公の場での自慰行為は無罪、未成年者いない限り 伊最高裁
http://www.cnn.co.jp/world/35088877.html

イタリアの最高裁判所は10日までに、公の場での性的な自慰行為は
未成年者が面前にいない限り、犯罪ではないとの判決を下した。

同国南部シチリア島のカターニア市で69歳男性がこの種の行為で逮捕され、
最高裁に控訴したことを受けた判断。未成年者がいない公の場所での
自慰行為は、昨年修正された刑事法でもはや刑罰の対象にならないとの
規定を踏まえたもの。
未成年者の面前で犯した場合は、最大で禁錮4年6カ月の処罰となっている。
最高裁の法廷文書によると、男性は昨年5月、カターニア大学のキャンパス内
で学生を前にしてオナニーを行って逮捕され、禁錮3カ月と罰金3200ユーロ
の有罪判決を受けていた。
男性の弁護士がその後、最高裁に控訴し、判決は今年6月に出されていたが、
その内容は最近になって初めて明らかになっていた。

最高裁による今回の判断を受け、男性の審理はカターニアの地方裁判所に
差し戻され、焦点は行政罰金の具体的な金額の設定となった。その金額は
5000〜3万ユーロ(約57万5000〜345万円)の間となっている。

世界各国の場合、公共の場でオナニーを見せ付けるのは刑事罰の対象として
禁錮刑が下されるのが多数となっている。