0139sage
2017/10/11(水) 00:49:44.38ID:HXH+XKao平静を装いながら、パラフィン紙の中身を琥珀の液体に溶かしてゆく。
砂糖やミルクでごまかしたいがそのどちらもないので
あの手紙にしたためられていた臭いも味もないという言葉を信じるしかない。
私からカップを受け取ったオスカル様は、香りをひとしきり楽しむとためらうことなく口に含んだ。
「うまいな。それで私に相談というのは…」
一口飲ませれば昏倒すると書かれていたのは本当だったようだ。
カップを落としテーブルに蹲ったオスカル様の髪を指で絡め遊びながら私は待った。
「荷物を取りに来ました」
「ありがとう。丁寧に運んでね」
合い言葉代わりの三回のノックと引き替えにやってきた男達にオスカル様を預ける。
馬車に乗り向かった先は、かつてオスカル様を目撃したあの路地裏の一角にある宿。
男達の手を借り、二階の一番奥にある重厚なドアに守られた部屋にオスカル様を運び込み
ベッドに転がす。
数枚の金貨を受け取った二人が消えると、一心不乱にオスカル様の服を脱がせてゆく。
コルセットの下から現れた二つの丸い乳房に軽い失望を覚えるが
全てを取り去り現れた肢体は同じ女性とは思えないほど神々しかった。
昏々と眠り続ける女神の腕に黒いレースの手袋を、引き締まった足に太股まで覆う同色のストッキングを履かせると私も服を脱いだ。
「……ぁ」
意識が戻ったようだ。手紙によれば意識が戻っても2,3日は動けないと書いてあった。
私は仰向けのオスカル様の細腰を両膝で挟み覆い被る。
「オスカル様。本当にお美しいですわ」
白い敷布に散らばる黄金。咲き誇る白薔薇を思わせる顔立ち。ほどよい大きさの胸
うっすら腹筋が見える腹、慎ましやかな陰毛、そして白磁の肌を彩る黒い絹。
全てが完璧で全てが素晴らしい。これから眼前の麗人を快楽で塗りつぶす。
そう考えただけで下腹部から鈍い快感が沸き上がってきた。
「ロ…ザリー……」
「ふふっ。オスカル様。海を渡った隣国にはこんな言い伝えがあるそうですよ。
” 恋と戦争は手段を選ぶな ” 私もそれに習うことにしました」
小さく開いたオスカル様の唇に唇を重ね舌先を忍ばせる。
口内を探る粘膜の感触に驚き、一瞬大きく目を開いた彼女は私を引き剥がそうとするが
力を込めた肩が震えるだけで、私の行為を妨げることはなかった。
たっぷり唾液を交換し満足した私は、唇を離すと再びオスカル様を見下ろす。
「これからもっと気持ちよくなりましょうね。あんな男の事なんか忘れるくらいに」
緩んだ口元から滴をしたたらせるオスカル様に優しく話しかけるが何も答えてくれない。