【Wizardry】ウィザードリィのエロパロ16【総合】 [無断転載禁止]©bbspink.com
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0001 ◆pT3tKNJdzbPc 2019/01/03(木) 17:15:04.25ID:4ptP2KLj
ワードナ率いるヴァンパイア軍団や、ローグ、オークその他のモンスターに凌辱される女冒険者たち。
プリーステス、ウィッチ、サキュバス、獣人などの女モンスターやNPCを凌辱する冒険者たち。
ここはそんな小説を読みたい人、書きたい人のメイルシュトローム。

凌辱・強姦に限らず、だだ甘な和姦や、(警告お断りの上でなら)特殊な属性などもどうぞ。
過去スレその他は、>>2-10辺り。
0253名無しさん@ピンキー2020/05/11(月) 23:48:13.56ID:e+pk14U0
おつでございます
大抵の本番話だと処女で痛がってもイかせるまでやるのが多いから
相手を案じてイかせる前に終えるのは珍しかったですな

>>249
もし完成したらここに投稿できますか?
露出ネタなら趣旨に合いますし
今まで投稿され保管庫に登録された話にはエロなしのもありましたから
0254名無しさん@ピンキー2020/05/12(火) 01:54:14.85ID:osDWowEF
個人的に見つけた書き間違いや改行ミスの部分を載せておきます
役に立ったら幸いです

>>228
「おおっと! 抜け駆けは駄目ですヨ。シズルさんにビオラさん……アアッ! 私もさっきので…スイッチ入っちゃったんですカラ…」
     ※カレンの1人称って私ではなくワタシだったと思うのですが

>>238
「修道女になったのも、あたし達がリーダーに手を出してもらうように照れ隠しの一環で挑発してたのと、同じ類かもしれませんネ……」
     ※こちらもカレンの一人称がワタシになっておらずあたしになってますよ

>>242
俺は、ビショビショになったプレアの蜜壺や菊門に下を這わせた。
     ※下、ではなく、舌、が正しいのではないでしょうか 

>>243
「プレア……今日はここまでにしよう。俺達の仲間になるなら好きな時に抱いてあげるから、まだ今度頑張ろう、ねっ?」
     ※まだ、ではなく、また、が正しいのではないでしょうか
0255名無しさん@ピンキー2020/05/12(火) 20:36:36.50ID:Ep3V9AeP
乙!

新キャラが既存のキャラとは別路線でエロい!
服の脱がせ方というか衣装の残し方もツボ!

ウィザードリィ世界の食事背景も気になるな
侍や忍者が存在している事から和食も知られてる筈
日本の料理みたいに和洋折衷も珍しくなさそう
0256名無しさん@ピンキー2020/05/12(火) 22:35:38.67ID:KjyC1ncR
>253
え、いや、自称忍者のじじいが酔って脱いだのを見てウッドヘッドが全裸ニンジャを思いついた、てのは趣旨にあってるの?
0257禁断の秘裂 新たな仲間編  ◆j1kvW29u.2 2020/05/12(火) 23:31:38.91ID:AuhyWgBS
※この台詞と下の文の一行分の空白は必要のないものだったので削除をお願いします

チョロチョロと最後の一滴までナツの膣内に出し、俺は心地よい解放感に満たされた。
       「空白一行」
「お、重くない?」
※この文と台詞の間の空白は三行分にする筈が投稿ミスしてしまったので三行分の空白に変更をお願いします

ビオラは転職前のバルキリーに相応しく、かつて愛用した槍のように手刀突き出して、的確にラムガーディアンの脳天や心臓部を突いていく。
       「空白一行」
一見、見麗しい裸体そのものが恐るべき抜き身の刃であり、敵をいとも容易く屠れるのだ。
※この文の間の空白は削除でお願いします。

「これで暫くの間は守衛の増援も来れないでしょう。リーダー、この隙に撤退しましょう」
       「空白一行」
「そうだね。戦っている間に守衛達を観察した事で、クィーンの依頼条件は果たしている筈だし」
※この文の間の空白は削除でお願いします。


※ここからは新たな仲間編の登録時の修正希望箇所になります
>>226
「リっ、リーダーだって…わっ、私の淫乱なオッ、オマ○コを、何度も、何度もぉっ! イッ、イかせ続けらる底なしオチ×ポじゃないですかぁ……」
            ↓
「リっ、リーダーだって…わっ、私の淫乱なオッ、オマ○コを、何度も、何度もぉっ! イッ、イかせ続けられる底なしオチ×ポじゃないですかぁ……」

>>234
「そんな彼女がどうしてこの森に来たのか…目を覚ましたらリーダーが理由を聞いてあげてくださいネ」
            ↓
「そんな彼女がどうしてこの地に来たのか…目を覚ましたらリーダーが理由を聞いてあげてくださいネ」

>>243
「はい! 生贄の確保自体には成功しましたが……寺院に連れて帰還する途中、例の6人組と遭遇して交戦、そのまま音信不通に……」
            ↓
「はい! 生贄の確保自体には成功したと、先に寺院に帰還した兵から報告はあったのですが」
「本隊が生贄を連れて帰還中、例の6人組に遭遇あるいは襲撃されたのか、以後消息不明なのです……」





>>249
その話、とても興味深い内容ですな

>>250
感想ありがとうございます
原作者様に喜んでもらえてホッとしています
自分なりに考えしたシャバに出入りするルートも問題ないようですし
次回作執筆のモチベーションになりました
確定している事は雄羊の寺院の連中はもっと涙目になる事ですね
女性攫って生贄やらかす連中なので慈悲はありません
0258保管庫2020/05/21(木) 19:16:17.52ID:s7Gun/ut
>>202の名前欄は「?」となりましたが、
前後の文脈から「名前欄のキャッシュ残りである」と判断して、一連の投稿順に処理しました。

それと、
前回の>>210-212,>>215に引き続き、今回>>254についても、
保管時に(勝手ながら)読者様の指摘そのままに、補完・修正を行いました。
……が、これは本来、作者様の意図しない改変をも行ってしまう事になりかねません。
ですので今後、文章に指摘を受けた作者様は、
トリップ表示の上で指摘に対する同意または否定の一文をレスポンス下さるようお願いします。
(指摘は善意の読者様によるもので、保管庫管理人が行っているわけではありません)
0259禁断の秘裂 6人から7人の一日編  ◆j1kvW29u.2 2020/05/24(日) 22:19:19.80ID:oubn8MUt
自宅のドラム缶風呂がある仮設浴場的な場所。
そこには大勢のモンスターが集まって土木作業を始めていた。
「みっ、みなさん。無理をしない範囲でいいですから……リーダーさんに言われた通り、お風呂場の拡張工事、よっ、よろしくお願いしますね」
ロングの銀髪のエルフの修道女プレアが、時々声をどもらせつつもモンスター達に指示を出す。
というかお願いすると彼等はプレアをチラチラ見ながら作業をしていく。
プレアはそのモンスター達の視線を気にしてか、自分の身体を抱きしめてモジモジしている。
なぜなら今のプレアの姿は、雄羊の寺院の仮面の男達に攫われた時と同じなのである。
全裸に修道女のベールを、毛先や前髪や長い耳をはみ出しながら被り、首元にロザリオをかけた以外は生まれたままの姿。
突出した部位はないが身体全体の釣り合いがよい、均整の取れた体型。
大きすぎず小さすぎずバランスのいい美乳や、昨日俺に抱かれた事で開拓されつつある無毛の下腹部の割れ目も覆い隠す布地もない。
モンスター達の中で人に近い者は、自分達の召喚主が今日になって裸同然の姿になった事に困惑と性欲を織り交ぜた視線を。
そうでないモンスターは主の変節に心配と好奇心を含む視線を彼女へ送りながら作業に励む。
だからこそ、だからなのか、プレアは身心の奥底から込み上がってくる羞恥心に葛藤しつつ、懸命にモンスター達を監督する。
背後にいる俺達――――いや俺の視線を意識しながら。

「――まさかこんな方法で風呂場の拡張をするとは……」
ブロンドロングヘアで前髪パッツンの髪型で、上付きのオマ○コのスジや豊満な胸を隠さない全裸忍者のビオラが感嘆げに呟く。
「ホントね。私も実際に見ないとプレアの提案した方法を信じられなかったよ」
同じく全裸で下付きの淫らなスジや、ビオラより少し小さくても巨乳に分類される乳房を露わにしたままの忍者のナツも彼女の呟きに同意する。
長い黒髪は俺にどんな髪型にするか決めてもらい結ってもらう事で、毎日違う魅力を醸し出してくれる。
全ては俺の為であり男冥利に尽きる。
今日は首筋のうなじ部分で長髪を束ねて結んでいる。
「でも、プレアのおかげでドラム缶風呂じゃなくてちゃんとした浴槽に入れそうだよ」
俺はビオラとナツの間に立つ位置で、全裸の修道女の後姿を堪能していた。
胸と同じように大きすぎず小さすぎず形のよいお尻を、モジモジとくねらせる。
俺の視線に察知してか、人型のモンスターに見られるのは恥ずかしいのか、頬を赤らめながら度々こちらを振り向く仕草もそそられるものだ。
どうしてモンスター達が風呂場の増改築を手伝ってくれるのか? 時間は少し遡る。

                      ※

朝に洗濯物を干し終わった俺達は、二手に分かれる事になった。
シズルさん・カレン・レイチェルはフェアリークィーンの依頼の遂行に。
俺・ビオラ・ナツはプレアにこの森での地理や暮らし方、俺とのセックスの決まり事的なものを教える事に。
聞けば聞く程、禁欲的な寺院の生活とは対称的だったのもあってか、目を白黒させたり赤面したりするプレアの百面相が繰り広げられる。
ただし雄羊の寺院の位置を教えられると、顔色が悪くなるのが見て取れる。
無理もない。突然攫われて生贄にされかけたのだから。
自宅である丸太小屋の紹介と説明をしていくと、プレアは浴場がドラム缶風呂なのを不思議そうに見つめていた。

「リーダーさん。皆さんと一緒に住んでる家はちゃんと出来上がっているのに、どうしてお風呂場だけドラム缶風呂なんですか?」
「それは……家が完成したのはつい数日前で、居住スペースの建築を優先したから、風呂場の方は間に合わせのドラム缶風呂なんだ」
プレアの質問に申し訳なさそうに返答すると、彼女は少し考え込む。
「………………だったら、こんな方法はどうですか?」
ちょっと耳を貸してくださいと、俺の耳に小さな唇を近づけコショコショと自分のアイデアを呟く。
「――――ええっ!? 本当にそんな事ができるの!?!」
時々かかるプレアの吐息に感じながらも聞き終えるが、その内容は驚愕で、俺達では未修得の職業を体得している彼女だからこその案だった。
「大丈夫なのかな? その方法なら、確かに私達も楽できるけどさあ……」
「バルキリーだった私も、メイジだったシズルも、元プリーステスで今はビショップのカレンも覚えていない魔法だからなんとも言えない……」
俺から詳細を聞いたナツもビオラも半信半疑。シズルさんもカレンも修得していない魔法だからこそ、躊躇してしまう。
「大丈夫です。寺院時代からあの子達とは苦楽を共にして気心の知れた仲になっていますから」
0260禁断の秘裂 6人から7人の一日編  ◆j1kvW29u.2 2020/05/24(日) 22:23:17.67ID:oubn8MUt
不安はあるがプレアが大丈夫だと言った以上、確固とした裏付があるのだろう。
なら自信満々な幼馴染の言う事を信じるだけだった。

                      ※

プレアの策。それは修得している召喚系統の呪文で、風呂場の拡張工事の担い手を呼び出す事だった。
クリエイトライフで巨大な恐竜の姿をしたホラスマスや、翼を生やした悪魔のような姿のパイロアイルを。
イリュージョンで全身をローブに包んだシャドー、レイス、ファンタズム達を召喚。
そのモンスター達に風呂場の拡張工事をやってもらうのがプレアの案だった。
俺・ビオラ・ナツはモンスター達に浴場のどの部分をどのように工事すればいいか詳細を教える役割を担っている。
例えるなら職人などの作業者に指示命令を行う立場であり、実際の現場作業は基本的には参加しない現場監督のようなポジションだ。
ビオラやナツが教えようとすると、ホラスマス以外の人に近い姿のモンスター達は、頬を染めて顔を逸らしたり、前屈みになったりする。
長い金髪と、黒い長髪を結ったプロポーションの抜群の全裸の女性二人が、身近で指導するのだから無理もない。
逆に俺が指導する事になったモンスター達は、いかにも残念そうな雰囲気を纏いながら作業の手順を聞くのだったって……露骨すぎるでしょ!
とにかくプレアが召喚で労働モンスターを派遣。
そのモンスターに仕事の手順を教えるのが俺達、という構図が出来上がっていた。
プレアの使役するモンスター達は彼女の性格に影響されてか温和で物わかりがよく、仕事を覚えるのが早かった。
だからこそ召喚された時、プレアの姿が頭にベールと首にかけたロザリオ以外全裸になってしまったのを見た時は、全員絶句していたっけ。
ショックから立ち直った後はジーッと穴が空く程プレアの裸を見つめ続けたなあ。
やがて彼女は視線に耐えられなくなり、両手で胸と股間を隠して目を潤ませながらこちらに助けを求めるのに時間はかからなかった。
俺やシズルさんやビオラやナツやレイチェルやカレンの前で裸になるのは平気になりつつあっても、それ以外に晒すのは抵抗が強いようだ。
この辺りは俺達がプレアにとって特別な存在になったとも解釈できるので、こそばゆくもある。
しかし恥ずかしがるのプレアを見てると、忍者になったばかりの頃のシズルさん・ナツ・ビオラを思い出す。

3人が転職した直後、忍者のスペックをフルに発揮するには専用装備以外はローブさえ着用できない事を知り、彼女達は深く絶望した。
アラム城に住み着いている商取引のできる人物、クィークエグやルモンテスに問い合わせても忍び装束は売っていないの一言。
一縷の望みを絶たれたシズルさん・ビオラ・ナツが恥ずかしがりながら、一枚また一枚と装備を脱いでいった光景は、今でも鮮明に思い出せる。
全裸になっても羞恥心がすぐに無くなるわけじゃない。
暫くの間は露出した乳首・股間を気にして探索にならなかった。
魔法の森の時とは違い恥毛に覆われていても、性器を丸出しという事実は変わらない。
戦闘も転職前の方がマシだと断言できるほど酷いものだった。
人型モンスターに出会う度に彼女達は乳房や股間を隠すのに手一杯。
まともな戦いにならなかったのである。
手で乳首・性器を隠しながらの力の入らない蹴りや突き、回し蹴りはお嬢様のお遊戯レベル、股を極力開かないように放つドロップキック。
これでは忍者の極めれば竜すら屠るポテンシャルも、くのいちとして裸身さえ活用した他者を魅了する業も中途半端だ。
こんな惨状では次の探索地である採掘場・ジャイアントマウンテンでも足手纏いが関の山。
だから羞恥心を克服する為に、男の俺に乳首や恥毛といった陰部を見せつけて慣らす「真のくのいち養成特別訓練」が提案・実行された。
最初は探索し終え、ある程度安全も確保したアラム城に戻り、薄暗い城内で灯りを燈しながら。
陰毛で隠されているとはいえシズルさん達が自らオマ○コを見せてくれる、俺にとってはまさに渡りに船だった。
それが俺への好意に変わっていくのだから、世の中なにが幸福に繋がるのかわからない。
今のプレアはその頃のシズルさん達を彷彿とさせる。
このどっちつかずの態度が扇情的すぎて、色々な意味で微笑ましかった。

「なかなか順調だね」
俺の呟き通り、風呂場の増改築工事は順調に進んでいた。
ホラスマスがその巨体を活かして建材を運ぶ。
シャドー、レイス、ファンタズムが運ばれた建材を俺達の教えた通りに組み上げていく。
翼を生やしたパイロアイルが立っているだけでは届かない高所の作業を担う。
俺達6人で丸太小屋を建てた時とは作業分担・効率化・人数面と何から何まで違う。
0261禁断の秘裂 6人から7人の一日編  ◆j1kvW29u.2 2020/05/24(日) 22:27:21.64ID:oubn8MUt
このペースなら思ったより早く完成しそうだ。
「これでプレアに教えてもらった、工事を手伝ってくれそうなあのモンスターも召喚すればもっと早く完成するんだろうけど…やっぱりイヤ?」
「「絶対イヤ!」」
「……やっぱりダメですか」
他にもクリエイトライフで召喚できる、建設作業に使えそうなモンスターにはノールトロールがいる。
しかしプレアに召喚してもらおうとしてもナツとビオラに大反対されてしまい召喚されていない。
別行動中の、輝く黒い長髪にたわわに実った大きな胸を裸身ごと晒す、同じく忍者のシズルさんもここにいたら、ナツとビオラに賛同するだろう。
何故そこまでノールトロールが嫌われているのか。
それはジャイアントマウンテンでのトールトロールの件が影響している。

                      ※

こいつは山中に陣取っては通行料として5000もの金を払わないと通してくれないのである。
それだけならがめついモンスター止まり。
シズルさん・ナツ・ビオラがそこまで嫌う理由にはならない。
性質の悪い事にこいつは女性相手となると―――。
「おら、通行料払え。でなきゃマ○コ見せろ」
と、通行料の代わりにセクハラを要求してくるという種族は違えど男の風上にも置けない始末……。
「ああ、見せてるじゃねえか、じゃあやらせろ!」
――更にシズルさん、ビオラ、ナツが全裸なのをいい事に彼女達とセックスさせろとのたまったのだ!
………ああ、本当に思い出すだけで殺意が湧いてくる。
トールトロールは露骨に鼻息を荒げながら盛りのついた獣のように、腰に纏う布地の上から丸わかりなくらいにペニスを膨張させて迫ってきた。
その下卑た視線を注がれる全裸のシズルさん達3人はたまったものじゃない。
「「「いっ、イヤアアアアア――――ッッ!!」」」
女性の貞操の危機の前に、ついに吹っ切れた全裸のくのいち達。
アラム城で裸を俺の視線に晒す特訓のおかげか、多少ぎこちなさは残るものも戦えるようになったのもあり、戦闘体勢の構えをとる。
このままだと大切に守ってきた処女を確実に散らされる。
恥ずかしいなど言っていられなかった。
目の前の女の敵に羞恥と嫌悪の感情を隠さずに叩きつけながら、シズルさんもナツもビオラも出し惜しむ事なく全力で敵に突貫した。
トールトロールもシズルさん達を無理矢理にでも犯そうと、伏兵として控えさせていたのかヒルジャイアントを呼び出し迎え撃つ。
そこに俺やレイチェルやカレンも加勢し、その後どうなったのかは言うまでもない。
乙女の逆鱗に触れたトールトロールは3人の裸のくのいちに翻弄され、体術で打ち据えられ、手刀で切り刻まれ、一方的に蹂躙された。
ヒルジャイアントも俺の攻撃とレイチェルとカレンの支援によって追い詰められる。
一見華奢な露出趣味な女にしか見えなかった3人は、とんでもない牙を隠し持っていたのだ。
トールトロールの後悔も虚しく、忍者の跳躍力で敵の頭上に舞ったシズルさんは天に手を翳して最強呪文の発動に必要な魔力を集めていく。
魔力が充填された手をトールトロールに振り下ろすと、シズルさんの最強魔法、ニュークリアブラストが発射された。

ドッ―――ガアアアァ―――ンンッッッ!!!

