女子です。
高三で同じクラスに上靴を履いておらず靴下姿の女子が一人いました。
彼女は高三の最初から最後まで靴下でした。
私は女子ながらも彼女の靴下姿を見てドキドキしていました。
私は靴下姿の女子を見て楽しむ側でした。
○○さんの靴下姿可愛いよ〜とか友達の前で言っていました。

ところが高三の9月に私の上靴が隠されたんです。
靴箱には、新しい上靴を買うな、何度も隠す、という男子の文字の紙片も入っていました。
私はその日を境に高校を卒業するまで靴下姿の高校生活に暗転しました。
高三前半の私は靴下姿の女子を鑑賞する立場でしたが高三後半の私は自分が靴下姿の女子でした。
プライドが高かった私は屈辱感が甚大で惨めさと恥ずかしさで泣きました。
私にとって靴下姿は本当に恥ずかしくてプライドがズタズタでした。
上靴を隠された日は人生初の靴下姿で死ぬほど恥ずかしかったんです。
上靴を履いていた過去には戻れないので靴下姿の毎日に慣れるしかありませんでした。

誰だ!
私の上靴を隠した奴!
私を靴下姿にした奴!
お前のせいで私の高三の後半は恥ずかしい靴下姿だったんだぞ!
卒業の日も靴下姿だったんだぞ!

でもこれだけは言える。
上靴を隠されて一月が経った10月頃から私は変わった。
私は靴下姿に徐々に慣れることを選んだ。
私は靴下姿になって学校を一日も休まなかった。
私は恥ずかしいのを見せずに靴下姿で廊下を闊歩するようになった。
私は見せ付けるように靴下の足の指を激しく動かすようになった。(これ恥ずかしい)
私は靴下姿になってからも元気に過ごすようになり靴下姿を楽しむようになった。
これが私の上靴を隠した人への私の抵抗と復讐。