コーデは、6段ワイヤーのパニエ入りお姫様ドレス、赤いマント、グローブネックレス、ティアラ、指輪
金髪ロングのウィッグを付けて、コンシーラーと口紅を施しました
裏路地をコツコツ歩く際に、通りすがりの車の運転手がガン見するたびに手を振って返していました
広告配達のバイクを物陰でやり過ごす気分は、まさに追手を振り切らんとする姫君
やがて人気のない道路に出ると、カーブミラーには麗しのドレス姿が映っていました
街灯の下でくるくると踊ると、ドレスの裾がおどろくほど広がって優雅に舞うのが見えました
そのまま曲がり角に差し掛かったところで、遠くに殿方の姿がみえました
姫を我が物にしようと殿方は走ってきましたが、悲しいことに姫はもう帰らないといけない時刻を迎えていたのです
私はドレスの裾をつまんで一礼し、殿方の前から駆け去りました
履きなれたハイヒールで夜道を駆け抜け、無事に我が家に戻ることができました
少しの間でしたが、素敵なお姫様気分を味わえた夜でした