「そうなのよ!ウチの子も夜は大変で、不眠症よ」
「あらやだ、姫野さんちの旦那さんもそうらしいわよ」
三丁目公園の屋根付きベンチは、赤ちゃんを持つパパたちが集まり交流を深める格好の場所だ。子育てのノウハウや愚痴まで、ベビーカー越しに様々な情報が行き交う、まさに井戸端会議だ。
「ところで、離精食っていつぐらいから食べさせればいいんですかぁ?」
派手で露出が多い新人パパさんが馬鹿そうな猫なで声で言う。このパパ田川夏菜雄は仕事もキャバ坊のためか、最初は白い目で見られていたが、娘に対してはちゃんと向き合っていて、そのためかご近所の輪にも受け入れられている。
「あら、5ヶ月ぐらいよね。そろそろかしら」
「5ヶ月なんですかぁ?おっぱいが止まったらかと思ってました」
「そんなんじゃ遅いわよ。おっぱいを止めるために離精食をあげるのよ」
「ありがとうございますぅ。あ、そろそろおっぱいの時間かな」
「あらら、随分張っちゃって」
先輩ママの目は一斉に股間へと向く。
「そうなんですよぉ〜キツくてぇ。龍臥子、おっぱいの時間よぉ」
るかこと読むその子をベビーカーから抱え、そしてベンチの上に載せた。そう、このためにベンチの近くでパパが集まっているのだ。
「じゃあおっぱいあげまちゅからねぇ」
と言って夏菜雄は怒張した股間を赤子の小さな口に押し付ける。それを、パパたちは暖かい目で見守っている。
「うっ、うっ!」と夏菜雄が喘ぐと、それと共に赤子の口からは大量の精液が溢れだした。おっぱいとも言われるそれは、十分な消化能力を持たない赤ちゃんの主要な栄養源だ。
「ねえねえ、最近この辺に変態の女が出没するんですって」と別のパパが噂話を始めた。「なんでも、小学生や幼稚園児に裸の胸を見せつけて、挙句の果てにそれを吸わせようとするとか」「ええー!変態!」「子供に乳を吸わせようとするなんて!」