>>183のつづき
12巻「集結」よりセリフを改変
baStarD番外編 −2年後、キング・クリムゾン・グローリーにて−

#おお…#
『そ…空一面が……黄金色(きんいろ)に輝いている…。わー、すごい…。なんて不思議な光景なの…』
#黄金の星雲!! #
《この現象を知っているの?さすがは大神官ジオ・ノート・ソート、十七年前にD・Sを倒した五英雄のひとりね。ここ、キング・クリムゾン・グローリーに向かう道中で偶然会ってからご一緒させてもらってるけど本当に博識だわ》
#こっ…これは竜戦士出現の前兆ぢゃ!!!!#
《竜戦士!?あの伝説の?先の大戦でラーズ王子が合体してD・Sと戦ったという…》
#同じだ……十七年前、ラーズがD・Sにただ一人立ち向かっていったあの日と…。この輝きをよもやもう一度この目にしようとは……………#
《そっか、この方はラーズ王子が竜戦士となったときにその場に居合わせたのかも…》
#破壊神は復活してしまったが……これで人類は救われるかもしれん!遂に…遂に竜戦士がD・S を竜の血につらなるものとして認めたのだ!!#
『竜の血?』
《D・Sが?さらにすごいことになるの?》
*おお…予言の書に如く有り、四百年の後邪神を封ずる四封印は破られるであろう……*
《シーラ姫の御付きのおばあさん、この人も偉い方っぽい…》
#しかし我が血につらなる者が再び竜の戦士となりて其を打ち滅ぼすべし…!#
『伝説の竜戦士…が』
《打ち合わせなしに予言の書の記述を連携して言うお二人…長い付き合いなのね。相槌打って話に入るだけで精いっぱいだわ…。というかわたし、この場で浮いてない?》
#あの火の鳥と氷の竜は黄金の星雲が二人のオーラを聖獣化させた物に違いない…#
《そんな…スケールが大きすぎる…。意気込んでここまでやってきたけどわたし、役に立てるのかな…。D・Sとカル様、同じ魔道士でもわたしとは魔力の規模が全然違う…》
〔ん…〕
《大神官にかかえられているシーラ姫が動いた…。破壊神の封印が解かれてもう助からないほどの重傷だったけど大神官の回復魔法が効いたのね。ほんとすごいわ…大神官の魔法もお姫様のセクシーすぎる格好も……》
【………そうか…。D・Sは生まれた時分かたれた半身…人間の善なる心と力を取り戻したか。友の死にD・Sが生まれて初めて流した涙がその証……他人のために流す清い涙こそが人間のみが流せる本当の涙なのだ】
《あ…チビ竜さんだ。二年前、D・Sと一緒にいた…こんなところでまた逢うなんて…。小動物なのに相変わらず賢そう。この子もラーズって名前だっけ…。あの夜を思い出しちゃうな…。この子にいろいろ見られちゃったのよね、恥ずかしい…》
【ルーシェ・レンレンとダーク・シュナイダーはカル=スとの戦いを通じて完全に一つになろうとしている】
《全裸での色じかけも、D・Sに勝ったと思い込んでぬか喜びしてたところも、そのあと返り討ちにいろいろされてD・Sと一つになったところも…》
【愛、勇気、正義その3つの正しき心を竜の血につらなる者が持った時!!伝説の竜戦士は出現する!!真の聖戦士と融合(フュージョン)し猛悪なる邪神と戦うために…】
《大股開きにさせられて肉棒をめいっぱい挿れられたアソコも…》
【そして……】
《そして……夜通し中出しされまくったところも…》
#しっかしまさに奇跡だ。あのD・Sが。マジかよ#
《おっといけない、思い出にふけってる場合じゃないわね。大神官がらしくない口調で戸惑ってる…。ふふっ…ムリもないのかな。彼を深く知らなければわたしも同じだったかも…》
『いいえ、大神官様』
《でも、わたしは彼を深く知って深い関係にもなった…》
『わたしの知っているダーク・シュナイダーという人には』
【ん?ジオと一緒にやってきたこの金髪の女性は…髪を後ろで結んでいて気づかなかったがまさか…】
『初めからその資格がありましたわ…』
【シーン・ハリか!】
#君もD・Sを知っているのか…? #
『ええ、ようく知っています…』
《D・S…わたしのコト覚えてる?貴方には大した出来事じゃなかったのかもしれない…けど、わたしには貴方と出逢えたことも貴方に抱かれたことも忘れられない一生の思い出。ううん、それだけじゃない…》
【待てよ、この娘はあの晩D・Sにさんざん中出しされていた…】
《わたしにとって貴方は初めて愛したひとで初めての男で…》
【だとするとこのコはこの若さと美しさで……】
《子供の父親なのよ…》
【経産婦なのか!?】
《わたしはあの日、殺されることも孕まされることも覚悟していた…。でも貴方の子供を産む決意をしたのはあのときの貴方の言葉があったからよ…》

シーン・ハリ、D・Sとの私生児を出産してから、1年半