高校2前半までは厳しい練習に励んでいたそうですが、
体育会系推薦よりも浪人してでも一般入試を選択して入学した文武両道の子でした。
まあ中堅私大だからこそなんとかなったと本人は謙遜していましたが、それで私達は却って打ちのめされる事になりました。

子供の頃はシンクロ選手になるのが夢だったそうですが中学生の段階で既に厳しい呼吸制限の練習があり
酸欠で目に星が浮かぶのは朝飯前で
水中で脱力して動けなくなったり本当に失神してしまうような事もあったそうです。
それでも本人は水泳もシンクロも楽しいのでやめたいと思った事は1度もなかったそうです。

どうしてそんなに苦しい練習に堪えられたのかと聞くと
最高に苦しくてたまらない状況は限界いっぱいまでやらされた時のせいぜい1分程度の最後の短い時間の苦しみだけで
それを過ぎれば水を吸い込もうと吸い込まないで耐えきっても結局は失神するだけだからすぐに苦しさからは解放されるのだそうです。
中学生でしたのでトータル5分もしないうちに解放されるのでマラソンや格闘技などと比べたらぬるいと思っていたそうです。
なるほどそういう見方もあるかなと改めて感心しました。