デート〜恋とはどんなものかしら〜でエロパロ2 [無断転載禁止]©bbspink.com
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>>91
>>90です
私はしぶの作品大好きですよ
今はほとんど見れないんですけど
雑なエロだけど読んでいただいたみたいで感謝申し上げます
依子と巧大好き 11/14はスーパームーンということで突貫ネタ
矛盾やミスあったらすみません
してるけどエロなし
1
とある旅館。
依子は窓のそばに椅子を寄せ、曇った夜空を眺めていた。
「あんまり長く窓辺にいると湯冷めしてしまうよ、かぐや姫」
巧は声をかける。
依子が着ている白地に麻の葉模様の浴衣は、この旅館の物だ。
「私の実家は月ではなく板橋区なのでご安心ください」
「知っています。ねぇもう、季節外れのお月見は諦めた方がいいんじゃないかな。予報では明日まで雨だ」
揃いの浴衣の巧は、背中から近づき依子の両肩に手を置き、軽く揉んだ。
「だって、降水確率は60%でしたが、雨はやんでいるのですよ?雲が晴れる可能性もあるはずです」
「うん…でもせっかくの有給休暇なのに体調を崩しては元も子もないでしょ」
言いながら巧は依子の正面に回って髪をさらりと撫でた。
「ご存じのように、本日は月と地球が非常に接近します。
その距離はなんと356,520q。
これは、2015年9月28日、くしくも修善寺を訪れた日ですが、そのスーパームーンと比較しても380kmも近いんですよ。
そして通常の満月より14%大きく、30%明るく見えるそうです。大変に、興味深い!」
「しかもここは偶然『月』の字がつく旅館だね。だがお天気ばかりは、どうしようもないだろ」
「そうですが…」
むぅとアヒル口で依子は反抗心を表す。
「夜じゅう、そんな口してるつもり?」
巧がフッと笑うと、依子も微笑んで巧の顔に腕を伸ばし、自分の唇へ導いた。
巧の片膝がギシリと依子の椅子に乗る。
深く重なっていく唇。絡まる指先。
巧の足先が依子の浴衣の裾を開く。依子の膝が現れる。ペディキュアの色はボルドー。 2
しばらくあと。
「…どっちが僕の浴衣だったかな」
「まったくもう、しわくちゃですね」
「……僕だけのせいじゃないからな」
「帯は紺色が男性用、私はエンジ色です」
「ありがとう。浴衣はこっちでいいか。あれっ、少し短いかも…」
依子が帯を締めていたとき。ふと窓の外に意識をやった。
ハッと目を丸く開き、眼鏡をしっかり支えて駆け寄る。
「見えた!見えましたよ!」
「ほんと?」
巧は衿を整えながら依子を追った。
雲の切れ間からのぞく真円。明るく、大きく、光は二人へと届く。
「おお…なんて美しい月だ」
「…私もです」
「……え?」
「文脈がおかしい事は承知しています」
「…うん」
「でも、言いたいのです。あの時…私はあなたに言えませんでしたから」
巧はカッと赤面した。
「…う〜ん、よし。じゃあこの光に照らされている間だけ、僕らはスポットライトを浴びる演者だ。
どんなセリフだって、言っていい、どうだい?」
「良いアイディアです。では率直に申し上げます。私は、あなたを、愛しています!今後も継続して!」
依子は歌劇のように宣言する。
「…僕もです。空に月がある限り!」
巧も歌手が歌い上げるようにこぶしを握る。
二人は同時に吹き出した。
「率直過ぎるよ、きみらしいけどさ!ハハ!」
「月は地球の寿命と同じく、あと50億年は存在しますよ、諸説ありますがね!ホホホ!」
「…シーッ」
両隣は空き室とは言え、二人は同時に唇に指を立てる。
月はまた雲に隠れてしまった。
布団は二組敷かれているが、二人はいつものように一組に身を寄せあって横になる。
「きみと今夜の満月をここで見る事が出来て嬉しいよ。
だけど、たとえ月が満ちていても、欠けていても。たとえ…見えなくても」
「はい。とっても…綺麗です」
終わり しまった
途中で間違えて消去したので書き直したのですが
依子の有休を利用して小旅行した日が偶然スーパームーンの日だった、といういきさつを書き忘れました いろいろ盛ったら長くなってしまったので、エロ少とエロに分けます
緊縛っぽくやろうとして、やっぱり無理でした
未婚で非DTSJ
こちらはエロ少、あとは後日また
1
谷口さんは、通販サイトのロゴマークが側面に入った段ボール箱を嬉々として開く。
その姿を私は眺めていた。
「本当にこんな物で良かったのですか?谷口さん」
「こんな物とはなんだ!素晴らしいじゃないか!うわぁ…本当にありがとう」
賞与が出たので、谷口さんの日頃の家事に感謝して彼の好きな物をプレゼントする事にした。
私が金額やサイズなど各種条件を提示し、彼が希望したものは…漫画。
それが今しがた届いたのだ。
キッチンに立っていた谷口さんは、インターホンが鳴るやいなや、飛び上がり玄関へ走っていた。
「28冊も必要なのですか?」
「全28巻なんだよ。いや〜嬉しいな。読みたかったんだ」
「納品書に『少女漫画』の記載がありますが、成人男性のあなたが読んでも支障無いのですか?」
「無論です。名作に男向けも女向けも無い。価値ある芸術は広く尊ばれるべきだろ?」
話しながら、もうページをめくりだしている。
夕食の準備中ではあったけれど、あまりの彼の喜びように、私はその自堕落を大目に見た。
働きアリだってグループ内の20%はサボる。ましてや、この人は高等遊民だもの。
やがて夢中になっていた彼は、ハッと時計を見た。
「ああ、だめだ。夕食の時刻だ。あとは魚を焼くだけだから待っててください」
「豚汁の具の種類が足りないようですが」
「す…すみません。ゴボウ、ですよね…つい面倒で…
あっ!ごめんなさい!今すぐ入れるから漫画は捨てないで!」
慌てて段ボール箱を背中にかばう彼。
以前けんかした時の事を私は思い出して、胸がチクリと痛む。
「捨てたりはしません。ですが、責務は全うしてくださらないと。
ゴボウは後から入れても美味しくないので、もう結構です。次回から、留意してください」
「あ、ありがとう…漫画は捨てないんだよな?本当に捨てるなよ?」
大丈夫なのに。谷口さんは不安げに振り返りながらキッチンに戻った。 2
翌朝。谷口さんはやっぱり起床時刻が遅れた。
休日だって平常通り起きないと、かえって調子が悪くなるわ。私はいつものトレーニングをこなす。
朝食のトーストを食べながら正面の谷口さんを見る。普段以上に食欲が無いみたい。
「昨夜は何時に就寝したのですか」
「うーん…夜は明けてなかった…かな」
「本日は、これからペアマグカップを探す目的で陶器市にてデートの予定ですが。
体調は問題無いですか?」
「はい…大丈夫です。多分。デートは以前からの約束だからね。ちゃんと行きます」
いささか不信だったけれど、こちらを向いてしっかりうなずく谷口さんを見て少し安心した。
そうとなったらスケジュールどおり支度をしなくては。
ダイニングで濃いコーヒーをがぶ飲みしている彼を横目に私はベッドルームに来る。
あらかじめ今日着ると決めていたニットがなぜかタンスの上にあった。
谷口さんったら、しまい忘れたんだ…全く!
