪の大人びた女性と丸っこいショートヘアの女性に尋ねられて、男は確信した。

「制服の女の子と中年男ならさっきそこの連れ込み宿に入っていきましたよ」
「あらら」
「あちゃー」
「その子は間違いなくリュミエプール女学院の生徒です、早く助けだして下さい!」
男はいいタイミングとばかりに女性警官たちに助けを求めた。が───

「ねぇ、お兄さん。一つ聞いていいかしら」
「何ですか…」
「何でアナタはすぐにその子を助けなかったの?いえ、なぜアナタはその子を知ってたの?」
「それは…」
少女を助けに行かず質問を始めた金髪の女性警官に男は戸惑ってしまう。
それは相方の女性警官も同様だった。
「先輩、なに悠長なことやってんですか!早く保護しにいきましょう!」
「答えて。答えられない理由でもあるのかしら?」
相方が急かすのも無視して、金髪の女性警官は男に返答を要求する。

(まいったな、これはどうするべきか…)
正直、男は自分の正体を明かしたくなかった。
少女とは、朝に偶然話しかけられていくつか知ってることを教えただけである。
今もたまたま見かけて気になって後をつけただけなのだ。
しかしそれらを正直に話して納得してくれるだろうか。
少なくともこの金髪の女性は男を怪しい人物だと訝しんでいる。
男はやや黙考すると、意を決したように話しだした。

「あの子は狙われている。僕をそれを知ってずっと尾けていたんだ」
0300革命の生け贄〜序章〜 ◆g/byfS21bg 2017/02/07(火) 20:44:57.72ID:bENNpohu
「え…?」
「は?」
男の答えに金髪と丸頭が目を丸くする。

「あの、アナタふざけてます?どういう根拠でそういうこと言ってるんですか?」
さっそく丸っこい頭の女性警官が噛みつく。
「お兄さん…そういうことはまず警察に相談してくれないかしら…」
金髪の女性警官の視線がますます怪しい人物を見るそれに変わってゆく。

「申し訳ないが、すべてを言うことはできない。
でもあの子が大変なのは本当なんだ。どうかこれで僕を信用してほしい」
そう言うと、男は左の袖を捲り上げ、嵌めている二つの腕輪を見せた。
それはウィルタリア人であることを示す腕輪だったのだが、これの着用を許されるのは
高い地位にある人間、王族、貴族、軍人といった人々に限られている。
男の見せた腕輪を二人の女性警官は眺めていたが、やがて金髪の女性警官の表情がみるみる強張っていった。

「な、なんで貴方のような方がここに…」
「そんなことより僕の言ったことを信じてくれるかい」
「は、はい、貴方がそこまで仰られるのでしたら…」
(先輩…?)
さっきとはうって変わって畏まった態度の金髪女性警官の様子に
丸頭の女性警官は戸惑ってしまう。
腕輪が高い身分のウィルタリア人を表すものなのは知っているが、金髪警官がなぜ
そこまで畏まるのか彼女にはわからなかった。

「少しお喋りし過ぎたわね、行きましょうシズク」
金髪警官は丸頭警官もといシズクに下馬を命じ、自分も馬を下りた。

「え?この男はどうするんですか?」
「どうもしなくていいわ。ミア=エッセンの保護が優先よ」
「ええ…」
最初に男を疑っておきながら今では男を信用しきった先輩の態度に、シズクはわけがわからなくなった。

「では彼女のことは頼みます」
「御安心下さい。私たちの任務ですから」
金髪の女性警官は男に軽く敬礼すると、シズクを伴って連れ込み宿に向かっていった。

「ローナ先輩〜、一体あの男は何なんですかぁ〜〜?」
金髪警官ことローナの態度を一変させた男の正体を尋ねたシズクだったが、ローナの答えはこうだった。

「知らないなら知らない方がいいわ。私たち下っ端には荷が重すぎるから」
そう言ったローナの横顔はまだ強張ったままだった。
そして二人はミア=エッセンを保護すべく、連れ込み宿に入っていったのだった。


(そうか、あの子はミアというのか…)
男の脳裏で、少女の姿と名前が重なっていった。
0301 ◆g/byfS21bg 2017/02/07(火) 20:46:33.04ID:bENNpohu
知らない男にホイホイついていく頭のゆるい子はファックされるべきだと思います!
0303名無しさん@ピンキー2017/02/08(水) 07:56:24.49ID:8NVsJOaK
ここは制圧さんからお目こぼししてもらってるのかな?
ちょっと聞いてみてあげようか
0304 ◆g/byfS21bg 2017/02/09(木) 19:24:59.77ID:7mAA2mcb
大陸戦乱篇までこの茶番を続けるのか……orz
0305革命の生け贄〜序章〜 ◆g/byfS21bg 2017/02/09(木) 19:26:56.60ID:7mAA2mcb
 
   ***   ***

 幾つものドアが並ぶ薄暗い廊下の先の、そのドアが終着点だった。

「さあミア、入るんだ」
タックはドアを開けると、ミアに入るように促した。
「………」
ミアがおそるおそる入ると、そこは窓がなく、大きなベッドが真ん中に置かれただけの部屋だった。

「あのタックさん、ここで一体何を…」
そう尋ねようとしたとたん、ミアの前でタックはドアを閉め、鍵をかけた。

「タックさん!?なんで鍵を!?」
「なぁ、ミア…」
表情を見せないままタックが話しかける。

「ボクがジュナについて何か教えたらキミはどんなお礼をしてくれるんだい?」
「お礼、ですか…?」
「そうだよ。大人の世界じゃ何かしてもらったらありがとうだけじゃダメなんだ。
キミはまだ子供だけど、大事な友達を助けるための情報が欲しいなら、それなりの礼をしないとネ…」
「あの、お金でしたら私のお小遣いをなんとか…」
「いいや、お金はいらないよ」
「じゃあ何を…」
不安げに尋ねるミアに、タックはハッキリと告げた。

「ボクとセックスしよう。ミア、ボクはキミとセックスしたいんだ」
「セッ…?!」
タックが何を言ったのか、一瞬ミアにはわからなかった。

「さっき売春婦について話したときセックスって聞いてドン引きしたよネ?
ミアはセックスが何かわかってるんだろ?じゃあボクに何をすればいいかわかるよネ」
「そんな…セックスなんて…私、まだ学生なんですよ!?」
「学生だからいいんだよ。ボクはね、キミみたいな子とセックスがしたかったんだ。
友達のために学校を抜け出して知らない男とここまで来たんだ、それくらいの覚悟はあるよネ?ネェ?」
話しているうちにタックの目が血走り、鼻息が荒くなっていく。

「む無理です!ジュナは助けたいけど、それだけは無理です!許してください!」
「ダメだよ、キミはボクとセックスするんだ、大丈夫ボクは紳士だから優しくするよ…」
「嫌ぁっ!!」
にじりよるタックをはねのけミアは入り口に向かったが、ドアに着く寸前、腕をタックに掴まえられた。

「は、放して!」
タックの手を振り解こうとしたその時、ミアの顔に衝撃が走った。

“パアァーン!”

