中三の部活の試合時のこと。卓球部の女子が試合で負けた後、泣いた。
顧問に報告するときに、説教を食らってまた一泣きして、観客席に戻ってきた。
女子が俺の席の前を通り抜ける時、女子はタオルを顔から離していて、ややうつむき加減だった。
鼻の頭の艶がひときわ目立つ、色白の子だったから、泣くと鼻の頭がサクランボみたいに赤く輝いて、見ごたえがあった。
涙はタオルでしっかり拭いていたから、はっきりとした筋はなかった。けど、まだ、鼻をすすり上げている状態。
俺はもちろん、女子の顔を見上げていたわけで、女子と目が合った。
その時、女子の瞳から、涙の粒が、二つ、ぽろっと落ちた。涙は二つとも、俺の膝にぽたっぽたっと落ちた。
半ズボンだったから、もちろん、女子の涙の生温かい感触を直に感じられた。
「ごめん」
と女子が俺の前にしゃがみこんで、俺の膝に落ちた涙をタオルで拭こうとしたら、また涙がぽたぽたっと落ちて、また、俺の膝にかかった。
「気にするな」
って女子の頭をなでてやると、顔をゆがめて、「うえっうえっ」って本気の泣きモードに入っちゃった。
なので、俺は女子のことを隣に座らせて、背中をなでてあげた。
女子はタオルを俺の膝の上に置いたままだったので、うつむいて涙をこぼしっぱなし。
もちろん、女子も半ズボンだったから、涙はすべて女子のつるつるした少しぽっちゃり目の太ももの上に落ちていたわけで、なんか卑猥な感じがしてものすごく興奮した。
太ももに触れてみたかったけど、そんな勇気はなし。女子のタオルで頬に流れた涙を拭いてあげたのが精いっぱいだった。
そのあと女子がタオルで顔を覆って、嗚咽が止まるまでそのままの状態。
一分くらいしてタオルから顔を上げていろいろと話しているときに、太ももの涙に気づいて、
「やだー。どうしてこんなに泣き虫なんだろう」
と言いながらタオルでさっとぬぐった。
「泣いた顔もかわいいから写真撮っていい?」と聞くと
「やめてー」
って逃げられたけど、あの時の彼女の顔は目に焼き付いているから、思い出すだけで抜ける。