私は眼鏡を置き、勢いよくジャージを脱いだ。
「ぎょえっ!」
予想外の事態に思わず声が出た。
「どっ、どうかしたの藪下さん?…あっ!ごめん!着替え中にっ」
彼は部屋に飛び込んで来たけれど、私を見てすぐさま赤くなり顔をそらした。
「服が…服が異常に小さいのです!なぜ!」
最近買ったニットのトップス。伸縮性と肌触りと発色がとても良くてお気に入りの、デート用。
それが頭と腕を通したところで、動かなくなってしまった。
私の年齢で、数日のうちに体型が変わるほど成長ホルモンが過剰に分泌される事はあり得ない。
胸だって、頻回に性行為があるとは言え、急激に肥大したわけではない。
ブラジャーは普通に着用できたのだから。
なのにニットは胸の上で引っ掛かってしまっている。
シルクのインナーシャツに透ける黒いブラジャー。そのバラの刺繍が丸見え…
「あっ!そのセーターかぁ!」
谷口さんは顔を覆っていた指に隙間を開け、私を見て言った。
「一体、何をしてくれたんですか!」
「普通に洗濯したら縮んじゃったんだよ、よけてあっただろ?言い忘れてたけど」
そんな理由だったなんて!
「ニットは専用洗剤で手洗いするのが基本でしょう!早く脱ぐのを手伝ってください」
「僕はクリーニング業者じゃないんだ、悪かったな!」
彼はしぶしぶ私に近づき、目をそらしながら服に手をかけた。
「う〜ん、にっちもさっちもいかないぞ。えい!」
「あっ…」 3
どっ、とベッドに倒れニットが頭から抜けた…インナーシャツを巻き込んで。
谷口さんが強く引っ張った服は、クルクルと丸まりひじと手首の中間で固くとどまった。
「藪下さん!…ごごっ…ごめんなさい…」
上半身はブラジャー。下半身はボックススカート。
スカートはニットをインする為にホックを留めていなかった。
それは太ももまでずれてしまい、ブラとお揃いの黒いショーツが見えている。
デート用の下着ではあるけれど、今ここで見せる予定は無かった。頬がカアッと熱くなる。
「…んっ、早急に取り外してください…」
谷口さんは、ぽおっとベッドに膝をついて横たわる私を見ている。
「谷口さんっ」
「アンドロメダ…」
「?それは地球から230光年離れた位置に存在する銀河の一つです。そんな事は今どうでも」
「…ギリシャ神話のアンドロメダ姫だよ…生け贄として手足を拘束されて…
鯨の化け物から救ってあげるから僕の物になってくれ、ってペルセウスは囚われの彼女を助ける…」
「何を言ってるんです!」
「あ、あ、すみません。今はずすよ。うわぁ固いなあ」
谷口さんが絡まる服をほどこうと揺すると、ブラジャーの肩ひもがずれてきた。
カップが浮き、こすれて…
「んぅっ」
私がうめいたのを聞き、谷口さんの動きが止まる。
「ごめん痛かった?」
「…いいえ、痛くは…」
「もう少し待ってて」
集中する谷口さんの、今度はひじが当たって…
「ふぁっ…」
「…なんだい、その声」
「あなたのひじが胸に…」
「……あ。ごめんなさい…」
チラチラと私を見てくる。私は呼吸するのが難しくなってきた。
なぜか整えようとすればするほどにリズムがずれていく。
さっきから顔が熱い。でも発熱ではなくて。 4
「はっ…はあっ…」
「藪下さん」
いけない。
私の体をまたいでいる谷口さんは、さっきからずっと私を見つめている。
彼のスイッチが入ってしまったんだ。重心が前に移動してきている。
両手が私の顔の横につかれ、彼と私の間の角度が徐々に小さくなる。
サインシータを求める計算式が脳内を駆けめぐる。
まだ午前中なのに。予定だってあるのに。接近して来る。彼の放射熱を感じる。
だめ、だめ…でも…
―――――
谷口さんのおかげで助かった…と言うべきよね。私は無事自由になった腕をさする。
でも、予定外に行われた激しい性行為の余韻に頭がまだしびれる。
ああ、谷口さん…
ほてる体にシャワーを浴びながら、今日の予定の変更について考えた。
髪をタオルドライしつつ浴室を出る。
彼は『ほんの少し寝るので、10分たったら起こしてください…』と先に出ていた。
濡れた髪のままベッドでバスタオルにくるまり、寝息をたてている。
なんて隙だらけな人。私は谷口さんに顔を近づけた。ちらっと時計を見る。3、2、1。10分たったわね。
もう少し寝姿を眺めていたいけれど…本人が指定した時間だから。すうっと息を吸う。そして大声で。
「敵だぞー!」
「ん?えぇっ!敵!?どこどこ、逃げなきゃ!」
彼は飛び上がり、私の肩にしがみついた。キョロキョロと辺りを見回す。
「…あれっ?あ、そうか…もう藪下さん、たちが悪いよ」
「ほほ…やはりあなたは英雄にもなれないようですね」
「当たり前なことを言うなよ。僕を誰だと思ってるんだ!」
ちょっぴりムッとした顔で、昼飯は蕎麦だろ、と言いながら谷口さんは服と割烹着を取り出した。
終わり >>99の4の中盤のエロ部分です
延々Hしてます
どうしても長くなってしまう…
1
恥ずかしくて、でも動けなくて。私は谷口さんを凝視する。
ゆっくりと覆い被さってくる彼。ほんのり赤面して、私の唇を見つめながら。
そして…キスされて。耳を噛まれて、ぴちゅ、と首筋に吸い付かれ。
私の好む愛撫を覚えてくれていて、それは回を追うごとに濃厚さを増していく。
「はあっ、ん…」
抱きしめるように背中に手がまわり…ブラジャーのホックをはずされる。
「こんなに、とんがってる…」
現れた乳首を指先で、つうっと刺激される。その強い快感に、我に返った。
「あああっ、やはりいけませんっ」
「なんで?」
少し驚いていたけれど、優しい目のまま彼は私を見る。
「と、当然でしょう。こんな朝からするなんて契約違反もいいとこです。
しかもそろそろデートの出発予定時刻ですよ。早くこれを外さなければ」
「…うん、まぁ…そうですね……うん…」
言うと彼は起き上がり、ベッドに畳んであったブランケットで私の体を覆った。
そしてふぅ、と息をつくと再び腕にからむ服をほどきにかかる。
「…痛くない?」
「大丈夫です」
黙々と作業にかかる谷口さんを見て、私は少し気がとがめた。
――しばらく試行錯誤して。
「お。よいしょっと」
「わっ」
服がスルッと滑り、腕から抜けた。
「よし取れた!」
「ブラボー!やりとげましたね!」
「うむ、やったぞ!」
「感謝申し上げます!」
私は思わず彼に抱きついてしまった。
「………」
「…あ。申し訳ありませ…」
半裸の私。固まり、私の背を抱けずにいる谷口さん。
「藪下さん…きみと言う人は」
「あ、あの」
「せっかくの僕の努力が…水泡に帰するような事を…」
「故意ではありませんっ」
私が思わず唇をとがらせて少し距離をとろうとした時。
ブラジャーの肩ひもが両方ストンと落ちた。
結果的には、それがスタートのフラッグになった。 2
