『「おもらし」の選択』…いい言葉です。
「トイレに行かせて下さい」を言うのは恥ずかしいので、
その問題を先送りして、「とりあえずもう少し我慢してみよう」
で我慢する。
もう少し待って、我慢できなくなってきても、やっぱり「トイレ」と
言ってみんなから注目を集めるのは恥ずかしいので、
また先送りにしてしまう。
そういうのを何回も何回も繰り返し、恥ずかしいのを先送りに
すればする程、より恥ずかしい「おもらし」がどんどんと近づいてくる。
（「おもらし」の選択）
「漏らしちゃダメだ」という思いと、「言うのは恥ずかしい」という
両者のせめぎ合いと葛藤。
言うのは幾らでも先送りにできても、尿意の先送りには
限界がある。しかも本人の思っている以上に我慢の限界点は低く、
気付いた時には、失禁が始まってしまった…
“オシッコ失敗しちゃった”という、彼女の今までの人生での
最大の羞恥に、後はもう、泣くことしかできない…
そんな所でしょうか。