「あ…」
ミアの頬を鳴らしたのはタックの平手打ちだった。
茫然とするミアの顔にさらなる平手打ちが襲いかかった。
0306革命の生け贄〜序章〜 ◆g/byfS21bg 2017/02/09(木) 19:28:13.78ID:7mAA2mcb
 
バシッ!バシッ!バシィーッ!!

「嫌ぁあああ!!痛い!!やめて!!やめて!!」
「コイツ、人が優しくしてりゃつけあがりやがって!!子供だからって甘ったれんな!!」
「そんな、私そんなつもりなんか…」
「うるさい!大人をナメたメスガキは体でわからせてやる!!」
「きゃああッッ!!」

激昂したタックは怒りの形相も露わにミアをぶってぶって打ちまくると、ベッドの上に引きずり倒した。


「ああ…」
タックにぶたれたせいで髪留めが外れ、解けた髪が恐怖に怯えるミアの顔にかかる。

「さあ観念しろミア、ボクとセックスしろ」
ミアの目の前でタックはベルトを外し、ズボンを下ろした。
パンツ一丁となった下半身の股間からは、勃ちあがったモノがビンビンに上を指していた。

「やめて…こないで…」
震えるミアの歯が、カチカチ音を立てる。
今、ミアの目に映っているのは欲情を剥き出しにしたおぞましいケダモノだった。
そのケダモノが、ミアの身体と純潔を貪ろうと目をギラつかせ、舌なめずりしながら迫ってくる。

“やはり私、何もわかってなかった”

ここにきて、ミアは自分の愚かさを激しく後悔した。
彼女はタックを怪しいと思いつつも、心のどこかで侮っていたのだ。
ただ鬱陶しいだけのつまらない中年男だと思い込んで、その本性に気づかなかった。
結局はジュナを助けたい気持ちにつけ込まれて、タックの思うつぼになってしまった。
いきなり飛び出した生徒がどこにいるかなど女学院が知るわけもなく、助けてくれる誰かなんているわけがない。
タックを相手に力でかなわない以上、もはやミアに逃れるすべはなかった。

(ごめんなさい…お母さん…お父さん……)
つむったミアの目端から涙が伝って落ちた。

「フヒヒ、いい子にしろよミア〜、そしたら痛いことはしないからな〜」
欲情丸出しの下品なニヤケ顔のタックはミアの足元に来ると、彼女のスカートをめくり上げた。

「ひっ!」
「今日のパンツは白かぁ〜、白はいいよね〜、清純な女学生らしくってさぁ〜。
そういや女の子って下着は上も下もお揃いなんだっけ?ホントかどうか見てみたいなぁ〜〜」
タックはミアのスカートの中を存分に視姦すると、ミアに覆い被さってきた。

仰向けになったミアの眼前に、タックの下品な顔が迫ってくる。
0307革命の生け贄〜序章〜 ◆g/byfS21bg 2017/02/09(木) 19:30:07.44ID:7mAA2mcb
「ヒヒヒ、ヌギヌギする前にとりあえずここのチェックでもしようかなァ〜w」
そう言うと、タックは両手でミアの胸を鷲掴みにしてきた。

「ひっ…ぎっ…いやぁぁ…」
「ハァ…ハァ…ミアの胸は大きさも形もいい感じだね、たまらないよ…」
「いたい…いたい…やめて…」
着衣ごしに揉まれた胸が、痛みを訴える。
まだ発育途上の乳房は乱暴な愛撫に苦痛しか感じないのだが、そんなことはタックにはどうでもいいことである。
少女の胸の肉感にさらに興奮したタックは、次のステップに進もうとしていた。

「ようし、今から上を外してやる。ロストバージンは最後のお楽しみだw」
上機嫌でミアの首元のリボンを外そうとしたその時、ミアの手がタックの手を押さえた。

「おい、なんだその手は」
楽しみに水を差され、とたんに不機嫌かつ横柄な物言いになったタックを、ミアは見据えて尋ねた。

「タックさん、アナタ本当にジュナの行方について何か知ってるんですか?」
「はぁ?」
「答えて下さい!ジュナについて何か知ってるんですか!?アナタの言うとおりにしたら教えてくれるんですか!?」
「ったく、うるさいな!!終わるまでおとなしくできないのか!!」
「これは私にとって大事なことなんです!
ジュナについて何も知らないなら、アナタの言いなりになんかなりません!!どうなんですか!?」
「いいかげんにしろ!!オマエもジュナみたいになりたいのか!?」
「え…?」
タックの吐いた暴言に、ミアは一瞬凍りつく。

「ジュナ、みたいって、どういう、意味、ですか…?」
「ジュナが行方不明なのは知ってるよナ。今度はオマエをジュナと同じ目にあわせてやろうか!?」
「まさか、アナタは…アナタは…」
「イヤなら黙ってボクとセックスすればいいんだよ!」
そう吐き捨てると、タックはミアの上着を脱がしにかかった。

(ジュナが…ジュナが…!)
ミアの脳裏に先ほどのタックの暴言が木霊する。
一体タックはジュナをどうしたというのか。
逆らえばジュナと同じ目にあわせるという。それはタックがジュナを犯そうとしたということか。
父親は殺され、ジュナはさらわれた。そしてジュナはタックに逆らって行方不明になった。
ジュナに何をしたかはわからないが、こんなことを話しておいてタックがミアを見逃すはずがない。
0308革命の生け贄〜序章〜 ◆g/byfS21bg 2017/02/09(木) 19:33:21.12ID:7mAA2mcb
それはすなわち……

(殺される…!)