がばっ、と谷口さんは私を抱きすくめた。切ないため息が耳に届く。
「…藪下さん、やっぱり、いけませんか?」
おずおずと腰を撫でてくる。思わず震え、私も彼の背に腕を回す。
ルールを遵守したい意思とせめぎあう、私の体。
…でもやっぱり。想定内だったとは言え、昨夜の独り寝の寂しさも手伝い、鼓動が高まっていく。
深層心理では、こうなる事を望んでいたんだろう。
「…本日の昼食は外食で蕎麦を食べる予定でしたが、予約をしているわけではないです。
陶器市は17時まで行われていますね」
「つまり?」
「否定する理由は、無いということに…なります」
彼のシャツの裾をスラックスから引っ張り出そうとすると、そのままギュッとその手を握られた。
ふ、と谷口さんは表情をやわらげる。
「それじゃあ…藪下さん、あの、お願いがあるんですが」
なぜか私の手は、左手を乳房に。右手をショーツの中に導かれる。
「?」
私は視線で谷口さんに無言の質問を投げかける。
彼は少したじろいで、それでもはっきりと私に要請した。
「勝手なこと言うけどごめんなさい。僕が脱いでるあいだ…自分で触れてて」
「は?今、ここで、じっ、自慰をするのですか?」
「うん……見せて欲しい」
谷口さんは耳まで赤くなっている。おそらく私も。
いかなる性的嗜好も受け入れる、それは谷口さんと初めて会った時に通告した。
嫌なら拒否する事もできるだろう。谷口さんはきっと了承してくれる。
けれど…私はスカートとショーツを脱ぎ、全裸になってベッドにぺたりと座った。
合わせた太ももの隙間に右手を入れ、中指を駆使して気持ちのいい所を探る。
「ん…んっ…あふ」
しばらく胸に触れていた左手は、口に持ってきて指を噛みしめる。切なさにもれる声を押し殺すために…
彼はこちらを向く勇気が無いのか、私に対して体を約45度斜めに向けてゆっくりと服を脱ぐ。
けれど視線は私に置いたまま。
「藪下さん。いつも、そんな風にしているんですか…指を、そうして…?」
そう言ってまぶしい物でも見るように目を細める。
彼に会えない日の密かな愉悦を暴かれて。
ああ…目の前に存在している彼が、触れてくれないなんて。 3
「ん、その質問に答える義務はないでしょう…
あ、あ、谷口さん、お願いです…早く」
「僕はまだ脱いでる途中です」
「もう限界が近づきつつあります…はぅ、ください、あなたの物」
「僕だってさっき、きみが欲しいのをこらえたんだ」
「復讐のつもりですか?囚われた姫を救う英雄どころか、それではまるで悪役ですよ!」
「…悪役の存在は、ある種の物語には不可欠だ」
彼はほんの少し笑う。そして逡巡する様子を見せたけれど…
突然私の膝をグッとつかみ、一気に両肩に付きそうなほど押さえつけた。
「ひゃっ!ああっ!」
過剰に興奮した彼に、幾度か要求された事のある体勢。
何ひとつ隠せない…それを、まさかこんな明るい時刻から予告もなくさせられるなんて。
通常ならごめん、とか、いい?などと逃げの言葉を羅列するのに。
さらされた部分に彼の乱れた息がかかる。それだけでヒクヒクと感じてしまう。
「きみの、全てだ…」
「ああ、ううっ…」
さっきまでとはまるで違い、真正面から熱を持った瞳に見下ろされる。
身動きがとれず、顔をそらす事すらできない。
――もう、粒子になって消えてしまいたい。
谷口さんは困ったように言った。
「……藪下さん…この先、どうしたら悪役にふさわしいかな」
少し力を弱めて私に尋ねてくる。
今そんな事を聞かれたって、オーバーヒートしそうな思考回路はろくな解を導き出さない。
「えっ、あの…例えば悪役らしい発言…ですか?
なら『さあ楽しいお仕置きの時間だ』とか。
もしくは『もっと足を開かぬと木馬をくれてやるぞ』などと言えばよろしいかと…
そして私は『お屋形様!ご無体な』と言って…えーと…」
「セリフがなんだか変だよ。しかし、それなら僕に悪役は無理みたいだ」
「なぜです」
「どうしたって、こんなあなたを愛せずになんて、いられるものか…」
そう言って太ももを優しく撫でて、ゆっくりと足の間に顔をうずめられる。
「ひぅっ!…うぅ」
「あ、閉じないで」
ひだは指で左右に開かれ、あらわにされた粒に熱く濡れた舌がくねって…
だけど、いつもと異なる動き。これはさっきの自慰の!…指の動きを再現されてる…!
彼の指が私の歯に当てられた。噛めと言うの?ああ、もう冷静な思考なんて不可能。 4
「あふ、そこは!そんなに刺激しては…!あ、もうっ!あぁんっ…!」
体が快感に痙攣する。いってしまった…彼も、わかってるはず。
残りの服を脱ぎ捨てた彼は、私の中に挿入して来る。
抱きしめられ、私もすがりつき、腰を揺らす。
「……藪下さん…きみが、欲しかった…」
「あっ、たに…ぐち…さん」
密着したまま転がり、口づけ、激しく愛しあう…
「ああ…すごいよ…」
「あなたも、はぁ、つ、通常より摩擦が強くて…維持する時間も長く…」
「もっと、いって見せて。もう一度」
「そんな短時間で、複数回なんて、…あっ、あっ?」
どうして?彼の動きに体が強く反応する。
「中、びくびくしてるよ…」
…わかったわ。現在行っているのは、いわゆる対面座位というものの一つ。
重力が作用して挿入が深まる。その到達箇所が私のスポットで、みだらに高ぶってくるのだわ。
「びくびくしてるのは体位が原因です…」
「ん?」
「…あっ、は…初めての体位なので、今気づきましたが」
「えっ?」
「古来日本には性行為に48もの体位があると言うのに。
あなたときたら本日やっと…そのうちの21個めを達成しましたね」
「……そうなの?」
「これはほんの43.75%でしかなく、まだまだ検証すべき…」
クスッ、と谷口さんが笑った。
「やっぱり藪下さんだな。まだ…僕たち、こうして…繋がってるのに…」
そう言って頬をそっとすり寄せ、体を揺らす。
「あ、はぁんっ…申し訳…ありません」
「悪に染まらない、素晴らしいヒロインだ」
「たっ、谷口さん…ああ!あぁん…!ハァッ、あ、あぁ…ん」
なおも突き上げられ、キスをされて。
彼の指はさまざまな方法で私を責めさいなみ、2回めの絶頂を越えた。
相当時間が経過した気がしたのに、時計を見ると予想外にまだ早い時刻。
「…こんな時に時計なんか見てはいけないよ」
そっと頬に手を当てられ、もう片方の手はまた体を這う。わき腹を撫で続ける手のひらに焦れて…
「ん…もっと上部、もしくは下部に…」
自分で発言してハッとした。思わず口に手を当てた。
ふしだらにも程がある。私ったら…どれだけ求めれば気が済むの。
「……貪欲ですね、藪下さん。もっと…どうして欲しいって?」
まだまだ終了する兆候の見えない、この行為に溺れて…
終わり ありがとうございます!
