今のご時世と最近のレスから適当に連想

かつて主に変態性を極めたセックスワーカーが発症し後世に遺伝的に遺った病
そしてその人々を受け入れた街

長年の取り組みが実り能動的な隔離生活のノウハウが確立
そして健常者達はそれに対する積極的交流もまた代々行われており
彼らの絆は現在に至るまで友好的である

外出時は遺伝者は自主隔離の為に率先して
全頭そして全身ギチギチのラバースーツのようなものを纏って自らを隔離する
そのスーツは健常者達の為に一目で体調が分かるように透明素材を用いるのも特徴
その為健常者からはギチギチに締め上げられた豚面を蔑まれ
首から下もよく弄ばれたりしてしまうが
それはこの街で積極的に行われている交流方法である

家の中ではスーツを脱いで自主隔離、遺伝者は細心の注意を払い
配偶者や家族とも交流は最小限に留めようとする

その特徴として彼らが棲む家屋の中には
ほぼ全ての生活スペースが断絶しているのが特徴の家もある
玄関などは表口が健常者用、勝手口とは別の
四つん這いになればようやく見える猫の通り道のような入り口が遺伝者用である

屋内ではわずかに小窓が開いているスペースがあり
そこから顔や体の一部を出して家族と接するのがごく当たり前の光景である

通な男性遺伝者は積極的な交流の為に配偶者が裏切り孕む様をそこから眺め
時に顔出して配偶者の後始末をし、自らのそそり立ったそれを弄んでもらうことで
絆を取り持つという、遺伝者の子孫を残さない事で病に打ち勝つ事と深い愛を示すのだ

重度の遺伝者とは率先して交流を図るものも少なくはない
健常者の彼らは遺伝者を公共の場へと曝け出すと
地域で教わった通りにその身体を身動きが出来ないほどに固定し
その身体を誰もが踏み躙りそして思うままに捌け口にするのだ
そしてその身体は不可逆な改造や二度と消えない落書きなどが為される事が珍しくないという

街の各所には遺伝者を嵌めこみ固定し晒し上げる為の場所が年々増えてきた
これもまた街の長年の取り組みが実った成果であると言える

最も著名かつ住民しか知らないディープなスポットは某所の番いの彫像である
これは遺伝者夫婦が住民との交流の果てに体の様々な機能を喪い
それを補う為に背中合わせで文字通り一つに結合された姿である

お互いが二度と顔を合わせる事が無いまま弄ばれ続けながらも
命が終わるその時までを過ごすと決めた二人に胸を打たれた者たちも少なくない

今ではそれに習いと住民と遺伝者達は新たなバリエーションを創造しようと
日々それに打ち込み続け技術を研鑽するものがおり
その技術も近いうちに確立される目途が立ってきたという

この街には今でも遺伝者や病を持つもの
そして積極的に支援したいものが訪れ、やがて終の棲み処に選ぶという
今となっては彼らの病の症状や感染の度合いなどはどんなものなのか忘れられてしまったし
かつて動物を繋ぐ縄という意味だった絆という言葉は
今では人との繋がりを意味する言葉となった

それは間違いなく彼らの献身が実を結んだものである