無敵のチャンピオンを屈服させ、満足そうに優理奈の顔面を踏みつける謎の新人レスラー

しかし、次の瞬間、、、
優里奈の柔軟な肢体が新人の脚を絡め取り、一気にバランスを崩し、グラウンド技に引きずり込んだ。
そこには、電光石火の「ヒールホールド」の餌食となり、思わず「ギブアップ」と叫んでしまった新人の姿があった。
初めての窮地に追い込まれながら、どんな時でも勝つことを宿命づけられた女王の野生の本能が目覚めていた。
それは・・・極限に追い込まれた時に潜在能力を発揮するランナーズハイや火事場の馬鹿力のような現象かもしれない。
全ての力を使い果たし視線が定まらず意識朦朧としている優里奈!
傷ついた美貌を両手で押さえマット上で横臥するチャンピオン!
勝者が担架で退場していく異常事態!
新人相手に生まれて初めて顔面攻撃の恐怖を味わった優里奈だったが、奇跡的逆転勝利をおさめ、デビュー以来続く連勝記録を101に伸ばした。