優しくてエロイ巧がいいです >>104
感謝申し上げます
文章力も語彙も無いので長くなると収拾がつかなくなる
でも幸せで仲良しな二人をあれこれ書きたい… クリスマスイルミデート
依子の上司出していろいろ捏造してます
エロは3から
1
藪下さんとデートの日。彼女の希望で僕たちはクリスマスイルミネーションを見に行く事になった。
腕を組み、通り道のショッピングモールを歩いていた時。
「ただ今からタイムセールで、赤いシールの商品全て30%オフで〜す!」
彼女は突然立ち止まり、声のした店を凝視した。
「あの店舗で30%オフ!聞きずてなりません。さあ行きますよ谷口さん!」
腕をつないだままなのに方向転換し、僕を引きずるように勢いよく歩きだす。
「ん?じょ、女性下着の専門店じゃないですか!」
ショーウインドウにはヒラヒラ、キラキラしたヒモのような下着が恥ずかしげもなく展示されている。
「時間制限があるのですから、早く歩きましょう!」
「…え?!何言ってるんだ、僕があんな店に入れるわけないだろ!」
「……わかりました。単身、討ち入りして参ります」
「健闘を祈るよ」
僕が腕をほどきゲンコツを出すと、藪下さんもゲンコツを僕のそれに打ち当てて、うなずいた。
そしてカードケースからメンバーズカードらしき物を取りだす。
ああ、いつもここで買っているのか…
そして「いざ行かん!」と足早に入店して行った。
僕はコートのポケットに手を入れ、少し離れたベンチに腰を下ろす。
「あの…」
一つ分あけて隣に座っていた男が僕に声をかけてきた。
見も知らぬ、しょぼくれたオヤジだ。眼鏡の向こうの目は、穏やかにこちらを向いている。
僕は無言でそいつを見た。
男は両手に持っていた缶コーヒーの片方を僕に差し出した。
「せっかく買って来たのに、家内が買い物に行ってしまいまして…よろしかったらどうぞ」
「…はあ…なるほど。ああ、払いますよ」
僕が小銭入れを出すと、そいつは缶を僕に押し付けて頭をぶんぶん振った。
薄い髪がフワフワと揺れる。
「いやあ、ぬるくなりかけてますから結構です、それでも良ければどうぞ。
しかしねぇ、あんなに買って何が楽しいんだか」
妻の買い物中、退屈しのぎに話し相手が欲しいと言うわけか。 2
少々面倒だったが、このオヤジ、何か憎めない。
僕は礼を言い、缶をプシュリと開けて言った。
「…おなごというものは、本当に良くわからない事に夢中になるものですね」
「全くですねぇ。いくら計算してもわからない、謎に満ちた生物ですよ」
僕は男を見た。愛嬌のある顔で笑っている。僕もなんだか釣られて笑った。
「ふ、僕の連れもタイムセールにすたこら入って行きましたよ。
イルミネーションを見に行こうと言うから来たのに」
「そうそう、そういう所が不思議です。お互い待つのも大変ですよねぇ。
しかし、謎はまた魅力なのだとも私は思いますよ」
地味な外見と裏腹に、キザな事をさらっと言う男を見て僕は言葉が詰まった。
そう熱くないコーヒーをゴクリと音をたてて飲む。
「…同感です」
変わった男だな。いや、僕もそうかも知れないんだが。
「じき点灯ですな。実は穴場があるんですがね」
「え……よろしければ、その…」
「私は昔から何度も来てるのでねぇ。
あの木の向こう、花壇があるでしょう。その奥、ちょっと遠いけれど全体が見渡せるんですよ」
「ああ…なるほど」
「後で行ってごらんなさい、人もそう多くないから」
男と僕は缶コーヒーを同時にグイッと空けた。
店に目をやると、レジに並んでいる人だかりの中に、背丈のあるニコニコ顔が見える。
「藪下さん、そろそろかな…」
「では、私も家内のいる店に行ってみます。どうも」
男は立ち上がり、トンと肩を叩いてきた。
「…どうも」
会釈して去っていく後ろ姿が楽しそうに見える。
なんだか、何もかも見すかされていたような、変な気分だ。 3
「谷口さーん!赤いTバックにトールサイズのベビードールも買えました!」
「ぐ…Tバッ……」
「本日着用できなかったのが残念です。お正月の姫はじめ用にしましょうか、おめでたい赤ですし」
「…そういう話は、部屋でしましょう。ねぇ、点灯を見る穴場があるんです、行きましょう」
「ほう…あなたらしからぬ、素晴らしい情報収集能力ですね!」
「一言余分だよ!さあ、こっちだ」
「本当に…LEDライトによる色相は、イルミネーションの可能性を飛躍的に広げましたね…」
「芸術と科学が溶け合い、醸す新しい幽玄だ…」
「人類の進歩を谷口さんと見る事ができて幸せです。
ああ、LEDは白熱電球ほど熱を持ちませんから…寒いです」
「藪下さん…」
彼女を片腕で抱きしめ、頬を近くに寄せあう。見つめあい、短いキスをする。
彼女の歯が冷たくて、少しだけのつもりが、暖めるようについ舌を入れてしまった。
その熱さを官舎へ持ち帰る。
「ん、ん…」
「…くはっ…んむ…」
コートを脱ぎながらキスをする。
少しずつベッドへ近より、足が当たると二人で倒れこんだ。
僕が藪下さんのカーディガンのボタンを外していると、彼女はスカートとタイツを脱ぎ、眼鏡を外した。
ブラウスもはだけ、見せたピーコックブルーに赤いラインの下着。僕はその赤を指でなぞる。
「クリスマスカラーなんだ」
「あ…はい、そうです」
律儀に答え、立てた膝を自分からゆっくり開く。僕はドキッとした。
彼女はショーツの中心を指で押し、欲情の証を僕に見せつける…
こんな煽りかたをするなんて。
「藪下さん。激しくして欲しいの…?」
「…できるんですか?」
「……できます」
僕は上半身しか脱いではいなかったが、もうこらえきれなかった。
「あ、あ、はあっ!ああん…っ!」
「うっ、ああ…」
望みどおり、藪下さんの弱い所を激しく吸い、こすり、突き、何度も…
「あ、もう…いき、過ぎてっ……やめ…て、くださ…」
「ん…わかりました…やめます…これで…ごめん」 4
ぐちゃぐちゃに責めつつ、彼女から休止を申し出られれば、もちろんやめるつもりだった。
しかしここまで耐えていた自分の欲望を解放するために、やむを得ず動きを早める。
「あ、ああん!た、谷口さぁん…そんなに…ああ、もう…ダメぇ…!」
彼女の口元から唾液がつうっとこぼれる。
潤んだ瞳。ひうっ、ひうっと鳴るのど…
それに合わせて僕を締めつけてくる…
「……藪下さん…」
「んんぅ、きもち、いい…です…」
「僕も、です…」
別の日。僕たちは一緒に夕食を取っていた。
「今日、仕事の合間にイルミネーションの話になったのです」
「ふうん。まあ行った人は多いだろうな」
「こっそり主任に穴場を教えてあげようとしたんですが、なんと既に知っていました」
「へえ。あんな所を知っている人、いるもんなんですねえ」
「毎年家族で行っているそうなので。だからでしょうか」
「ふうん…」
何かがひっかかった気がした。
「あ、年末のおせちを一緒に作る件ですが…」
「ああ、はい…」
まあ、大したことじゃないだろう…
僕はすぐに藪下さんとの会話に意識を向けた。
終わり 投下ありがとうございます
未だにデートロスなので、このスレはありがたい >>110
ありがとうございます
性懲りもなくまた投下します 非DTSJエロあり
すみません 巧がちょっと怪我をします
1
「フフン〜フフフ〜ン…」
官舎の居間で、巧は機嫌良く乾いた服をたたんでいた。
終わった物を手に重ねて立ち上がる。
「感謝申し上げます。チェストにしまうのは私がやりますので、こちらにお願いします」
巧は寝室の依子の方を向いて歌いながらウンウンとうなずく。
ガツン!ドサッ!
