高校の卒業式のあとで部室に集まって部活の先輩を見送ることになった。
先輩は女子の四人。四人とも美人で色白だった。
式の時も泣いていたし、教室に戻ってからも泣いていたのか、部室に来たときは鼻も目も腫れていた。
挨拶するときも、出だしから嗚咽して涙をぼろぼろこぼしていて、おまけに花束を抱えているから涙が拭けないというありさま。花束を包むビニールに涙の粒が落ちているのが見えてかなり興奮してしまった。
棚ぼただったのは、在校生の女子三人が全員もらい泣きして、先輩に負けないほど号泣したこと。
あまりの泣きっぷりに、先輩がタオルで涙を拭いてやっていた。
先輩が出て行った後も、女子三人はしばらく泣いていて、近くで観察させてもらった。

顔を上げたまま泣いたA子は、自分の卒業式じゃないから泣く予定はなくてタオルを用意していなかったとか言って、両手の平で頬をこすっても追いつかない感じだった。
頬に涙を塗りたくる感じになっていて、頬全体が湿っぽくなっていた。

両手で鼻のあたりを覆って泣いたB子は、嗚咽を止められない感じでそのまま十分くらい号泣。鼻と口は手で覆っているけど目は見えていたから頬に涙の筋ができて、手の甲にも伝っていた。

腕で目のあたりを隠すようにして泣いていたC子は、涙がぬぐえていないから、頬に涙の筋ができて、胸のあたりにぽろぽろとこぼれていた。
俺がC子の後ろに回って両手で顔を覆ってやると、そのままうえーんって感じで十分ほど号泣したから、嗚咽の響きと涙が手の平に伝わる感触を堪能できた。
涙の量が多くて指の間からあふれて甲の側にも伝ったし、手首にも流れてシャツの裾にしみがついた。
嗚咽が止まってからこっちを向いて顔を上げたら、鼻水も流れていた。鼻は覆っていなかったから気づかなかった。もちろん、鼻と目は真っ赤で、見ごたえがあった。