轟音と共にジャイアントマウンテンに火柱が上がる。
直撃を喰らい吹き飛ばされたトールトロールが最後に見上げた光景。
上空のシズルさんが呪文を撃つ際に両手を翳した為、盛大に揺れた豊乳と、戦闘の汗で湿った影響か恥毛越しに見えそうなスジであった。

                      ※

こんな事があったからか、シズルさん達はこの種のモンスターに苦手意識を持っている。
一戦終えた後のベッドの上で俺に抱き付きながら、リーダーに捧げる初めてを守り通せて本当によかったと呟いていた事からよっぽどなのだろう。
続いてこの後も双子の巨人にあからさまに舐め回されるように視姦されたのも、苦手意識に拍車をかけているんだろうなあ……。
プレアにおとなしいモンスターだから大丈夫と説明されても、第一印象が最悪だったからかノールトロールの召喚を承諾する事はなかった。
「ほらリーダー、ノールトロールがいなくてもなんとかなってるじゃない」
回想に耽っていた俺の腕に自分の腕を絡めながらビオラが同意を求めて来た。
その過程で乳首をぽっちりと勃てた胸を、乳首ごと密着させてくる感触が意識を現実に引き戻す。
「これで皆でお風呂に入れるねっ。プレアの召喚したモンスター達にもなにかお礼をしてあげたいんだけど…」
ナツも反対側から同じように自分の腕を胸ごと絡めてくる。
こっちの乳房も大きくて柔らかくて気持ちがいい…。
0262禁断の秘裂 6人から7人の一日編  ◆j1kvW29u.2 2020/05/24(日) 22:30:53.33ID:oubn8MUt
回想から戻って来た先にあるのもまた夢心地な気持ちよさだった。
「だったら、こんなのはどうかしら? プレアのモンスターは紳士的で結構溜まってるみたいだし、私達の公開ショーで発散させてあげるの」
なにやら二人が話し合っているようだが、両腕を包む胸の触感に意識が集中して全てを聞き取れない。
「あっ。それいいかも。仲間以外に見られながらするって新鮮だし。ね? いいよねリーダー?」
だから思わず頷いてしまったんだろう。
ビオラとナツの……召喚モンスター達へのエッチな報酬案について。

「よし、今回はこれまでにしましょうか。あ、あれ? み、みなさんどうしんたんですか?」
プレアがモンスター達に休憩を呼びかけようとしたら、恐竜型のホラスマス以外の様子がおかしいのに気付く。
「―――――ぁ…っ……ぁぁ…………ぃぃょぉ……」
聞いた事のある声が聞こえる中、人に近いパイロアイル、シャドー、レイス、ファンタズム達がある方向に視線を定期的に向けているからだ。
プレアも気になってモンスター達が気にしている方向に視線を向けると――――。
「あっ? ―――ええっ!?」
そこには着ている物を全て脱いで全裸になったリーダーと、最初から全裸のナツとビオラが、交互にディープなキスを繰り返している姿だった。

「リっ、リーダーさん!? こっ、こんな時に、なっ、何をしているんですか!?」
顔を真っ赤にしながらプレアは両手で顔を覆い隠すと、必死に声を絞り出しながら俺とナツとビオラが絡み合っているのをとがめてくる。
「――――プハァ……何って。プレアのモンスター達に、私達のセックスを見せつけてあげてるんだよ?」
さっきまで俺と濃密に舌を絡めていたナツは唇を離すと、今更どうしたの? というような顔でプレアの問いに答える。
その間にビオラがいたいけな目で俺にキスを訴えてくるので、その視線につられて今度はビオラの唇にキスをしてあげる。
「ど、どうしてみなさんへのお礼がエ…エッチを見せる事に…つっ、繋がるんですか!?」
顔を隠しながらも指の隙間からチラチラと覗き見るプレア。
でも顔を隠しても首からは下はロザリオ以外何も着ていないから丸見えだ。
「――んっ。……ふう…プレアの裸を見て、彼等溜まってるみたいだからさ、せめて俺達の公開セックスを見て発散してもらおうと思ったんだよ」
ナツが説明している間に、ビオラとむしゃぶりつくようなキスをしていた俺は彼女から口を離すと、その理由を説明する。
「…………だって、一生懸命働いてくれてるんだから、報いてあげたいの。私達のなりの、かたちで……」
続いてビオラの畳みかけるような言葉に、プレアは何も言えなくなってしまう。
彼女も気付いていたのだ。
仲間のモンスター達が、自分やビオラやナツの裸身を見る度に明らかに熱を帯びた視線で見ている事に。
プレアだけ服を着る手もあるが、ナツやビオラ以外にシズルさんやレイチェルやカレンも全裸な以上、モンスター達はムラムラする一方だろう。
「だから黙って見ていてくれないかな? それに…雄羊の寺院関連のゴタゴタが続いて、こっちも皆を抱く機会が減って溜まっててさ……」
「…………あ。そうでしたね……わかりました。じゃ、じゃあ後学の為にもリーダーさん達のセ、セックス、見学させていただきます…」

プレアから了承をもらえた俺は、まずさっきまでキスをしていたビオラと本番の為の前戯にとりかかる。
「……あっ!」
俺がビオラの柔らかく色香に溢れた裸体を抱きしめると、ビオラはかすかに驚きの声を上げる。
しかしそのまま愛撫に移ろうとしても、ビオラは自分からはなにもせず目を閉じて、俺のしようとすることを待っているようだった。
「ビオラ……痛かったら言ってね?」
俺はビオラの豊満な胸を揉み上げる。
忍びとして身体を鍛えても胸は柔らかいままで、揉めば揉むほどビオラの感度は上がっていくようだ。
「―――んぅっ! ……はぁぁ…んっ…ぅ……」
ビオラは、俺の愛撫に敏感に反応し喘ぎ声を漏らしていく。
「く……っ…はぁ……ん……あんっ!…そ、そこは…っ!」
露わになった脚の付け根を指先でさするように愛撫すると、割れ目に沿って指を上下させる。
「は……あぁっ…んん……」
ピンク色のオマ○コに、指を少し差し込んでみる。
「――ひぃんっ!!」
ビオラの背中が大きく反り返った。指をより深くねじ込み、ぐちゅぐちゅとかき回す。
「あっ! あぅ…! リーダー……」
ビオラの喘ぎには、甘いものが混じっていた。俺の指をきゅっと締め付けるビオラの淫裂からは、透明な蜜が溢れ出している。
「ビオラ……そろそろ、いい?」
0263禁断の秘裂 6人から7人の一日編  ◆j1kvW29u.2 2020/05/24(日) 22:38:05.87ID:oubn8MUt
「ええ…。リーダーの硬いオチ×ポ……私のオマ○コに、思いっきりブチ込んでぇ!!!」
俺はビオラを風呂場のタイルの上に腹這いにさせ、反り返ったモノをその秘唇にあてがって一気に突き入れた。
「――――ひぃっ!!」
プレアやモンスター達によく見えるように、ビオラの両腕を掴んで引っ張り上げる事で、上半身をエビぞりの姿勢で起こさせる。
一瞬何かに突き当たる感覚の後、オチ×ポはビオラの奥深くに入り込んでいき、その勢いで大きく形のいい乳房がブルルンと盛大に揺れた。
「あっ、ぁ………熱い…リーダーのオチ×ポ…熱い……」
ビオラの中はいたいけなほど狭い。ペニスは強烈に締め付けら僅かに動かすだけで強い快楽が伝わってきた。
「……う…あぁぁ…」
ビオラの中がぎゅっと収縮しオチ×ポを圧迫する。一旦腰を引き…再び突き入れる。
「ぁぁ……うう………ああっ!」
ぬるぬるした肉壁が、俺のモノを刺激する。俺はその刺激に突き動かされ、何度も何度も腰を突き出し、引くとビオラの胸もユサユサ揺れた。
「うっ…んん……うぅっ……ぁぁ…リィ…ダァ……もぉ……ラメぇぇぇ!!!」
やがて絶頂の時が近づいていく。ビオラは俺に、俺はビオラに、感じながらも共にイケるよう互いに絶頂のタイミングを見計り…その時が来た。
「………あっ…はっ―――――ぁぁっ…………!」
ビュクリと、俺が喋る事もせず膣内射精に専念する中、ビオラは裸体を盛大に痙攣させ、その反面小さな声で鳴くとぐったりと動かなくなった。
だがその顔には、かすかに恍惚とした微笑が浮かんでいた。

「ふう…………ナツ、イケる?」
モンスター達がビオラのイク光景に息を呑む中、俺は待ちわびているであろうナツに呼びかける。
「は…はあ…。いっ――いいっ―――――ク…ウゥ……。……い、いつでもオッケーだよ…」
見るとナツは俺とビオラの隣でオナニーショーをしていた。
モンスター達やプレアに見せつけるような姿勢で。
待っている間、やけに大人しかったのは、俺をすぐに迎え入れられるように自慰に専念していたからなのだろう。
「ん……チュッ…はぁっ……」
これ以上待たせるのは酷だとばかりに、俺はナツと舌同士を絡ませた。
「クチュ…ピチャ…チュルッ……ふぅ……胸も…触ってもいい…?」
大人のキスの合間に、呼吸に合わせて上下する、白くやわらかなふくらみにそっと触れる。
「…うん、リーダーなら、いいよ……ビオラみたいに…揉みしだいて…ね」
俺は手のひらで包み込むように、ナツの大きな乳房を、ゆっくり揉んでいく。
「…あっ…くぅ…ふぅ……ん」
ナツの感度が高まっていくにつれ、俺は彼女の一番大切なオマ○コにも手を伸ばした。
「あ…ん……そこは……! ひんっ!!」
そこはもう、さっきオナニーをしていたのもあってか、ぬらぬらとした蜜を溢れさせていた。
「ナツ……これからする事は恥ずかしいと思うけど、我慢してね」
「え…? ……きゃっ!?」
俺はナツをすぐ近くのドラム缶風呂にもたれかからせると、プレアやモンスター達に見せつける為に、片足を抱え上げ大きく脚を開かせた。
「やだ……こんな格好、恥ずかしいよぅ………あ…っ…あんっ…」
蜜を滴らせている秘唇にペニスをあてがう。そのままナツをじらすように、先端で亀裂を擦り上げる。
「…………行くよ。準備はできた?」
「リーダー……うん。でも……できればゆっくりで…お願い……」
俺はナツの望み通り、オマ○コの入り口に押し当て、じわじわと侵入させてゆく。
「やんっ!? ――――あっ、ああ……」
ナツの中は十分に濡れそぼっており、オチ×ポは抵抗なく入っていった。
「―――はぁっ……」
ナツがドラム缶風呂に手をついて俺のモノを全身で受け止めている中、俺はゆっくりと前後運動を開始する。
「……リーダー……動いて………んっ…んっ…」
十分な潤滑油に満たされたナツの中を、突き上げるようにして攻める。
「あっ…あっ……や、やぁん……」
あまりに感じ過ぎるが故、時折ドラム缶風呂からずり落ちそうになるのを、ナツは全身で懸命に堪えていた。
「…いいっ…あぁっ…あぁぁっ…いっ、イキそうっ…」
やがて彼女の喘ぎは、悲鳴に近くなっていった。
「くうっ……そろそろ俺も…イ、イクッ!!」
「あっ!、ぁ、あ、ぁ、ああぁぁぁ――――――っ!!!」
ナツが大きくのけぞるると同時に、俺もオチ×ポから熱い物が迸り、彼女の膣腔を駆け巡っていく。
「はぁっ…はぁっ………………は…ぁん……」
ザーメンが全て吐き出されるのを耐えきったかのように、ナツはグッタリと力を抜いて、ドラム缶風呂から滑り落ちていった。
   
0264禁断の秘裂 6人から7人の一日編  ◆j1kvW29u.2 2020/05/24(日) 22:43:01.27ID:oubn8MUt
ビオラに続いてナツもイッたのを目にした事で、モンスター達は今度はプレアの番かとばかりに、期待が入り混じった視線を向ける。
最初は顔を手で隠していたプレアも、俺達3人の激しいセックスを見て刺激を受けたのか、胸を手のブラで隠しつつモジモジと凝視していた。
「さあ……プレア。ここまで来たなら、わかるよね? もう、プレアだって…我慢できないんでしょ?」
プレアが俺の言葉に観念したかのように手のブラを下ろす。
途端に、ふんわりと盛り上がった胸が露わになる。
シズルさんやビオラやナツやレイチェルのように手から零れ落ちる程の大きさではなく、掌にすっぽりと収まりそうな程の大きさだ。
しかしその白さといい、綺麗なお椀型の形といい、それは息を飲むほどに美しかった。
小さな乳輪の中心にちょこんと載っている乳首も、色素の沈着などまるで見られない。
青白い血管が透けて見えそうな程に白い乳房は、プレアの現在の職であるプリーステスに相応しく、どこまでも清楚だった。
「み、見ないでください……。こ、こんな格好……リ、リーダーさん達だけでなく、召喚したみなさんにまで見られたら…わっ、わたし……」
俺達とモンスター達の視線を感じながら、残った片手で股間を隠すプレアは恥ずかしげに呟くが、俺は視線を逸らさなかった。
「見なければ意味がないんだよ? さあ、手をどかして」
しばらく俯いていたプレアだったが、やがて手をどかし割れ目を晒した。
そしておそるおそるといった表情で、こちらを見つめ直す。
太陽の日の下で改めてじっくりと検証したが、想像以上の裸体だった。
形のいい乳房。なだらかにくびれたウエスト。股間を縦に走る一筋の柔らかそうで恥ずかしげなスジ。スラリとした脚はぶるぶると震えている。
完璧そうな女体でありながら、少女の面影も両立させている所が、妙にセクシーだった。

