「なッ?!!…」
佐々木は間髪入れず、安中の股間、つまり金的を蹴り上げた―つもりだった。
しかしその足は相手に届く事なく空を切るに終わった。そう、女体化した彼(女)の身体は、
若干縮んでいたのである。そしてその勢いのせいで、佐々木は体制を崩し、安中の反撃でベッドに押し倒された。
「物騒ですね、佐々木さん…」
「お、お前こそ!こ、これ以上やめろよ!もうわかってるんだろ!?俺が、元々は男だって!」
「まあ、それを信じるのはやぶさかではありませんがね―」
安中は佐々木に覆い被さる様にして体重をかけていき、その身動きを封じていく。
(……ちょっ?!ま、マジか!?そ、ソコは――!!)
「そんな姿で、さらにこんなのを見せられては、元々は男、とか言われても
やれるとこまでやってみたい、と思うのが人情ってヤツで…」
安中の手、その指が走る―
次の瞬間。
(ひうッ?!―あッ!…あッ!や!……やめ!?)
ゾクゾクゾク!―と、佐々木は全身に何かの虫が這い回っているかのような錯覚を感じ。
それは安中が自分のヴァギナ弄っているのが原因だと認め、理解するのに時間はいらなかった。
「いい反応ですよ、佐々木さん…本物の「女」みたいだ……」
「や、やめろッ!……こ、これ以上は本当、にッ?!―あああぁぁぁッ!?
や、安中ああ!?だ…ダメッ!ダメダメダメえッ?!ゆ、ゆるし―――ッ!!」
ビクビクビクン!―
佐々木の体が、瞬間的に痙攣する。
(はあああッ?!なんて凄まじい――「快感」だ、コレぇ?!も、もう……い、意識ヤバ――い…)