ある新聞記事から、たぶん実話。

私立高校2年生、ハルカ(16)=仮名=の一日が始まる。
ハルカは午前5時前に起きて掃除、洗濯などの家事をしてから1時間以上かけて高校に通う。
学校の後は、専門学校進学に備えて週3〜4回は時給750円のアルバイトをこなしている。
午後11時に帰ると成績上位の生徒を対象とした授業料減免を維持できるよう勉強する。
疲れはいつも抜けないままだ。母はうつ病を発症して働けず、バイトのない日は多くの家事を押しつける。
家を出た父は窃盗癖があり、刑務所への出入りを繰り返す。家族の存在と生活保護を受けている事実は、
ハルカに重くのしかかる。
アスカの独立への道のりは険しい。希望通り専門学校に進めば、生活保護の対象から外れ、学費と生活費が必要になる。
合計すると月平均で17万円超。バイトで稼ごうとしたら、時給800円で210時間余の計算になる。学校に通いながら1日7時間超のアルバイト。
ふらふらになる姿が目に浮かぶようだ。