「じゃ、こっちに来て」
ゴクリと唾を飲み込んでから、俺は命令した。
プレアがゆっくりとこちらに歩いてくる。
そしてモンスター達に囲まれるような位置に立ち止まると、俺はプレアの肩を抱き寄せた。
静かに浴場のタイルが敷き詰められる場所に横たえさせると、そっと乳房に手を当てる。温もりが掌に伝わって来た。
「あっ―――!」
プレアの顔は紅潮していた。目を閉じているせいで長い睫が際立っている。俺は吸い寄せられるように唇を重ねていった。
「う……うぅ………んっ」
力が緩んだ瞬間に、舌を侵入させていく。小さな唇はとても柔らかい。
一瞬、舌の侵入を拒むような仕草を見せたプレアだったが、すぐに観念したようだった。
仄かな芳香を胸いっぱいに吸い込みながら、温かな口内に舌を這わせていく。
「んんっ!! んんぅっ……」
口の中奥深くまで舌を侵入させ、プレアの舌を追いかけ回すと、苦しそうな声が漏れる。
躊躇しているのだろう。しかし容赦はしない。
プレアの頬を一筋の涙が伝っていく。それを静かに舐め取り、プレアの口内を堪能した。
「キスも……俺が、初めて?」
耳元でそう囁くとプレアはこくりと頷いた。―――プレアは上の口も下の口も処女だった。
俺は胸の高鳴りを感じた。俺はこの幼馴染とあらゆる意味で初めての男になれるんだと。
シズルさん・ナツ・レイチェル・ビオラよりどっちかというとカレンよりのスレンダーな肢体は、長い銀の髪と同じく見れば見るほど白かった。
形のいい乳房はまだ少し硬い。しかしその手触りは申し分なかった。掌に吸い付くような感触だ。
「あっ……ああっ! ……そっ、そんなところっ」
乳首を指先で軽く摘み、反応を見る。
顔を左右に振ってはいるが、何かしら感じてはいるらしい。
勃起しかけた小さな乳首を口に含み、舌で転がしてやると、ほんのわずかではあったが、プレアの声に熱い吐息が混じり始めた。
それを防ぐかのようにプレアは唇を噛んでいる。
意思に反して声が洩れてしまい、召喚モンスター達に聞こえてしまうのが恥ずかしいのだろう。
じっと唇を噛むプレアは、嵐が過ぎ去るのを必死で待ち続けているかのようだった。
自ら望んだ事とはいえ、友達に等しい仲間のモンスター達への報酬として、皆の前で俺に抱かれる姿を晒しているのだ。
小刻みに震えるプレアの身体からは、戸惑いがはっきりと見て取れた。
可能なら好きな人の前以外でこんな事はしたくない、でも戦闘以外に労働を手伝わせたのだからなんらかの代価は支払わないといけない。
これは……仲間の召喚モンスター達のためにする事。
目を閉じてじっと耐えているプレアは、そう自分に何度も言い聞かせているようでもあった。
「あっ!! いやっ!」
乳房からウエストにかけて何度も撫で回し、徐々にオマ○コへと手を近づけてゆく。
0265禁断の秘裂 6人から7人の一日編  ◆j1kvW29u.2 2020/05/24(日) 22:56:38.85ID:oubn8MUt
やっぱりこういうシチュでのセックスは拒否感が強いらしい。
プレアにとってこれが2度目のセックスなので、可能な限りの慎重さでゆっくりと攻め続ける。
正直プレアの綺麗な裸体を目の前にしたせいで、俺は欲望を抑えられなくなりつつあり、かなりキツイ。
「いいの? やめても?」
あまりに激しく反応するプレアを見かねて、いったん愛撫の手を止めた。プレアがゆっくりと目を開ける。
おそらく彼女の視界は感じ過ぎて滲んだ涙で、俺の顔もよく見えていないのかもしれない。それでもプレアはわずかに顔を左右に振った。
「……続けて欲しいんだね」
今度は首を縦に振る。俺とナツとビオラのまぐわいに当てられ火照った身体を鎮められるのは俺しかいない。
「力を抜いて。リラックスするんだ」
そして俺は、プレアの両脚を左右に開いた。
すぐに閉じようとするがその脚を手でM字型に固定し、清らかと淫らさを兼ね備えた秘部を心ゆくまで観測した。
「見ないで、ください……」
顔を両手で覆い、プレアはしきりに震えている。
恥ずかしさに耐えきれないといった風情だ。
昨夜の初夜の時は二人っきりだったが今回は仲間のモンスター達に視姦されているという違いがある。しかし俺は遠慮しなかった。
「―――ひあっ!」
オマ○コのスジに慎重に指を当て、静かに左右に開く。
さあ、シズルさん・ナツ・ビオラ・カレン・レイチェルの割れ目との違いを観察しよう。
途端にプレアが身体をよじったが、鮮やかなピンク色の肉の器官をはっきりと見る事ができた。
恥丘を恥ずかしげに彩る陰毛はなく、淡いピンク色の秘唇がひっそりと息づいているのがはっきり見える。
色素の沈着等とは無縁の秘裂は、まるで一本のスジのようにぴったりと閉じていた。
その様子は昨日俺に抱かれながらも、依然として頑なに男を拒んでいるようでもあった。
しかしオマ○コ内部の複雑に入り組んだ媚肉の器官は、そこが男を受け入れる部分である事の何よりの証拠だ。
「ダ、ダメですリーダーさんっ! そんなところ……あうぅっ!!」
もはやプレアの意向など聞いている余裕はなかった。
しなやかな両脚を一気に持ち上げ、まんぐり返しの体勢を取らせる。
そして夢中で秘裂の奥にむしゃぶりついていった。
「ひぁっ、あっ、あうぅぅぅっ!」
ほとんど味はしない。しかし、わずかなアンモニアの匂いの入り混じった芳香が、心地よく鼻を刺激してくる。
舌を器用に動かし、 柔肉の扉を開いて内部へと侵入していく。
オマ○コの上部に恥ずかしげに息づく肉芽の包皮を剥き、舌でねぶる。
飽きることなく繰り返えすとプレアは扇情的な嗚咽を漏らしている。
クリトリスを舐める度、獣のように跳ねる白い肢体を押さえつけ、溢れ出て来た秘汁を啜った。
啜ったものがなんなのかはわからない。
愛液か、それとも自分の唾液か、もう区別がつかなかった。
だがそんな事は関係ない。可憐で清楚な、頭部にベールと首にロザリオ以外全裸の聖職者の肉唇が、粘液でヌラヌラと濡れ光っている。
それだけで充分すぎるほどに興奮していたのだ。
「あっ! ああっ…あぅっ、ハァン……」
プレアの反応が一段と激しくなる。
しかしいくら激しく抵抗しようと屈曲位のような体勢で脚を跳ね上げられてはどうする事もできない。
俺は片手でプレアの両脚を纏めて固定し、強烈にそそり勃ったオチ×ポをオマ○コの中心へと押しつけた。
蜜壺に纏わりついていた粘液を亀頭にこすりつけ、プレアの表情と見比べながら、慎重に標準を合わせる。
「リっ、リーダーさんっ! ま…まってください! み、みなさんが、ナツさんが、ビオラさんが―――見てますっ!」
周囲を見渡すと余韻から回復したナツとビオラ、人型モンスター達以外に恐竜型のホラスマスまで興味津々で俺達の性交を見つめている。
プレアの顔は羞恥で真っ赤になっていた。
ベールと銀髪を振り乱し、首を左右に振ってかけているロザリオをチャラチャラと鳴らし、ためらいの意思を露わにしている。
俺の興奮は恥じらうプレアの顔を見れば見るほど高まっていった。
プレアの恥じらいの対象は誰か?
彼女の気持ちを考察すればするほど、俺はますます昂ぶっていく。
ついさっきまではタップリとフェラチオをしてもらってから、オチ×ポをオマ○コへ挿入するつもりだった。
しかしもう我慢しきれなかった。一刻も早くプレアと結合を果たさなければ気がすまなくなっていたのだ。
一体なにをそんなに焦っているのか?
プレアが俺のハーレムに入るのが遅いから、その分沢山愛さねばならないと本能が叫んでいるのか?
「――――――ひぁぁっっっ!!!!」
ぐっと腰に力を入れると、プレアの嬌声が悲鳴に変わる。
0266禁断の秘裂 6人から7人の一日編  ◆j1kvW29u.2 2020/05/24(日) 23:00:45.23ID:oubn8MUt
ベールと長い銀髪を更に振り乱して、首元のロザリオが跳ね上がるくらい身体全体を反らせて、涙を浮かべながら必死に耐えようとする。
しかし俺は躊躇しなかった。
力任せにプレアを押さえつけ、一気に股間に力を込めた。
「きゃあぁっっ!! …うぐぅぅぅっ! 痛いっ、痛いですっ!!!」
硬くそそり立つ俺のオチ×ポは、可憐なヴァギナを裂く程に押し広げて蜜壺の中に突き刺さってゆく。
昨日の夜と違って途中でやめたりはしなかった。
痛がった所で止めてしまったらいつまでも先に進めない。
子宮口までひと思いに貫いた。
その方がプレアにとっても痛みが少なくて済む、そう判断しての事だ。
「いやあぁっ!!! ―――痛いっ!……で、でも…がっ、我慢っ! しないと……っ!」
やはり前戯が不十分だったせいか。
プレアの膣内の貫通はかなり困難だった。
しかし諦める事なく繊細なオマ○コの肉ビラを引っかいてゆくように、無理矢理に挿入を継続する。
「あ……あううぅぅぅっ…………」
ズンッと子宮口を突き、完全に秘壺を貫くと、プレアは悲鳴をあげる事すらできず、口をパクパクと開けて苦悶の表情を浮かべた。
シズルさん達を毎日抱く事で鍛え上げられた極太のモノが、可憐な清らかな割れ目をこじ開けてズッポリと突き刺さっている。
「フウ…最後まで挿入ったよ……。どう? 2度目の俺の感触は?」
挿入を遂げてしまうと俺は少し余裕を取り戻した。
プレアは俺を見つめながらも、相変わらず口をパクパクさせて、荒い息を吐いている。
俺は深い達成感を感じていた。
プレアのオマ○コの中はまだ潤滑が足りてないようだが、今回はやむを得なかった。
それでも強烈な締りと繊細な膣肉の感触は、しっかりと感じる事ができる。
「あ……ぐっ、ぐ……ぐっ…………くぅっ……」
まだ問い掛けに返答する余裕はプレアにないらしく、俺は結合部分とプレアの表情を見比べながら、ゆっくりと腰を引いていく。
肉裂を丸く裂けるほどに広げて姿を現している怒張のオチ×ポには、性交の負担を和らげようとする雌の本能か。
大量の愛液がまとわりつきつつあった。壮絶に扇情的な光景だ。
「お、お願いです。リ…リーダーさんのっ! 好きに…していいですからぁ…や、優しく…ぅっ! しっ、してください…」
俺はプレアの懇願に応じて最初はゆっくりとピストンをしていた。
やがて徐々にその速度を上げていった。
プレアの白い脚をしっかりと肩の上に乗せて、屈曲位で容赦なくオマ○コの奥まで貫く。
「こっ、これが…本当の、セ、セックス!? わ、わたし…変にっ…なっちゃう……!」
ペニス自体が痛みを感じる程の強烈な締まりと、繊細な膣肉がオチ×ポに絡みつく感触を堪能しながら、容赦なく抽送を続けた。
それがプレアにはどれほど過酷なものがわかっているつもりだが、こちらにも限界がありそれは遠くない。
「――――っ! ……もう少ししたらイクから、今度はしっかり受け止めて…ねっ!」
あと一突き、あと一突きと、神経を集中して込み上げる射精感に耐え続けた。
しかしそろそろ本気でヤバい。
亀頭が抜けてしまう程ゆっくりと腰を引き抜き、それから一気に根本まで貫く。
最大のストロークは最大の破壊力をもって淫猥なオマ○コを打ち抜いた。
「ひ、ひぃぃっ――――!! あっ!!!! き、キます! なにかキます! わたし…わたし―――ああああああああっっっっ!!!!!」
その衝撃にプレアが僅差で先に絶頂に達し、凄まじい圧力で俺のモノを根こそぎ搾り取らんと媚肉で締め付ける。
俺は膝をガクガクと震わせながらも体勢を維持し続けて、こみ上げてくる欲望を一気に解き放った。

※容量の関係で今回はここまで、続きは後日となりますのでお待ちください。召喚についてはこの話ではこういう類だという解釈でご理解ください
>>258
レス>>202ですが名前の記入ミスです…大変申し訳ありません。
前回の>>210-212,>>215に引き続き、今回>>254の読者の指摘ですが、この修正でよかったのです、と同意する書き込みを忘れていました。
…保管庫管理様にご迷惑をおかけしてすいませんと共に対処していただきありがとうございます。
0268名無しさん@ピンキー2020/05/25(月) 21:25:04.61ID:25Kv9y15
乙。
前屈みのファンタズムとトールトロールの怒張を想像して吹きそうになったw
0269禁断の秘裂 6人から7人の一日編  ◆j1kvW29u.2 2020/05/31(日) 23:10:29.06ID:AeCFXqoH
ドクッ! ドッピュン! と大量の精液が、プレアの膣内をぶち抜いていく。
淫猥なオマ○コは煮えたぎる程の白濁液であっという間に爛れていった。
「「う。うう…………」」
射精を終えて、ついにイカされた秘唇は、オチ×ポを引き抜いても、ぽっかりと穴を開けていた。
やがてそこからドロリとした精液が逆流してくる。
「はあ、はあ……昨日はダメだったけど、今日は最後までできたよ…よく、我慢したね」
被ったベールから出ている銀髪を少し除いて、露わになった額に軽くキスしてあげながら、俺はプレアの耳元で囁いた。
プレアはぐったりとタイルの上に裸体を投げ出したまま、放心状態になっている。
知らない人が見たら、ベール以外全裸に剥かれ無理矢理陵辱された修道女、という凄惨な光景に見えるかもしれない。

だからこそ―――なのか。
その背徳的なプレアの姿に深い充実感を覚えずにはいられなかった。
現に俺以外に彼女の淫乱っぷりを見たプレアの召喚したモンスターの内、パイロアイル、シャドー、レイス、ファンタズム達は凄い事になっていた。
全員股間を押さえて前屈みになりながらビクビクと痙攣していたのだから。
痙攣してした理由は……大方予想がつくだろう。
唯一、ホラスマスだけが主のプレアを心配そうに見つめていた。
そしてナツとビオラと言えば――――。
「おめでとう、プレア。とうとう…リーダーにちゃんとイカせてもらったのね……」
ビオラはクールさとは打って変わった慈しむ表情で、プレアのオマ○コに手を添えてヒールウーンズをかけてあげている。
「ほんと…よくがんばったよ。これで次からは痛がらずに、もっと、もーっと、気持ち良くなれるから…」
ナツはプレアを膝枕してあげながら、俺との激しいセックスでクタクタになった彼女を労わる。
「は…い……ビオラさん、ナツさん……。はぁ…これからも…よろしく、お願いします……」
その微笑みはまさしく聖女に相応しい、いや聖女が降臨したと言っても過言ではなかった。

                      ※

「―――じゃあリーダー、プレアをちゃんとイカせてあげたんですね? よかった……」
プレアが召喚したモンスター達を送還させたタイミングでシズルさん・カレン・レイチェルが帰って来た。
俺達は風呂場のプレアの召喚魔法による浴場の増改築の結果を。
シズルさん達はフェアリークィーンの依頼達成をそれぞれ報告し合う。
その過程でプレアとも2度目のセックスをして、今度はちゃんとイカせてあげた事を知らせると、シズルさんは冒頭のように喜んでくれた。
「これから一緒に住むんだからさ。あたし達の生活スタイルに慣れないとキツイじゃん?」
いくら自分のように適性があると言っても、俺とのセックスを心の底から楽しめなければ本末転倒であると。
そうレイチェル―――金髪でパーティ最大のバストを誇り、下付きのビラビラがはみ出しているマンスジが特徴的な全裸のモンクが話す。
「聖職者って基本堅物なイメージがありますからネ。ワタシみたいなタイプならともかく、プレアさんは真面目なタイプのようですカラ」
そこに同じ聖職者でも正反対の、赤毛なスレンダー体型で上付きの淫らなスリット、小さなクリ、最初からパイパンの裸ビショップ、カレンが続く。
カレンはプレアの性格から、自分だけ痛がってイケない・俺をイカせられないのに負い目を感じ、皆と距離をとる事を心配していた。
「だからリーダーとプレアが、最後までセックスできた事を聞いてホッとしてるんですよ」
シズルさんは昨日の夜にプレアが痛がってイケなかった事をずっと気にしていたのだ。
「本当は日課である寝る前の皆とのセックスも、さすがにプレアだけ仲間外れにしてワタシ達だけするわけにはいきませン」
「だからって痛がって間もないのにすぐ再戦は、セックスへの悪印象を植え付けかねないしねえ…」
カレンもレイチェルも、プレアだけセックスで気持ちよくなれない事による疎外感で、新パーティがバラバラになる事を危惧していたのだ。
「す、すいません……。わたしがエッチが下手なばっかりに、リーダーさんだけでなく、みなさんにまでご迷惑を……」
昨日の夜からおあずけ状態と聞かされて、ズーンと思いっきり落ち込むプレア。
「たっ、たしかに起きた直後や、朝食後の皆でセックスもできなかったけど……膣休め期間だと思えばさあ……だから落ち込まないでっ!」
「そ、そうよっ! ちゃんとリーダーにイカせてもらって、仲間のモンスター達の目の保養にもなったじゃないのっ」
工事中に俺とセックスを堪能できたナツとビオラは、プレアの落ち込みっぷりに慌ててフォローするが―――。
0270禁断の秘裂 6人から7人の一日編  ◆j1kvW29u.2 2020/05/31(日) 23:13:02.50ID:AeCFXqoH
「あ……あの子達に見られながらリ、リーダーさんに抱かれてた事は…わっ、忘れてくださいぃぃぃい!!」
とうとうプレアは真っ赤にした顔を両手で覆いながら泣き出してしまった。
やはり処女喪失から間も置かず、俺達ならまだしも仲間のモンスター達に見られながらの行為というのは、プレアにはレベルが高すぎたようだ。

「それでシズルさん……」
「なんですか?」
「どうして俺はシズルさんに抱きつかれて……そばにレイチェルとカレンをはべらせているんでしょうか……?」
昼食時、丸太小屋の寝室の巨大なベッド。
俺はプレアを抱いた後に着直した服をまた脱がされ、同じく全裸のシズルさんに抱き付かれる形で、ベッドに拘束されていた。
ちなみに今日の昼食の準備はナツとビオラがプレアをあやしながら担当する事になった。
「私達がクィーンの依頼に行っている間に、リーダーは3人とエッチを楽しんでいたんですよね?」
優しい口調ながら反論を許さない威圧感を含ませつつ、俺に抱きつきながら語り掛けるシズルさん。
パーティ1番のレイチェルに続いての大きさを誇る胸をムニュリと押し当てながら……。
「ズルいですネエ。ワタシ達も昨日の夜からご無沙汰だったのにィ……」
そっと俺の左腕を手に取ると、パーティ内で最も控えめな胸だが、出る所は出ている胸を押しつけるカレン。
「そうそう……。プレアを気遣ってあたし達も我慢してたんだから、どこかで埋め合わせが必要だよねー」
続いてレイチェルが俺の右手を手に取って、カレンとは対照的にパーティ最大の爆乳に押しつけさせる。
大きさは千差万別だがその感触はいずれも、比較するのが馬鹿らしいくらい素晴らしい。
「「「もう我慢しなくていいんだから、リーダーのオチ×ポ、オマ○コに…ちょうだい……」」」
そんな脳味噌がとろけそうな肉感に包まれながら、こんな事を囁かれたらスイッチが入るのは避けられなかった。

