ちょっと忙しくて筆をとる暇がありませんでした。
もしも待っていて下さった方がいたならすみません。

小学生の間は、多少の嫌がらせはありましたが、着るものや持ち物に関しては
使いまわしとか施設の備品などで足りていたので、高望みしなければよいのでした。
同じクラスの子でも、母子家庭などの事情で持ち物がボロボロになっても
我慢している子もいましたから。嫌な考え方ですけど、きっと私はそんな子を見て
私より低水準の生活をしている子がいるんだと思うことで、自分を慰めていたんだと
思います。今考えても情けない話です。
ある日、施設の年上のお姉さん達に集団万引きに誘われました。私は物には不自由
していないとわかっていても、それに加わりました。きっと、物より快感が
欲しかったんだと思います。近くのショッピングセンターで欲しくも無い文房具や
お菓子を盗みました。後日、他の子が同じ店で万引きした時に見つかり、芋づる式に
私達のこともばれました。
当然、全員呼び出されて鉄拳制裁です。そして、万引きした店に謝罪に行き、持っている
盗品を返すようにいわれました。「どうして万引きしたのか」その理由さえ聞いては
もらえませんでした。他の子達は先生が外で見張っている中で一人ずつ謝りに
行かされてましたが、私の担当の先生は一緒に頭を下げに来てくれたのです。
施設の先生は「親の代わり」ではあっても「親」ではありません。
でも私の先生は私の犯した万引きという罪に、一緒に謝罪してくれたんです。
それがすごく嬉しかったのと同時に、先生にこんな事で迷惑をかけちゃいけない
そう思うようになりました。