腹痛に加え嘔吐や発熱も伴う女の子を看病したい。

「どうした、具合悪いのか?」
「風邪ひいたみたいで…お腹も壊してるの…うッ!はぁ、はぁ、吐く…」
学校を早退してきて、真っ青な顔でベッドとトイレを往復。
寒気を訴えるので優しく毛布をかけてやると、お腹がギュルギュルゴポゴポ…と鳴るのが聞こえ、彼女が苦痛と恥ずかしさで顔を歪める。
枕元に体温計と、ティッシュを敷いた洗面器を置いてやり、ひっきりなしのお腹の音を聴きながらずっとそばについている。
彼女はパジャマの上にガウンを羽織り、片手で胃、もう片手でお腹を押さえ、毛布をかけてぐったり横になっている。
「…うー…うぅ…ん…」
脂汗で張り付いた前髪をかき分け、おでこに手を当てる。
「熱上がってきたな。お腹はまだ痛いか?」
「うん…お腹痛くて…きもちわるい…」
「そうか…明日病院行こうな」
「うん……あぅっ…また…お腹…」
痛みの波が来たらしく、顔をしかめて弱々しくお腹をさする。
「いたいよぉー…」
つらいだろうとさするのを代わってやると、熱い体温と、グルグルギュルギュルと弱った腸が暴れているのが手のひらにつたわる。
細身な彼女なのに胃も腹部もガスでぱんぱんに張っている。
「こんなにお腹がゴロゴロいってるんだから、苦しいはずだよな。ずいぶん下痢したからもう空っぽだと思うけど、ガスでぱんぱんじゃないか」
「うぅっ…やめてよう…」