「これは魔力が変質したものだね」

壮年の医師は、ミアにからからと笑った。
父のように慕う医師相手とはいえ、流石に醜く膨らんだ肉鞠を見せるのは躊躇っていたのだが、その最中に疼きが訪れてしまったのだ。
医師に搾られ、医師に母乳を飲まれ、医師に凌辱を乞い願いながら喘ぎ続けるミア。
そんなミアの願いは聞き入れられず、ただ母乳を垂れ流すだけで絶頂し続けたのだ。

「魔力の…変質?」
「そう。人が持つ魔力腺を強化・拡張し、異質な魔力を流すことで人体をも異質にしているね」
「……もう、治らないの?」
「魔力腺を綴じれば可能性はあるとも。しかし、魔力腺を綴ることの意味も分かるだろ」
「……、私は斥候職なのに、動きが鈍るの。……戦えない。でも魔力無しで人は生きていけない。……冒険者引退……ね」
「そう悲観することでは無いよ。君は生きている。死んでしまっては華は咲かないが、生きていれば咲くものだからね」

医師に頭を撫でられ、ミアはくすぐったさに頬を緩める。

「ところで、君の母乳だがね」
「はい?」
「これは濃度の高い魔力を秘めている。少し飲んだんだが、魔力も回復する程だ」
「な、おじさん!?なんで飲んでるの!?」
「確認すべきことだからさ。──魔力も、精力も強くなるという、異質な母乳。君のその爆乳が縮むまでは出続けるのだろう。しかし体内器官が作り変えられた以上、見込みは無い」
「っ………」
「そこで、君のその母乳を魔力回復薬、兼精力剤として売り出してみるのはどうだ?」

香りも甘い。味も甘い。効果は折り紙付き。
そう言われたミアは、不安そうな顔で、医師を見上げた。
被虐衝動に駆られるのは伝えているのに。

「性交の相手は好きに選ぶといい。なんなら僕が相手をしよう。君の母乳を飲んでから、勃起しっぱなしなんだ」 
「私…だって、あんなに搾られたのに、もう胸は疼くし、早く犯されたいって、身体は火照ってるの…!」
「……どうしたい?」
「早く搾って、犯してよぉ………変なやつより、おじさんのほうがずっといい…!」
「……悪いが、加減は出来ないよ…!」


果たして。
ミアという冒険者が冒険者を辞め、とある医師の妻となったという話が街に広まるのは間もなくのことであった。
それに前後し、その医師が売り出した魔力回復薬、精力増強薬がある。
精力増強薬の効果は高く、甘い香りと相俟って飲用に躊躇うこともない。
時の皇帝が子を産むために飲用したとも伝えられているが──その原料だけは、誰も知らないままだったという。