429の続き
ホームルームでもまた一泣きしていた。
担任が最後の話をしているときに、泣き出した。
涙は全く拭かなくて、のどをひくひくさせながら、うえっうえっという感じで嗚咽。涙は、頬からこぼれたのは机やスカートのあたりに落ちていて、あご先に伝ったのはリボンのあたりに落ちていた。
五分くらいで、担任の話が終わり、挨拶して解散。その後は女子と一緒になって、泣きながら抱き合う。
再び、俺と合流した時は、完全に泣き止んでいたけど、目が充血していて、鼻の頭はつるつる、瞼もピンクになってはれていた。
それから制服の胸のあたりとかスカートの涙の付いた部分に、しみがかなりできていて、家に帰ったら、号泣したことがばれそうで恥ずかしいと言っていた。

それから二日後に彼女の部屋で二人っきりになる機会があった。彼女の家はすぐ近くで、何度か遊んだことがある。両親は共働きでいなかったし、お姉さんは大学に行っていていない時。
制服を見せてもらうと、涙の付いた部分が白い輪ジミになっていて、涙がいくつこぼれたか数えられる状態。全部で十七粒あった。
ただ重なった粒もあるから実際はもっと涙が落ちていたはず。
シミを数えているときかなり恥ずかしそうだったけど、泣いた後に撮った画像とかを見ながら、泣き顔がかわいいというと、彼女も理解してくれた。
家でもよく泣くらしく、今度泣いたときは動画を撮影すると約束した。