「あ痛てッ!」
洗濯物を抱えて視界が悪かった巧は、床のわずかな段差につまずいた。
「大丈夫ですか谷口さん!」
「クソ……右の膝を…打ちましたが、大したことは無いです」
「見せてご覧なさい」
「わっ」
依子は巧のスラックスのすそをまくり上げた。
「…大丈夫ではありませんね。軽微ですが擦過傷に加えて、よろけて膝をついた時、ここの敷居で打撲傷を負ったようです。
恐らく明日までには内出血が広がるでしょう。受診可能な外科は…」
「そんな。医者なんかに行くほどじゃない。舐めとけば治ります」
「打撲傷に唾液の成分が効果を表すはずがないでしょう」
「心配ご無用って意味ですよ」
「……本日は、騎乗位しか出来ませんね。私に全ておまかせください」
「は?!…何の話だよ!そっ、そんなこと…どうだって……そもそも、するかどうかも決めて無いし…」
深夜。
「谷口…さん…はぁ、あぁ、んっ…んっ…」
既にベッドに全裸の二人。仰向けの巧にまたがり腰を揺らす依子。濡れた音がかすかに響く。
行為は依子の口淫から始まり、巧の服を脱がせるのも全て依子によって強引になされた。
巧が幾度か体勢を変えようとしても、それは頑なに拒否されて。
巧の中心は既に依子に深く飲み込まれ、熱い固さを持ち、その中でこすり上げられている。ズクズクとした快感を与えられ、巧は繰り返し浅いため息をつく。
しなやかな依子の裸体を見上げると、汗がその胸の間を伝い落ちるのが見えた。その妖艶な姿に、横たわっていながらもめまいを覚える。
愛撫に応えたくても、上腕に両手を置き体重を掛けてきている依子を跳ねのける訳にもいかず、その腰や太ももをさする事しか出来ない。
「や…藪下さん…くぅっ……」
「はァッ…ん」
前傾し、また胸を反らし、体を震わせる。感じては、いるようだが…巧は依子のいつもと違った様子に敏感に気づいた。
「藪下さん、ちょっと」
巧はトントン、とタップして依子の動きを止めさせた。
「なん…でしょう…」
「ねぇ。とても気持ちがいいんですが…きみはなかなか、いけないんじゃ…ない?」
「申し訳ありません。私の技術が未熟なのです。まだまだ努力が足りません」
「そ、そんなことは決して…しかし、やはりそうなのか……ねえ、藪下さん。僕にも少しは自由にする権利をくれよ」
「性行為にお誘いしておきながら、怪我人のあなたに、さらに負担をお掛けするなんて…私のプライドが許しません」
「大した怪我じゃないったら。だからそんなプライド必要ないだろ。僕はほんとに大丈夫。すごい汗だよ?だから休憩だけでも、しなよ」
「……では…お言葉に甘えて小休止を…」
依子は巧のたぎりをそっと体から抜いた。 2
「…交代!」
巧はいきなり依子を抱きしめた。身をよじり、押し倒す。ベッドのスプリングが大きくたわんだ。
「谷口さん!…卑怯です」
依子は焦りの色を隠せない。巧はいたずらっぽく笑みを浮かべつつ、押さえつける力をゆるめた。
「不意討ちして、ごめん。でも、藪下さんだって僕をあんなにして…」
「だって…痛みがありますよね」
「平気ですって。それに藪下さんがしたい時は…僕だって、したいんです。今度は僕の番でもいいでしょ?」
「うう…ですが、ま、枕があちらに…まず頭の向きを修正しなくては」
依子はおずおずと指差す。体はベッドとは90度の位置に向きを変えており、二人の足ははみ出していた。
「はぐらかそうとしてもダメですよ。そんなの今は、いらない」
巧は片膝を曲げてベッドにつき、それなりに痛む足の方は伸ばして床につけた。
不安定な体勢のまま、額にキスをすると依子の足に手をかけ、支える。
「あ…」
「いや、やはり…いります」
片手で枕を取り、依子の腰の下へ差し込んだ。ぬめった秘部があらわにされ、挿入のたやすい角度になる。
「んんっ」
「見えたよ。さっきまで、僕がいたところ…」
まだ十分に、それどころかますます熱を持った自分自身を、巧は依子の入り口に当てた。
ハッとして手の甲を口に当てた依子の、体の力がフワリと抜かれていく。つまりは了承を得られた、ということ。
巧は中へ再び入れる。ズブリとした感触と同時に、すぐ強い締め付けがきた。
「あ、あぅ…あァん…!」
「ううっ…」
「谷口さん、か、角度が…通常と違います」
「違ったら、良くない?」
「い……いえ…あ、あっ…良くなく、ないです!」
「えぇっと…うん。良いってことですね…」
巧は依子に腰を打ちつける。斜めの体に力が入りにくいが、依子は確実に高まっている。
それは握り締める巧の肩に無意識に立てられていく爪と甘くなっていく声でわかった。
巧は仕返しとばかりに倒れこんで依子の乳首を舐めながら、抱えていた足を押し開き撫でるように指を這わす。
「ふああ、いく…私、いきます……谷口さぁん…!」
「はい…良かった…きみを、そうしてあげられて……」
巧は依子の恥態をいとおしく眺め、ゆっくりとうなずいた。そして真剣な表情になると、舌の動きと抽送のスピードを上げていく。
「あ、あ、ああ……!」 3
依子はピンセットで綿球をつまみ、消毒液を染み込ませた。それで巧の背中をトントンと叩く。
「いてて……うわ、しみる!」
「さらなる怪我を負わせてしまい、お詫びの言葉もありません。しかし消毒はきちんとしておかなくてはなりませんよ」
「爪、立て過ぎなんだよ…」
「今後は決してこのような事は無いように留意します」
「ああ、せいぜい頼むよ。でも…きみが満足してくれたなら、それはやはり嬉しいです」
「それは…あの、もちろん満足しました…全てが一体となって……
あなたの愛情に加えて角度、力加減、声、匂い、肌の質感、手指や男性器の摩擦で合成される官能…」
「痛い!ちょっと、綿、傷にグリグリしてますったら!」
「あ、私としたことが!申し訳ありません。
しかしあまりにも痛むのでしたら、やはり外科で診察を受けるべきですね。いえ、皮膚科でしょうか?」
「どっちも嫌に決まっているだろ!