犯されるのとは別の恐怖が、ミアの背筋を駆け上り、全身を震わせた。

「……す…けて……」
震える唇が言葉を紡ごうとする。
「……けて……す…けて…」
「ああ?今度はなんだ?」
「…けて……けて……たす…たす…」
「おい、いいかげん黙れよ!」
タックが怒鳴った次の瞬間、部屋中にミアの叫びが響き渡った。

「いやあああああ!!!!誰か、誰か助けてええええ!!!!
お願い、殺さないで!!助けて、助けてええええ━━━!!!!」

ミアは叫んだ。力の限り叫んだ。前のボタンが外され、ブラが露わになっているのもかまわず、必死に叫んだ。
叫んでも助かるみこみはない。だが恐怖は理性を押しのけ、ミアに救いを求める叫びを上げさせたのだ。

「このっ、ふざけんなクソガキィー!!」
「ぐふッ!!」
怒り狂ったタックが、ミアの腹を蹴飛ばした。

「朝から知らない男とおしゃべりするビッチのくせに、学校をサボってうろつく不良のくせに生意気なんだよ!!」
「うぐっ!あぐっ!ぐはッ!」
「リュミエプール女学院の生徒じゃなけりゃオマエなんかただのメスガキなんだよ、身の程を知れよバカ!!」
「あがッ!」
「そんなつまらないオマエを愛国者のボクが抱いてやるんだから、ありがたく思えってんだ!!」
「ぐぅ…ぐぅぅ…」
さんざんミアを蹴ったタックの足が、ミアの頭をグリグリと踏みにじる。

「こんなんじゃ落ち着いてセックスできないな。もう少し痛めつけてやるか」
「やめ…て……やめてぇ…」
タックの手がミアの前髪を掴み上げると、涙でくしゃくしゃになった顔がそこにあった。

「おら、ちゃんと起きろ!このウスノロ!」
「ひ、ひい…!」
「言っとくけどみんなオマエが悪いんだからな、ボクの言うことを聞かなかったからいけないんだ。
二度と逆らわないようにしっかり身体で教えてやる!」
ミアを膝立ちさせると、タックは拳を握り、力を込めた。
そしてミアの腹めがけてパンチを打ち込もうとした、その時だった。


バアア━━━ン!!!!

豪快にドアが蹴破られ、逆光に二つのシルエットが浮かび上がる。
それはミアの悲鳴を聞いて駆けつけた、二人の女性警官だった。
0309 ◆g/byfS21bg 2017/02/09(木) 19:36:23.74ID:7mAA2mcb
なんというフラグクラッシャー、果たしてタックは生き残れるのか!
0311 ◆g/byfS21bg 2017/02/26(日) 21:33:04.73ID:MuV0z0ZC
シズクは体育会系、ローナは頭脳派すでのな
0312革命の生け贄〜序章〜 ◆g/byfS21bg 2017/02/26(日) 21:35:10.50ID:MuV0z0ZC
「な、ななななんだなんだ?!」
「その汚い手を離せオッサン!!」
飛び込んできた丸っこい頭の女性警官が、ミアの前髪からタックの手をほどき、すかさず腕をねじり上げた。

「ぎゃああああいだいいだいいだいい゙い゙い゙い゙!!」
「はい、少女誘拐に暴行の現行犯で逮捕ね♪」
「な、なに言ってるんだ、これはプレイの一種で彼女はこういうのが、あがががが!!」
「言い訳は後で聞いてあげる。シズク、コイツを連れていって!」
「了解です!」
先ほどの傍若無人から一転、タックは両手に手錠を嵌められると
情けない声を上げながら部屋から連れ出されていった。


「さて…」
部屋に残ったのは、金髪の女性警官と着衣の乱れたミアだけだった。

「あなた、ミア=エッセンさん?」
「は、はい」
「私はローナ=リデリア、さっき暴行犯を連行していったのは相棒のシズクよ」
「た、助けてくれてありがとうございます、ローナさん、あ、シズクさんにもありがとうございます、」
「ケガとかない?大丈夫?」
「はい、大丈夫です、もう少しで危ないところでしたけど、ローナさんとシズクさんのおかげで助かりました!」
「そう…」
精一杯元気を装って、ミアが答えた直後だった。

パァーン!


「……え?」
突然、ミアの頬にローナの平手打ちが飛んだ。

「え…ぇえ…?」
「何でぶたれたか、わからないって顔ね」
困惑し、泣きそうな顔のミアにローナが冷たく言い放つ。
事実その通りだった。ミアはなぜぶたれたのかわからなかった。
タックに犯されかけたあげく暴力をふるわれたのに、なぜまたこんな目に遭わなければならないのか。
それも自分を助けた同じ女性の警官から。

「考えてもわからないみたいだから言うけど、これはアナタへの罰よ」
「罰…?なんで…被害者なのになんで私が…?」
「アナタ、朝礼の後いきなり女学院を飛び出したそうね。友達が止めるのも聞かずに」
「そ、それには、理由があって…」
うろたえるミアに構わず、ローナは話を続ける。

「女学院はすぐに警察に連絡してきたわ。犯罪に巻き込まれる前に貴方を保護してほしいって。
案の定あの変質者に酷い目に遭わされてたけどね」
「で、でも、ジュナの行方の手がかりが見つかったんですよ、あの男が知ってるはずです!」
「そう……でもどうでもいいのよ、そんなことは」
0313革命の生け贄〜序章〜 ◆g/byfS21bg 2017/02/26(日) 21:36:52.05ID:MuV0z0ZC
「どうでもいい…?」
「ええ、そうよ」
危険を犯してまで掴んだ手がかりをどうでもいいことだと言われ、ミアは怒りを覚えた。

「私が、ジュナのために必死で頑張ったことがどうでもいいことなんですか…!」
「ええ。ついでに言うと学院を飛び出したこともどうでもいいことだわ」
「だったら!!だったらなんで私が罰を受けなければならないんですか!?
何をしたから私が罰を受けるんですか!?ねぇ、教えて下さいローナさん!!」
「……」
ローナは感情的にくってかかるミアを見据えると、一息間を置いて話し出した。

「私はね、あなたくらいの年頃なら無茶やおてんばは当たり前だと思っているの。
だから学院を飛び出して授業をサボったことは私は咎めない。でもね…」
話しをするローナの表情が次第に険しくなっていく。静かな怒りがミアに向けられる。

