大震災前の三陸海岸の街にはいろんな所があって、漁業権がしっかりしていて水産高校のダイビング部も盛況な街もあったり、
あまり漁業が盛んでなくて、漁業権もはっきりとしていない街など本当に多彩な所で、
本人は大都市の大学に来て三陸海岸の調査研究みたいなことをしたかったそうでした。
本人自身が素潜りの名手で、特に海の素潜りが見事だったけど、あくまで生活潜りで競技の為の潜りではないから…と謙遜していたけど、
なかなかどうして、海での岩場での身のこなしなどは大したものでした。
小さい頃は学校で何メートル潜ったの、どのぐらい潜ったのというよりも、どこそこの岩場の下まで潜ったとか、どこの深場まで潜って貝を採ったという競争だったそうです。
それでやっぱり無理し過ぎたり、実力過信などで何年かに一度は事故もあったそうですけど、
生活と結びついた素潜り文化が廃る事はなかったのだそうです。