春期休暇を利用して、東南アジアの某国の田舎の水族館で人魚役のマリンガールさんとお話しが出来ました。
元々日系人で、戦前に高価な漁獲を求めてこちらに移り住んだ海士がそのまま現地に土着して、現地の海女さんと縁があったそう。

近年、漁師や海女漁では食べるのが難しいので、水族館の人魚役で稼いでいるとのこと。
日本の海士と現地の海女の血を受け継いでいるおかげか、潜水能力が超人的です。

少し日本語が出来るので、遠慮なく質問が出来ました。

物心ついた頃は既に海に潜っていたせいか、
水を飲んで苦しい、鼻から水がどうこう、圧で耳抜きをしなくてはなどと、ほとんど意識した事が無いし、かえって水中の方がリラックス出来て楽しいし、
息がどのくらい持つかなどもあまり意識した事もなかったそうです。
たまに長く潜り過ぎて気がついたら海面で仰向けに浮いていたなんて事は何度かあったそうですけど。

水族館で人魚役やる時に計測したら、普通に5分以上苦もなく潜っていられるし、平行潜水も100m以上、何もつけずに足のバタ足で深さ50mはいける。
海底で仰向けに寝そべるのも、倒立するのもほとんど苦にならないそうです。
そもそも水中で苦しいと思った事がほとんど無くて、
自分の故郷に帰ってきたような懐かしさと心地良さで胸が満たされるので、自然に息はどんどん伸びていくそうです。

都市伝説ではなくて、本当にこういう人っているのだなと感動しました。