「私が許せないのは、他人を自分のいいわけに使ったことよ」
「他人…?」
「アナタの場合、ジュナと言うべきかしら。アナタ、ジュナのためって言ってたわよね?」
「ええ、ジュナは大事な友達なんです、友達のために何かをすることがいけないことなんですか!?」
「その気持ちは立派で尊いとは思うわ」
「だったら!」
「じゃあ、あの変質者に乱暴されて犯されそうになったのはみんなジュナのせいね」
「えっ…」
「これからメアリ学院長に説教されるのも、学院を飛び出した罰でペナルティーを受けるのもみんなジュナのせいよね?」
「ま、待ってください!それは私が悪いからでジュナのせいじゃないでしょ!?」
「でもアナタ言ったわよね、友達のために何かすることはいけないことなのかって。
アナタの言うとおりなら、今までアナタのしたこと、アナタに起きたことは
それは全部ジュナのせいになるのよ?」
「そんな!私はジュナのために何かしたって、どんな目に遭ったってジュナのせいになんかしない!
これは私が決めたことで、ジュナには何の責任もないんです!」
「そうね、でもジュナはどう思うかしら?
自分を助けるために友達が犯されそうになったなんて知ったら相当気に病むでしょうね」
「そんなこと、絶対に教えません!そんな、ジュナに辛い思いをさせるようなことなんか、絶対……」
そこまで言って、ミアは妙な感じを覚えた。
こんなこと、前にどこかであったような───
0314革命の生け贄〜序章〜 ◆g/byfS21bg 2017/02/26(日) 21:38:42.32ID:MuV0z0ZC
 
“なぜジュナはセクハラされていたことを言わなかったんだろう”

“それは私やみんなに心配させたくなかったから”

“でも私は知ってしまった”

“友達の辛い現実を知らなかった私は自分を責めて、そして……”


「ミア、たとえ言わなくてもこれからジュナと会うたびに、あなたはあの変質者に乱暴されたことを思い出すのよ。
それは必ず態度や言葉の端々に影響するの。あなたが意識してもしなくても関係なく、ね。
そしていつかそのせいでジュナとの関係がうまくいかなくなった時、きっとあなたは言うでしょうね。

私は悪くない、何もかもジュナのせいだ、って」
「やめてください!なんで勝手に決めつけるんですか!
ジュナは悪くない、これは私が、私が自分で招いた結果なんです、だから、だから……」
「………」
ミアの両目から涙がこぼれ、ヒックヒックと嗚咽を洩らす。
うつむいたミアの肩が震えるのを見て、ローナはため息をついた。

「ミア、今回はすんでのところでこれくらいですんだけど、もし取り返しのつかないことになってたら
誰が苦しむと思う?ジュナも、あなたの家族も、あなたの友達も、学院長も、みんなが苦しくて辛い思いをするのよ」
「それは…私のせい…ですか…?」
「ええ。あなたがジュナを心配してるように、あなたを心配している人もいるの。
ジュナのことは辛いと思うけど、それを理由に何をしてもいいなんて思わないで。
軽々しい思いつきや行動はかえって事態を悪くさせることだってあるの。
だから今は警察を信じて待ってちょうだい。ジュナが戻ってきたら迎えてあげられるように。
お願いできるかしら、ミア?」

真摯に語りかけるローナの言葉が、今のミアにはすんなり理解できた。
それは朝礼で学院長が語っていたこととほぼ同じだったからかもしれない。
しかし何より、ミアは自身の身をもって軽率な行動と思い込みがどのような事態を招くのかを知ったことが大きかった。

「わかりました…ローナさん……私、一人で勝手に思いつめてました……」
「そうね、普通はいくら心配でもここまではしないわね」
「学院にも、警察にも迷惑をかけてすみませんでした、ごめんなさい……」
「しばらくは頭を下げて回らなきゃならないけど仕方ないわね。まずはその身だしなみを直しなさいな」
「あ…」
ミアは改めて自分の格好を見て赤面した。
0315革命の生け贄〜序章〜 ◆g/byfS21bg 2017/02/26(日) 21:40:34.86ID:MuV0z0ZC
髪留めが外れたせいで髪型は乱れ、タックに弄られた制服の開いた胸元から下着が見えていた。

「私はちょっとやることがあるから、少し待ってて。
あの変質者は署に連行するとして、貴方は交番で事情を説明してもらうわよ」
「はい、わかりました」
ミアの返事を聞いて、ローナは一旦部屋から出ていった。


「離せ!これは不当逮捕だ!ボクは無実だ!」
連れ込み宿の外では、拘束されたタックがわめき散らしていた。

「ずいぶんお元気そうね、オジサマ?」
「ふざけるな!一体何の権利があって罪のない市民にこんなことをするんだ!女性警官だからって許さないぞ!」
連れ込み宿から出てきたローナにタックがくってかかる。
しかしローナは涼しい顔で、下半身パンツ丸出しの中年男に淡々と告げた。

「これからアナタを署に連行します。言いたいことは取り調べで好きなだけどうぞ。
あと、これはここの主から聞いたのだけど……」
と言っていきなり、ローナはタックのそばにくっついた。

「な?!な、な、なにを?!」
金髪美女の密着に、動揺するタックの耳元にローナが囁く。
「アナタ、ここら辺の女の子にリュミエプールの制服を着せて遊んでたそうね」
「えっ!?」
自身の性癖を暴かれ、タックはたちまちしどろもどろの有り様に陥った。

「そ、それは、その、いわゆるオプションというか、プレイというか…」
「いいのよ、別に責めてるわけじゃないわ。
実はね、私とあそこにいるシズクはリュミエプールの卒業生なのよ」
「えっ!?」
「?」
2頭の警察馬と待機していたシズクが、会話に自分の名前を出されて首を傾げる。

「後輩を可愛がってくれたお礼はたっぷりしてあげる……覚悟してね、オ・ジ・サ・マw」
「ひぃ……!」
ニッコリ微笑むローナは実に美しかった。しかし……

タックは生まれて初めて、女性の笑顔に心の底から恐怖を覚え、縮み上がっていた。


「シズク、署までノンストップよ!」
「了解です!」
「た、助けてえええ!!」
野次馬たちの好奇の目に晒される中、後ろ手に手錠を架せられたタックは、首元から伸びた縄を
乗馬したシズクに牽かれて、引きずられるように署に向かって走らされていった。

