「ワタシ…絶対…忘れない… 好き…」………
その言葉を残し去って行ったY子……


…三年後… 高校を卒業し…自宅で納車されたばかりの愛車を洗車する俺……
三年前…悲しい別れをしたY子… 一年にニ〜三度、手紙が来た…
夏休みなんかに新幹線で行くと、Y子に告げた俺だが… 結局は手紙の返事を書くだけに留めた
幼い恋など、そんなモンだったのかもしれなかった……
高校でのサッカー部の練習は、小中とサッカーで鳴らした俺でも根を上げてしまうほどで
そのきつかったサッカー漬けの生活が、俺からY子の存在を忘れさせてくれた……

頭金をバイトで金を貯め…卒業間もない三月半ばに納車されたばかりの…
当時、鉄仮面と呼ばれてたスカイラインで東京駅に向かい車を走らせる俺……
駅の近くのパーキングに車を止め……
”銀の鈴”を目指して走った……


………そこには三年ぶりに笑顔を見せて俺を待ってたY子がいた……

…END…