俺は……まずシズルさんを全身全霊で慰める事にした。
一旦シズルさんとカレンとレイチェルにどいてもらうと、起き上がって手早く体位を整える。
俺のペニスはシズルさんの裸体を見た瞬間、一気に暴発しそうなほど勃起した。
鍔(つば)の広いとんがり帽子にローブを纏っていたメイジ時代はほっそりとして見えたのに、意外なほどムッチリと成熟した肉体だ。
忍者として全裸になった初めの頃、シズルさんは両手で必死に身体を隠そうとするも、豊かな乳房は掌から零れ落ちてばかりの事を思い出す。
あの頃は巨乳以外は全体的に細かった裸身も、今では忍者として申し分のない筋肉がついている。
と言っても筋肉のつき方は女性としての魅力をまったく損なわない類であり、これであの反則的な戦闘力を発揮するのだから…忍者恐るべし。
俺は彼女の裸体を目で楽しみながら、正面に座っているシズルさんに近づいた。
「シズルさん……我慢してたって事は、自分で慰めるだけじゃ耐えられないんでしょう?」
「はい……。クィーンの依頼中も…隙を見てはオナニーしたけど……もう、限界なんです」
「そんなに…じゃあ、激しく行くよ!」
「えっ!? ――――ん…んん!」
俺はシズルさんの肩をガシッとつかんで抱き寄せ、強引に唇を奪った。
身を捩ろうとする彼女を俺はしっかりと抱き締める。
「……ぷはぁっ! リ、リーダー…い、いきなりは困ります! も、もう少し心の準備というのが…」
俺の奇襲的な攻勢に対応できていないシズルさんは戸惑うばかり。
さっきまでは攻めだったのに、このギャップもシズルさんの魅力のツボなんだよなあ。
「でも自分の指じゃ、満足出来ないんじゃないでしょ?」
「そ、それは……!」
「シズルさん、満足してないんでしょう? 女性の指じゃ男のオチ×ポは再現できませんから。その証拠に…」
ヌチュッ! という音と共にシズルさんのオマ○コに手を入れ、秘唇を押し開いてその間を撫で始める。
「あっ…!あ、ああっ! だ、だめぇ……」
それまで耐えていたシズルさんだが、今度はクリトリスを指でつまんで執拗に転がす。
「まだヌルヌルじゃないですか…」
すると流石に耐え切れずクチュクチュッ! という音と共に熱い蜜を流しつつ甘い声を上げた。
「あぁっ…いけません――――ひぅっ…!!」
「俺だってシズルさん達を何度も愛して経験を重ねてるんだ…。だから、今回は俺に全てを委ねてみて……?」
俺は再びシズルさんと唇を重ね、今度は舌を侵入させ彼女の口内を蹂躙する。
そのままシズルさんの豊満な胸に手を伸ばし、その重さを確かめるように優しく揉みしだく。
片手では到底掴みきれない乳房でとても柔らかい。
俺はゆっくりと乳房をこね回してその感触を楽しんだ。
0271禁断の秘裂 6人から7人の一日編  ◆j1kvW29u.2 2020/05/31(日) 23:15:58.24ID:AeCFXqoH
すぐに乳首がコリッと硬くなってくる。
「ん…んっ…も、もっとぉ……もっとぉ……」
やがて、シズルさんは目を閉じたまま、口腔内を貪る俺の舌に舌を絡めてきた。
俺の腕をつかんでいるシズルさんの手から、段々力が抜けて行く。
その手は俺の胸から腹へと撫でるように降りて行き、やがて天を向いて怒張しているオチ×ポを探り当てる。
シズルさんの白い指が、俺のモノを軽く締め付けるように握って、上下に擦る。
「こ…これがシズルさんのテクニック!」
俺に全てを委ねてと言ったのに我慢できなかったのか、シズルさんの性格からして俺にされるだけでなく奉仕してあげたいと思ったのか。
なんにせよシズルさんのオチ×ポへの反撃によって、一気に俺のモノは爆発しそうになった。
「経験を積み重ねてるのは…俺だけじゃないか…。こ、これ以上はヤバイ……そろそろ…いい?」
「…………はい…。…下さい……私の、中に……」
俺は”例の物”に真正面から対面するように、シズルさんの背中の側に回りこむと、抱きかかえた。
既にネトネトと密を垂れ流している彼女のオマ○コに勃起したオチ×ポをあてがう。
俺のペニスはますます力強く怒張している。
するとシズルさん自ら腰を下ろしてカチカチのオチ×ポを膣内に挿入させた。
「あ…あぁっ……す、すごい…なんてっ、硬いのっ……!!!」
オマンコの中に俺のオチ×ポが完全に分け入ると同時に、シズルさんの嬌声が寝室に響き渡った。
ペニスは根元までヴァギナに吞み込まれ、厚い肉壁がピッチリと絡みつき締め付けてくる。
「―――カレン…レイチェル…例の物を、俺達の前にお願い…」
俺は射精を我慢しつつ腰を突き上げながら、待機させているカレンとレイチェルに用意してあった物を披露するように頼んだ。
「ハイハーイ。と言っても、このカバーを外すだけなんだけどね」
「さあ、ご開帳デース!」
バサッという音と共に現れたのは―――大きな人間の全身が余裕で映る程の大きさの鏡だった。
「ああっ!? こ…これはっ?」
鏡に全身が映った事で更に性的に刺激されたのか、シズルさんの身体がぴくんと跳ねた。
「前から…不満だったんだ。いつも後ろから挿入するとっ……シズルさんや皆の、顔やオッパイが…見えないって」
シズルさんの白いうなじに舌を這わせながら横顔を覗き見る。
「んっ!…ああんっ! 私……こ、こんなにエッチな顔…してるのぉ!?」
その顔は鏡で自分の乱れている姿を見せつけられたせいで、羞恥と快感に打ち震えている。
基本、自分の顔がどんな表情をしてるかなんて、推測はできても詳細はわからないものだ。
初めて見るセックス中の自分の痴態、それがもたらす衝撃は相当なものだろう。
「だからっ……こっそりと、この鏡を用意…したんだ。……これからは…この鏡越しに、色んなシズルさんを…見せて、ねっ!」
「んっ!………こ、こんなの…がまんできないぃ!」
シズルさんの脇から手を回し、下から持ち上げるように胸を揉む。
手のひらを使って胸全体を揉みながら、指先ですでに硬くなっている乳首を刺激する。
乳房をこねると肉壁がますます強くオチ×ポを締め付けてくる。
「ああっ!こんなに…すごい…! ……もっと…お、奥まで突ぃてぇ!!」
俺のピストン運動に合わせて、シズルさんは腰をグラインドさせる。
腰をペニスがすり抜けそうになるくらい持ち上げ、また深々と沈み込ませる。
シズルさんの膣内は、俺自身に絡み付くように圧迫してくる。
そのうちシズルさんの腰の動きが長い黒髪を振り乱すほど激しくなっていった。
俺がシズルさんのオマ○コにオチ×ポをグイッと突き上げる度に、ピチャピチャと湿った淫らな音が響く。
「し、シズルさん…俺、もうイキそうだ…!」
「…わ、私も……! リーダー…な、膣内に……! ―――あ……んんんっ!!!」
「「あぁっっ……!!!」」
俺は弓型になって喘ぐ程シズルさんを体の勢いよく突き上げ、強烈に締め付けてくる熱い肉壁の中に、白い奔流をぶちまけた。

シズルさんが俺に背中から倒れ込む形で気絶したのを確認した俺は、彼女をそっとベッドに寝かせると、次のターゲットを定める。
レイチェルとカレンの内、特にカレンが、瞳をウルウルさせながら俺を見ている。
「……次は、カレンで!」
「わーい! じゃあはりきって、イキましょうカッ!」
選ばれたカレンは、まるで子供のように無邪気な笑顔を浮かべると、ベッドに飛び込んできた。
事前に濡らしていたのか俺の上にまたがると、オチ×ポを掴んで自らの秘唇へと導く。
「アッ…! やっぱりすごいです…ネ。リーダーのっ、オチ×ポ…」
ペニスの先端が、カレンのオマ○コの中へと入っていく。
0272禁断の秘裂 6人から7人の一日編  ◆j1kvW29u.2 2020/05/31(日) 23:20:10.95ID:AeCFXqoH
ゆっくりとカレンが体を降ろしていった。
「ンンッ……!」
オチ×ポが柔らかな肉壁に包まれる。
ヒンヤリとした肌とは対照的に、蜜壺の暖かさはいささかの変わりもない。
「アッ…アアッ……」
やがて俺のモノはカレンのオマ○コにスッポリと収まり、その気持ちの良さにピクピクと脈打つ。
「ハァ……ハァ……おっ、きい…で…ス」
熱い吐息をつきながら、カレンは俺の身体の上で動き始める。
「アッ……ウンッ!」
スレンダーな体が上下に揺れる。
「ンッ! アッ…ク…クゥゥ……」
カレンは夢中で動き続けているようだ。
オチ×ポがヌルヌルとした小さな割れ目に締め上げられ、激しい快感におそわれる。
「クゥッ! ウッ……ウウ……ンッ…!!」
俺は、下からカレンの子宮を突き上げていった。
大きな鏡越しに見ると、別角度からカレンの乱れっぷりが見て取れる。
「ンアッ……アッ…ウンッ……キャッ!?」
ペニスがオマ○コを、何度も何度も出入りを繰り返す。
そのたびに、カレンの裸身が踊るように俺の体の上で揺れ動いた。
「こ、腰がっ!! ……ンッ! かっ、勝手に動いっ―――アッ…! アンッ!!!」
オチ×ポを駆け抜ける熱い感覚。
カレンの声も、徐々に大きくなっているのが分かり、限界に近づいていく。
「ウンッ…ウウッ……!! アッ、アッ、アッ!! アアッ…!!!」
我慢の限界を超え、俺のモノから熱いモノがほとばしる。
「ウッ…!」

ドクンッ、ドクッ……ドク……ン!

「ハァンッ!!!…………アァ……!!」
一滴残らず、カレンの子宮の中へ射精する。
カレンの胎内に、熱い汁が注ぎ込まれていった。
「ハァ……ハァ…ハァ…」
カレンは、力尽きたようにグッタリと、俺の胸に倒れ込んだ。
「ハァ……ハァ〜〜〜〜。ありがとうございまス。リーダー……」
そう言うとノロノロと起き上がりながら、俺のオチ×ポを引き抜くと、隣に身体をずらして横になった。
「最後の一人が、待ってるんですカラ…いつまでも、リーダーの上で寝てられません…ヨ……」
カレンの視線の先に目を向けると―――まるでおやつを取り上げられた子供のように、モノ欲しそうに俺を見つめるレイチェルの姿があった。

「お待たせレイチェル…。こっちに来て」
俺は起き上がりレイチェルへと近づくと、裸身を抱き寄せベッドに連れていき、その上に覆い被さる。
「リーダー……」
カレンと同じく前戯はいらないくらい濡れてるので、早速大きく勃起した俺のモノを、レイチェルの秘唇へ沈めていく。
「あっ…!」
ヌルリとした感触と共に、オチ×ポが滑り込んだ…。
「んっ…。ひ……ぃ…ぃ…ぃぃんんっ!!」
その体はカレンと同じくヒンヤリと冷たいようで、オマ○コの中は内心の昂ぶりを表すかのように温かい。
「リーダー……。お、奥に当たってる……」
嬉しそうなレイチェルの声が耳元で聞こえた。
「温かくて気持ちいいよ、レイチェル…」
「あたしもよ……。とっても……気持ち、いいの……」
「待たされた分、楽しませて…あげる…からっ」
「ああん、リーダー……」
俺がゆっくりと動き始めると、レイチェルの誇る爆乳も連動して、目を惹き付けるように揺れ出す。
「うんっ…んっ……」
オチ×ポと、マンスジの粘膜とが擦れ合い、いやらしい音が聞こえる。
「あっ……!あんっ…!」

ヌチュ…ヌチュ…

そんな音が聞こえるたびに、心地よい快感が股間から脳裏を走った。
0273禁断の秘裂 6人から7人の一日編  ◆j1kvW29u.2 2020/05/31(日) 23:22:57.85ID:AeCFXqoH
「いいっ…気持ちいいよ……リーダー……」
レイチェルは俺の首に抱きついたまま、なすがままになっている。
鏡で見るとレイチェルのボリュームたっぷりの乳房が、俺の身体に押しつけられたり、離れたりを繰り返していた。
「ひんっ…!うんっ…あっ……!」
熱いペニスがレイチェルのオマ○コに出入りを繰り返し、二人の興奮が高まっていく。
「はぁ…あっ……!んんっ…!」
レイチェルは何も知らない生娘のように、頬を紅潮させて可愛らしい声を出している。
「んあっ……あんっ…!! んっ……」
俺は我を忘れたかのように、オチ×ポを突き立てた。
「リ…リーダー……!!イイッ…イイのぉ……」
まるで、俺が初めての男のような反応だった。
「あっ……!うんっ…!!んっ……あっ…!」
それは新鮮であり、同時にレイチェルの初めての相手は本当は俺であるという、奇妙な錯覚を俺にもたらすものであった。
「あんっ…! あっ……あっ…! ああっ……!!」
悲鳴にも似た声と同時に、レイチェルの体がエビ反る。
それに合わせ、俺はレイチェルの子宮内に熱いモノをほとばしらせた。
「イッ―――! イッ…イッちゃう!! あっ…あぁ…あ―――――――!!!!」

ビュクッ…! ビュッ……!ド……クッ……ン

「うっ…ううっ!!」
残さず中へ俺の子種を注ぎ込む。
「はぁ…はぁ………はぁ…はぁ……」
この気分は何だろう………………レイチェルのはじめてを頂いておいて音沙汰無しの男? へのわだかまりなのだろうか?
「レイチェル……」
俺が息を荒げながら色々な感情を込めて彼女の名を呼ぶと、レイチェルがソッと俺の胸に顔を埋めた。
「ありがとう、リーダー……」
でも――――そんな葛藤もレイチェルの笑顔の前では些細な事に思えた。
何故なら今レイチェルが愛しているのは俺であり、俺もレイチェルを愛しているのだから。

                      ※

三人を抱き終わるとベッドに寝かせ、昼食が出来上がったかを確認に台所へと向かうと―――。
「「「――――あっ!。……あ。リ、リーダー(さん)……」」」
確かに昼食はできていた。
同時にプレア、ナツ、ビオラの3人が絡み合っているのを除けばであるが。
具体的にはナツとビオラが、シズルさんとビオラの時のような貝合わせをしながら、プレアの乳房やオマ○コを愛撫しているといった具合だ。
「3人とも…なにをしてるの……?」
「ええと……ご飯の準備してたんだけど、その、隣の部屋からリーダー達の声が聞こえてきて…」
俺の問いかけに停止状態から真っ先に反応したナツが気まずそうに答える。
「わ…わたしは止めたんですど、みなさんわたしに気を遣ってかなり我慢してたみたいで…お風呂場の時だけじゃ満足できなかったんです…」
プレアは心底申し訳なさそうに謝ってくる。
「で、でも…食事の準備はちゃんと終わらせてからしてるわ!」
ビオラは弁明として昼食の準備を終えてからレズセックスを始めた事を主張する。
「はあ……まあ、ここまま食べ始めても、ナツもビオラもプレアも欲求不満でしょ? ……だったら、ここでスッキリしよっか?」
俺はしょうがないとばかりに溜息をつくと、プレアはともかく、ナツとビオラが最も望んでいる事を提案してあげた。
たちまちナツとビオラはパアッと顔を輝かせて、昨日の夜にシズルさん・ナツ・ビオラ・俺の4Pの際に使ったマットを取り出し始める。
プレアは最初ドギマギしていたが身体は正直なようで、おずおずと俺達の下へ歩いていった。

準備も終え3人の中の筆頭は―――シズルさんに匹敵する性欲旺盛さもあってか、ビオラだった。
積極的に自分から進んで尻を突き出すと、オチ×ポを挿入されるのを待ちわびている。
そんな彼女の、金の長い髪に彩られた期待するような美しい顔を、じっと見つめるだけで俺の股間はまた熱く焼けるように疼き始めた。
そそり立つ俺の勃起ペニスを見て、ビオラがおずおずと聞いてくる。
「リーダー……。私のドスケベオマ○コを見て……挿入れたくなったでしょ?」
「うん。なんかね、我慢してた分の性欲が…一気に爆発してるみたいなんだ」
確かにいつもとは違った。
幾ら射精しても射精しても射精しても、尽きる事のない欲望が溢れ出てくるのだ。
まるで何かに追い立てられるように、目の前のビオラを二度と離さないように、俺のいきり立ったオチ×ポは彼女の身体を求め続けている。
ビオラの蜜壺のぬめった感触を味わいたくて仕方なかった。
0274禁断の秘裂 6人から7人の一日編  ◆j1kvW29u.2 2020/05/31(日) 23:25:19.10ID:AeCFXqoH
「そうだ。今度はビオラが自分の指で教えてくれないかな?」
恥ずかしがらせようと思ってとぼけてみた。
でもビオラは何の躊躇もなく尻の上からまわした両手で肉ビラをクパァと開いて、その中枢部の赤く充血した窪みを指さして見せた。
「ここ…です。ここに、入れてください……」
改めてじっと観察してみると、明るさ角度等で差違があるがビオラの肉壁、オマ○コの色は薄くて綺麗な桃色をしている。
ひくひくさせてはやくはやくと催促しているようにも見える。
安心してね――――これからたっぷりと、濃いのをまた注いであげるから。
ビオラが示した肉の洞窟の入り口部分に固く勃起した俺の分身の先端を押し当てると、ヌルっとした感触とともに温かみが伝わってきた。
ビオラは四つん這いになって腰を突き出し、愛液が湧き出るのが止まらない熱い秘唇にオチ×ポが挿入されるのをまだかと待っている。

ヌプッ

「あっ―――」
ゆっくりと埋没していく俺のモノの亀頭部分に、周囲から膣肉の柔らかな感触が流れ込むようにヌルヌルと包み込んでいく。
その刺激に呼応するかのごとく、ビオラの肛門もひくつきだした。

ヌプッ……。

先端部分が完全に埋没した。
こうやって前回の時と入れ比べれてみると、ビオラの膣内は確実に経験を積んでいるという事がよくわかる。
身体が、オマンコの肉壁が男の、俺の欲望の受け入れ方を学習しているのだ。
飲み込んで包み込んで柔らかくギューッと締め付けてくる。

ぬぶぬぶっ……ぬぷぬぷぬぷっ!

「ふあああああああっ――!」
慎重に、ゆっくりと押し込んでみたが杞憂だったようだ。
膣内はドロドロに熱くとろけている。
ほんのちょっと、身体が戸惑っていただけだろう。
小刻みに擦ってあげると、ビオラはマットに爪を立てるようにして、手をきゅっと握りしめた。
「ビオラ、気落ちいいんでしょ? 気持ちいいんだったら気持ちいいって言ってよ。 そしたら俺……もっともっと、頑張れるから」
体位を少し崩してこちらを向かせようとすると、ビオラが俺の方に顔を向けてきた。
その顔はまさに心の底から感じている表情を浮かべているのだった。
「――いい……気持ちっ、いいで…す……」
気持ちいいのは俺も一緒で、ビオラの身体は何度抱いても飽きが来ない。
バルキリーから忍者に転職して、常に裸体を晒し戦う日常がそうさせるのか、オマ○コの締りは極上の一言に尽きる。
腰を上から押さえつけるたびに秘肉の粘膜が動いているのが俺のオチ×ポに伝わってくる。
まるでビオラのオマ○コ自身が意思を持って動いているかのようだ。
無意識なのか、意識的なのか、とにかくたまらない気持ちよさだった。
「はああっ……!」
俺の勃起したペニスを抜けるすれすれまで引き出してから一気に根元まで突っ込む。
その肉壁の感触を味わいながら後ろから手をまわして、豊かに実っている乳房を鷲掴みゆっくりと揉み解す。
手の平に収まりきりそうにない柔らかな触感に刺激を与える度、俺の下腹部の快感も増していった。
愉快な気分で腰を振る俺の身体の一点に、何回目かの熱い疼きが押し寄せてくる。
「――ッ、ビオラ。ビオラのオマ○コの中に撒き散らしてあげる…。そうして欲しいんでしょ? オマ○コの中に出してほしいんでしょ?」
ビオラにはもう俺の言うがままだった。
全ての気力を俺との性行に費やしている。
ビオラの心はこれ以上ない充足感に満たされていた。
そして、その征服欲は俺が擦り続ける勃起オチ×ポを通じてビオラの膣深くに―――ばらまかれる。
暑い奔流を子宮の奥に感じて、ビオラは声を上げる暇すらなく、マットに崩れ落ちた。
「ああ…幸せ……」
ビオラは目を閉じて、マットの感触を頬に感じながら、まどろみの中に堕ちてゆくのであった。