その後、ローナもミアとともに自分の馬に騎乗し、色街を後にしたのだった。
0316 ◆g/byfS21bg 2017/02/26(日) 21:47:02.98ID:MuV0z0ZC
ローナさんの得意技は言葉責めだ!まだ続くぞい
0318 ◆g/byfS21bg 2017/02/27(月) 05:36:53.01ID:X9X9iShn
コピペ規制にかかりませんように!
0319革命の生け贄〜序章〜 ◆g/byfS21bg 2017/02/27(月) 20:24:52.61ID:X9X9iShn
 
   ***   ***

(無事でよかった……)

 ローナとミアを乗せた馬が去っていくのを見届けると、男はホッと胸をなで下ろした。
今日会っただけの少女であったが、それでも下劣な輩の餌食にされるのは見過ごせなかった。
二人の女性警官が来なかったら男は自ら助けるつもりだったが、その必要もなくなり
再び任務を続けられることに内心安堵していた。やはりこういうことはその国の警察に任せるべきなのだ。
心配のタネがなくなり、男がその場を立ち去ろうとしたその時だった。

「おや?旦那、旦那じゃないのさ」
おもむろに声をかけてきたのは長い黒髪の女だった。
年の頃は20代後半、クセのある黒髪を垂らし、ドレスを着崩したその身なりは
大胆に肌を晒した扇情的な装いだった。

「やあリーリン、今から仕事かい?」
「ふふふ、旦那こそ昼前からここに何の用だい?」
リーリンと呼ばれたその女性は口元に手を添え、ククッと軽く笑った。

「面白い見せ物があるって聞いて見物に来たのさ」
「ああ、タックの野郎が捕まったんだね。まさか“本物”に手を出すなんて、バカだねぇ」
0320革命の生け贄〜序章〜 ◆g/byfS21bg 2017/02/27(月) 20:25:40.46ID:X9X9iShn
「本物?」
「前からアイツは若いコたちに女学院の制服を着せてナニしてたのさ。
どうやって小娘をたぶらかしたのか知らないけど、お縄になればみんないい気味だって喜ぶさね」
リーリンの言いぐさだとタックは売春婦たちから嫌われてるらしい。
そんなゲス野郎になぜミアはついていったのか、男は未だに理由が思いつかなかった。

「ところで旦那、このあとヒマかい?」
「いや、色々と回るところがあってね……どれも御婦人からの誘いじゃないのが悲しいね」
「ふーん…」
誘いを断った男をリーリンがニヤニヤしながら見つめる。

「嘘なんかじゃないぞ、僕だって君からの誘いは断りたくないんだ、」
「じゃあ今晩来ておくれよ、新しいネタが入ったんだから“治安維持隊”のね」
「!」
リーリンが言った“治安維持隊のネタ”に男の目の色が変わる。

「そうか、わかった。今晩は久しぶりに君とグラスを交わせるな」
「あと、アタシ旦那に聞きたいことがあるんだけど」
「何だい?」
「なんで旦那はタックと女学院のお嬢ちゃんの後をつけ回していたのさ?」
0321革命の生け贄〜序章〜 ◆g/byfS21bg 2017/02/27(月) 20:27:13.90ID:X9X9iShn
「え…?」
突然の指摘に、男とリーリンの間に微妙な空気が流れる。

「えーと……警官さんが突入するところまで見てた…?」
「うん。旦那がお嬢ちゃんを助けてくれって言うとことか、金髪の方が
旦那の腕輪を見てビビり上がるところとか」
「ええ〜…」
「大丈夫、誰にも言うつもりはないよ。でも納得のいく説明はほしいよねぇ〜?」
「………」
「じゃあアタシは仕事があるから失礼するよ。今夜は空けて待ってるからねぇ〜」
言うだけ言うと、リーリンは男に手を振って立ち去っていった。

「う〜ん…どうしたものか……」
残った男は難しい顔で、今夜リーリンにどう説明すべきか思案に暮れるのであった。

   ***   ***

 ミア=エッセンがリュミエプール女学院に戻ったのは午後の授業が始まったころだった。

交番にて、女学院から飛び出し連れ込み宿でタックに乱暴されるまでの経緯を話した後、他の生徒たちの
目につかないようにローナが取り計らって授業中に戻ることになったのだ。
ローナに付き添われて入った院長室では、メアリ学院長が厳しい表情でミアを待っていた。
0322革命の生け贄〜序章〜 ◆g/byfS21bg 2017/02/27(月) 20:28:34.78ID:X9X9iShn
 
「…だいたいの事情は電話で聞きました。これで今朝私の話したことが理解できたでしょう、ミア=エッセン?」
「はい…」
「今日は自宅で謹慎してもらいます。ペナルティーは明日、担任のモイラ先生から説明があるでしょう」
「はい…」
「何か言いたいことはありますか?」
「いいえ…私が軽率で馬鹿でした……学院長やみんなに迷惑をかけてすみませんでした……」
しょげた様子で謝罪するミアを見ながら、メアリはふぅ、と一息ついた。

「まずは無事でよかったわ。生徒が立て続けに不幸に遭うのは正直辛いのだから……」
「本当にすみません…」
メアリは安堵に肩を落とすと、ミアの側にいるローナを向いた。

「ローナ巡査部長、後輩を助けてくれてありがとう、皆に代わって礼を言うわ」
「お気になさらず。職務を全うしただけですから」
「わざわざ学院まで送ってくれて悪いのだけれど、ミアを自宅まで送ってもらえないかしら」
「ええ、もちろんそのつもりです」
「じゃあ宜しくお願いするわ」
こうして学院長への謝罪は終わり、ミアはローナとともに自宅へ向かうこととなった。
0323革命の生け贄〜序章〜 ◆g/byfS21bg 2017/02/27(月) 20:31:31.77ID:X9X9iShn
 
 カッ、カッ、と蹄を鳴らして、ローナとミアを乗せた馬が通りを駆けてゆく。
女性警官と女学生の二人乗りという奇妙なシチュエーションに、道行く誰もが好奇の眼差しを向けていた。

「ローナさん…なんか私たち目立ってませんか…?」
「それがどうしたの、我慢しなさい」
「はぁ…」
ためらいがちに発したミアの言葉はあえなく一蹴された。
金髪の美女と童顔の美少女が相乗りすれば注目を集めるのは仕方がないのだと
ローナにはわかりきったことであったからだ。