背中の、つ、爪跡で医者にかかるなんて、歌ってて転ぶより恥ずかし過ぎる!死んだ方がマシだ」
「では我慢してください。救急絆創膏を貼りましたから」
「……はい…ありがとうございます…」
依子は、手当てのためパジャマを腕に通しただけでいる、巧の背中をじっと眺めた。用は済んだ、と思った巧はパジャマを羽織ろうと前立てを引きかけた。
「谷口さん…」
こつん、と依子はその背に額を当てる。巧が片眉を上げ、依子の方を見ようと首をかしげる。
依子は目の前の背中を撫で、頬をすり寄せた。
「……あ、あの…藪下さん?」
「私には、性行為の最中は、あなたの背中は見えません。せめて今、観賞させてください」
「そ、そんなこと。どうぞ、いつだって…」
「谷口さん…家事の時に歌っていた歌を、もう一度お願いします」
「え?……あぁ、あんなの…ただの…」
「いいんです」
観賞などと言いながら依子は目を閉じる。巧は鼻歌を歌い始めた。依子は背中に当てている手で規則正しく拍子をとる。
巧は、依子の温度を感じながら真っすぐ前を見ていた。
終わり 過去にすごくいいコスプレネタを投下していらっしゃるかたがいるので二番煎じです
エロなしですみません
節分ネタ
1
巧は風呂上がりの髪を無造作に拭く手を止め、じとっと依子を見ていた。
「……ふざけてるんですか」
「節分ですから、これから豆まきをするのです。のぼせたのですか?顔が赤いですよ」
「なんでそんな格好なんです」
巧が風呂に入っているうちに着替えたのだろう。依子は虎柄のビキニにツノ付きカチューシャという出で立ちだった。
「鬼の扮装をするのは不自然ではないでしょう」
「厳密にはラムちゃんは宇宙人だけどね」
「せっかくですから、リアルを追求するよりも谷口さんの趣味嗜好に合わせたのですが。
あなたの本棚を整理した際に、確かこの鬼の女性を複数回、目にしましたので」
「ああ、天文コーナーに分類してくれた『うる星やつら』のことですか。しかし…なんて完成度の高い仕上がりだよ」
「お褒めにあずかり光栄です」
「だが一点残念なことに、ラムちゃんのブーツが虎柄じゃなく黒になっている」
「あいにく完売していまして…まさか節分にコスプレ衣装が購入出来ないほど人気のある人物だとは思いませんでした。
ともかく夜間ですし、取り急ぎ豆まきを行います」
「ちゃちゃっと済ませましょう」
「無事終了の儀と相成りました。本年も無病息災、家内安全、五穀豊穣を祈念し……」
依子の口上をウンウンと聞き終え、巧はベッドへ向かった。
「やれやれ、さあ寝ますよ……ん?なぜアヒル口…いや、怒ってるんですか」
「この格好なら彼氏が大喜びだと、コスプレサイトに書いてあったのですが…あなたは違いましたか」 2
「素晴らしいクオリティですよ。しかしあいにくラムちゃんは僕の理想の女性には入っていないからね」
「なるほど理解しました。ではパジャマに更衣します」
「わ、ちょっとまたこんなとこで…少しは恥じらいを……」
依子が虎柄ビキニのブラを外すと、下には黒いストラップレスブラを着けていた。虎柄マイクロミニパンツの下も黒いショーツ。
カチューシャを外しロングブーツを脱ごうとして、依子は巧の視線に気づいた。
「……どうかなさいましたか?一応下着を着用していたのです。シンプルな物なのでお見せするほどでは……」
巧は真っ赤になっていた。体には異様に力が入り、口に手の甲を当て、依子の姿にくぎ付けだ。
「メ、メ…メーテルだ……メーテルだよ」
「その名前は、あなたの理想の女性の一人ですね。確か漫画のキャラクターで、黒いコートを着用しており、このような下着姿ではないと記憶していますが」
「あの下は…そういう格好なんだ」
「……」
「ヤバい…クオリティが高過ぎる…!」
「………しますか?」
「やめろよ!そんな格好で言うの!」
「谷口さんはイメージプレイに抵抗は無いと思っていましたが」
「だからそういうこと言うなって…」
「…003にはキスしようとしたくせに」
「う、うるさい!それとこれとは別だよ!」
「こういうシンプルな下着にも萌えるものなのですね」
「メーテルの格好で言うなったら!もう、脱げよ!」
「………」
「………あっ…ごご、ごめんなさい…」
「…谷口さん……」
依子は下を向き、目を閉じている。
「すみません藪下さん。言い過ぎました」
「……もう一度言ってください」
「ごめんなさい」
「その前です」
巧は首をひねる。
「……………ぬ、脱げよ?」
「…はい………では、脱ぎます」
「う、うわ、あのっ…」
「全て脱衣しました。これで、私です。大丈夫ですよね……」
依子は、巧ににじり寄る。
「う、うん………藪下さん」
終わり ありがとうございます!
