>>58のつづき

〔D・S…。傲慢で…奔放で…自由で…ティア・ノート・ヨーコだけの魔法使い……〕
‘シーラ様、夜分に失礼いたします’
〔…どうしたのですか、ティア〕
‘近日中にD・Sを探しに出立することになりました。護衛に騎士の人を何人かつけてくれるそうです。ほんとアイツは心配かけさせてばっかりで…’
〔そうなのですか。彼を監視するのは私の役目だったのに、本当にごめんなさい…〕
‘何をおっしゃるのですか!悪いのはぜんぶD・S(ルーシェ)です!!それにメタ=リカーナ王女であるシーラ様にそこまでのことをさせてしまったのはボクがガラにさらわれたからで…’
〔ティアはこの国のために身を尽くしてきました。そのことを気にする必要はまったくないのですよ。でも、敵の目を潜り抜けてやっとメタ=リカーナに帰ってこれたというのに家でゆっくりと疲れをとる暇もないなんて…〕
‘お父様からはD・Sを封印から解きし者の宿命と言われました。ボクも大神官の娘として国の危機に何か役に立ちたいと思っています。それに、ニンジャ砦から帰る途中で目を離したのはボクのせいでもあるし…’
〔ティアはあのときいろいろ大変だったのだから仕方ないでしょう。えっと確か…鎖にスライムでしたっけ…〕
‘シーラ様…その件に関してはちょっと……’
〔でも、彼はティアの安全を確認してから姿を消したように思います。ティアのことを大事に思っているのですよ〕
‘そうかな…。確かに服を着るまではいっしょにいましたけど…。でもアイツの体はひとりのものじゃないんです!!るーしぇクンのものでもあるんだから勝手に行動されたら困るんです!!!あ……!’
〔どうしました。ティア〕
‘何かのはずみで処女のせっぷんもらっちゃったら…!’
〔D・Sは封印され、ルーシェ・レンレンの姿に…!!〕
‘あーもう!あのヤローどこで何やってんだよー!!うぅ…るーしぇクン…。るーしぇクンならボクに内緒でボクから離れるなんて絶対にしなかったのに……’
〔心配なのですね。わかります、ティア。私も…〕
‘…取り乱してすみませんでした。あ…シーラ様、ニンジャ砦では本当にありがとうございました。このご恩は一生忘れません。それでは失礼いたします……’
〔気を付けて……。ふぅ…ティアは本当に大変ですね…。D・Sを封印から解きし者の宿命…ですか。それならば私も同じ、私も何かできればいいのですが…。そうだわ!ババ様の幻視能力ならD・Sがどこにいて何をしているかわかるかもしれません!!〕

「ひゅーっ。広い浴場じゃねーか。ラーズ、オマエが浸かるのはオレが出た後だからな」
【そこまで嫌がるか…。しかし…相変わらずオマエのは…デカいな……】
「ふっ…こんなモンじゃねーぞオレの本気は…。オメーのマラはちんちくりん化したか。やっぱ憐れだな」
【ほっとけ!】
<ニンジャ砦では半裸のヨーコさんや性感帯いじくられてはぁはぁ欲情しまくったミニスカシーラ姫の処女フェロモンムンムンの中でおあずけ状態だったからな〜。封印のことを考えれば簡単にマクブチぬくのは得策じゃないにしろガマンは体に毒だったぜ>
「今度こそヤるしかねぇ…。あの子のマクをブチ抜いてきゃんきゃん哭かせてやるのだ…。このヘソまでソリ返ったオレ様の極太でな…」
【オマエ…な…ナニ勃たせてんだ……】

《15年前、D・Sは自らの死に備えあらかじめ復活のための儀式を行い、伝説の竜戦士となったラーズ王子と刺し違えた。その際古い肉体は捨てられ、新しい肉体に転生した…はずよね。あれ?ひょっとして彼、肉体的には15歳ぐらいってこと?年下?実は童貞だったり…》
『まさかね…。処女と童貞の初めての夜でした、なんて…』
“シーン様っ…”
『なっ…何でしょうかっ…!?』
“…………”
『…………』
“…D・Sと仔竜が浴場に入りました。疑っている様子はありません。さすがです。しかし…シーン様はいったいどのような罠を仕掛けられているのですか?”
『……どこから感づかれるかわからないから言えないわ。片付けももうすぐ終わるから貴方たちは様子を見てここから離れなさい。失敗すれば最悪の場合、この館もニンジャ砦みたいに崩壊するかもしれない。彼はそれほどの相手よ。何かあれば連絡するわ』
“ははっ!料理長はいかがいたしましょうか…”
『殺す必要はないわ。ネイ様の陣に連れて行きなさい。彼の腕ならみな喜んで扱うでしょう』
“わかりました。ご武運を…”
『お疲れ様。執事の役、うまかったわよ』
《……ほんとにどんな罠か察しがついてないの?確かにこういうのって普通男に慣れてる女性がするものだけど…。でもやっとここまできたんだもの。やるしかないわ…》

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