「あの、ローナさん、1つ聞いていいですか?」
「なぁに?」
「男の人って……ああいうものなんですか…?」
「ああいうものって?」
「あの…今日私に…乱暴した……みたいな……」
ためらいがちに尋ねるミアの様子に、何を言いたいのかローナは察した。

「人にもよるって言いたいけど、あなたみたいな可愛い子を見ればたいていの男の考えることは同じね」
「そ、そうなんですか?」
「ええ。まあ普通は心の中に留めておくものだけど、あの変質者はそれができなかったみたいね」
「じゃ、じゃあ、居酒屋のウェイトレスにセクハラをする人たちも同じ変質者なんですか?」
「居酒屋のウェイトレスにセクハラ?そのウェイトレスってもしかしてジュナのこと?」
「はい、彼女はここ最近、たちの悪い客からセクハラをされてたみたいなんです、」
「それ、誰から聞いたの?」
「今朝、夕暮れ亭の前にいた男の人から……その人も野次馬の一人なんですけどね」

(野次馬…?ジュナがセクハラされてたのをミアに教えた…ミアを知っている…?)
ミアの話を聞いたローナの頭の中でうっすらと何かが繋がってゆく。

「ローナさん…?ローナさん!」
「あ、ごめんなさい、少し考えごとしちゃって。まあ酒が入ると下品になる男も珍しくないわよ。
だからといってセクハラが許されていいわけじゃないし、酒のせいにする男なんてダメ男ばかりなんだから!」
「やはり変質者ですか?」
「うーん変質者はダメ男だけど、ダメ男がみんな変質者とは限らないし、少しややこしいわね」
「でも欲望を抑えられないんじゃ変質者と同じじゃないですか。私、もう男の人が信じられません!」
そう言うと、ミアは憮然とした顔で唇を結んだ。
0324革命の生け贄〜序章〜 ◆g/byfS21bg 2017/02/27(月) 20:34:34.87ID:X9X9iShn
「そう…でもジュナがセクハラされてた話は信じるのね」
「だってひどいと思いませんか!?私と同い年の女の子がいやらしい目に遭ってたんですよ?ホント、男なんて最低です!」
「だったらそれを教えてくれたのは男の人はどうなの?
最低で変質者のダメ男の話なんか信じていいの?」
「えっ!?それは、その…たぶんその人はいい男の人だったんですよ!」
「タックも親切にジュナの行方を知ってるなんて言ってあなたをたぶらかしたのよ。
男をどうこう言う前にあなたはもう少し人を見る目を養うべきだわ」
「うぅ……」
ローナなら同意してくれると思ったミアだったが、彼女の厳しい物言いにガックリしてしまう。

「まああんな目に遭ったんじゃ男が嫌いになる気持ちはわかるけど、男が全部タックみたいなわけじゃないのよ。
あの時あなたを助けられたのは、タックがあなたを狙っているって、ある男の人が教えてくれたおかげなんだから」
「え…そうなんですか…?」
「ええ、彼が通報してなかったら私たちが乗り込んだときには色々と手遅れだったかもね。
そのことをどうやって知ったのかわからないけど、少なくともあなたを助けたかったのは確かよ」
「そうですか…」
「ひどい男ばかり印象に残るけど、女性を大事に思う男の人は多いのよ。
ただ、それが普通だとなかなか気づかないものなの。だからいろいろ学んでよく考えなさい。
そうすれば大人になった時にきっとあなたのためになるはずよ」
「………」
そうこう話しているうちに、二人を乗せた馬はミアの家の前に着いた。


「…そういうわけで彼女は謹慎させて下さい。それでは、失礼します」
「職務、御苦労様でした」
ミアの母、マイア=エッセンは恭しく頭を下げてローナを見送った。

「今日はいろいろ大変だったわね。さぁ、着替えて制服出してちょうだい」
ローナが帰ると、マイアは何事もなかったかのように家事に戻った。

「……お母さん……」
「なぁに?」
絞り出すような声でミアは母を呼んだ。

「…お母さんは何も聞かないの…?」
「言いたいことがあるなら聞くわよ?」
「お母さんは私を叱らないの…?」
「………」
悲痛な響きのこもった声がマイアの背中にかかる。
しばしの沈黙が流れ、やがてマイアは口を開いた。
0325 ◆g/byfS21bg 2017/02/27(月) 20:41:58.83ID:X9X9iShn
長文規制うざいずい。でもあと3レスであーぱー娘の話は終わるずい
0327革命の生け贄〜序章〜 ◆g/byfS21bg 2017/02/28(火) 06:37:04.36ID:P4Q6IZdO
 
「…そうね、学院長や警察の方に会う前なら叱ってたでしょうね」
「じゃあなぜ叱らないの…?」
「今から叱っても学院長や警察の方と全く同じことを言うでしょうね。
でも同じ小言を何遍も聞かせることに意味なんてないし、それよりもっと大事なことがあるもの」
「大事なこと…?」
怪訝な顔でミアが尋ねる。

「それはあなたが無事だってことよ。私はね、あなたが今こうして無事ならそれでいいの。
もし、あなたが酷い目に遭って最悪死んだりしたら私は、私は……」
話の途中でマイアの言葉が詰まった。

「お母さん…?」
「………」
ミアが声をかけるが、マイアは無言のままだった。
しかしその背中はなぜか震えているようにも見えた。

「ミア、」
マイアはミアの方に振り返った。
「若いころは無茶やお転婆はよくあることだけど、これだけは約束して。
母さんや父さんより先に死なないで。私たちが生きてるうちは、いつも元気なあなたでいてちょうだい」
「……お母さん…本当にそれだけなの…?それだけでいいの…?」
「ええ。やり直しも反省も生きてなければできないでしょう。あなたはそれができる子だって信じているから」
「………」
ミアを見つめるマイアの眼は優しく、そして悲しげだった。
平静を装っていても、彼女の中では我が子への不安と心配でいっぱいだった。
ローナはミアがトラブルに巻き込まれたとしか言わなかったが、ミアの姿を見て
暴力を受けていたのだとマイアは察していたのだ。
しかしマイアは追及はしなかった。彼女にとってミアが無事なのが大事なのであって、無事でさえいれば
傷はいつか癒えるし、過ちは直せるのだから。


「ごめんなさい…」
再びの沈黙から、ミアが口を開いた。
「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさいお母さん、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい…」
幾度もごめんなさいを告げるミアの目から涙がとめどなくこぼれ落ちる。
マイアはミアを叱責したわけではなく、ミアが無事であればそれでいいと伝えただけだが、
それが何よりもミアの心に重く響いたのだ。

