(ああ…こ、これでテレビを見てるたくさんの人たちにもワタシが
 け、警察官だってコトがわかっちゃった……)

環奈が羞恥に頬を赤らめ、がっくりとうなだれている。

これがもし全裸であったなら、この男や恐らくすでに自分の身元を
知っているであろうマスコミが伝えない限り、自分が警察官であることを
テレビを見ている人々に知られずに済むはずであった。

だが、左胸に細長い徽章、右袖にワッペンの付いた濃紺の制服をテレビを見た
人々は、漆黒の縮れ毛がびっしりと覆いつくしている女性器を丸出しにして
ブラジャーを付けていない事ははだけた胸元から三分の一ほど顔を
覗かせているのを見れば明らかな膨らみをレイプ魔の中年男に何十台もの
TVカメラが並ぶ前で揉みしだかれ、悩ましい喘ぎ声を漏らしながら
身悶えしている若い女が紛れもなくホンモノの女性警察官だという事に
もう気づいているだろう。

テレビでこの中継を見ている何千万、いや、何十万人もの人々、
特にその半数以上を占めていると思われる様々な年齢の男性視聴者たちの前で、
女性の友人たちにすら出来れば見られたくない漆黒の縮れ毛がびっしりと
ヒップの後ろまで覆いつくしている女性器やブラジャーを剥ぎ取られ
剥き出しにされてしまった乳房を揉みしだかれている姿を見られ、
心ならずも漏れてしまっている悩ましい喘ぎ声を聞かれてしまっているのは
耐え難い恥辱であった。

顔を背けていても目の前にずらりと並んだTVカメラが丸出しにされてしまった
女性器や中年男に警察官の制服の下で揉みしだかれている乳房を映しているのが
ハッキリと感じられる。

両手を自分の手錠で繋がれて隠すすべなどない丸出しの女性器に数十万人の
小学生から孫のいる老人までの男たちの下劣な視線に耐えかねて環奈が
切なげな表情を浮かべて太ももを擦り合わせた。

その悩ましい仕草にTV画面を見つめ、いきり立った肉槍を激しくしごいている
数十万人の男たちがびくん、びくんと不気味に脈打っている肉槍を握り締めた手を
さらに激しく上下させ始める――――