数日後、課長からメールが届いた。
<処分の内容>
・アルバイトに降格(給料は大幅ダウン)
・ボーナスの支給はなし
・社内で一番下っ端(新卒社員よりも下)
これを見て俺は笑いが止まらなかった
(ワハハ!美咲がアルバイト!ボーナスなしだって、可哀想)
だが、これは美咲への処分ではなく俺への処分だという事に気が付いた。
(え?俺?何で?さては、美咲が色仕掛けで社長に迫ったな。あのメス豚め)
翌朝、出社すると新卒の女の子が俺の席に来た。
 俺:おはよう
新卒:おはようございますでしょう
 俺:え?何で?
新卒:あなたはアルバイトになったのよ。そして、私が直属の上司。
   今後は私に敬語を使いなさい。さあ、やり直して
 俺:おはようございます
新卒:おはようございます、鈴木さん。そう言いなさい
 俺:おはようございます、鈴木さん
新卒:おはよう、場加山君
新卒の女の子にタメ口をきかれて、さらに君付けで呼ばれた。俺は屈辱のあまり泣きそうになった。
新卒:どうかした?
 俺:いいえ、何でもありません
新卒:早速仕事よ。これを4部コピーして頂戴。急いでね
 俺:・・・
新卒:返事!
 俺:はい、分かりました(泣)
何で俺がこんな惨めな思いをしなくちゃいけないんだ。美咲のせいだ。
俺は美咲に強い殺意を抱いた。