男はペニスを絶対他人に見せないっていうのはどうかな。

太郎の会社のトイレは、男性が嫌う男女共用トイレである。
中には女性用サニスタンドが3つ、壁際にしつらえてあり、あとは男女共用の個室が2つある。
太郎は中に女性社員がいないことを確認すると、素早くトイレに入り、個室の鍵を閉める。
個室には洋式と和式が1つづつあり、誰が座ったかわからない洋式の便座には抵抗があるが、
和式便座にしゃがみ込んで、ペニスを露出させるなんて、恥ずかしくてできないから、
太郎はいつも洋式に入るのだ。便座に座って、ペニスを足の間に隠した太郎は、
まずトイレットペーパーを静かに手に取る。おしっこの音がしないように、
それをペニスの先に当てて、少しずつおしっこをするのだ。
乙姫を使うより、よっぽど目立たなくてよい。
もう少しでおしっこがし終わるとき、部長が部下と話しながら入ってきた。
二人でサニスタンドにまたがって、大声で話している。
太郎はびっくりしておしっこを止めたが、音が漏れないように最新の注意をしながら、またチョロチョロと
し始めた。部長は、「なんだ、腹の具合の悪いやつでもいるのか。大丈夫か。」と声をかけるが
太郎は個室の中から、とてもそのれに答える勇気はない。
ただ二人が早くお尻をしまって、出て行ってくれるのを願うばかりだった。