エロかわいい二人に萌えました 読んでくださるかた、ありがとうございます
アダルトDVDを見つけてあれこれ話
またエロなしですみません
1
夕方4時過ぎ、依子の部屋。たたずむのは巧ひとり。
依子のデスク、パソコンの隣に鎮座するのは、なんと1本のアダルトDVD。
「これは藪下さんから僕に対する、何かのアプローチなのか?」
割烹着を着こみ、三角巾を頭に着けた掃除中の巧はハタキを脇に挟み、しかめ面で腕を組んでいた。
「そんな遠回しなのは彼女らしくないな。しかし単なるしまい忘れにしては、これ見よがしだし」
いくら首をひねっても答えは出ない。
「まさか鑑賞しろって事ではないだろ、ハハッ」
そう笑うと巧はさっきまで凝視していた依子のデスクにハタキをかけ、ウンウンと細かく首を縦に振り、掃除を再開した。
……再開出来なかった。
「くそ!何だよこれは?」
巧は三角巾を床に叩きつけ、頭を金田一耕助のようにかきむしった。しかし推理がひらめく事もなく、気持ちは乱れるばかり。
床にあった座布団を拾うと盾のように構え、恐ろしい怪物に近づくかのように、それに手を伸ばした。
「『爆乳美乳ドエロギャル大集合スケスケみずぎでぬるぬるすいえいたいかい……』」
後半は読経するような声で巧はタイトルを読み上げた。
「ぎゃぁあ!僕は!なんて下品な物を音読してしまったんだ!ヤバい!口が腐る!」
二つ折りした座布団にDVDを挟み、梱包用のビニールひもを引っ張り出すと鬼のような形相でそれをグルグルと巻き始めた。
「ただいま帰りました……谷口さん?35時間ほどお会いしないうちに若干老けられましたね」
出迎えた巧はいつも以上に猫背で、髪はボサボサ、服はしわだらけ。目は据わり、ゲッソリやつれているように依子には見えた。
「お帰りなさい……そう見えるなら、きみのせいですよ」
「私は、あなたの外見に作用するような事をした心当たりはありませんが」
「ああ…そうですか…まぁ、まずはご飯を…」 2
「ごちそうさまでした。本日も美味しかったです…と言いたいところですが。
お味噌汁は過剰に煮沸し、ふろふき大根は生煮え、キンピラゴボウは甘過ぎ、サンマの塩焼きは塩を忘れている上に焦げています。
注意力散漫過ぎますね。何か悩みでもあるのですか?」
「ありもあり、大ありですよ。なんなんですか、あれは」
巧はグルグル巻きの座布団を指さした。
「座布団がなぜあのようなことに!」
「中身の話だよ!」
「…綿がどうかしましたか」
「綿なんかじゃ無く、DVDですよ。な…なんであんな物がこんな所に!おかげで心は千々に乱れて、何も手につかないありさまだ!」
膝でこぶしを握り、震わせる。
「DVD…」
「あんな下劣な物、パッケージすら見たくもないからね。目につかないように、す巻きにしたのさ」
「あ!もしかして『巨乳美乳ドエロギャル大集合……』」
「言うな言うな!」
「申し訳ありません。単なるしまい忘れです」
「そんなわけあるかよ!あ、あんなに机にきちんと置いて…」
きちんと置いてあるのは、何に於いても四角四面な依子なら有りうる話だ。それに気づいて巧は勢いを失い、握っていたこぶしをゆるめた。
「私が私の物を私の机にどのように置こうと自由だと思いますが」
「まぁ、た…確かに……え?私の物?あ、あ、そうだよな……えっ!藪下さんの?そ、そりゃそうだけど……えぇっ?!買ったの?」
「支離滅裂で何をおっしゃってるか理解し難いです」
「つ、つまり…藪下さんは胸の豊かな女性の裸をしっかり見てみたかった、と。そしてあれはその資料だと言うわけか」
巧は温かいお茶をすすりながら、ようやく落ち着きを取り戻していた。
「谷口さんとは頻回に性行為を行っています。
そうなると、以前ある時に聞いた『男がむしゃぶりつきたくなる体』とは、どのようなものかと今さらながら興味を引かれまして」
「お、男がむしゃぶりつきたく?……」
「そうです。私には非常に少ない要素を多く含むと思われるので。胸部や腰の脂肪量が多く、丸く柔らかい…」
依子は珍しく自信無さげにうつむいた。
「……藪下さん。僕に何か、その、不満があるなら言ってくださいよ」
「?料理も洗濯も掃除も70%以上はこなしていただいています。及第点につき、特筆すべき事はありません」
「………僕以外の男に、その、触れられたり、どうこうされたいんですか?…性的に」
「何を言っているのです。そんな事はありえません」 3
「なら、問題無い。僕がむしゃぶりつきたくなるのは、他でもない藪下さんだけだから」
「………」
「ここにある、その、体だよ」
「………」
「だいたい、ひどいよ。今夜は恋人とそういう事をできたらいいな、と期待しながら来たやつの目の前にこんな物を置いてさ。僕だって男なんだぞ」
「………」
「きみが帰るまで、どんな心持ちでいたと……ねぇ、何かしゃべれよ」
「………」
「藪下さん、僕……何か失言したかな……」
「………」
「す、すみませ」
「資料はあくまでも単なる資料です。未来永劫、私の最愛の恋人は谷口さんです。肉体関係も谷口さんとしか結びません。
あなた以外の人なんて、嫌です。あなたと、したいんです。私も本日はあなたと、したいと思いつつ帰って来ました」
ぎ、と力のこもる目とアヒル口で依子は巧に近づく。
「うっ」
ひるむ巧に対して依子は肩をいからせ、正座して身構える。
「……さあ!そういう事でしたらどうぞ、存分に、むしゃぶりついてください。谷口さん」
「………言ったな…僕は、ほ、ほんとに行くからな。見てろよ」
にらみ合いから始まる性行為は、初めてだった。
終わり
(エロ成分が少ないので付け足し。けどR15くらい)
4
巧は目をぎゅっと閉じて依子の体を抱きしめた。
覚悟はしていたものの、その力に依子はビクリと震えた。その時、巧の鼻を香水のかすかな甘い香りがかすめた。依子の両肩をつかんで、あれっ、と若干体を離す。
「今つけてるの、新しい香水?…この前と少し香りが違う」
「香水は、経過時間や体温で香りが変化していきます。この前あなたがこの香水について感想を述べてくださった時は、昼間でしたから」
「そ、そうか。では改めて仕切り直しだ」
またガシッと抱きしめる。
「あくぅっ」
油断して力を抜いていた依子の体が締め付けられ、そののどが鳴った。
「…!」
巧は思いがけないその色気のある声にハッとして再び体を離し、依子の顔を見る。依子は赤面して言う。
「…さ、先ほどのは…胸部の圧迫による物理的な作用の結果としての発声です」
「そ、そうですよね。よし、もう一度…」
ギュッ。むにゅ。巧の指が依子のヒップに食い込む。
「あぁっ」
依子が軽くのけぞる。
「あ、ごめんっ。わざとじゃなくて。変に、ち、力が入って」
「あふ……き、気になさらず継続して…ください」
「…そうか…藪下さん、ここ、弱いんだ……」
「うんっ、ふぅっ…」
「…柔らかい。きみの体はサラサラして、こんなに感じてくれて、僕もすごく気持ちがいいです。
胸がどうとか……そんなのに、こだわる事に意味は無いよ」
「…感謝申し上げます……」
まだまだ前戯の段階だ。
終わり 巧がSです
エロを結構ガッツリにしたくて、夢オチに頼りましたすみません
1
照明は紫がかったピンクで、それは私の赤面した顔色をカムフラージュしてくれているだろう。
ドレープの揺れる天蓋がおおった広く丸いベッド。
どうやら私の寝室らしい。でも、周囲の物の構成や縮尺がおかしい。なのに違和感なく受け入れてしまうのはなぜか、自分にも理解できない。
私はベッドに全裸で仰向けに横たわる。私の上に重なっている谷口さんは、まだいつもの着衣を身につけている。
そして、私の手首は革手錠でゆるく拘束され、ベッドの柵に繋がれていた。
「はあ…やぁん…」
脇や首筋、胸の至るところを撫でられる。そうしながら、音をたて這う彼の舌と唇に感じてしまう。体はびくびくと震え、手首の鎖がカシャリと音をたてる。
何度もきゅっと吸われ、いくつもの跡が残る。やめて…今、吸引するその箇所は、着衣の状態でも見えてしまうのは谷口さんもわかるはず…
便宜上、全裸と表現したけれど正確にはそうではない。衣類はなぜか紙のようにあっさりと破り取られ、三つ編みもほどかれてしまった。
なのに、眼鏡と靴下だけは取り去られなかったから。『八割裸』と言うべきか。
「谷口さ…ん…あぁっダメ…もう、やめて、くださっ……!」
甘い愛撫のさなか、突然の荒々しいキスに私は言葉を奪われる。野生動物のように湿った息を吐いている彼は、その舌で私の口内をとことん凌辱する。
やがて離れがたい、と言うように小さなキスを繰り返し、ようやく距離をとり彼は言った。
「ダメとか、やめてとか…そんなの嘘だ。藪下さん、ほら僕の指を見て…きみの泉は、こんなに潤ってるんですよ?乳首だって、こんな尖って」
革手錠は、抜けそうで抜けられずもどかしい。
彼に手のひらでクルクルと固い乳首を不規則にこねられ、あえぐ呼吸が途切れ途切れになる。
閉じた膝の隙間には彼の長い指が侵入し、うねる度にクチュ、と卑猥な音が聞こえた。
「先ほどから私の性感帯ばかり責めて…ひどいです」
「でも、気持ちいいくせに。可愛い…ほら、もっと感じて。大きい声、出せるでしょう?
