―君はもういいよ。奴隷にはなれないようだから。

 そして気づいたら学校の屋上にいました。
 しつけの時と、それ以外のときはきっちり区別する。
 ご主人様に言われていた事です。
 ですけどはじめてご命令に逆らいます。まっぱだかで飛び降りるのです。
 息をゆっくり吸って、体を前に傾けてあとはそのまま、身体を預けました。

 ご主人様。奴隷になれなくてごめんなさい。
 あんなにしつけて頂いたのにごめんなさい。
 
 ご主人様。

 担任の先生が一瞬見えたような。気のせいかな。

 あ、地面が近づいて…