俺がコンクリの壁に背中から寄りかかると、女子が体を密着させてくる。
Tシャツにハーフパンツ姿なのは前と同じで、女子のへそのあたりが俺のあれに密着している状態。
おっぱいはそんなに大きくないけど、嗚咽のたびにこすれる感じがくすぐったい。
右側のほっぺたを俺の胸に密着させていて、嗚咽の響きが直に伝わってきた。
見下ろすと女子の髪が俺の鼻先に触れるほどの近さ。
左側の目と頬は見えたから、頬にかかっていた髪を耳の後ろにやって、見やすくする。
すると涙が鼻の脇から鼻の頭にかけて流れるのが見える。そこから俺のシャツに染み込んでいた。
嗚咽していた時間は短くて、せいぜい、二、三分ほどだった。

その後、女子が顔だけ上げる。
目頭から唇にかけて涙の流れた跡が残っている。
目は充血していて、まだ涙でキラキラしていた。鼻の頭は真っ赤でつやつや。
そんな顔で見上げられて、しかも下半身は密着させたまま。
もっと泣いていいんだよというと、俺を見上げたまま、目尻のあたりから涙を流す。
涙を舐めたかったけど、流石にきもがられるかもと思って、両手で頬を抑えて涙をふいてやるのにとどめた。
女子は下半身を刺激するように足を絡めて、こすりつけてくるからマックス寸前に。それでも、今はやばいからとこらえて離れる。
その後は、時間が気になって戻ることに。
途中で洗い場で顔を洗う。鼻の赤みは引いたけど、鼻の頭がツヤツヤで、目の赤みは残っている。
泣いたのはバレバレの状態だけど、なんとか、ごまかせたみたい。