「ミア、ガストンさんの葬儀は私たちで出しましょう。ジュナがいない今、ガストンさんを送れるのは私たちだけだから」
「うん…」
「出張中の父さんもきっと賛成してくれるわ。だってガストンさんは父さんの友人だものね」
「そうだね…」
0328革命の生け贄〜序章〜 ◆g/byfS21bg 2017/02/28(火) 06:38:03.53ID:P4Q6IZdO
「涙を拭いたら着替えて私の手伝いをしてくれる?
たぶん今日の夕食は多めに作ると思うから」
「え?…多め?」
最後の言葉の意味がわからなかったミアだったが、それは夕方になって気づくことになる。


そしてその日の夜。

「あ〜食べた食べたぁ〜〜ミアのお母さんの料理美味しいね〜〜」
「タニア…アンタは遠慮って言葉知らないの…?」
「ん?おば様は遠慮しないでって言ってたよ?遠慮したら失礼じゃないの?」
「それは社交辞令って言うのよ!この大食いお化けめえええ!!」
「ひゃああっ?!」
「その取りすぎた栄養を少しは頭に回しなさいよ、このっ!このっ!このっ!」
「いや〜〜やめてやめてぇぇ〜〜」
下着姿のタニアにこれまた下着姿のリーゼが襲いかかり、タニアのよく育った胸をぐいぐい揉み回す。
バスルーム前で無邪気に戯れる二人を見て苦笑しながら、ミアは自分のブラとショーツを外した。


夕方になったころ、リーゼとタニアがミアの家を訪れた。
二人は今日の授業の内容と宿題をミアに伝えると、リーゼがミアに言い出した。

「あのさ、なんであの時ミアがいきなり叫びだして学校を飛び出したのかよくわかんないけど
それきっとジュナに関係あることだよね?
そりゃミアとジュナは一番古い付き合いだけどさ、けどさ……

私とタニアだってジュナの友達だし、ミアの友達なんだよ?
ジュナの何をわかってなかったか知らないけど、一人でジュナのこと抱え込まないでよ。
もしミアにも何かあったら私たちだって辛いんだよ、悲しいんだよ。
だからさ、みんなでジュナのこと考えようよ。もしかしたらいいアイデア浮かぶかもしれないし、ねぇ?」
リーゼは背も低く、リトルクラスの高学年のような見かけだが、しっかりした考えを持った少女であった。
ともすれば軽挙妄動に走りがちなミアを止めていたのは、ジュナとリーゼの二人だった。
しかしジュナがいない今、こうやってミアを諭してくれるのはリーゼしかいないのだ。

「ごめんね…リーゼ、タニア…」
ミアはリーゼとタニアに頭を下げた。
そしてジュナの帰りを三人で待とうと誓ったところで、マイアが夕食ができたと告げ、
リーゼとタニアをディナーに誘ったのだ。
そして皆で夕食をいただいた後、一緒に風呂に入ることになったのである。


「あらあら、タニアはまた大きくなったのね」
0329革命の生け贄〜序章〜 ◆g/byfS21bg 2017/02/28(火) 06:41:45.70ID:P4Q6IZdO
そう言ってきたのは、脱衣場に入ってきたマイアだった。
マイアが着衣を脱ぎ下着を外すと、30代の成熟した裸体が少女たちの前に晒された。

「………」
「………」
大人の女の身体を目の当たりし、はしゃいでいたリーゼとタニアはたちどころにおとなしくなった。

「おば様、ご立派ですね…」
「ありがと、タニア。リーゼ、私のも揉んでみる?」
「いえ、私なんかにはもったいないです、」
リーゼは断りつつも、マイアの肢体を羨望の眼差しで見つめていた。


 ザバン、とお湯が音を立てて流れ、バスルームにもうもうと湯煙が立つ。

「それじゃお先に入りま〜す」
「入ってから言うな!」
一番早く身体を洗い流したタニアが浴槽に入り、リーゼが遅れて入ってくる。
タニアが浴槽に浸かると、たわわな乳房がプカリと水面に浮かんだ。
対してリーゼの方は膨らみかけといった感じで、ミアよりずっと慎ましい胸であった。

「……」
そんな二人を眺めながら、ミアはふとあのおぞましい光景を思い出す。
ミアもリーゼもタニアもジュナも、発育の違いはあれどまだまだ子供でしかない。
だがこの世には、そんな子供に欲情しセックスを迫る男がいるのだ。
ミアは最悪に至る前に助けられたが、ジュナはどうなったのだろうか。
想像したくなくても現実はミアの想像よりおぞましく恐ろしいことばかりである。
タックに揉まれた胸に手を当て、微かに残る疼きを感じながらミアはジュナの感じた辛さに
思いを馳せ、せめて生きて無事で帰ってほしいと心から願った。

「ミア、私たちも入りましょう」
「うん」
マイアに呼ばれて、ミアも浴槽に入った。
四人の女性が余裕で入れる浴槽は、今まで親子三人で入ってたものだ。
ミアが成長してからは父親が一緒に入らなくなり、正直持て余し気味ではあったが
こんな来客をもてなすには使える広さであった。

「そういえばリーゼのお父さんは今日は帰れないんだよね」
「うん、だから今晩はミアの家で泊まってくるってパパには言ったから」
「ミア〜私もお泊まりしてもいいかな〜〜」
「最初からそのつもりでしょ? 今から外なんか出歩けないし…」
「てへ、そうだね☆」
「てへ、じゃないでしょ!」

それは四人にとって平和で幸せな時間だった。
しかし彼女たちはまだ知らない。
近い未来、革命の生け贄に供される凄惨な運命が待ち受けていることを───

(続く)
0330 ◆g/byfS21bg 2017/02/28(火) 06:45:51.51ID:P4Q6IZdO
よし、3レスで終わったずい!次からエロくしたいずい!
0336名無しさん@ピンキー2017/03/23(木) 05:11:29.73ID:ltICOfPP
無料で書く人ってのは
褒められたい、精神的対価が欲しいってのが動機だろうし
もっとチヤホヤして貰える所で投下してるんだろう
0337名無しさん@ピンキー2017/03/23(木) 12:29:11.60ID:prL0GYD0
それはもうエロパロ板では望めそうにないな。ここは悪意だけが蔓延る場所になってしまった。
まあ、板が戦火されるとはこういうことなのだろうが。
0339名無しさん@ピンキー2017/03/25(土) 00:24:51.98ID:ld7JWLCj
そ。
それをさも死体失敬人が荒らしたからなった、みたいに吹聴する輩がいただけ
0340名無しさん@ピンキー2017/03/25(土) 00:38:34.18ID:8WL3JYIA
キチガイバカが荒らせなくなったらなったで押し付け始めやがった
0341名無しさん@ピンキー2017/03/25(土) 02:07:02.13ID:ld7JWLCj
真のキチガイはコイツだがな


