遂に処女膜が引き裂かれる。あまりの痛さに私はアタルを抱きしめ、泣き叫ぶ。
「もうすぐだ、ツバサ…はぁっ、はぁっ」
アタルも苦しそうだった。私の中はとても狭かったと思う。月に1度だけ、命を育むはずだった自分の血しか通らなかったから。
やっと全部入った。アタルを抱きしめ上体を起こして、見ると腰の辺りに三つ折りにしたタオルが敷いてあった。
暗くて分かりにくかったけど、破瓜の血がそのタオルに付いていた。アタルはこのことを知っていたのだろう。
私とアタルが一つになった何よりの証だった。