二番手は、顔を真っ赤にして俺とビオラのセックスを凝視していたプレアに決めた。
俺はプレアの熱が冷めないうちに息つく間もなくマットに寝かせると、その秘唇にオチ×ポを挿入してゆく。
「キャッ――――――!!!」
ナツとビオラに前戯されているとはいえ、処女喪失からまだ一日も経ってないせいか、硬い異物を突き入れられ、プレアが悲鳴を上げる。
だが二度のセックスによってかなりオマ○コは開拓され、既にオチ×ポ全体の竿の中央あたりまで埋まっていた。
「い……痛っ…!」
俺はできるだけプレアを痛がらせないように反応を注視しながら、ペニスの出し入れを繰り返す。
0275禁断の秘裂 6人から7人の一日編  ◆j1kvW29u.2 2020/05/31(日) 23:28:40.11ID:AeCFXqoH
「ああっ! んっ……!! 」
それでも痛いのか、身体を深く、奥に突かれる度に仰け反らせる。
「はぁ…はぁ……だっ、大丈夫です。……さ、三回目だと…流石に…いっ、痛く、なくなってきましたから……」
健気にもプレアは目に涙を浮かべながら、首にかけているロザリオを握り締めて耐えていた。
頭のベール以外で聖職者を証明する物を手に、俺のオチ×ポに受け入れる姿は、神聖な幼馴染を征服しているような背徳感をもたらしてくる。
「んあっ……あっ…ああっ……!!」
次第に俺のモノがスムーズに出入りするようになってくる。
見るとオチ×ポは蜜壺から溢れる愛液に濡れて、テカテカといやらしく光っていた。
「フウ………。ようやく…濡れてきたね」
だけど…そこで何かにつっかかるような感触があった。
プレアの内壁は表面的にはすっかり熟れている。
しかし、流石に昨日が初めての身体では、まだ十分に俺のオチ×ポを受け入れる準備はできていなかったようだ。
でもそんな事は些細な事、何故ならこれから先数えきれないくらい彼女とまぐわい続けるのだから。
だけど俺だけ気持ちよくなっても意味がない。
プレアにも俺の味わっている快楽を共感させてあげたい。
その為にはじっくり、大切に、優しくセックスの気持ちよさを教えてあげないとね。
「はぁ、はぁ……は、い……。やっと…気持ちよくも、なって……きました」
俺がさらに激しくオマ○コを貫くと、プレアは痛みより気持ち良さを強調した嬌声をさえずり出す。
「あっ…!!うんっ…!!んっ…!!」
硬いオチ×ポでかき回され、プレアのオマ○コがグチュグチュ音を立てる。
「いい音がしている……エッチで、淫らな………男を誘惑する音だ……」
「リ、リーダーさん……そ、そんな事っ…いっ、言わないでっ…ください…」
俺は、プレアの様子など無視し、腰を動かし続けた。
「あっ……! あんっ、うんっ、んっ…!」
オマ○コから溢れる愛液が、プレアの太腿を伝っていく。
「ううっ!! あっ!!! あっ…ああっ…だ、ダメッ…! ダメエエェェェェェ――――ッ!!!!」
プレアの身体が最初はブルブルと、やがてビクンビクンと震え、俺のモノをギュッと締め付ける。
どうやらイッたようだが、俺がイクまでには至らなかったようだ。
でも今回はプレアを気持ちよくイカせる事が優先なので、俺はオチ×ポをプレアのオマ○コから引き抜き、最後に残ったナツに振り向く。
ハァ…ハァ…と、背後からはプレアの荒い息づかいだけが聞こえていた。

ビオラの介抱をしながら自分の番を待っていたナツは、プレアがイッたのを確認すると静かに、ゆっくりと、俺に擦り寄り…口づけを交わす。
「……クチャ……ピチャ…ン……ンゥ……は…ぁ…ん…」
互いに抱きしめ合い、息を忘れる位の深い、深い、口づけ。
裸同士だからこそ、大きな胸も淫裂も、プレアとのセックスでイカなかった事で更に硬くなっているペニスも、密着し合い、擦り合う。
やがて俺とナツの唇は離れ、ナツが上目遣いに目で挿入して欲しい――と語って来る。
俺はマットの上で仰向けに寝そべって、ナツに股間の上に跨るように誘導した。
「やっ、ひぃぃ……んっ!!」
オマ○コと勃起したオチ×ポが触れ、俺が先手を取って亀頭でグリグリとなぶってみると、柔らかい花びらの感触が伝わってくる。
「あっ、あうぅっ…んん……っぅ」
快感にナツの頬が染まる。
ペニスの愛撫が、ナツの蜜壺を熱くしているみたいで、濡れた感覚が伝わって来る。
俺の中で、欲望が一気に爆発した。

グイッ!

「ああぁぁっ―――!!」
次の瞬間には俺は直接ナツの腰を掴んで一気に降ろさせ、ヴァギナへオチ×ポをねじ入れていた。
あまりの衝撃にナツの身体はビクッ、ビクンッ!と痙攣し、うなじで束ねて結っている長い黒髪も思いっきり跳ね上がるくらいの勢いである。
「ウッ! ……ナツがあんまりイヤらしいから、オチ×ポが勝手に入っちゃったよ……」
そう言って誤魔化しながら俺は、ナツの中にねじ込まれたモノを指さしてみせた。
「ううっ―――! リ、リーダー…いっ、いきなりすぎっ……! 日に日に上手くなっていくんだからっ…もう少し、加減して…よっ!!」
ナツが喘ぐと、発育のよい実がつまった胸が、荒い呼吸に激しく上下する。
「ひっ、ひぃぃぃっ!! だ、だからっ……そんなに激しくしたらっ……わっ、私っ!」
反射的になのか、膣腔の筋肉を閉じようとするかのように締め付けてくるのを強引に押し開き、俺は腰を進め続ける。
グリッ、グリッという、オマ○コを割っていく感覚は、痛みの寸前の快感でゾクゾクしてくる。
「つぅぅ……うっ!……うっ!」
0276禁断の秘裂 6人から7人の一日編  ◆j1kvW29u.2 2020/05/31(日) 23:33:09.30ID:AeCFXqoH
ナツが身体を固くすると、さらに道は狭くなり、俺は気の遠くなりそうな摩擦に耐えながら、一気に腰を押し進めた。

ギチュッ!

「ひぃっ―――!!!」
ナツがひときわ高い悲鳴を上げた時に、オチ×ポはすべてナツの中に埋め込まれていた。
俺は間髪を入れず、無理矢理に腰を振り始めた。
「ぐっ、ううっ、ひぃぃっ! ダメェッ! 動かないでぇっ! たっ、耐えられないっ!!!」
ナツは俺のモノをただ受け止め、ピストンに合わせて身体を揺らす。
ギチギチに埋まったオチ×ポが膣壁にこすれる度に、俺は息を呑み、こみ上げてくる射精感をなだめる。
「なかなかいい締め付けだよナツ……ご褒美にもっと動きまくってあげる」
オレはゆっくりとスナップを聞かせながら、ペニスをナツのオマ○コの中でこすり続ける。
「あっ、あぅっ、ううっ……!!」
オチ×ポに微妙な刺激を与えてくる。
ナツはピストンに耐えるたびに太腿を緊張させ、脚を震わせ、股間を疼ませた。
俺はナツへと微笑んだ。微笑みながら、ペニスを突き上げまくる。
「あ――――――ダメッ! ダメ!ダメ駄目ダメだめ………。いっ、イッちゃうう―――!!!」
やがて……腰の辺りから突き上げる射精感に請われるままに、ナツがイクと同時に俺も身体の中から精液を噴出した。

ドクッ、ドクッ、ドクッ……。

ナツのイッた証である痙攣がひとしきり終わると同時に、俺は白い欲望を全て吐き出しきっていた。
そして、全ての力を出し尽くしたかのように、ナツはグッタリと俺に汗まみれの裸身をもたせかけた。

              ※              ※

「――――キーパー様……」
どこからか呼ぶ声が聞こえる中、ゆっくりと瞼を開ける。
「クリスタルキーパー様!! おおっ! 目を覚ましたぞ!!!」
「あ……ああ、ここは……」
クリスタルキーパーが目を覚ましたのは雄羊の寺院の一室、周囲には心配そうに部下達が集まっていた。
倒れてからたった一日されど一日、起き上がった姿は意気銷沈し、やつれ果てていた。
「そうだ寺院の「た、大変です!!」今度はなんだ……」
「例の6人組の拠点付近でティラノザウルスらしきモンスターが確認されたのですが、連中の使役下にあるような動きをしているのです……」
本当は似て非なるものなのだが、まだまだ雄羊の寺院の受難は続く。

              ※              ※

「今日は……とても刺激的な一日でした」
一日の終わり、寝室のベッドの上で皆が眠っている中、俺の隣で横になっているプレアが天井を見つめながら呟く。
あれから雄羊の寺院関連のゴタゴタで、セックスできなかった分を取り戻すかのように、セックスに励む一日を過ごした。
「それは…エッチな意味で?」
「……はい。あんな毎日をみなさんと過ごしているなんて…こんな事ならもっと早く寺院に行く前にリーダーさんの仲間になりたかったって……」
天井から俺に視線を移すと俺の裸に指を伸ばして、くすぐるように胸をなぞりながら見つめてくる。
「リーダーさん。わたしも仲間になったんですから……ちゃんと、可愛がってくださいね」
と、俺にウィンクをしながら微笑むプレアだが、その笑みは見惚れる程魅力的なものだった。


※これで完結となりますが大変お待たせしました。※印以降の文は保管なしでお願いします。
通信トラブルとスランプが重なり、投下が遅れに遅れてしまったのですがなんとか完結できました。
他に話を投下したかった方がおられましたら、本当にすいません。
0277名無しさん@ピンキー2020/05/31(日) 23:48:05.41ID:WfxNurxN
おおっ! 続きが途絶えたので何かあったのではと心配になりましたが・・・無事に続きが読めてよかったあ〜
乙っした!
0278名無しさん@ピンキー2020/05/31(日) 23:56:48.88ID:DYgERSVN
一瞬エタったのかと思ったからホッとした
プレアが3度目でやっと痛くなくなってよかったよかった
0279名無しさん@ピンキー2020/06/01(月) 04:10:42.51ID:tx8CouBz
寝る前に来てみたら投下されてるとは、これで寝る時間が更に遅くなるでも嬉しいwww
0280名無しさん@ピンキー2020/06/01(月) 13:47:09.42ID:nb+QBpNV
完成乙
0281名無しさん@ピンキー2020/06/01(月) 17:03:38.98ID:/wunpVD/

プレアの召喚したモンスター達ウブ過ぎやろ
一頭だけ大きなペットみたいなのが混じってるけど
よっぽど主である彼女の教育がよかったんだろうな
0282名無しさん@ピンキー2020/06/01(月) 18:37:09.79ID:u6Y8VevW
乙であった。
ホラスマスはもはやペットだなw
依頼中もオナニー忘れないシズル凄過ぎ。
0284名無しさん@ピンキー2020/06/02(火) 09:58:58.60ID:aj5+0Qy8
一歩間違えたらトールトロールNTRルートもありえたよなあって、マジで誰得だよ
0290名無しさん@ピンキー2021/04/14(水) 21:44:38.36ID:jjxo+6Ec
アライメントGoodの低レベルのビショップ少女が、パワーレベリングの為に迷宮内でアライメントEvilのパーティーと待ち合わせ。

寄生の代償に迷宮内でエロエロされる。

こんな基本しか思い付かない・・・
0291名無しさん@ピンキー2021/04/15(木) 05:23:20.54ID:dlacpdrp
ビショップ少女が何故パワーレベリングを必要とすることになったのか…

所持品が「?ごふ」で8個とも埋められている少女だったりするのか

Evilパーティに引きずられてアバズレ(性格「善」→「悪」)になっていくのもありかな
0292名無しさん@ピンキー2021/04/22(木) 11:15:02.51ID:UqBiN61e
謎の行動っていうのは後で説明がちゃんとできるといいよね

ところで?RINGではないのかと思ったけど
それだと歩けないか…。
0293名無しさん@ピンキー2021/04/23(金) 12:59:27.57ID:pogi8V1M
先に城塞都市にやってきていたお姉さん(当時、知恵・信仰心12)が
ダンジョン入口で護符いっぱい持たされて
ダンジョンから出してもらえなくなっている件について
「魔除け持って帰りませんか。これさえあれば〜〜」
0295名無しさん@ピンキー2021/04/26(月) 10:17:01.77ID:xxEh2jDR
全裸よりも裸ローブかなぁ…
魔除け見せてくれる時にオッパイとかお毛が見えるの
え、そのためにわざわざ装備欄1個埋めるのかって?

ダンジョン内で生活しているのに魔除けの魔力で血色がいいのか
0296流刑の姫君2021/05/05(水) 00:10:15.89ID:jBP8fKtB
あのかたは本当に女王なのだろうか。時どき、グリューエラントはその思いにとらわれる。

そのひと、リルガミンの女王アイラスは即位から歳を経て、今も、いかにも女王らしくない女王だ。
アイラスは慈悲深く優しい。聡明で、人々の声に耳を傾け、公正な治世との世の評判だ。

聡明で公正なら、女王の聡明さと公正さに不満を抱く人々も多い。利害関係のある世の中では。
争いを好まぬアイラスの性格には、もともと女王として決断に欠くところがあって、
貴族たちはたえず引っきりなしに彼女を利用し、派閥ごとにアイラスを操ろうと考えている。

城塞都市の住民たちは住民たちで、無責任に女王を褒めそやし、誹謗したりしている。
巷では、女王の足の爪の垢や、毛髪の一本でも薬になるという話だ。実際にそう信じられている。
庶民の目にアイラス女王は柔和で優しく、親しみやすい。美女は美女として、偉大や荘重らしくない。
だからアイラスは苦労している。悩ましい眉を寄せて。

あなたがもう少し、美しくなければよかった。
女王陛下に仕える騎士であれば、それは大変失礼な物思いであるが、
グリューエラントはリルガミンの女王の臣下ではなく、王宮に出入りはしても、爵位はなかった。
029722021/05/05(水) 00:12:04.06ID:jBP8fKtB
亡き王女の像は庭園に佇み、緑の木陰の落ちる池の端、その水面に向かい立っている。
像は二十歳の若さで亡くなった不幸な王女の、生前の姿を白亜の彫刻に写している。
浅い水辺の、ちょうど岬に立つような王女の横顔は、凛然として整い、
長い御髪は束ねることもなく、今しも風になびくままに留まる。
ゆったりと落ちる袖から軽く両掌を広げ、風に向かい今にも語り出しそうな姿は、
ありし日の愛らしい姫君というより、若くして哲学者の風貌を思わせる。
きまじめで、ひたむきな学究とも見えるその面差しは、現女王アイラスに生き写しである。

亡き王女の名は、彫像のどこにも刻まれていなかった。
それがソークス姫という名であることは、知らなければ誰も知ることがない。
その像はソークス姫がみまかった時、現女王アイラスが思い出に残したもので、
公には、ソークス姫を厚く弔うこともできなかったので、人知れずつくって離宮に置かれた。

ソークスが反逆者として世を去り、いまだ幾年。人々の記憶にある生前の姫は、書を好み、議論を事とし、
常日頃、貴人として着飾ることを好まず、学徒として質素なローブ姿でいることが多かった。
凍るような美貌の王女、人の見るまえでは微笑ひとつ零したことはまれという。
ソークス亡き後に立てられた像は、そのような飾らないソークスの姿を保存していたが、
しかし、人の知らない事実では、その顔貌は御妹であるアイラス姫、つまり現女王アイラスの面わを、
芸術家が模してつくったものだ。
ソークス姫の死後、ソークス自身については肖像画ひとつ残っていなかったゆえ、それはやむないことだが、
アイラスとソークスとは双子の姉妹だったのだから、余人には区別のつくところではない。

でも、庭園にあるその像に写すソークスの似姿は、本当のところは、その日のアイラスその人なのだった。
そして、今現在のアイラス女王より、像はすでに二、三歳は若い。
モデルになったアイラス女王が齢を重ねても、この離宮に留められた姉姫ソークスの姿は、
静謐な水を湛える池の縁にあって、永久に若々しく美しいまま、あるだろう。

今では誰も口にしない、そうした複雑な感慨がこの場所にはあった。
グリューエラントはその感慨を確かめにここへ来る。
失せにしソークス、亡き王女の像は離宮にあり、めだたない庭園の陰にごく内密に記念されてあって、
その像がここにあること自体、王家にごく近い、わずかな者しか知らない。
おそらく女王自身が年に一度くらい、ここへ来て姉の面影を偲ぶのだろう。

グリューエラントは、その像がそこにあることを知っている。
人気のないその庭に、人目を盗むように時おり訪れては、ひとり午後を過ごしている。
029832021/05/05(水) 00:16:24.78ID:jBP8fKtB
孤独を楽しんでいるつもりなのだが、その彼のうしろに、芝草を踏んで立つ気配があった。

庭園の水辺に腰をおろし、木陰の静けさにひたっていると、グリューエラントは彼女が背に立つのが分かった。
その気配なら、むろんグリューエラントには眠っていてもわかる。
彼女は好きなときに好きな場所に現れることができる。
身分証の指輪があれば、このような王家の離宮にも勝手に入っても咎められないが、
グリューエラントの背後に現われることは、彼女のほかにはなかなかできないことだ。

〈瞬き移動〉の魔法で現われたとしか思えない。エルフ娘には、実際にそういう力もあった。

座っている彼の背中を、エルフの少女はつくねんと立って、しばらく、じっと見ていたが、
いつまで待ってもグリューエラントが振り返ろうとしないので、自分からしゃべりだした。ねえ、

「あの盗賊のこと覚えてる。あんたもよく知ってる、ほら、あいつのことよ」
グリューエラントは振り向いた。
「どうかしたのか」
「死んだわ。裏町のうわさで……。やくざ者のもめ事に絡んで刺されたそうよ」
「そうだったのか」
「馬鹿なやつ。町場の盗賊ギルドのしがらみなんて、口を開けば嫌っていたくせに」

顔をしかめないわけにいかなかった。明るい日差しの庭に、いっとき、寒々しい沈黙が落ちた。
グリューエラントにとって友人というほど、その男と親しいわけではなかったし、
仕事の後に酒を飲む以上、私的な付き合いがあったわけではなかった。
だが、この場の二人にとって、一度は生死を共にしたことのある人物だった。

エルフの少女はグリューエラントを立って見つめながら、その前髪には木漏れ日が落ちて揺らした。
きらきらと移ろう瞳の色も、蒼とみどりとの間で、その間にひとつ瞬きした。
彼女の考えていることは表情から全くうかがえなかったが、おそらく、彼には想像できた。
029942021/05/05(水) 00:18:39.75ID:jBP8fKtB
今日死んだというその男と……もう一人の友人、グリューエラントにとっては友人であったが、
その友人については覚えている。彼は僧侶だった。
聖職者の本務は魔物退治《エクソシズム》ではないのだと、その男は常々口にしていた。

彼の言うところによると、そうだ。
僧門に入っても出世するのは簡単ではない。ここリルガミンにおいて信仰とか宗教は名ばかりにすぎず、
金と、縁故と、女の思惑と、権謀術数が支配していることは寺院とて世俗の社会と変わりない。
金も縁故もない、おれなど神学生はこのさき一生うだつのあがらないのは見えている。
そこでは良心は恥ずべきもの、一般社会同様に、敬虔さや献身などはまっさきに笑いものとされる。

「寺院にあっては、僧侶たるべき属性は中立とされる。つまり、王や貴族、世俗の権力から独立というのだな。
寺院の独立・中立を掲げて、その代わりに彼らの信奉しているのはカドルトの神ではなく、
善悪の判断をも放棄した高位聖職者の価値観を占めているのは、彼ら自身の欲望、私利なのだ。
紫の法衣をまとった大僧正も俗物にすぎない。思うさま利殖を欲しいままにする悪知恵に長けていなければ、
善でも悪でも、立派な僧侶にはなれないのだ。おれは、神かけていうが、狭い城塞都市であくせくと稼ぎ、
信徒の心を縛るための偽善の権杖より、無名の辺境で怪物相手に揮う命がけの剣のほうがましだ」