ビデオだって、そこで自動録画してるんですから。後で一緒に見ましょうね。プロジェクターで、きみの恥ずかしい姿、大写しにしてあげます」 2
「そんな…もう…許して、ください…谷口さん」
「ダメです。まだまだ許さないよ?さっき、きみのせいで僕の大切なフィギュアの腕が取れちゃったんだから」
「あのロボットは、腕が取れるように出来ているはずでは…」
「そうだっけ?さあ、足、自分から大きく開いて。早くしなきゃ、僕が力ずくで開きますよ…」
谷口さんは目を細めて首をかしげる。前髪の影になり、表情はよく見えない。
「だって……」
「遅いよ…お仕置きです」
迷っているうちに彼は薄く微笑み、ふくらはぎが強く押し上げられた。秘部をじぃっと見つめられ、彼の吐息がかかる。
上目づかいに私の反応を確認されるのが恥ずかしくてたまらない。
そして顔が近づいたと思うと、長い舌先が濡れている奥まで入り込んだ。太ももの内側に髪と鼻先、夜の薄い髭がこすれる。上腕で私の足を押さえつけ固定し、手は両方の乳首をいじる。
「あぁ!はぁんっ!…や、いやぁ…もう、こんな…」
私はせりあがる快感に身をよじり、足をばたつかせようとしたけれど、谷口さんの意外な力に両足は開かされたまま彼の目の前に全てをさらしている。
「無駄だよ。やめないに決まってるでしょ。こんなに熟れた果実を目の前にして…」
人間が果実であるはずがないのに、蜂蜜でも溢れているかのごとくベロベロと舐めすすられる。
おそらくぷっくりと主張している粒は、つつ、と下りてきた指が添えられて、今にもむき出しにされようとしていた。
彼のひじは私の足が動かないよう力をこめ、反面指先は足の谷間のひだを優しく開き、ツンツンと粒を弾いた。
その刺激にあふん、と喉が鳴り、おかしいくらい腰が揺れる。
「お願いします…あなたの行為で平常心を失いそうです…あ、あぁん…!」
「身に余る言葉です。狂わせてあげる。論理的な思考なんか出来ないくらいよがり狂って…藪下さん」
彼は親指で秘部の皮膚をグッと押さえた。むき出しにされてしまった粒を格段に速度を上げた舌が往復運動して…
「ふぁあっ!いや、ダメ、谷口さん!…私、粒子に…なってしまうぅ……!」
「責めは、まだ続くんだよ。わかってますか?これから入れるんですから、僕のを」
彼が男性器を私にあてがう。
「あっ、待ってください!今入れたら…か、感じ過ぎます……!」
「大丈夫、ほら…ズブズブ飲み込んでいく。ごらんよ…ここで、僕たち繋がってる。ああ…すごいや、ぬるぬるで熱い。奥まで一杯に入れさせて…さあ、思いきり、動くよ」 3
「あぁぁっ!」
「すごい…こんなに締まる。僕は服着ててごめんなさい。でも、感じてるんだね。いい子だ…こう突く?それとも…こう?」
「いいっ!全部いいです…あぁん、素敵…もっと…私、めちゃくちゃに、なります…」
「そうか…良かった。ごめん、ちょっと一度抜きますね」
「あっ…」
「このまま、いかせてもらえると思った?いきたいよね。フッ、そんな風に僕を欲しがる顔した藪下さん、すごくいいです。
今度は口に、ボールギャグ付けてみますか…?きっと色っぽいと思うよ」
「ああ…そんな…」
「さあ、後ろ向きでしましょう。ひじをついて腰を上げてください。恥ずかしいならベッド下りて立って、してもいいよ…
どっち?どっちでも、突きながら指で責めて、いかせて、いかせて、絶対やめないで泣きたいくらい気持ち良くしてあげるから。きみが決めて……」
「……無理です!」
「えっ?な、何が!」
目が覚めたら布団の中だった。パジャマはちゃんと身につけ、隣には寝ぼけまなこの谷口さんが、お揃いのパジャマで半身を起こしている。
「……夢…」
体がうずき、汗をかいている。この前ラブグッズを扱うwebサイトを閲覧したせいだわ。何ておかしな夢を見てしまったの…!
時計を見た谷口さんは、布団をかぶり直した。
「うぅん…まだ起きるのは早いよ」
「谷口さん…」
「ふぁぁ…はい?」
「あなたはサディストのド変態ですか?」
「はぁ?何言ってんですか」
「当然違いますよね…」
「馬鹿馬鹿しい。寝ますよ」
「たまにはちょっとくらいド変態でもいいのですよ」
「は?!朝っぱらからふざけてるんですか。しかもちょっとド変態って、日本語が変だよ!」
「申し訳ありません…」
谷口さんは、ふ、とため息をついて私の手を握った。私はハッと彼に顔を向ける。
「…女性でも、そういう夢を見ることがあるんですね」
眠そうな彼の目は、ほんのり熱を持って私を見ていた。
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