ベージュ色のポンチョ型のフード付レインコートを受刑者に着せると、車の外へ連れ出した。
 外は、少し強めの雨が降っていたが、十分に明るかった。
 「この場所から神社まで歩くのが今日の懲罰よ。すぐに理解できるわ」
 それだけを言って、雨の中に受刑者を残して私達は、走り去った。

 (神社までってどういうこと・・・・?)
理解できず、私は暫く立ちつくしていた。しかし、マスクの穴から見える景色を見て私は気が付いた。
 (ここはもしかして・・・!)
 そこは、私が通っている学校の前だった。門は閉まっていて人の気配はなかった。
 (神社というのは、あの場所のこと・・・!)
 そこは私がよくお参りに行く神社で、私が半ば誘拐されるように逮捕された場所だった。
 (何でこんなことを・・・)
 この場所から、神社までは今までに何度も歩いている。途中には私の家がある住宅街も通る。
 (もしかして別の場所・・・・・?違うよね・・・)
 私は、混乱していた。
 (とにかく歩いてみよう・・・。そうすれば何かわかるはず。それにこんな姿見られたくない・・・)
 そう思い直し、私は神社に向かって歩き始めた。