同じ敵として戦うなら悪魔にこそ罪がない――むしろ、死に場所なら軍陣でも、地下迷宮でもいい。

そうした過激な信仰を胸に戦地を求めた若い僧は、その後、念願かなって寺院の正司祭になったが、
先年のある日、グリューエラントは突然に彼の死の知らせを聞いた。寺院の鐘楼に登って転落死したとか。
なんでその日、そんなところに登ったのか、不慮の事故というが、不明瞭な状況の死と、
生前の男の記憶がどうしても結びつかず、グリューエラントは他人事のようにしか思えなかった。

共通の知人が、立て続けに死んだ。だからといって、今の二人には関係のないことではあった。

ドワーフ族の二人の戦士のことなら、それも、グリューエラントは伝え聞いている。
故郷の山の坑道で、落盤に呑まれたそうだ。これこそ可笑しげな話で、仮にもドワーフ族が鉱山事故で死ぬとは。
彼の知るかぎり、連中は殺しても死なない屈強の人種で、そんなことでくたばる矮人どもではなかった。
結局のところ、昔の六人の仲間が、わずか三年後の今、グリューエラントとエルフと、二人しか残っていない。
030052021/05/05(水) 00:21:41.88ID:jBP8fKtB
グリューエラントはリルガミンの女王の臣下の身分でなく、家爵も領地もない曖昧な地位にあった。
当今、誰一人認めぬものはない高名な剣士でありながら、彼自身は城塞都市の騎士団の一員でさえなかった。
彼は「女王の友人」という奇妙な称号を持ち、時には女王から個人的に相談を受けることもあった。
宮廷に近く、政事にはまるで係わりのない彼を選んで、女王アイラスはたびたび、親密な悩みを打ち明けた。

親密に相談されるグリューエラントに言わせれば、
アイラス、あなたが美しくさえなければ……。そればかりが女王に対する思いだった。

「率直にいうと、女王陛下。あなたが美しいからいけないのだ」
「わたしが。なにが。どうして」
若い女王は困惑し、やや首を傾げるようにした。その何気ないしぐさにも魅力があった。
チャーミングというか、どこかしら彼の気を誘うふしがある。

女王陛下アイラスのその日もこぼす欲求不満、尽きぬ悩みは、どうして貴族達は飽きもせず、いがみ合うのか。
わたしは利益調整に奔走し、御璽御名、はんことサインに費す日々を送っているのはなぜ。女王のわたしが。

「それ、そのように。ご自分の影響力を自覚しておられぬ。それが困る。人を迷わせるから」
「わたしが今、なにかしましたか」
「天然自然の御方というのは、ほんとに罪だな。それが女王の天性であるから、お恨みもできぬ」
「わたくしがなにを? どうしろというのです」
女王はグリューエラントを責めるようににらんだ。この午後、お茶に来いと呼び付けたのは女王だった。
アイラス、あなたがそんなに美しくさえなければ……とグリューエラントは心中嘆いた。
愚痴をいうために自室に招き寄せて愚痴をいう、彼の立場で身勝手とは言えない。

女王になるまえ、幼い彼女の教育係であった賢人達もそんな彼女には手を焼いたに違いない。
手を焼き、そして愛したにちがいない。誰にも愛されるべく育つ王女を。
グリューエラントは成り行きで陥ってしまったわが身を呪い、こんな自分の居処を嘆いた。
「もう二、三年。せめて四、五年ばかり、齢を取られるといいんだ。お仕事に没頭なさってくれ」
「わたしにはまだ、貫禄が足りないというのね」

はあ……と溜息をつき、アイラスは小卓に肘を置いて、少女のように慎みなく唇を尖らせた。

「苦労ばかり続くこと。気の休まる日もないのだから」
「ほら、それ。その鬱憤を俺に言うのはいいが、人前で女王がそんな顔をしていいのか」
「今だけです。わたくしは人前で弱音を吐いたりはしません」
「美しいことをやめられなければ、女王をやめればいい」

肘をついた、しどけない姿勢のまま、アイラスは彼に冷たい目をくれた。その目線は凍りつくようだった。
見知らぬものを見るような、一切の親しみの失せたアイラスの冷視は恐ろしく、
その流し目は劇場の女優より凄絶で、淫蕩なまでに毒があった。

「あなたが女王でなければ、俺は忠誠ではなく、愛を誓っていたよ」

女王は無言で身を起こした。真面目な顔で、顔を近づけた。冒険者の瞳を瞳で覗き込んだ。
怒ったり、咎めてはいない。ただ彼の瞳をまっすぐに見つめる、彼女の瞳が大きくなって近づいた。
何を言おうとしているのか……何を告げるでもなく、
曖昧に問いかけた唇が開いて、吐息がもれる。
目をそらすことは許されない。
グリューエラントは近い距離で、一点瑕のないアイラスの美貌を隅々まで見つめなければならなかった。

ひとみも、睫毛も、鼻梁も、やや丸びてきた頬とあごの線も、
なだらかな、露わな肩に落ちる髪の先まで。視界がアイラスでいっぱいになり、
彼女の体臭や、髪の香りさえ感じられるようだった。
引き寄せられる、抗いがたい魅惑と戦いながら、
心臓は締めつけられ、鼓動をやめてしまい、この瞬間がこのまま続けば死んでしまうと彼は思った。

アイラスは悪戯っぽく微笑すると、
「冒険者グリューエラントは、女王では、愛してはくださらないのか」
「陛下の友人として、俺の誠意は変わらない。そのときには命を捨てよう」
030162021/05/05(水) 00:25:16.46ID:jBP8fKtB
「どうしておまえは市城を去らぬのだ、フェー」
フェーと呼ばれて、イールヴァは胡乱な目つきを向けた。
「森に帰ればいいではないか。せっかくの金貨の使い途もないのだろう」
「あんたの知ったこと、狼の尻尾よ。あたしにだって最近の都合というものがあります」
「なさそうに見える。エルフは気楽そうだ」

庭園を渡っていく初夏の風は池にさざなみを立て、水面に落ちる梢の影を白くかき立てる。
そのとき、向こうの岸に建つ離宮は、つかの間、ざわざわと形を乱し、消えてなくなり、
しばらくの後にゆっくりと再び水面に立ち現われてくる。
それだ……その瞬間が良いのだ。
グリューエラントは、それは幻想の雲の中に出たり入ったりする天上の伽藍のようだと思いながら、
彼のそうした美術観を共有する友人は居たことがなかったので、ひとりでそれを眺めていた。

エルフの少女は景色に頓着なく隣にくると、グリューエラントの傍に腰を降ろし、
草にあぐらをかいて座った。衣の裾の短いのを気にせず。
「あんたはこのまま宮仕えに収まっちゃうつもりなの、立ち枯れの柳よ。似合わないわ」
「出世が夢で上京したのだ。今の俺はグリューエラント卿であるぞ。何がわるいか」
「仕事してないじゃない」
「知るまいが、俺とて日々、色々と忙しい」
「どこが」
口調とは裏腹に、イールヴァの瞳は揺れて頼りなく見上げた。そんな顔をされると気の毒になるくらいだ。
何が不安なのだ、エルフの娘……。おまえがそんな顔するのこそ、似合わない。
蓮っ葉な口をきいても整った顔、憎まれ口を叩いても憎らしくない彼女を、愛おしいと思う気持ちは変わらずにある。
昔変わらない仲間、グリューエラントのその思いは、可愛いものをみて可愛いな、と思うもので、それ以上でない。

グリューエラントに友人は多くない。王宮にあっても友人は少ない。少ない同士の、友人なのだ。
030272021/05/05(水) 00:28:04.96ID:jBP8fKtB
家柄や門閥に関係なく女王に遠慮なく直言できる「友人」なる称号をもち、
剣を取っては、武芸は当代並びないものを持ちながら、その剣とて、平和な時世には役に立たず
たまに練兵場に顔を出しても、グリューエラントのすることといえば、尻で道場の床を磨くくらいのもの――

若くて高名は為したものの、実質は日々、空を見上げては欠伸して暮らしている、
直参退屈戦士というものがいればグリューエラント卿のことという。
女王も女王だ、あの方は綺麗な顔をして人を迷わす。ふわふわした友情をもてあそびながら。
もちろん、グリューエラントは女王に対しては女王の幸せだけを願っている。言うまでもなく、彼自身のよりも。

しずかで人気のない、この庭園にグリューエラントが来るのは、自分ひとりの物思いに引きこもるためだ。
エルフもそれは知っているが、居ても決して邪険にはされないので、寄り添うように近くにいて、
何をするでもなく、草をいじっている。
そうさせておけば何時間でも彼の傍で草むしりをしていた。その無心なこと、何もしなさはエルフ特有と思う。

エルフが彼につき合うのは、エルフが優しいからではなく、本当にここに居たいから、彼のそばに居たいから居るので、
飽きればどこかへ行くだろう。そうしているだけでいつまでも飽きないのは、いつまでもそうして居たいからだ。
そんな彼女が、そばにいる事実だけで彼は幸運だと思う。

エルフとは、生まれながらに、愛されるために在るような種族だ。グリューエラントはそう思う。
生まれつき知力と魔力に恵まれ、美形が多く、長生きする。

身体的な頑健さに欠けるというが、腕力がものをいう原始人の間ならともかく、
この文明社会では、彼女のように知能が高くて魅力が高ければ、それだけでだいたい何でも成功する。
そのくせ自然生活者で、彼女らには欲がない。よその種族からみれば、悩みがなくて能天気にみえる。
そうエルフに言うとエルフは怒る。プライドも高いのだ。エルフと呼ばれることさえエルフは嫌う。
たしか彼女らの言い分によると、他種族からは『高貴な一族』とか『善良な人びと』といわれないと承服しない。
それが正式な呼び方とかで自己主張はやたら誇らしい。

グリューエラントがエルフを見るとき、彼の目にはいつも、エルフ族への率直な称賛がある。
エルフを羨ましいとも、なりたいとも思ったことはないが、彼女らの機転の良さなり、魔法の手際なり、
好ましい容姿なり、素敵だなと思えるものはみな、イールヴァの備えている天性の美質だ。
それを褒めてやらないとイールヴァは不満だ。そんなエルフがグリューエラントは好きだ。

暑いな、とグリューエラントは呟き、立ち上がった。池の水辺をいちど爪先で蹴ってみて水飛沫をたてる。
そこで靴を脱いで左右に放り、頭からシャツを脱ぐと、彫像のソークス姫の肩に脱いだそれを投げかけた。

イールヴァはきょとんとしたまま、唐突に目にした彼の精悍な上半身に見とれた。
「俺につき合って泳ぐか、イールヴァ。放埒なヴィリスよ。それともそこで見ているか」
「あんたの裸なんか見たいものか」
妖精の乙女は立って、サンダルをとんとんとし、木立ちのほうへ行った。
腰を振って行く後ろ姿に、好ましい目線を送っているグリューエラントも、今でこそ卿と呼ばれる身分ながら、
けっして人の憎めない、まだまだ若者らしい若者だった。
030382021/05/05(水) 00:33:44.65ID:jBP8fKtB
水は大して深くもなく、ざばざばと膝まで水に浸かってから、グリューエラントはふと、彼の指にあるものを見た。
かつての功業の報酬であり、現在の身分の証でもある、指輪の宝石はけっこう大きなもので、
宮廷に上がる用でもなければ、剣術の訓練にはしばしば邪魔で外す。
水に落としたり、失くしたりするとは思わないが、裸になって、それだけ身につけているのは変な思いがした。

指輪を抜いて岸に上がるところで、彼は、彼を見つめる視線を感じた。
水際にたつ、彫像のソークス姫は池のほうに向いているので、普段、水に入ってみなければ正面から顔は見ない。
意外なことに、この場所に何度もたびたび訪れていても、
グリューエラントは彫像のソークスと正面から目を合わせたことがなかった。

こう見ればすばらしい美人だと思う。それは彼の日頃知っている女王アイラスと同じ顔なのだけれど、
現在の女王よりは二つ三つ、若いので、姉なのに、今はアイラスの妹かと見紛う。なんて愛らしい、と。
弁論家のように、堂々と両手をひろげ、語らうのは天地の神か、精霊か――もっとも
今、まっすぐ視線の先に立っているのは、裸のグリューエラントになるのだが、
彼は初めて好意をもって彼女に微笑み返した。

水から上がって、ソークス姫の指に指輪を通すと、彼は池にもぐり、しばらくのあいだ水浴びに興じた。
ややあって、存分に水泳に飽きたグリューエラントは、シャツと靴のある岸辺に戻った。
ぐしゃぐしゃの髪を拭き散らしてから、傍らの像から指輪を取ろうとしたが、そこで手をとめ、首をかしげた。

像の差し出す左手は薬指をやや折り曲げ、どうしたことか、そのままでは指輪が抜けなかった。
水に入るまえ、指輪をはめたときには、確かに指は伸びていたはずだ。でなければ指輪も通らない。
彼は、戸惑い、ソークス姫の横顔を見たが、彫像は彫像として何も答えはしない。

風に向かい語ろうとする姿のまま、学者めいた表情はどこか誇らしげにさえ見えた。
奇妙には思えど、グリューエラントはもう一度、彼女の手をとって撫でた。
どうしても、像の指を壊しでもしなければ、指輪は抜けそうになかった。それは忍びない。
「イールヴァ、来てくれ。どこだ」

声が届くとエルフは木立の間から顔を出した。やはり近くにいたらしい。
彼女を招き寄せて、あらためて像の手を見たグリューエラントは、
「指輪がない。消えてしまった」
「なんのこと」
のんびりやって来たエルフに、彼は手短に事情を説明した。
泳いでいるあいだ、指輪を像の手にはめていたこと。折り曲げていた指は元通り、伸ばされて、
怪しいことが起こった痕跡はどこにもなく、ちょっと目を離したすきに指輪だけが消えた。
030492021/05/05(水) 00:37:31.08ID:jBP8fKtB
イールヴァは疑念たっぷりに彼のほうを見た。信じないのは無理もない。
彼にもわけがわからない。何食わぬように風を見つめるソークス姫の像が無性に憎らしく、腹がたった。

グリューエラントは途方にくれてしまった。
「困った。あれが無いと王宮に入れない」
「そういう問題じゃないでしょ。あんた、ソークス……様の指に、指輪なんてはめて、一体なんのつもり」
「どんなつもりもない。不慮のことだ。まさかこんな奇怪な」
そういえば、そういう昔話があるな、とグリューエラントは思い当たった。
無考えに、女神像に指輪を与えたせいで、女神に愛を誓ってしまったという騎士の話だ。

何世紀もまえの古い神殿に、昔の神々の像が立ち並んで残る。そこで暇つぶしをする若い騎士達のひとりが、
球戯の合間に、女神像の指に指輪をはめてやった。ちょうど今のグリューエラントのように。
そのあとで彫像の手から指輪は消え失せてしまい、
それ以来騎士は、夜ごと、夢ごとに訪れる美しいヴェヌス神の訴えを聞くはめになった。

毎晩、ヴェヌス神は寝床に来ては、指輪をくれた以上、これは正式な婚約なのだから、
責任をとって結婚してくださいと訴え、
さもなければ、人間の男に約束を反故にされた女神は、耐えがたい恥をこうむるのだから……と、
哀願を続ける女神に悩まされ、その若い男は日に日に病み衰えていくのだった。

呆然自失しているグリューエラントをエルフは冷たい目で見ていたが、
「あんた、まさか女王様のことを……」
「くだらんことを言うな。これは造り物だ。ソークス姫はとうに亡くなってこの世におらぬ」
それはもちろん、俺たちが……グリューエラントは言いかけて、
イールヴァの顔が引きつり、恐怖に染まるのを見て口をつぐんだ。
0305102021/05/05(水) 00:40:40.96ID:jBP8fKtB
エルフを落ち着かせるために、グリューエラントは今思いついた、騎士と女神像の昔話をした。
「その、おとぎ話では、終わりはどうなるの」
「普通、男は死ぬのではないか。徳の高い高僧がいて、悪霊を追い払ってくれる話もあるが、その場合には高僧が死ぬ」

僧侶ならすでに死んでいた。当時の仲間の六人中、四人が死んでいるのは偶然だろうか。
運命《フェイト》にしてはまだ二人生きており、偶然《チャンス》にしては確率より高いと言わざるをえない。

イールヴァは疑わしげに、
「それ、本当なの?」
と言った。彼にしても、なんとも言えなかった。思いつきを話しただけで、自分でも現実のことと思えない。

グリューエラントはひとまず落ち着いて、客観的にものごとを考えてみた。
まず、ソークスは神話の神々と交感できるほどの稀代の魔術師だった方なのだから、
亡くなったあとも、冥府から手を下して復讐するくらい、できるのかもしれない。できなさるだろう。
仮にそんな不思議なことがあったとして、不思議とはいえまい。が一方、グリューエラントは、
ソークス姫自身のお気持ちとして、そんなにまで自分達が恨まれているとは意外だった。

だって、ソークス姫の反逆と死について、当時無名の冒険者であった彼らに責任があるとは思わない。
そして、他人事のように、あくまで無責任と考えている自分に気づき、彼は赤面した。

ソークス姫がどのような方であろうと、姫自身のお気持ちは、姫自身に聞くしかないことだ。
それを何の気なしに、彼女の指に指輪をはめてしまったのは……この際、弁解の余地なく彼の責任だ。

グリューエラントは彫像の手をずっと握っているのに気づいた。それを離した。
「ソークス姫を捜さなければ」
「指輪を取り戻すの。でも、どうやって」
「黄泉の国まで求めなければならないか…」
「Oops! You are in rock! ...」
エルフは「お手上げ」のしぐさをし、がっくりと肩から力を落とした。
「かわいそうなソークス様。でもあたし達が悪くないじゃないか!」
その仕草が大げさなので、グリューエラントはかえって気楽になった。

「元気出せ、金髪の悪戯娘。厄介事を負ったのは俺であって、おまえではない」
「そんなの分からない――」
恨めしく口走ったものの、錯乱したエルフはとっさに新しい呼び名を思いつかず、台詞につまった。
「グレー、グリュー、灰色犬の耳。あんたがどうなっても構わないけど、呪いや祟りなら、次に死ぬのはあたし」
「エルフェよ、おまえの指先は真珠みたいな爪をしてるな。いつか触れてみたいと思っていた」
少女が青い目を見はり、固まっている隙に、グリューエラントは彼女の手をとって頬に押し当てた。
「おまえの手に触れたぞ。これで、俺は死んでも心残りは一つなくなったようだ」
「馬鹿、あんたはやくざ者のすすき星だ」
「おまえを愛しているが、今そんな場合ではないな。助けてくれ、イールヴァ。おまえの魔法使いの腕が必要だ」
0306112021/05/05(水) 00:45:38.09ID:jBP8fKtB
階段を上がるとそこは質素な書斎になっていた。彼等の前に女王とそっくりの女性が現われた。

この異次元空間において人の姿を見ることさえ奇怪。ましてこのような――ぎょっとしてすくむ彼等をみても、
彼女の方ではそのような反応は予想のうちというように、軽く諒解と、侮蔑の視線を投げてから、
前置きなく次のように言った。
’そなた達がどう思おうが、この世界はいったん破壊する必要があります。
’わたくしの邪魔をせぬように。

それだけ言うとあとは無関心に、衣の裾を曳いて彼女は奥に消えた。当然ながら彼等は後を追うが、
そのまえに怪物が立ちはだかった!

