「大丈夫?」

と上から言われる。まだ大丈夫だった、この調子なら案外耐えられそう と思った矢先お腹にどすぅっと鈍い衝撃が走る。
「うげぇ…」
空気が押し出されたようなうめき声が口から出た。俺の上にもう1人が座ったのだ、後ろの人が前の人のお腹を抱きしめぴったりと密着するような座り方だ。
二人はぼくの苦しそうな声にケラケラと笑っていた。そして三人目が同じように僕の上に座った時、苦しみは段違いになった。
当時の僕にとって三人は未知なる重みだ。「ぐっ……がぁっ…」尋常のない重さに圧迫され頭に血がいかなくなり、呼吸も一気に出来なくなるから目の前がクラクラと揺れ動きはじめた。
「重い?大丈夫?」
僕の苦しみなんて知らず、僕を自分の体重で苦しめている友人は涼しい顔できいてきた。