部屋のドアを開けて中に入ると、皆が一斉に俺を白い目で見た。
(何だこいつら、何で俺をそんな目で見るんだよ)
自分の席に着くと後輩の女の子がお茶を持って来た。
ドン!
「はい、お茶です」
「おい、乱暴に置くなよ。零れちゃったじゃないか」
「すみませんね」
女の子は怒ったような口調で言って俺の席から離れた。
(何なんだよ、一体)
別の女の子が声を掛けた。
「場加山さん、社長がお呼びです」
「うん、今行く」
俺は深く考えずに社長室のドアをノックした。
コンコン
「入りなさい」
「失礼します」
社長室には社長の他に俺の直属の上司に当たる課長(女性)がいた。
続く