戦闘を経て追跡した彼等は、迷宮の未知の領域に踏み込んでいった。彼等は追い続けていった。
いつしか、洞穴の石壁はごつごつした木の根に覆われ、その根は互いに絡み合い、無数の網の目を作っていた。
行くてを塞ぎ、這い回り、邪魔をする木の根を彼等は押し分け、踏み越えて進むうち、
気づけばふと、彼等自身が厚く積もった腐土を踏んで、高く低く葉を茂らす梢の下、
数多い太い樹幹の根もと、見知らぬ森の中にいるのを知って驚嘆した。
そこで目にする樹々の名も、這いつく蔦草や花々の名も、彼等は一つとして挙げることはできなかった。
葉ずえを透かせば、見上げる天上には二つも三つも月が浮かび、見たことのない星座が散らばっていた。

それが夜なのか昼なのか、彼等は目覚めているのか、現実に夢のあいだにいるのか、彼等には判別がつかない。
空と森とは、ともに異様な妖しい色合いをおびて紫に揺らめいていたし、そこで見た生き物は何ひとつ、
這うものも飛ぶものも、語れば現実のものとは思われないものばかりだったからだ。
ただ、木立ちを裂いて女の甲高い声が聞こえた。それは歌や音楽というには耳に心地よい調子を伴わず、
法廷で読み上げる訴状や弁論にちかい。内容は哀訴とも、悲歌ともつかぬ言葉で、聞き取れるかぎりでは、

ヴォータンよ! フライアよ!
死にゆく神々
太古の霊たち ここに訴える
わたしの声をきけ!

異形の森
七つの月の下で
去りゆく青春
人類の黄金の時代を
懐かしく思うものは、きけ!

愛することも
愛されることもなく
生きるかぎり、かぎりなく絶望する
わたしの絶望を、受けよ!

声は痛切なソプラノで訴える、断片的に意味のわかる言葉はそのような叫びだった。あとは意味不明の言語だった。

彼等のまえに樹々が途切れ、大きく開けた広場が目に飛び込んでくると、そこに群集している大勢の者たちは、
角のある者、背に翼をもつ者、
尻尾をもつ者、大きすぎる者や小さすぎる者ばかりで、
ひとりとして【まとも】な姿をしている者がいないところを見ると、
この異次元空間の住民がこぞって集う集会場がその広場だとわかった。その、

禍々しい化け物のまん中に、ソークスはいた!

彼等を見るや、彼女は朗唱をやめて沈黙した。彼女のいう「七つもある月」を一身に受けて立つローブ姿は、
清らかに、青白く燃えるように輝いて壇上にあった。その神々しいくらいの眩さに感じいって、
四囲に集まっている異形の住民は、ひれ伏し拝み、四列の歌唱隊《コロス》が称賛した。
彼等を見るや、彼女はきっと眉を吊り上げ、目を怒らせ、

やはり分かってはもらえないようですね。ならば、この場で私が始末しましょう――と、言った!
0307122021/05/05(水) 00:49:19.62ID:jBP8fKtB
その台詞がおそらく、彼女が最後に発した意味のある言葉だった。
見た目はたおやかな麗人といえ、ソークス姫はリルガミンの賢人達に直に学んだ魔法の修行者であり、
博覧強記は師を越えて当代随一といわれた碩学でもある。
魂を離脱して霊の旅のあいだに、冥界に秘匿された知恵の蜜酒を口にしたため、
古代の魔法語《ルーネ》を流暢にしゃべることができ、それを現代の日常語と、宮廷雅語をまじえて話しているせいで、
感情の昂ぶった彼女の言葉を理解できるものは彼等の中に全然いなかった。

彼女はその後も狂女のように金切り声でまくし立てていたが、剣を持って近づく者たちはもはや聞く耳もたなかった。
彼女はだから、異形の住民たちに命じて彼等を殺すように頼んだ。すると、住民たちは快く彼等の殺害を受けあった。

そこで凄惨な殺し合いが行なわれ、虐殺が始まった。
彼等はたった六人を数える敵でしかなかったが、六人に対して無数を誇るはずの住民たちは、
不甲斐なくも打ちかかるたびに斬り倒され、飛びかかれば叩き潰され、蹴散らされ、焼き殺される有り様だった。
やがて住民たちはみっともなく逃げまどい、一人が逃げ出すと、雪崩をついて森の奥へ走った。

悲しくも、いちばん勇敢に戦ったのが彼女、ソークス姫自身で、手ずから振るう剣の技とまやかしの魔術は
彼等に舌を巻かせるほどの強かな腕前ではあった。しかし、やがては戦いに長けた彼等の手玉に取られると、
彼女の美しさも、聡明さも、魔法の祝福も、王家に生まれ、幸福を保証された将来もすべて御破算になった結果、
血に濡らされてしまった彼女はもう、無力になって横たわる屍でしかなかった。

彼女が頼みにした異界の住民たちといえば、早々に逃げ散って、あとは彼女が最後に殺されるところを、
森の樹々の間から覗き見、臆病に盗み見、彼女がどのように死んでしまうか、しきりに噂しあっていた。
彼女の死んだとき、誰も悲しんで泣くものはおらず、中には手をたたいて喜ぶ者さえいた。
そのようにおぞましい取り巻きを従え、邪悪な儀式を熱心に実行していても、もし彼女に褒められる点があれば、
「それでも彼女は美しかった」ということだけだ。

どんなに才能にすぐれていても、美貌に恵まれても、しょせん邪悪な意図に囚われた者にはすべて無駄に終わり、
破滅のもとであるとは、カドルトの寺僧たちが好んで口にすることなので、ここでくり返さない。

才能といえば、そもそも、王女ソークスに生まれつきそれほどの才能を有していたのは、不思議だった。
絶大な魔力と才知、それと王家の生まれの尊さとに関係があるかというと、
血を分けた双子の女王アイラスにそれが見られないことを思えば、なお不思議なことだ。

知恵や学識は研鑽を経て長年築かれるもので、若くして、天才的に身につくのはやはり普通でない。
魔法の力も、普通には、ただで棚から降ってくるものではない。それを求めて、
自分の手足や、体の一部を切って捧げるもの、近しい家族の生命を捧げて魔界と契約する者もある。
かけがえない魂を売り払って魔力を欲しがる者もいるのに、それでさえ、異界や、神々の世界には届かない。
それを思うと、ソークス姫が生まれつき持っていたのは何なのか、容易には理解のできないことであった。

とにかく、彼女を追う者も、相応の何事かを犠牲にしなければ、現在の彼女の域には近づくことができず、
師として彼女を教えたリルガミンの賢人たちも、今となっては彼女を理解できなくなった。
彼女の見ていた世界を同じレベルで眺めることは常人には無理なことだ。誰にも。
0308132021/05/05(水) 00:54:03.18ID:jBP8fKtB
彼等は、すでに弱りきった彼女を遠巻きにし、呪文封じと恐怖の結界に閉じ込めたが、
それでも強力な剣の反抗を警戒し、不用意に間合いに近づき、最後の止めをなかなか与えなかった。
重ねがさね呪詛によって弱められた彼女の気力は、しまいに戦意を保つことさえ難しくなった。
たびたび膝は折れ、剣を支えに、瞳に意思を燃やして、絶望と諦めが心に侵入するのを必死に防ごうとした。
そこに、遠間から槍が突き入れられた。

刺し通した槍の柄を握り、彼女は一声、古代語を呟いて絶命した。意味は解らなかった。

死ぬまでに烈しく抵抗したため、ソークス姫は致命傷以外に無傷では死ななかった。
大事に育てられてきた乙女の肢体に幾つも太刀傷を負わされ、ローブはずたずたの血染めになっていた。
それを見れば芸術家は嘆くだろう、天工の繊細な腕は骨折し砕けてしまっており、
誰にも見せたことはなかったはずの、はだけて無垢の胸乳の合間には、刃物が刺さって台無しにしてしまった。

王家の正統として屈辱であろう、槍先を身体に突っ込まれる死に方をしたソークス姫の末期は、
決して安らかな、綺麗な死に顔でもなかった。苦悶と、無念さに流した涙と、吐血と嘔吐に汚れた彼女の顔は、
そんなに汚れてもまだ美しさを完全に損なうことができず、
そんな悲惨な死に顔さえ、崇拝する女王アイラスの顔とそっくりだったために、彼等を動揺させた。

裏切られ、捨てられた童女のように泣き顔をして死んでいる、女王の姉姫の死に姿を見て
殺害者たちは後悔し、われわれは取り返しのつかぬことをした。無残なことをしてしまった、と囁きあった。

彼等は王姉ソークス姫を弑した。だがそれは、ソークス姫が反逆の魔女だったからに他ならない。

そんなにも彼等が呆然としていなければ、彼等の周囲に、いつの間にか植物の蔓とうごめく根が伸びてきて、
横たわる王女の手足にまで這い寄っていることに気づいただろう。
気づいたときには、蔓と根とは泥棒のように王女の遺骸を掠め取り、蔦で編んだ輿に抱えあげて運ぶと、
あっけに取られて彼等の見る間に、幹と枝のなかに遺骸を仕舞い込んでしまい、
その後は、異界の樹々は何事もなかったよう、元通り口をつぐんだ。

それを見た彼等は、ソークス姫の遺骸は世界樹《イーグドラシル》の幹に埋もれ、呑まれたと知った。
王女の亡骸は異郷の土となりぬべし――と、そうなっては奪回を断念せざるを得なかった。
いまは姫の形見とて、ただソークスの剣を持ち去らん。そうして、姫の佩剣を地上に持ち帰ったのだった。

異次元を去り地上に戻る彼等の、帰城する一行の先を行って、知らせはすでに城塞都市に知れ渡ったが、
王城への道は、賑々しい凱旋というわけにいかなかった。そこには英雄を称える鳴りものも、弦の音もなく、
戦勝を告げる喇叭のかわり、葬送に似て憂鬱な、人々の口ずさむ哀歌《ラメント》が聞かれた。
次の間にて謁見を待つあいだ、彼等はまるで裁きを待つ罪人のように怯えた。
現われた女王その人の麗姿に、亡くなったソークス姫の姿を重ね合わせ、今もまた彼等は震えた。

そして女王アイラスは、姉ソークスの形見を受け取り、彼等の悲しい報告を聞いた。
長い沈黙の後で、女王は静かに話し始めた。
「あなた方の働きにより、このリルガミンに平穏がもたらされました。まずは、御礼を言わせてください。
そう、なんとなく分かってはいました。このような日が来るのを……。
姉は姉なりの理想を追い、あのようなことをしたのでしょう。私は、大切な人を失いました」

女王アイラスその方にも、袂を分かった実の姉の心、姉姫の理念や、欲求、感情も、
結局は何一つ理解できなかったことを、悲しくくり返し、女王もまた沈鬱な物思いに顔を伏せた。

やがて彼女は顔を上げた。女王として、女王たるべく。
この受難と試練をこえ、儚くも美しく、微笑を浮かべて――
「でも、かけがえのない友を得ました」

愛すべき微笑。
0309142021/05/05(水) 00:58:05.97ID:jBP8fKtB
イールヴァよ何をする!
グリューエラントは片目を押えて膝を突く。不覚であった。

形見の剣を手にしたとき、魔法使いのエルフ娘の目が、ぐるんと回り、色を変え、赤々と燃え始めたのを
不覚にも見落としていたのだった。
イールヴァは血に濡れた剣先をうっとりと眺め、負傷したグリューエラントにもうっとりと眺め入った。
「傷をつけてあげたわ。あんたはあたしのものよ。本当、人間って見ていないとすぐ死んでしまうから」
あたしのグリュー、エ、ラン。微笑して口許に呟いている。

その呟き声こそ彼女のものとは思われない。悪意にみちて、
――片目になったな、片輪が似合うこと。おまえだからそうしてやったのよ。
おまえにそうなって欲しかったのよ。
その目でわたしを見るがいい。
世界を半ばに見るがいい。半欠けの目に見えるのは、
よきは半欠け、悪しきも半欠け、
真実はうそ、美しいはみにくい、この世のものはこの世にない。

一振りで血を跳ね、エルフは刀身を爪でなぞった。
胸元のアミュレットがひとりでに落ち、腰から膝を伝っていって、しゃららんと鈴の音を立てた。

わたしを知るものはどこにいよう。この世の誰がわたしを知るだろう、
この世にないものをどこに求めよう。この道に先達は多いものの、この汚れた末世では、
獅子髪のヴァル、砂漠の王サフィヤーン、誰よりわが父祖のあだ、ウェールドーナ、
東方にてはジンニスタン、彼の地にあってはアヴァルンの、麗しの魔術の王たちは、今はどこに行ってしまったやら。
わたくしを知ってくれるものは。

魔剣に魅入られ、その傀儡となったか、イールヴァ!
仲間の呼び声にエルフ娘は、一瞥をやって、ふふんと憫笑をくれた。剣の傀儡、わたしが?

――さりとも異時空を徘徊するうち――思い出す、あるとき、
かの妖刀なる村正を手にした侍をみたことがあるが、その侍は、妖刀の無類の切れ味に魅せられ、
みずからが自動機械のように化生の魔物を斬って斬って倒していた、あれこそ、まさしく村正の傀儡であった。
とりとめなく笑って、少女は目を細め、戦友らを見くだした。

浅ましやな刺客たち。いくばくの金貨と引きかえに、そなたら大事な一つきりの命、この場に捨てに来たか。
陽の下の女王アイラス殿に尽くす忠節はどれほどか。そういって冷蔑した。
0310152021/05/05(水) 01:01:22.33ID:jBP8fKtB
ドワーフの二人がいきなり打ちかかった。少女のしなやかな手に持たれた、華奢な細工の剣は、
戦士の打ち振る直身の両刃をがっきと受け、軋むほど刃を食い合わせた。金属音が異次元空間に鳴り響いた。

鉄塊のようなドワーフの筋力を、エルフの細腕が軽々と止める。信じられぬ膂力だった。つぎの瞬間、
返す刃は二人のドワーフの首を並べて切り飛ばした。
グリューエラントには信じられない光景だった。イールヴァよ何をする!

冷然と耳のないように、エルフはグリューエラントに斬りかかった。そのまえに盗賊と司祭を斬った。
動揺しつつも、グリューエラントは剣と剣を合わせ、その一瞬にイールヴァを殺す覚悟をきめた。
殺らなければ殺られる、しかない。魔剣に意識を奪われたエルフ娘を救うことは諦めた。

だが次には、組み打ちを試み、抵抗するエルフを盾と鎧の下に押し伏し、手首を捉え、剣をもぎ取ろうとした。
グリューエラントの思うより先に、一連の動作は機械的で、彼女には剣を使わせなかった。
押し倒された体の下でエルフの目だけがぎらぎら輝いて憎悪を燃やした。

組み敷かれて剣は振るえなかった。しかし唇が動いた。次のように。ティーラ・ターザンヌ・ウィーアラウフ、
『はやき風と、光よともに――』
そこまでで止んだ。呪文は完成しなかった。
顔と顔の間近で、グリューエラントは危険きわまる呪唱を最後まで終わらせなかった。
彼自身の唇が、古代言語でしゃべるエルフ娘の唇を塞いで言わせなかった。

身体はぴったり重なったまま、重なり合う二人の間、重なった唇のあいだからは、
むっ、とか、んん、とか、喉音で呻く声が洩れたが、それは到底、おそるべき破壊の効果を発しはしなかった。
鼻をつまんで口を塞がれ、エルフは窒息しそうになって死にものぐるいにもがいたが、
だからといって、グリューエラントはすぐに唇を離すわけにいかなかった。
そのうえ、自分の甲冑でエルフ娘の体を押し潰さないようにしているので、決して楽な芸当ではなかった。

ふっと抵抗が消え、少女の身体が脱力した。そうなってようやく、グリューエラントは彼女を解放した。
力を失った手のひらから、魔剣は簡単に離れ、グリューエラントはそれを遠くに蹴りやった。
失神した少女の半開きの口の端に涎が伝った。

気絶してはいるものの、彼女は生きていた。その短い戦いで、二人を残してパーティは全滅し、
グリューエラントも剣さばきに体中切り刻まれ、片目から血を流していた。
膝を立てて起き上がろうとすれば疲労と失血でふらついたが、
かろうじて殺さずに済んだエルフを、いま死なすわけにはいかない。

彼女を抱き起こそうとして、初めて、グリューエラントはそれがエルフ娘ではないことに気づいた。
抱けば折れるほど華奢なエルフより、肩幅と臀に肉体的な重みがあって、衣服には薫香が香った。

荒々しい接吻のあとに自分の腕で気を失っている女性が誰なのか、グリューエラントにはわからなくなり、
まじまじと彼女の顔から爪先から見回したが、やはりわからなかった。
乱れて額にかかる髪を払えば、美しいリルガミンの女王、面影はアイラスその人と酷似しながら、
理性では、こんなところで、こんなになっている、その女性が女王アイラスであるはずはなかった。
アイラスであってはならなかった。

それは生き身のソークス姫だった。
0311162021/05/05(水) 01:04:25.34ID:jBP8fKtB
『やはり分かってはもらえない。分かっては』
『なにを彼女は犠牲にしてそれほどの魔力と才を得たのか。妹にあって、姉が失ったもの』
それを名残りに、彼は夢の記憶から覚めた。


目を開き、気づいたときはテントの下だ。
見回すと隣の寝袋にエルフ娘が休んでいる。妖精が眠っている。
彼の夢から覚めるのを待っていたように、周囲で一斉に虫たちが鳴き出した。

夜、周囲を包む虫の声は寄せ返す海の波のようだ。そのただ中に彼と、眠っているイールヴァと、
大海の小舟のようなテントに二人。二人きりの旅だった。
都を遠ざかれば、森と湖水の間を行く旅だった。荒野の夜はわびしいものだ。
女王の友人たる身分を証す、証の指輪は手にないのだから、
現在の彼、グリューエラント卿にも、卿と呼ぶべき称号はない。彼らは無名の流浪者にすぎない。