167: ゲーム好き名無しさん [sage] 2017/03/04(土) 18:30:27.17 ID:CzB/PQIu0

Q.デメリットは?
A.日付と板をまたいで書き込みを追跡することが可能になり、匿名性が損なわれます。
  多くの板に参加している視野が広い人やリスクを理解している賢い人ほど書き込みを控えるようになり、スレの質と人口が低下します。
  ワッチョイは比較的高い頻度で他人と重複するため、自演認定厨が沸きやすくなり荒れやすくなります。

Q.ワッチョイはアフィ対策になると聞いた。
A.それはワッチョイ厨の常套句です。
  実際にはアフィに対する直接の抑止効果はありません。
  逆にむしろアフィがまとめやすくなるという指摘もあります。

Q.ワッチョイは荒らしに効果があると聞いた。
A.それもワッチョイ厨の常套句です。
  実際には荒らしに対する抑止効果はありません。
  本物の荒らしは強制コテでもIPでも構わずに荒らします。

Q.ワッチョイで自演が防げると聞いた。
A.IDコロコロ自演に対する極めて限定的な抑止効果は期待できます。
  ただし、複数回線があれば自演は可能なため、防げるわけではありません。
  また、ワッチョイは比較的高い頻度で他人と重複するため、かえって自演認定厨が沸きやすくなります。

http://echo.2ch.net/test/read.cgi/gsaloon/1488021738/167
0342名無しさん@ピンキー2017/03/31(金) 05:36:27.46ID:8snD97qe
確かに昔は描き手も読み手も基本敬語で
褒めまくってたような記憶がある
大昔すぎてうろ覚えだが
0344名無しさん@ピンキー2017/09/06(水) 11:35:43.21ID:tl+VQEcA
貧乳粗チンふたなり美少女スナイパーが敵兵に輪姦されて殺されるSSを投下したいのですがこのスレで合っていますか?
0345名無しさん@ピンキー2017/09/06(水) 11:39:43.26ID:tl+VQEcA
貧乳粗チンふたなり美少女スナイパーが粗チンを馬鹿にされながら敵兵に輪姦されて
自分の持ってた銃火器をふたなりまんこにつきつけられながらオナニー強要されて
イッたりオナニーやめたりしたら引き金を引くと脅されながら粗チンをしごいて
我慢できなくなってイッて自分の愛銃でまんこから子宮を撃ち抜かれて死ぬという話です

投下先はこのスレで合ってますか?
0347名無しさん@ピンキー2017/09/06(水) 12:00:21.49ID:pFsig2Fx
>>926
>>924

継続は力なり

自動ポルノとおぼしき会話について
下記の相談機関に通報をお願いします

https://www.internethotline.jp/reports/edit/IHOU2

犯罪者を追い込むのにご協力感謝いたします

因みに刑務所では自動ポルノ関係の犯罪者は壮絶ないじめに遭うそうですので自業自得です
仮に出所しても個人情報を拡散するので社会的には死んだも同然ですので

よろしくお願いします。

申告があったので通報しました
2回線ほど自宅回線とのことで現在調査中とのこと

書き込みのログはすべて保存されています

具体的なホスト情報についても提供済みとなります
捜査に影響するのでここには書き込みませんが

特定済み具体的な証言
0348名無しさん@ピンキー2017/09/06(水) 14:31:56.87ID:tl+VQEcA
40代のおっさん顔じゃなくて10代の美少女顔でもふたなりはダメなんですね
カマホモスレに投下します
0349名無しさん@ピンキー2017/09/06(水) 16:21:09.71ID:ZvFrJdtc
>>165特定してすよ
                 __,,,,、 .,、
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          : ./   i./ ,,..、    ヽ
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        : /.._ /    ヽ \\.`゙~''''''"./
        .|-゙ノ/   : ゝ .、 ` .`''←┬゛
          l゙ /.r   ゛ .゙ヒ, .ヽ,   ゙̄|
       . | ./ l      ”'、 .゙ゝ........ん
       l  /     ヽ .`' `、、  .,i゛
       .l|  !    ''''v,    ゙''ー .l、
       |l゙ .il、  .l  .ヽ  .¬---イ
      .ll゙, ./    !            ,!
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      l.",!    .リ         |
      l":|    .〜'''      ,. │
      l; :!    .|'"    ...ノ,゙./ │
      l: l「    !    . ゙゙̄ /  !
      .| .|    !     ,i│  |
      :! .l.    }    ,i'./    |
      :! .|    :|    . /     .|
      :! |    ;!   "      .|
      :! !    │        │
      :!:|               ,! i ,!greatandyou
      faraこのためしかしその自転車は3oa73えfrd:! また,  he'sthatI  .l,    YPJ!my  / .l゙ !jtott
      :! |    ,hewasthe l.     | .|  :,
    : v'" .!    |'i .ヽ,    ./ :yeah>>183
0352名無しさん@ピンキー2017/12/22(金) 01:05:05.37ID:vZct3qqi
鴨女こと埼玉県草加市在住四十代無職女は素性がバレたから他人のフリをして鴨女の話をしてるよ
いつ見ても浮いてて不自然
0354名無しさん@ピンキー2017/12/22(金) 13:47:08.99ID:bI38rO1a
本人だと思う
別人なら鴨女が荒らし方を変えているという前提で発言するだろうけど
あの書き込みは何故か鴨女が昔通りという前提なんだよね
なんか不自然
0360名無しさん@ピンキー2018/05/16(水) 01:57:57.17ID:VarkHBud
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0361名無しさん@ピンキー2018/06/18(月) 02:00:39.21ID:Q7q4Outr
どうやら私刑さんは、(また)死刑執行をされたようだなw^^

よしよし (名前欄)つ◆

くれてやるぞww感謝しなw
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