昔のダイバーさんは海に対する畏敬の念があったし、無理矢理テクニックで身体の防衛反応の安全装置を外すような事はしなかったから、
めちゃくちゃな競争をする人は少なかったそうです。
東京オリンピックの頃に、スピアフィッシングの大会か何かをやって、それで無理して事故を起こした選手がいたので、
以後、スピアフィッシングの国際大会は中止になり、
あまり競う事をしなくなったそうです。
舳倉島の裸海士がゴーグルみたいなのに合計4つも風船つけて、舟の上から長い縄を腰につけて引っ張るやり方で、
どしどし深潜りで漁獲量を競争したのは昭和20から30年代までです。
あまりにも競争が厳しくなり過ぎて、冬も潜る海士が増えたり、無人島沖で深く潜ったり、失神する海士や時には事故も起こり更に乱獲が目立って来たので、
ウエットスーツ導入する代わりに漁期や漁場を厳しく制限したそうです。
海士も昔のダイバーも深さ長さをがむしゃらに競うというのはそこで一旦打ち止めになったのに、
また平成年代ぐらいからフリーダイビングで限界に挑むのが盛んになってしまった。