汗が冷えて肌寒かった。夢に、この手に抱いたはずの温もりは、まだ手のなかにあるように思えた。

グリューエラントは身を起こし、エルフの寝顔を見つめた。
長いことそうして見つめていた。
かつての仲間の生き残りである、少女の寝顔は平和で、穏やかだった。あれから何か月が経ったろう。
見つめる彼といえば、彼の頬はこけ、憔悴していた。恋にやつれた若者のように。
闇のなかで見つめていると、冒険者グリューエラントの片眼は緑色に光った。

ダバルプスの穴が塞がれたあとも、その眼なら、どこにもない異次元への入口はどこにでも見いだせる。
その眼にはあの世が見えた。その眼があれば、荒野をさすらっても目的地を見うしなわないのだった。

グリューエラントとイールヴァは宮廷を辞してリルガミンを去った。今も旅を続けている。
城塞都市を遠く離れるほど、かつての王宮の記憶は遠く、おぼろに薄れる。
リルガミンの女王と過ごした時間も。称号も地位も、友情も忠誠も、今はすべて幻のように去った。

ひとつの思いだけが確かだ。彼はかんがえる。この世にはひとつのクエストしかない。

人の世の誰がなんと思おうと、果たされなければならない、ひとつの思い。
そのような思いがあれば、それはなんだろう。
この旅は果てしない旅だろう。いくつもの次元を渡り、夢を越えて行くだろう。
なぜなら、夢で聞いた叫びが今も耳に谺している。その叫びが胸にあるかぎり、
冥府に落ちても悔いはない。その先に彼女がいるなら。

そのために世界はひとたび滅び、幾たびも破壊されねばならない――
グリューエラントは幽鬼の笑みを浮かべる。だからソークス、魔女王よ、
俺はきっとあなたの思いを解き明かし、あなたの心を見つけ出してみせるぞ。
0312名無しさん@ピンキー2021/05/05(水) 01:15:47.89ID:jBP8fKtB
>>296-311
おわり。

ひとこと詫びを入れておきたいのだが、スレ的にはあまり、エロくはない…。
というのは、この二三日まえ、たまたま保管庫にあるSSを覗いてしまい、それが、
とてつもなく昔に、たぶん自分が書いたもので、文章をみるかぎりどうも自分が書いたとしか思えない。

気がついたら外伝を掘り返して書いてみていた。いろいろ思い出があったが、
ソークスというキャラは、原作ではほとんど動機がわかんない。
その、ぶっきらぼうで「わかんなさ」が良いとは思うけど、誰かが彼女を思い出してあげたいとは思った
03132812021/05/05(水) 11:52:09.72ID:pUhcBkyS
>>312
乙。
0315炎と愛2021/05/14(金) 05:16:34.94ID:uUFUdK3i
この地獄だってさ、魔法仕掛けのテーマパークのひとつだって、わかってるんだ。

地獄の底で生き残り……仲間が、たった二人になっても、そんな口を叩く口は彼に残っていた。
悪態をつくしかなかった。
メイルストロームの迷宮を歩くかぎりは、いつどこに、どんな悪辣な仕掛けがあるかは油断できない。
それを、踏み板に気づかなかったのは彼、錠前屋の失態だ。
長い長い回廊の突き当り、扉になにかあるなとは用心したが、開けたとたん足下が全部崩落するとは思わなかった。

わぁー……と、長い悲鳴をひいて、冗談みたいに長いトンネルを下へ下へ、底へ底へと彼らは落ち続けたあげく、
転がり出た先は地獄だった。
地獄は比喩ではなくて、ずっと昔にダンテとウェルギリウスの訪問したという場所がそこだったのは、
そこにあった嫌味らしい歓迎プレートと、そこで出会った幽霊たちが教えてくれたのだ。

落ちてきた頭上は煙の雲がたなびき、見上げれば太陽も月も星もない、まっくらな岩天井だった。
見回せば方々のあちこちから火柱が立ち昇り、かすかばかりにあたりを照らしていたが、
沸騰する硫黄臭の蒸気と、岩むきだしの荒涼とした荒れ地が見えるばかり。
彼らは脱出しようと試みたが、幾らも行かないうちに四本腕の魔王と出遭い、出遭いがしらに四人の命を取られた。

メイルストロームの迷宮を踏破してきた六人が、その魔王にはまるで太刀打ちならず、
六人のうち四人が瞬時にやられたのだった。ようよう逃げ延びたものの、
かろうじて敷いた結界に身を潜めたときは、どこをどうして来たものか、行く道も帰り道も知れない。

傷だらけになった二人の傷は、ローズができるだけ手当てしたが、専門の癒し手でない、君主の施しはじきに尽きた。
周囲に石塔の積まれた賽の河原で、二人はもう疲れきってしまい、
即席のキャンプからは仲間たちの遺体を回収に戻るてもなく、
ローズと、錠前屋(ロックスミス)は地獄で立ち往生となった。これは悪い冗談だ。
031622021/05/14(金) 05:18:55.60ID:uUFUdK3i
そのうえ、二人の潜む結界の端には火のような姿が来て、言葉をかけ、
ローズと錠前屋にそこから出てくるように誘った。
主の御名において悪魔よ退け、――剣の十字の柄を立ててローズが唱え、この期に及んで彼女は気丈だった。

ローズは六人の冒険仲間のリーダーだった。全員が若かったが、彼女も若かった。それが今は悔しいにちがいない。
彼女と対峙し、結界の端にいるその姿は、きららかな衣装を身につけているが、
両手にも腰にも武器らしいものを帯びていない。
二人がこのキャンプに落ち延び、止血と荒い息をついているところに、それは荒野から歩いてきた。

形は人の姿に似て、それは人でなく、火のように燃える光をまといながら、熱はなく冷たい。
青ざめた美しい顔をしていて、穏やかな声で語る。ローズにも錠前屋にも、わかる言葉で彼は話した。
「そなたらと争いにきたのではない」と言い、
「そなたらを救ってやろう」と言った。
この地獄の住民の呼び名で、彼は「救い主」と呼ばれる者だと名のった。王の数多い称号のひとつとして。

「救うとはいかなる意味か、地獄の者よ」とローズが問うた。
「この空間から出してやろう、という意味だ、剣もつ娘よ。わたしにはその権能がある。
誰も生きては帰れぬこの地獄から、そなたらがわたしを信じるならば」
「なにゆえの申し出。わたしたちの敵、神の敵なるおまえが?」
「そなたらの、みずみずしい肉体と魂が、朽ちて蛆虫の餌になってしまうのが惜しいのだ」
一見して細面の、若き貴族か王侯のような身なりのその正体に、ローズは心当たりがあるようだった。
心当たりなら、もちろん錠前屋にもある。錠前屋のほうが本職ともいえる。

「あんたの友達がとうに、俺らの仲間の肉体を殺してくれたぜ……」
「それはわたしの本意ではない。地獄にはむろん狂暴な者共も多いゆえ、不運ではあるが」
「四本腕の魔王はあなたの仲間ではない、と? 信じられると思って?」
「信じても、信じなくてもよい」
したがわなければ死ぬだけだ、だろう。腹底にじわじわと恐怖がこみ上げてくる。
こいつは別種の魔王だ。敵意はない――と口では言っているが、悪魔に信用はならない。
地獄へ来て悪魔と話をつけ、共存しようとした(つまり堕落した)魂がどうなるのかは知っている。

教会の坊主の説教ではあるが、錠前屋の聞くところ、悪魔の言葉に乗り、魂をなくしたものは
未来永劫、影もない、自分が影のような幽霊となって審判の日まで声もなく佇むという。
実際に地獄では『幽霊の巣窟』にたむろする実例を見ているのだから、それを見て話は聞けというものだ。

だいたい、頭に山羊の角を付けて青い肌をした野郎のいうことを聞く者がいると思うかい。
地獄に来て「わたしは悪魔でございます」って格好で近づいて、信じるのは相当の馬鹿だと思う。
も少しばかり、商売の仕方を考えるといい、魔王の旦那。
031732021/05/14(金) 05:22:34.71ID:uUFUdK3i
「信じるより死んだほうがましね。下がれ悪魔、その線より近づくなら、われわれは死を顧みず戦うまでだ」
「勇敢で恐れをしらぬ、称賛に値する魂よ。そなたのような戦士が昔は多くいたものだ」
薄く微笑をうかべたまま、魔王はローズの、女君主の銀甲冑を観賞しつつ、

――幾百年ごとに起こる異変のたび、訪れるそなたら、地上の戦士とまみえることが
剣と、魔術とを揮っての戦いの時間が、悠久を経たる我らにとって、めったにない楽しみなのだから――

「俺らにとっては命がけの戦いが、あんたらにとっては遊びごとだっていうのか」
「そのとおり。ゆえに、抗う力のないものから生命は奪わぬ。いずれにせよ、そなたらの心しだい。
わたしと戦い、ここで滅ぶも。さなくば、わたしとともに来よ。選べ、わたしは自由意志を尊ぶ」

結界の境に立ち、悠揚と微笑んでいる彼の美貌に気圧されながら、錠前屋はそんな甘い言葉に騙されちゃいないぜ、
そいつははっきり嘘だ。死にかけて身動きできない相手に寄り付いて、甘い言葉で希望をちらつかせるのは決して、
自由意志なんてものじゃない。
そんなの脅迫でしかない。奈落の底の悪霊のくせに格好をつけるんじゃないぜ。

と、眼だけで睨んでにらみ返したが、思う文句のどれ一つ口には出なかった。
膝の震えが、ひどく惨めで、情けなかった。向こう天下の冒険仲間が、災禍の中心にも至るまえに、
横穴に転落して地獄の底にいるなんて。悪魔に情けをかけられ、足もとを見られているざまは。

「助けたきゃ助けな。ただし、無償でだ。見返りに魂を寄越せなんて絶対に言ってくれるでないぜ」
自棄っぱちに錠前屋は吐いてやった。

「助けてもらおうじゃないか、ええ? 俺たちの魂にも肉体にも、指一本触れないと誓うならな。
そうでないなら、失せな」
代価抜きに、誓え――と? 魔王は好意的に微笑んだ。

「わたしが、なににかけて誓えばそなたは信じるのかな。
考えてみよ、悪魔の契約に、誓いや約束など、もっとも縁遠いことだろう。
この世においても、あの世でも、我らはつねづね、商取引の相手にはもっとも信用してはならない、
信用のない商売人といわれているのだ。見返りを求めぬ、もしもそれが在るなら、良心や善意とでもいうのか、
悪魔に向かって善意とはなにか、問うだけ堂々巡りであろう。わたしにはその論理学がただしいと思えぬな」

俺は善意なんて求めちゃいない。そうよ、こう地獄くんだりのことでもない、
もとより娑婆の人間どうしの間でだって、善意なんて言葉、信じられっこないのだから。

つまり地獄でも娑婆でも、俺は誰も信じない。お帰りだ、大悪魔の先生……。

「わたしがそなたに危害を加えないことを、何にかけて誓えというのか」
「愛に」
魔王の、口許の微笑が凍りついた。錠前屋も凍りついた。ローズが、言った。

「愛にかけて誓いなさい」
031842021/05/14(金) 05:25:54.62ID:uUFUdK3i
「ただ愛ゆえに救うと……わたしの傷を癒して、この空間からも出してくれるなら、私はあなたを信じよう」
十字の鍔を向けたまま、ローズは膝立ちに身を支えた。立てないのだ。

魔王はそんな彼女を見つめ、表情から微笑の消えたいま、美しいその顔は造り物のように冷酷になった。
その言葉を――地上の教会では、僧侶たちはそのように教えている。
言えばイエス・キリストの代名詞のようにだ、古き神々はその言葉を恐れ、あらゆる魔術は力を失う、と。

「使い魔や、無力な子鬼どもなら、その言葉を聞くのすら恐れ、逃げ惑うであろう。
だが、そなたは相手を見誤っているのだ。剣の少女よ。わたしにそれを語ってはならぬ」

眉を曲げ憐れむような眼で、悪魔はローズを見、錠前屋のことなどは念頭から消えた。
ローズ、こいつは、そんなんじゃないかもしれない。

「わたしは、そなたの思っているような霊ではない。悪魔として、善意さえ施すことができるが、
そなたがわたしに告げた言葉が、真実どのような意味をもつものか、そなたは知らぬ。
そなたは、それをわたしに求めるべきではなかった……」

そうしている間にも、その美貌はしだいに崩れ、苦しげな表情がその面に浮かんだ。
この際が、最後の勝負どころだから、ここを譲ることさえなければ、たとえ死んでも、勝ちなのだと確信し、
「結局のところ、その言葉を口にすることはできないようね。
愛すると、言ってごらんなさい……できるものなら」
「そなたを愛そう」

びくんと跳ねるように、ローズの体が震えるのを見た。
ぎょっとなって錠前屋は彼女を見た。体が小刻みに、不自然にぶるぶると痙攣していた。
それを堪えようとしているように、彼女は自分の体を腕で抱いた。

悪魔は当たり前に結界を踏んで越えた。

愛する……火を吐くごとく、呟くとともに、魔王の体の数か所から発火した。
苦痛のように顔を歪めたが、構わずに、彼はもう一歩、進んだ。
悪魔が閾を超えて近づくと、悪魔と同じように、ローズの身体からも発火した。
彼女は身を震わせて、やがて炎に包まれた。

彼女の前にきて、彼は言った。
わたしには人を愛することができる……そなたの神よりも。
(嘘だ)
信じなくてもいい。ただ求めればいい、汝は癒されん。
(求めてはならない)

やめろ。その娘に触れるなと錠前屋は叫んだが、それは声にならなかった。
彼は彼女の首もとに手を置き、顔を近づけ、唇をつけた。

鎧と聖なる装束が、魔王の腕に接触している部分が発火して燃え上がる。彼女の金髪が舞い上がった。
不滅、不可蝕のミスリルが溶解して気化する。手から剣は落ち、鎧は溶け散った。
二人はひとつの火柱のようになって燃えた。
素肌に何もまとうものなく、彼女は巨大な火炎の前に無防備な身をさらし、膝を合わせ、警戒して見つめていた。
031952021/05/14(金) 05:28:33.21ID:uUFUdK3i
わたしの人生はこんなものだった。
生まれた村、十五歳の日に、天啓のような「訪れ」を得たときから、わたしは普通の村娘ではなくなった。
記憶はもうだいぶ、はっきりしないが、天使に会ったのだと思う。

噂が噂を呼んで、いつかわたしは、親元から離され、城塞都市の賢人たちに引き渡された。
練兵場で検査の結果、数万人、もしかしたら数十万人に一人、
君主の資質がある子供だと、生まれつき聖なる祝福を受けた娘だといわれた。
それから戦いのために剣術と、聖なるわざの訓練とが続き、二年経って十七の日に同じ冒険の仲間と出会った。

それからの探検や戦いは、このわたし、若い女伯爵のローズ自身を鍛える試練だった。
伝説に語られるリルガミンの宝珠を預かり、ブラザーフッドの信託を得て……
わたしは、そうした不思議な導きは、いつからか決められた、わたしの運命に引かれていると思っていた。
だから、自分は使命を果たすまで死ぬことはない、そんな思いがあったのだ。

ところが全然そんなことはない。あっと思えば、落し穴から地獄に真っ逆さま、だものなあ……と思う、悲しい。


周りの様子はわからない。めくるめく火の帯が左右にも、上下にも走る。
目を奪う壮麗な炎の光景のただ中に浮かんで、これは私の、どんな運命だろうか、とローズは不思議だった。

裸の彼女の、胸を隠している両腕に幾筋もの炎がまといつき、左右にゆるく引っぱって、ほどいて見せた。
くすぐる炎の舌は、うなじからゆっくりと降りてきて、乳首の先端に触れた。それは恭しいほど、優しく、
熱くて、それでいて彼女の肌を焦がすことなく、むしろ彼女は心地よく愛撫を受けた。

「……あなたはこれほどの力を持ちながら、わたしたちに言葉で語りかけてきた。
その魔力で、わたしたちをいつでも殺せるのに、殺そうとはせず、
無理強いにわたしを支配しようともしなかった。なぜ…?」

人間をおそれているの? 安心して微笑んだとき、愛撫の様子も変わった。
取り巻く炎の帯は、鎖のように物質的な拘束力をもって全身に絡み、彼女が両腕に力を込めて抵抗するほど
引き締め、抱擁を強めていく。
あらわな若い乳房がはげしく波うった。
かたく閉じていた膝が徐々に開かれていき、太股を這って炎のひと筋が昇っていくと、
ううんっ、と堪える声を洩らし、前後に腰をよじって身もだえした。

そのまま、炎の鎖が引き締めていくほど、彼女、若い女伯爵、ローズの表情は忘我のうちに溶けて、ついに、
ああ……! と、恍惚に喉をのけ反らせた。
その彼女の姿を、錠前屋は、見ていることができなかった。

それはまるで、火刑の柱に縛られた魔女の姿だったし、まるで彼女は、それを自ら受け入れたように見えた。
彼の目の前に、鞘のまま置き去られたローズの剣があった。それを凝視して、錠前屋はただうずくまった。

悲鳴がきこえた。彼は耳を塞ぎ、目もつぶった。
「救けて」
泣きながら、彼を呼ぶのが聞こえた。

「救けて。死にたくない」
032062021/05/14(金) 05:31:44.21ID:uUFUdK3i
マントにくるんだ彼女の身体を、負って歩く錠前屋は、ようやく第五層まで昇った。
そこで一度、彼女を下ろし、休める安全そうな片隅の暗闇を探した。人ひとり、担いで運ぶ重労働に喘いでいた。

ローズは一度、目覚めて、殺してほしいと彼に頼んだ。
彼は聞き入れなかった。
魔物にもてあそばれ、辱められた身で、地上にもどっても、
後ろ指さされて暮らすだけ。女君主も落ちぶれたものと、人に笑われたくないのだと、
弱々しく言った彼女にもとの面影はなかった。生まれて一度も剣を持ったこともないように、ただ怯えた。

石壁にもたれる彼女の、マントの合わせが解けて、彼女の体がみえた。
ちらちらするランプの色に、浅い息をつくローズの胸の、綺麗な胸を見たときに、
錠前屋は堪えきれない衝動にかられて、抵抗できないローズを犯した。
ローズは抵抗できなかった。彼女の脚にも、腹にも、首根にも、火の跡ひとつも残っていなかったが、
それを探しては繰り返し彼女の体をさぐった。あいつの印を、おれが見つけて消してやるんだと思った。

やがて、もう二人とも動きひとつなくなった後で、かたく目をつぶったままの彼女の顔を見、
その頬に涙の筋が伝っているのを見て、ようやく彼は、それがただの暴力でしかなかったと分かった。

するりと手を抜けて、ローズが立っていった。
迷宮の闇、通廊に立って、その先を歩いていく、彼女の身体に炎がまとい、燃え始めた。
さよならは言わなかったが、最後にかすかに微笑んで、それが美しかった。


そして、錠前屋(ロックスミス)は一人ぼっちであとに残っていた。
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