だが皮肉にもその男たちの優しさと新妻を愛しく思う気持ちがかえって純粋な乙女たちの心に
征服される屈辱と悔しさを与えていった。

もちろん女たちが初めての床で流した涙には破瓜の痛みに対する反応もあった。
だがそれ以上に美しい彼女たちを泣かせたのはこれから妻として子を孕まされるという
事実への不安と恐怖に、そしてなにより自分の女体が男たちにじっくりと愛されることによって
反応してしまうという残酷な生理現象であった。

女たちは涙と同時に堪えきれない喘ぎを発した。
男たちに可愛い可愛いとその清らかな女体を撫でられる度、彼女たちの肌に鳥肌が立ち
桜色した乳首もピンと張り詰めた様相とかした。

そんな屈辱と快楽の狭間で悶える女房の姿に男たちはますます彼女たちを愛しく感じて
より深く濃厚にその神秘的な女体を愛でていった。

理性の限界を超えた男女の営みの中で多くの女たちは絶頂とともに愛していないはずの
男たちの身体に腕を巻き付けその背中に爪を引っ立てながら仰け反ったという。
そして男たちもまた女体のぬくもりに癒やされながらうっとりと絶頂を迎え
ヨーグルトのように濃い子種を吐き出して果てた。

こうして村の夜は静かに過ぎていく。

やがて月日がめぐり季節が一巡したころ、あの日涙した女たちは
夫に優しく肩を抱かれながら生まれたばかりのわが子の口に乳房を与えた。

あいも変わらず美しい彼女たちの顔には優しい笑みとほんの一握りのかすかな
悲しみが写っているように見えた。


END